吉川景都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読むほどに、しみじみと良さと深さを感じ取れる。イイ意味で華美さを感じない絵柄が、モダンなファンタジーにマッチしているな
奇獣、そんな「ありえない」けど「存在している」、人の常識からは外れ、想像にも及ばぬ異形を通す事で、人間そのものが如実に描かれているように、私は感じる
化け狐や大百足など、他の妖怪系の漫画を読んでいれば知っている妖怪の類だけでなく、蛭人やロウツカなど、吉川先生の創作か?と思うくらい、知られていない妖異が登場するのは、この手のモノが好みにはまる酔狂な漫画読みにはたまらん
奇獣絡みの事件を解決する日常を横糸としつつ、主人公・鷹名の秘密も絡んだ、複雑な人間模様の進展を縦糸としており、ストーリーには読み応えがある
アリスに惹かれ、アリスを惹きつける鷹名、やっぱり、普通だけど普通じゃなかったか。設定としてはありきたりかも知れんが、そうでなきゃ面白くない
彼の血が今後、どんな騒乱を引き寄せるのか。そして、彼が「日常」と呼ばれる細い橋から足を踏み外さないか、もしくは、自らの意志で飛び降りないか、楽しみだ
ただ、正直、読み手を選ぶかな、と思わんでもない。私はこれくらいのペースで進んでくれた方がありがたいのだが、じれったい、っつーか、もったいぶるなよ、サクサク進め、と思う漫画読みはいそうかな、と思った
個人的に好きな回は、警保局のメンバーが大百足捕り物に挑む第13話。戦力外扱いを受けていた新人が、持ちうる能力を発揮して活躍するパターン、私は結構、好き
この台詞を引用に選んだのは、これぞ人間だな、と感じたので。浮世離れしたトコがあるからこそ、奇獣がキッカケとなって、人間特有の「知識欲」が生じるトコが、鷹名らしい。目の前で起こる、不可思議な事に対し、怖いと思うのも人間、楽しいと感じる事が出来るのも人間だ。こうやって、ワクワクできる内は、あちら側に連れていかれる事はあるまい -
Posted by ブクログ
『葬式探偵モズ』や『㋐部!葉桜中学アニマル部』と独特な面白いモノが、吉川先生の作品には多いが、この『鬼を飼う』は、その中でも突飛さが一番じゃないだろうか?
けど、私が今まで読んだ吉川先生の作品の中で、最も好みにストライクど真ん中であるのも譲れない事実だ
時代は昭和初期、舞台は東京の本郷、主役は大学生
でも、ストーリーは和風の怪奇モノ
本来なら、「普通」の中にいられたはずの青年・鷹名基が、一人の少女と縁を結んだことから、少しずつ、「異様」の世界に関わっていく事になり、変化していく日常に馴染んでいく
どこか、人間らしさが欠けていた基が、噂話の中にしか生きていないと思っていた奇獣を知り、なおかつ、謎の美少女・アリスに魅了されていく事で、自分でも気付いていない心の中の闇に足を突っ込んで行く、話の展開も面白い
そんな基が、人として超えちゃいけないラインをギリギリで踏み止まっていられるのは、良くも悪くも一般的な親友・司怜一の存在が大きいのだろう。巻き込まれ体質だけど、一旦、関わったのなら投げ出せない面倒見の良さが仇になって、毎度、奇獣絡みの厄介事に首を突っ込む羽目になるwww
作品に登場する奇獣が、私の知っている種であったり、まだ知らなかった種であるトコも嬉しい。ここで、帯の問いに答えるが、私は「いいえ」だ。興味はある、大いに。でも、責任を取れる自信がない。さすがに、私は基ほど、人間としちゃズレていない。きっと、それは幸いなことなんだろう
ほっこりする内容と、奇獣の恐さを思い知らせる内容が綯い交ぜになっている点も、この『鬼を飼う』の魅力だろう
謎多き四王天をマークしている、これまた、妖しい組織、警保局特高部調査二係、別名奇獣隊、通称「夜叉」との、静かで激しい攻防戦も見どころだ。新人の後藤さんが、今後、展開にどんな振り回され方をするのか、楽しみでもある
個人的に好きな話は、さとりが活躍(?)する第4話だ。この時代に溢れてそうな、自分に才能がある、と信じ込んだ挙句、勝手に自分に失望して、安易に自死を選ぼうとし、でも、その度胸すら発揮できない、ある意味、人間臭さに好感を持てる有村が実にイイ。さとりのおかげで師匠の本音を知れ、目が覚めたかと思いきや、てんで成長してないダメさ加減も嫌いじゃ無い。しっかし、おっさんのデレって誰得?
この台詞を引用に選んだのは、吉川先生、奇獣って言う、人の理の外に居る不可思議な存在を通して、人間の本質を描こうとしているんだな、と感じ取れたので。老若男女、誰だろうと、心に鬼を飼っている。むしろ、鬼を飼っていなければ、人間らしさを喪失しているってコトだ。光と影、混ざり合って、心の中が混沌になっていてこそ、人間は成長できるし、変化していく。果たして、私は自分の中に、どんな鬼を飼っているのか、知りたいような知りたくないような -
Posted by ブクログ
個人的には好きになれて、今後、もっと好きになれそうだな、と思えた、ほのぼのした青春漫画
表紙からも判るが、田舎の中学生たちが可愛らしい動物たちの世話をして、癒し、癒され、人とも動物とも絆を深め合っていく内容
ちょっと乱暴に寄るが、佐々木倫子先生の『動物のお医者さん』が好きなら、あまり抵抗なく読めるはず
人間のキャラより、個性溢れる動物たちの方が多いってのも、動物が好きな読み手には嬉しい
画そのものは拙さを感じてしまうが、私としては、話の温かみがよく滲み出ている絵柄だな、と思えた。動物もリアルすぎず、さりとて、崩しすぎずに描かれていて、そこにもキュンと来る
少ないページに、青春ど真ん中の学園生活と、動物との触れ合いをギュッと詰め込んでいる点にも、吉川先生の漫画家としての才を感じられるか
主役の一人、動物全般に効くフェロモン全開の七緒くんや、ド天然で行動がド直球の純真少女な真潮先パイも良いが、やはり、私は飄々としていて、中学生らしくないストイックサも滲む謎めいた雰囲気を纏いつつ、しっかり友達想いな信夫くん推し
2巻では㋐部のドタバタ劇も楽しみだが、七緒くんと真潮先パイのLOVE方向への進展、信夫くんの謎が解明される話にも期待したい
個人的に、一番にモフりたくなったアニマルは、〔第12話〕に登場したグレートデンのモモちゃん(仮)
何と言うのか、私、小型犬より大型犬の方が萌えちゃうタイプなんですよね -
Posted by ブクログ
前作を読んで、続きを読みたくなり購入。
メイク上級編について書かれているのかなと思いきや、前作を補足するようにおさらい+αな内容。
「なぜこれをするのか?」という説明がわかりやすい。
この本の好きなところは、お悩みが自分事に近いこと。
他のメイク本のモデルさんは、割と整った顔の方が多いように思う。(左右均等、眉毛もキレイに生えていて、肌色にムラがない)
でもこの本では、そもそも眉の半分が生えてない場合や左右で目が一重と二重で違っている場合、など「リアルに困っているけどきっと誰もわからないだろうな」と、諦めかけていたお悩みへの対処法が書かれている。
と言っても、やはり万人向けの本なので私の肌質では使えないものも。結局は自分の顔に合うメイクや化粧品を確実に知りたい場合は「美容部員さんのいるカウンターへ」ということになるのだろう…