雛倉さりえのレビュー一覧

  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    綺麗に終わった恋、醜く終わった恋、蒸発するように消えた恋。どんな別れも、もう味わうことはできない。
    届かない代わりに消えない、あの日常。
    渇き、熱を帯びた疼き、崩れゆく脆さ。

    薄昏く、消えそうに儚く、そして、ほわほわと光っている物語でした。
    とっても好み。
    時が経ち、この渇きを忘れた頃に、もう一度読もうかな。

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    2024年02月07日
  • 森をひらいて

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    久々に文学を味わった気分。

    臨時校舎──少女たちは戦火を逃れるため、疎開のようなかたちでそこに集められている。生活に不自由はないが、外の世界からは隔絶され、恋人とも会えない。
    「あなたたちは幸せで、恵まれているのだと、まずは自覚してください」
    「この状況下にもかかわらず、静かな安全地帯で、何不自由なく学びに打ち込むことができるなんて、通常なら考えられないことです」
    やがて、生徒たちのあいだに「森をひらく」という遊びが流行り始める。むせ返るような、青々とした森。文字通りの森。自分だけの空間に、彼女たちは思い思いの森をひらく。森は大人たちには認識できない。

    現実の私たちは、戦禍に見舞われてはい

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    2023年06月16日
  • ジェリー・フィッシュ

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    学生時代特有の圧迫感 すべての主人公に寄り添える訳では無いが、なんとなく分かるような学生時代を思い出すような、そんな印象。
    刺激のあるストーリーだけではなく、それぞれの悩み方と葛藤に思い出を重ねながら読んだ。

    わたしは夜の国が一番好きだった。やはり男性の方に感情移入しやすかったのだろう。

    全体的に読みやすく、分かり易い。描写も好きだったので同作者の作品を読んでみたいと思った。

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    2026年01月11日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    雛倉 さりえさん、初読み。

    「女による女のためのR-18文学賞」を機にデビューされた1995年生まれの作家さん。

    本作の主人公は高校受験を控えた15歳の冴。
    成績こそ学年2位でありながら、心の中には姉や友人へのコンプレックス、両親への承認欲求を隠している。

    受験勉強だけの満たされない毎日の、救いであり逃げ道となったのは好きでもない男子との性行為だった。

    共感は出来ないけれど、思春期に感じる鬱屈とした思いや、15歳と言う年齢ならではの性への好奇心、頭で考えるより先に行動を起こしてしまう勢いを文中から熱く激しく感じた。

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    2023年02月14日
  • 森をひらいて

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    外界の戦争から隔絶され臨時校舎で時を過ごす美しい少女たち
    少女たちの間で流行する「森を作る」遊び

    官能的で幻想的な少女たちの世界
    私たちは蝶のように舞い戦うの

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    2022年11月09日
  • ジゼルの叫び

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    生と死の境目それがバレエ
    どんなに踊っても彼女には辿り着けない。たどり着けなくてもいい躍り狂え
    冷たい湖の底にジゼルは眠る。永遠に
    同じ酸素を吸っていたはずなのに同じ息が吐けない。今、体の中にあるのは死という毒素だ。
    さようなら湖の底へ

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    2022年11月07日
  • 森をひらいて

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    自分の好みにピタっときたおはなしでした!

    森の解釈が自分の中で読み進めるごとに揺れていったのですが、揺の怒りが表面化したシーンで、自分の中でストンと落ちました。自分は怒っていいのだろうかっていう気持ちはすごく共感したし、怒りだけじゃなく感情ってすぐには身体に馴染まないというか、一種の防衛で自分を入れ物にして自分を眺めてるかんじ。でも自分の気持ちは自分で決めていいんだよね。わたしを私の中に落とし込んで、感情ジェットコースターになったりしつつ、森をつくりながら私は私の中にいたのね、って気づく。読みながらきっと私が森をつくるとしたら、ごちゃごちゃしてるだろうなあと思いました。ハウルの部屋みたいなか

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    2022年07月25日
  • もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~【マイクロ】 2

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    恋は憂さ晴らし

    悲しいくらいに流されやすく危なっかしい主人公。それでも今を一生懸命生きる若者たちのこと誰が咎められようか。夏の暑さと情景と感情の高まりが、ヒーローと主人公の熱さを良く物語っている。

    #切ない #ドキドキハラハラ

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    2022年09月28日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    青春の歪み

    すごく青くて切なくて汚くてもどかしい。こういう恋があったら、ずっと大人になっても忘れられないんだろうな。子供の頃を思うと恥ずかしいような、甘酸っぱいような。主人公が好きなように生きてほしい。という考えも子どもだろうか。

    #胸キュン #アツい #切ない

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    2022年09月28日
  • もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~【マイクロ】 2

    匿名

    無料版購入済み

    なんだか切なくて、可愛くて、ドキドキです!
    でもよく考えるとめちゃ若い子たちなんだよなー。続きが気になります。

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    2022年09月30日
  • もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~【マイクロ】 5

    購入済み

    最初は中学生の恋愛なんて。。って思ってましたが、表情と言葉の1つ1つが深く、切なくて、涙が止まらなくなりました。
    衝撃的な作品でした。

    #泣ける #深い #切ない

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    2022年03月01日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

    T

    無料版購入済み

    無料分を読みました。
    最近のマンガでは中学生で付き合うとかそういうのをよく見かけるので私世代とは違って早いなぁと思いつつw、でも心理描写が細かくて素敵で、その葛藤も感じられるしとても面白かったです。

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    2022年03月01日
  • もう二度と食べることのない果実の味を~甘くて苦い、15歳の衝動~【マイクロ】 2

    ネタバレ 無料版購入済み

    ガリ勉の優等生だけど早熟な15歳。お姉ちゃんへの過剰なまでのコンプレックスがなぜ??って感じだけど。完璧な姉なのはわかるけど年も離れてるみたいだし、今後の展開でもっと掘り下げられるのかな? 
    初体験が野外っていうのもすごい。

    #萌え #胸キュン #切ない

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    2022年02月26日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

    絵も内容も良いです

    青い春ってこういう事ですよね...
    最近こちらのサイトに登録し、軽い気持ちで1巻のみお試し版を読みましたが、
    皆様のレビューも良いですし、先が気になるなるので続けて読み進めようか検討中です!

    #胸キュン #切ない

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    2021年06月10日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    人間が持つ欲望とそれが満たされる快感にひょんなことから中学生で気づいてしまった。性行為って改めて何だろうと思う。愛の表現でもあり、快楽を満たす行為でもある。動物としての役割としては、子孫を残すための行為なのに、なぜここまでの衝動が呼び起こされるのだろう。

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    2019年07月15日
  • もう二度と食べることのない果実の味を

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    うん。すごかった。
    本の中の世界は、青色でも緑色でもないような
    グレーが少し混ざったようなドブのような色。
    一度入ると抜け出せない世界。
    一気に読んでしまわないと
    自分のこの現実の世界にもそのドブ色が
    侵食してきそうな感じがして、
    一気に読み進めました。
    大人でもない、かといって子供でもないあの時期だからこそ、先のことも考えず、行動してしまうことはあるし、自分の周りのあらゆることをあまりにも深く考えてしまう。私も10年ほどまえの学生時代を思い出してしまいました。
    ほんの世界にどっぷり浸れるような作品でした。

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    2019年05月11日
  • ジェリー・フィッシュ

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    ちょっと衝撃的でした。絵画のような光を感じさせる文章で綴られている内容が高校生のどろどろとした「恋」心やセックスに対する蒼い感情。
    後付けでR-18文学賞の候補になっていたと知って納得。
    個人的には安心して?読める「夜の国」が良かった。
    クラゲは癒されるけれど、暗い水槽に妖しく光る様を想像するだけでドキドキします。

    次の作品にも期待しています。

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    2016年09月06日
  • ジェリー・フィッシュ

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    ジェリー・フィッシュ…まんまるのクラゲが意図せず浮き沈みしている平和な様子を見ていると人間よりよっぽど幸せみたい。
    果肉と傷痕…傷痕というのは痛々しい表現。こういう発想がそもそもMの人独特なのかな。
    夜の国…恋愛を超越した先に男女の友情が生まれた。
    エフェメラ…美しいお姉さんに対する強い気持ちが迫ってきた。
    崩れる春…評価はこの章。暗い過去を海に流して生まれ変わればいい。何度でも。

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    2017年03月08日
  • ジェリー・フィッシュ

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    ☆夜の国
     私だって、2つ上の先輩2人が待ってる図書室があったら通う!
     「好き、っていう気持ちには一種類しかない
     家族でも同性でも関係ない」と言う先輩。
     どんな主義なんだ。
     こんな先輩も、いつかこの夜の国から出るときがくるのかしら。

    ☆エフェメラ
     生身の人間を神格化して…それって夢を見ているのと一緒。
     

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    2014年05月23日
  • ジェリー・フィッシュ

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    女子中学生、高校生の学校生活を中心にした物語だが、よく理解できない部分が多かった.いじめの実態が詳しく記載してある点は参考になる.女子の怖い面がよく書けている.登場人物は篠原叶子、宮下夕紀、平井裕輔、杉田眞子、佐藤栞、翡翠と琥珀などだが、裕輔の飼っている白蛇のアカネの存在が異色だ.

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    2013年11月13日