あらすじ
利益至上主義が行き詰まる今、企業が歩むべき道、ミドル社員が元気を取り戻す方法とは? この数十年間、利益だけを追求する資本主義が世界を覆ってきた。日本でも「市場原理」がもてはやされてきたが、「失われた30年」から脱することができず、日本企業も、そこで働くミドル社員も、閉塞感を抱き続けている。それを突破するものこそが、カネやモノではなく、「人を中心に据えた経営」であり、「パーパス(志)」だ。パーパスは、ミッションとは違い、自分たちの中から湧き出てくるもの。自分たちの思いと社会の思いが重なるところがパーパスになる。パーパスを仕事の中心に据えると、仕事そのものが「ワクワク」するようなものになり、利益も上がる。パーパスは、どう作れば効果的なのか? パーパスを、飾るだけの「額縁パーパス」にせず、浸透させて実践するには、どうすればいいのか? 具体的なノウハウを企業事例とともに解説する。 《本書の内容》序章 閉塞感を抱えるビジネスパーソンへ――今こそ見直される日本型経営の力 第1章 パーパスこそが、あなたと会社の閉塞感を突破する 第2章 パーパスは「巻き込みながら」作っていく 第3章 パーパスを「自分事」にしていくために 第4章 会社のパーパスを自部門に落とし込む方法 第5章 社員が自ら挑戦したくなる「パーパス浸透のコツ」とは? 第6章 「変わることが楽しい」。そんなリーダーになるために
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Posted by ブクログ
ビジョンやバーパスは最近本当によく目にし耳にする。類書を読んでみても概念にあまり違いは感じない。要はどうありたいか、そのためにどう行動するかでしょう。
行き過ぎた資本主義による閉塞感、疲弊感で元気をなくしている世の中。
なぜ自分たちは存在し、何をやりたいのか。
少し哲学的ではあるがこのような問いが原動力となって内から発信されるのがパーパスだろう。
日本が得意とする人を中心に捉えた経営や考え方が見直されているという皮肉。
好調な時こそパーパス作り。鍵を握るのはミドル層とのこと。この層を焚きつけ熱意を持ってちょっと背伸びして届くか届かないかのストレッチゾーンに目標設定。価値の言語化、言葉には徹底的にこだわり自分事とすること。
ノーマルに安住せず常に変化を続けることこそノーマルに。
どんなにAIがもてはやされてもやはり人なんだ。
Posted by ブクログ
パーパスについて勉強中。
志やできる、ワクワク等の共感が必要とともに、働くたちの意識を高めることが大切だと改めて感じました。
大手会社の事例もあり、興味深かったです。
Posted by ブクログ
ミッションやビジョンとパーパスの違いが言葉や位置付けでわかっていてもしっくりきていませんでしたが、これを読み、腑に落ちました。
パーパスが自分ごとになっているか? 部門まで落としてみる、ということをすぐにやってみたくなります。
Posted by ブクログ
実際に会社のパーパスに腹落ちして働いている人はどれくらいいるのだろうか?と、今まではいまいちピンと来ていなかったのですが、額縁パーパスになっていたからなんだなと納得できました。
パーパスを腹落ちして自分事にするために、まずはチームのみんなと顧客・社員・社会の軸で自分たちは何をやりたくて何ができるのかを考えてみようと提案してみたところ、思っていた以上にポジティブな反応でした。
素人の集まりでどんか結果になるか分かりませんが、この本を参考にして実践してみようと思います。
結果が楽しみです。
Posted by ブクログ
パーパス経営は人を中心に据えた経営論。長すぎるパーパス経営原著を抽象論を排して要約し、著者自身の経験を踏まえて実践論を追加した本。行き過ぎた資本主義・利益主義に対するパーパス経営。パーパスは会社によってはビジョンと表現。トップのパーパスおじさんだけでは現場は変わらない。現場のトップ(ミドルマネージャー)がパーパスを主張し、グループ内に浸透させる役割。会社のパーパスを自分のパーパスに落とし込む。パーパスだけだと抽象的すぎるので最低限の行動規則としてプリンシプルを決めた花王。OKRの取り組み。
Posted by ブクログ
ミッション=大義・・ありきたりのスローガン 外から
パーパス=志、自分たちの思いと社会の思いが重なるところ 内から 「ワクワク」
P&G ジム ステングル「本当のブランド理念について語ろう」2013年
行き過ぎた資本主義の見直し 「市場原理」 → 「三方よし」社会に良いことをする
資本 自己増殖 モノ・ヒト・カネ 人を中心に添えた経営へ=人本主義
顧客市場:ライフ・シフト エシカル消費 人生100年
人財市場:ワーク・シフト 自分のやりたいこと
金融市場:マネー・シフト ESG投資
KANDO =SONY、Kirei =花王、LifeWear =ファーストリテイリング
パーパス3つの条件「ワクワク」「ならでは」「できる!」 ←整合性がとりにくい
パーパス=道しるべ すぐ手に届きそうなものであってはならない
制約を取り払って本当にやりたいことを考える 30年先 50年先
顧客に聞く よそ者に聞く 2・6・2の法則 様子見の6を取り込む
製品やサービスを通じてパーパスを伝える
ワークインライフ パーパスを自分ごとにする
コーチングのGROW
Goal 実現したいこと Reality 現実的か Options 選択肢確認 Will 意思の確認
OKR
Objectives =目標≒パーパス & Key Result=定量的な指標 6~7割の達成度
賢慮のリーダー
善を判断 本質を把握 場を作る 本質を伝える 政治力を行使 実践知を育む
京都らしさ
人の真似をしない 他人に干渉しない
倭(ゆだねる)から和(仲良くなる おだやかに なごやかに)へ