日生マユのレビュー一覧
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放課後カルテ
・「お前は治る、絶対に」
・「遊ぶ約束をしよう。治ったら何がしたい?」「ん~おにごっこ」「おお、いいぞ」
「あとサッカーと野球!」
・「小さな子供でも手術に向けて理解と覚悟を持たせる必要はある。
病気を治して元気になりたいという気持ちを持つか持たないかでは、術後の回復に影響が出る可能性だってある」
「だから、先生に励まして欲しかったんですね。絶対に治るって」
「いや、あれは…医者が簡単に言うことじゃない。医療に絶対などない」
「何言ってるの?お医者さんじゃなくて牧野先生の言葉でいいじゃないですか。
心細いときに誰にでもくれる答えよりも、たとえ無責任でも自分だけにくれる言葉が欲し -
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不器用さ
・発達性協調運動障害:検査結果では、筋肉や骨に異常は認められない。
協調運動とは、なわとびで手と足を同時に動かすように、手と手、目と手など、
それぞれの個別の動作を同時にする運動のこと。
身体能力に問題はないのに、日常生活での協調運動が、本人の年齢に比べ、著しく遅れや困難がある障害。
赤ちゃんの時、ハイハイが苦手だったり。
・適切なリハビリで不器用さは改善できる。
・「やれと言われたり、怒られたら子供はやる気にならないが、自分で決めた目標なら頑張れるはずだ。」
・不器用さの原因:両手がうまく使えない…鋏が苦手、ご飯茶わんを上手く支えられない
感覚の未発達…ブラン -
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いただきます
・朝ごはんを食べると、集中力と体力がつく。良い排便でおなかがすっきりする。
・一回の食事で足りてない栄養は、他の食事で補う必要がある。
・給食は1日の摂取量率の1/3を目標に作っているけど、給食を食べればいいという話でもない。
・人は人生の最後まで、何かを食べ続けている。それはいろんな生き物の命の上で成り立つもの。
・成長期に必要な栄養素を摂らなければ、健康でも綺麗でもなくなってしまう。
・命を頂くから「いただきます」という
・「みんなが頂くのは大切な命です。
命って目に見えないし、出来上がった食品ばかりを目にしている現代人はそのことをつい忘れてしまいます。
では、私たちは何の -
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心停止
・生命活動を維持するには、生体エネルギー(ATP)の産生が必要
ATPの産生には、酸素とブドウ糖の供給が不可欠
酸素を取り入れる仕組みが呼吸
全身の細胞へ酸素とブドウ糖を供給する仕組みが循環
呼吸を調節する中枢(呼吸中枢)は延髄にあり、脳・呼吸・循環の三つが生命維持の基本
・脳は酸素不足に最も弱い器官。心臓が止まれば10~15秒で意識消失
・心肺停止=心停止+呼吸停止
心停止には、心室細動/無拍性心室頻拍、無脈性電気活動、心静止がある。
突然の心肺停止の原因には、心疾患、脳卒中、各種中毒などいろいろ
感電、熱中症、溺水、ボールが胸に当たることでも起こる
・心停止の予防→11 -
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ADHDその2
・ADHDその2:周りの状況や、相手の気持ちが読みにくい子の場合は、
言葉よりも絵などで、シュミレーションをして説明すると理解しやすい。
うまくできたらすぐ褒める。
・自分の痛みや気分を察しにくい子、伝えにくい子には、数値化して考えさせる方法もある。
長い説明では、最初に聞いたことを忘れてしまうため、言葉は簡潔に。
集中が続くように声掛けなど。
・ADHDの薬は、効果は半日程度。特性そのものを治す働きはない。
脳の神経伝達物質に作用し、心身を安定させる補助的な役割のもの。飲むと落ち着いて本人も楽になる。
・「必要なのは、社会に適応するために自分を抑えることじゃない。自分の力に自 -
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ADHDその1
・ADHD(注意欠陥/多動性障害):脳の一部の機能不全が原因とみられる発達障害のひとつ。
特徴その1=不注意:集中力が持続せず、気が散りやすい。忘れ物が多い。人の話をじっと聞けない。
物事を順序立てて進められない。最後まで何かをやり通すことができない等
特徴その2=多動性:じっとしていないといけない場面でも、つい体が動いてしまう。
一人でしゃべったり歩きまわったりと、落ち着きがない。
力の入れ方がわからず、過激になる。
特徴その3=衝動性:結果を考えず、行動に出る。
順番を守らず、割り込む。
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・成長痛による足の痛みや寝不足→風呂で温めてマッサージすべし
一般的に成長期には、成長ホルモンGHが骨と骨の間の骨端線の軟骨部分に働きかけ、その軟骨が成長することで背が伸びる。
GHは睡眠と食事をしっかりとり、運動することで分泌が促進される。
・成長期の始まるタイミングは性別や個人差で異なる。
女子の場合、小学生高学年では、男子より背が高いことも珍しくない。
その時期、急激に伸びても、初潮を迎えれば、背の伸び方はゆっくりになる。
15歳ごろには軟骨は硬い骨になって成長が止まるため、いつまでも伸び続けるわけではない。
・「自分の評価を他人にゆだねるな。周りを気にして縮こまるほうがよ -
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セロトニン
・セロトニンは神経伝達物質のひとつ。不安やイライラを軽減させ、安らぎを与える作用。
・セロトニン症候群:セロトニンの薬などと別の薬との併用による副作用。
サプリの多量摂取で起きることあり。発熱、吐き気、下痢、異常発汗、頻脈、体の震え、筋肉の痙攣、足の引きつり。
不安、錯乱、興奮などの精神症状。
・「とりあえず、体調を整えてからだ。いまの精神状態は薬のせいかもしれない」
・「愚痴を言う元気が出たのなら大丈夫だ。やはり薬のせいだったな。よかった」
・「好きなことがある。そのために努力している。それのどこが”なにもない”んだ?
立派な目標で夢だ。それが叶ったら、次の目標ができて、、また -
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・反復性腹痛:へそ周囲に差し込むような痛み。1時間以内に治まる。
3か月以内にわたり、少なくとも月に3回以上、日常生活に支障をきたす腹部の痛み。
検査で異常を発見できない。経過観察して、さらにこの症状が続くようなら、この病気。
心因性。試合やテストなど、何かのイベントの前に発症することが多い。
・場面鍼黙(ばめんかんもく):家では普通に話せるが、学校など社会的な場面でのみ声が出せなくなる。
小児期の不安障害の一つ。発症の多くは幼児期から小学校入学低学年までに発覚。
人前で話したり、見られることに不安を感じると、自分の意思に関係なく声が出せなくなる。
・生まれつき人より不安にな -
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・オスグッド病:激しい運動による膝の伸縮の繰り返し→筋肉の付着部分に炎症→軟骨が剥離突出
=成長過程の軟らかい骨や筋肉に発症するスポーツ障害。かかったらいますぐ運動をやめて病院で検査を。悪化すると直すのに時間がかかる。
サポーターで痛みを抑える(筋肉の動きを抑える)。周りの筋肉を伸ばすストレッチ。
・鉄欠乏性貧血:血液中の鉄分不足→体内の酸素供給量低下→動悸や疲れやすさ、食事のときに痛み、嚥下障害。
進行が徐々で自覚症状が少ない=知らずに悪化させるリスク。中高年なら消化管の出血(大腸癌など)も考える。
「どれだけ隠していても気持ちは体長に現れるんだ」
・バセドー病(甲状 -
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子供の気持ちも親の気持ちも
両方わかります。けど、得てして、子供の気持ちは忘れてしまうというか、見えなくなり勝ちなんですよね。責任があるからですかね、保護者としての。フィルターをかけないで曇り無くみてあげられるようになりたいです。
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牧野の過去
一部ご紹介します。
・「自分の判断基準でしか相手を診ない。それ以外の言葉は切り捨て。ただ事務的に進める。ここ(小児科)に来る患者はそんな診療を疑うということだ。」
・「あんたは疑っていたのか?止められなかったのか、こうなる前に。あんた医者だろ?助けるのが役目だろ!」
「全てを止める?進行する病気を全てくい止めろと?診断結果は病院の責任?訊くが、何故今日病院に来なかった?あの家に子供を一人残していた?治療を受けるのは患者だ。あんたは事実を受け入れたくないだけで…」
「あんたに何が分かるっていうんだ…でもそうだよな。全部止められるなんてそんな神様みたいな力があれば誰も苦しまねえよな、そらそ -
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子供の悩みと病気
養護教諭の産休によって小学校に赴任した校医の男性・牧野と学校生活をする子供たちの物語第三巻。
よく食べよく運動する健康優良児の原田大輝はこのごろ食後に運動すると体が熱くなったり気持ち悪くなったりするようになった。
なんとなく不調を感じてるが、サッカー部のキャプテンとして市大会でいい結果を残すために周りに体のことを隠していたが、練習中に倒れてしまう。
牧野が適切に処置し原因が判明した。
エビによる食物アレルギーだった。
対象となる食べ物を家庭と学校が連携して除去することと、なにかあったときに備えてエピペンを常備することが彼が今までと同じように学校生活を送れる方法だった。
生まれたばか -
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子供を取り巻く病気
養護教諭の産休によって小学校の校医になった男性と子供たちの学校生活に潜む病気について描いた作品の第二巻。
ボーっとすることが多くなりグラグラする感覚が増えてきた野田良祐は文字を書くときもがたがたになったり、虫の羽音のような低い音が聞こえるようになった。
不審に思った教師が、校医の牧野に相談。
症状を見たところによると、回転性のめまいメニエール病だった。
大人がなることが多い病気だがまれに子供もなるという。
原因は寝不足やストレスの可能性があるとのことだった。
良祐の親や先生の理解によって改善したようだ。
一方、5-2に転校してきた女の子・冴島啓は蓮本理子と仲良くなったが、たまたま -
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訳アリ校医とこどもたち
小学校を舞台にした本作。
主人公は、産休を取る養護教諭にかわって学校の保健室を預かることになった校医、牧野という男。
性格はぶっきらぼうで無愛想、口も悪い。
そんな性格なので、着任早々子供たちからも他の先生たちからもあまりいい印象を持たれなかった。
そのころ保健室のベッドで休む生徒がいた。
5-2の野咲ゆきは倒れそうなくらいの眠気に襲われることが多く、授業を聴いてられず、周りについていけないこと、友達がつくれないこと、そんな状況が親から理解されないことに嫌気がさしていた。
牧野は彼女の様子からナルコレプシーと判断する。
自分の状況がサボりやズルじゃなくちゃんとした病気だと周りから -
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自傷行為
一部ご紹介します。
・「大事なものだけ持って行った。大事じゃないものを置いていった」
・自傷とは、怒りや不安を別の痛みで軽減しようとすること。痛みや恐怖で自己感覚を取り戻そうとすること。
「そうしなければ自分を見失ってしまう」
・自傷は、言葉で言い表せない感情を、別の行動に変え、安静を取り戻す。
しかし、それは一時的な代償行為でしかない。そのため、繰り返しては、次第にエスカレートする。
・攻撃衝動は、単なる相手への怒りではなく、抑えきれなくなった自己感情の表れ。
・自傷行為の治療は、”止めさせる”ことではない。感情を表す別の手段を見つけること。本当のことを知ること。
・「お前を -
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夜尿
一部ご紹介します。
・子供の体の成長には個人差がある。
・子供の”夜尿”の原因に、排泄器官の発達バランスの遅れがある。
排泄器官が未成熟な頃は、膀胱が小さく、夜間に尿をためられる仕組みができていない。
だが、成長するにつれて、膀胱と尿量を調節できる体に自然となっていく。
一般的には4歳ごろ。ただ個人差で長期間続くこともある。
・ひどければ、治療が必要となることもあるが、夜尿は自然に治る。
・心理的なもの、緊張による不安、失敗への恐怖。
それらが心と体のバランスを崩している。それが夜尿の再発の原因になることが多い。
・対策として、夕食は汁物、塩分の多いもの、フルーツは避ける。お