雛倉さりえのレビュー一覧

  • アンソロジー 舞台!

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    2.5次元にキャス変として抜擢された小劇場俳優
    バレエで生きる母娘と、陰で支える叔母
    アマチュア劇団を続ける為派遣で働く女性
    会社の歯車として踊るアンサンブル
    2.5次元チケ譲渡で知り合った2人

    みんな現実的な日常がある中で
    舞台の光に惹かれ続けている
    楽しいだけではない
    けど辞められない何かに惹かれて
    良い短編集だった

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    2026年03月02日
  • レテの汀

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    この人の文章 本当に好き。

    宮地尚子さんの『傷を愛せるか』のテーマとも共鳴する話も描かれてて良かった。

    あと作中に出てくる
    本とか音楽の趣味が私と似てて
    地味に嬉しかった。

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    2026年02月28日
  • レテの汀

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    以下ネタバレ含みます。



    天才的な画家だった母を、記憶にない事故とはいえ、自分が殺してしまったことを苛む柑。

    慎ましく、求めない暮らしを続ける中で、彼は母の絵が飾られている与那国島の美術館を訪れようと決意する。

    そこに付いてきたのが、甥の伊吹だった。

    二人と一つの人形の旅を読んでいると、巡礼の旅という言葉を思い出した。
    目的地は決まっているのだけれど、そこに辿り着くまでに、自分の手触りを何度も確認し続ける柑。
    そして、そんな柑の側で、彼にガイダンスし続ける伊吹の存在が面白い。

    きっと、ミミズクは伊吹だったんだろうな。

    取り返しのつかない罪を、背負ってしまえば、誰かが下ろしてくれる

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    2026年02月21日
  • レテの汀

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    ネタバレ

    読み終わりまるで絵画を鑑賞しているような感覚におちいってしまいました。主人公が母親の死を自分のしわざと思ってしまった息子の柑、母親の故郷与那国島を甥の伊吹との破天荒な珍道中は楽しんで読みました。この小説家「雛倉さりえ」は定点観測をしてしまう作家さんになってしまいました。あなたもよ〜く考えて読んでみてください。

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    2026年01月22日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    十代の、恋愛とも呼べないような性の熱。あの頃特有の渇き、脆さ。友達には話せない、ひっそりと心のうちに秘めた激情。大人になると忘れてしまう感覚を、鮮やかによみがえらせてくれる作品。
    短編『ジェリー・フィッシュ』を読み終えたあとの、胸を掻きむしられるようなせつなさを、この『もう二度と食べることのない果実の味を』の読後感でも味わいました。まさに、もう二度と触れられないあの頃の感情の純度に、泣きたくなる。

    主人公の女子中学生・冴は受験生。成績は学年2位、毎日決められたことをやり、正しい道を進もうと心がけている。
    成績1位は同じクラスの土屋くんで、彼は何かにすがるように勉学に励んでいる。
    理科準備室の

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    2024年01月27日
  • ジェリー・フィッシュ

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    性描写が生々しい
    でも、それと対比にするように心情もーーー特に思春期特有の不安感や焦燥感ーーーが細密に描かれていて読み手のこちらも気持ち悪くなるほど(褒めてます

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    2022年03月29日
  • もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~【マイクロ】 2

    無料版購入済み

    青春

    なんか、学生時代の甘酸っぱさと好奇心と劣等感からの現実逃避と好きな人に触れたい、もっといたい、いろんな気持ちが混じってて、共感できた。続きが気になります。

    #エモい #胸キュン #切ない

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    2022年03月04日
  • もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~【マイクロ】 1

    匿名

    無料版購入済み

    絵が綺麗で、読みやすいです。
    内容もいつのまにか引き込まれているというか。ドキドキします!勉強から離れた2人の世界。

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    2022年09月30日
  • もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~【マイクロ】 4

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    『甘くて苦い』青い果実の味は

    多感な時期に触れる衝動と依存。
    見える世界は決して広くはないし、親への反発もある中で触れた甘く強い衝動は、周りも見えなくなるのでしょうか。
    読後は甘くほろ苦い想い、忘れていた思い出を強くつつかれたような気持ちになります。
    いつか大人になった二人にとって、どんな思い出になるのだろう?と思ってしまいます。

    #エモい #切ない

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    2021年12月23日
  • ジェリー・フィッシュ

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    いろいろな登場人物の視点から、それぞれの恋愛を描いた短編集。
    1話ずつ進むたびにディープになる恋愛観が描かれていて読みごたえありますが、
    1番印象に残っているのは、表題作の「ジェリー・フィッシュ」です。
    大人になったら忘れてしまうような10代特有の女の子同士の恋愛、はじめての経験がみずみずしくてきれいでした。
    最初は詩的な文章が大仰に感じて独りよがりに思えましたが、次第に世界観にひきこまれていき、ラストは感極まりました。

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    2019年09月19日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    中学三年生、多感なあの時期。
    繊細な感情の波、
    家族や友人との関係、その中にある自分の位置。

    随分前に通り過ぎた年齢なのに
    読んでいると心がその頃に引き戻されて
    胸がキュッとなります。
    苦しい、でもない…甘くもない。
    ただ、締め付けられる気持ち。
    懐かしさを感じました。

    私はすごく引き込まれました。
    感情が静かに揺さぶられる、そんな本。

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    2019年04月12日
  • レテの汀

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    装丁に惹かれて本屋で衝動買いした。

    自我が芽生える前の出来事によって、罪の意識とともに生きてきた主人公。
    幼き日の自身は自分であり、他人でもある。記憶がないからこそ向き合いきれなかった過去から、前に進むために旅をする話だ。

    旅の中で出会う人々は、そんな彼を導くガイドのような役割を果たす。共に歩く甥っ子伊吹は年齢に似合わずどこか達観している。まるで主人公とは真逆だ。気丈に振る舞う伊吹にも彼なりの痛みがあり、「こうしたいではなく、どうしたら良いのか」を基準に判断する姿勢においては2人に共通していると感じた。


    誰ひとりとして、望んでここにいる者はいない。
    生はまさに、拒むことの出来ない不条理

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    2026年03月01日
  • アンソロジー 舞台!

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    自分が舞台に上がるなんて、とんでもないけど、
    袖幕は好き。
    バレエをやってた娘の発表会で
    一度だけ袖幕に関われて、とても充実してた。
    ゼロから何かを作り上げる歯車、
    として機能出来る自分が、
    すごく誇らしく嬉しく、楽しかった。
    だからダンス・デッサンの瀬木さんに一番共感した。
    バレエ衣装作成の、宝石さがしも好きだけど。
    だいたい全般、肯定的な物語ばかりで、
    安心して読めるアンソロジーでした。

    2.5次元舞台を観に行きたくなった。
    見たことないけど。
    その前に、推し活出来てる人たちが、
    そもそも羨ましいかも。

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    2025年10月04日
  • アンソロジー 舞台!

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    【日常の中にいる、クララとドロッセルマイヤー】

    ミュージカル、2.5次元、バレエ、ストレート・プレイ……様々な舞台を題材に描かれた5編が収録された短編集である。

    ただ、「華やかで遠く感じる『舞台』というその空間は、自分という役を生き、誰かの人生に思いを馳せる私たちにとって、意外に身近な場所なのかもしれません。」という扉に書いてある触れ込みって、読んでみたら結局、3編目の白尾悠「おかえり牛魔王」だけの話なんとちゃうのん?と感じた。

    毎日定時で退社する、社内の人付き合いも忖度もへったくれもない後輩の派遣社員、桐ヶ谷を探るうちにその演劇の指導者しての並々ならぬ実力に触れ、自らも演劇に助けられた

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    2024年07月15日
  • アンソロジー 舞台!

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    舞台をテーマにした5作の短編。
    舞台を見る人なら、いろいろとわかる!と思うことあって楽しく読めると思う。

    『ここにいるぼくら』
    2.5次元舞台に出演することになった主人公。しかし、その役はシリーズもので、彼はいわゆるキャス変だった。
    いやー、2.5のキャス変は私も経験あるからわかるなー。(見る側だよ、もちろん)演者側からの立場として読んでて面白かった。

    『宝石さがし』
    バレリーナと衣装デザイナーの話。
    舞台の衣装って、いろいろなことを考えて作られているのと同時に、演者にとってはその役になるために、舞台に立つ上ですごく大切なんだなって感じた。2人の関係性がとても素敵だった。

    『おかえり牛魔

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    2024年05月16日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    綺麗に終わった恋、醜く終わった恋、蒸発するように消えた恋。どんな別れも、もう味わうことはできない。
    届かない代わりに消えない、あの日常。
    渇き、熱を帯びた疼き、崩れゆく脆さ。

    薄昏く、消えそうに儚く、そして、ほわほわと光っている物語でした。
    とっても好み。
    時が経ち、この渇きを忘れた頃に、もう一度読もうかな。

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    2024年02月07日
  • 森をひらいて

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    久々に文学を味わった気分。

    臨時校舎──少女たちは戦火を逃れるため、疎開のようなかたちでそこに集められている。生活に不自由はないが、外の世界からは隔絶され、恋人とも会えない。
    「あなたたちは幸せで、恵まれているのだと、まずは自覚してください」
    「この状況下にもかかわらず、静かな安全地帯で、何不自由なく学びに打ち込むことができるなんて、通常なら考えられないことです」
    やがて、生徒たちのあいだに「森をひらく」という遊びが流行り始める。むせ返るような、青々とした森。文字通りの森。自分だけの空間に、彼女たちは思い思いの森をひらく。森は大人たちには認識できない。

    現実の私たちは、戦禍に見舞われてはい

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    2023年06月16日
  • ジェリー・フィッシュ

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    学生時代特有の圧迫感 すべての主人公に寄り添える訳では無いが、なんとなく分かるような学生時代を思い出すような、そんな印象。
    刺激のあるストーリーだけではなく、それぞれの悩み方と葛藤に思い出を重ねながら読んだ。

    わたしは夜の国が一番好きだった。やはり男性の方に感情移入しやすかったのだろう。

    全体的に読みやすく、分かり易い。描写も好きだったので同作者の作品を読んでみたいと思った。

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    2026年01月11日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    雛倉 さりえさん、初読み。

    「女による女のためのR-18文学賞」を機にデビューされた1995年生まれの作家さん。

    本作の主人公は高校受験を控えた15歳の冴。
    成績こそ学年2位でありながら、心の中には姉や友人へのコンプレックス、両親への承認欲求を隠している。

    受験勉強だけの満たされない毎日の、救いであり逃げ道となったのは好きでもない男子との性行為だった。

    共感は出来ないけれど、思春期に感じる鬱屈とした思いや、15歳と言う年齢ならではの性への好奇心、頭で考えるより先に行動を起こしてしまう勢いを文中から熱く激しく感じた。

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    2023年02月14日
  • 森をひらいて

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    外界の戦争から隔絶され臨時校舎で時を過ごす美しい少女たち
    少女たちの間で流行する「森を作る」遊び

    官能的で幻想的な少女たちの世界
    私たちは蝶のように舞い戦うの

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    2022年11月09日