日生マユのレビュー一覧
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放課後カルテ
・「お前は治る、絶対に」
・「遊ぶ約束をしよう。治ったら何がしたい?」「ん~おにごっこ」「おお、いいぞ」
「あとサッカーと野球!」
・「小さな子供でも手術に向けて理解と覚悟を持たせる必要はある。
病気を治して元気になりたいという気持ちを持つか持たないかでは、術後の回復に影響が出る可能性だってある」
「だから、先生に励まして欲しかったんですね。絶対に治るって」
「いや、あれは…医者が簡単に言うことじゃない。医療に絶対などない」
「何言ってるの?お医者さんじゃなくて牧野先生の言葉でいいじゃないですか。
心細いときに誰にでもくれる答えよりも、たとえ無責任でも自分だけにくれる言葉が欲しいの。
きっと直明君が一番欲しかった言葉ですよ」
・「病院では一人一人と長く関わることはない。
ここで見ていると、昨日まで泣いていたと思ったら、今日は笑っていて…
体を治すということがどういうことか、あいつらを通して実感できている。
ここから先も自分で歩いて生きていくんだし」
・「もし、みんながいる場所に戻れなくても、どこへ行くかを自分で決められるなら、
その子は大丈夫だと俺は思います」
「そうですね。選んだ道の先に来たら、風景は全然違って見えますからね」
・「医者は命の力に手を貸すことしかできない。患者の生きる力を俺たちは絶対に信じ抜くしかない。
命をつなぐことは、お前の言う未来を創る」
・「大人と子供では、体のつくりやなる病気も違う。
それに言葉でうまく伝えられない分、周りの情報や観察で、その子供の中で何が起こっているのか、
なんで苦しんでいるかを探すんだ」
・「子供の貧困、生活習慣病、心身症、虐待、暴力、受診にまで至らない見過ごされる問題。
子供を取り巻く社会環境は年々悪化している」
・「子供の主訴の背景に潜む問題を、医療従事者だけじゃない、この地域で考える意識が必要だ。
無関心で、孤独に慣れる社会をなくしたい。大人たちが手を取り合わないと、子供たちは守れない。
子供たちに未来を見てほしい」
・(あの頃、想像しなかった、今は目指す光景は、はっきりと見える)
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不器用さ
・発達性協調運動障害:検査結果では、筋肉や骨に異常は認められない。
協調運動とは、なわとびで手と足を同時に動かすように、手と手、目と手など、
それぞれの個別の動作を同時にする運動のこと。
身体能力に問題はないのに、日常生活での協調運動が、本人の年齢に比べ、著しく遅れや困難がある障害。
赤ちゃんの時、ハイハイが苦手だったり。
・適切なリハビリで不器用さは改善できる。
・「やれと言われたり、怒られたら子供はやる気にならないが、自分で決めた目標なら頑張れるはずだ。」
・不器用さの原因:両手がうまく使えない…鋏が苦手、ご飯茶わんを上手く支えられない
感覚の未発達…ブランコや滑り台を怖がる。糊やご飯などべたべたしたものを嫌がる
力のコントロールが苦手…おもちゃを力任せに壊す。卵を上手に割る動作が苦手
物を見る力が弱い…キャッチボールがうまくできない。動くものを上手に見られない
身体イメージが捉えにくい…体操やダンス、手遊び等が不得意、道具の扱いが苦手
・不器用さは、発達障害の有無にとらわれない。
・一つの苦手な行為にもさまざまな要因があり、何が苦手かを分析して、段階をつけて練習していく
・粘土や折り紙、物をつまむ遊びで強化する。手首の安定性を高めるためにジャングルジムやうんていの遊びも良し。
・いろんな環境で体を動かすことで、身体イメージを育てる。
・ダンスは、見本の人と鏡で動きを確認しながら練習してみるとよい。
・なにより楽しくで自信を持ってできるように、周りがサポートすることが必要だ。
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いただきます
・朝ごはんを食べると、集中力と体力がつく。良い排便でおなかがすっきりする。
・一回の食事で足りてない栄養は、他の食事で補う必要がある。
・給食は1日の摂取量率の1/3を目標に作っているけど、給食を食べればいいという話でもない。
・人は人生の最後まで、何かを食べ続けている。それはいろんな生き物の命の上で成り立つもの。
・成長期に必要な栄養素を摂らなければ、健康でも綺麗でもなくなってしまう。
・命を頂くから「いただきます」という
・「みんなが頂くのは大切な命です。
命って目に見えないし、出来上がった食品ばかりを目にしている現代人はそのことをつい忘れてしまいます。
では、私たちは何のためにごはんを食べるのでしょうか?
私たちの体は食べたものでできています。
この体が動くのは、頂いた命が、今度は、私たちの中でもう一度生きるからです。
「いただきます」はその命へ、「ごちそうさま」は食材を育て、集め、調理してくれた人への感謝の言葉です」
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心停止
・生命活動を維持するには、生体エネルギー(ATP)の産生が必要
ATPの産生には、酸素とブドウ糖の供給が不可欠
酸素を取り入れる仕組みが呼吸
全身の細胞へ酸素とブドウ糖を供給する仕組みが循環
呼吸を調節する中枢(呼吸中枢)は延髄にあり、脳・呼吸・循環の三つが生命維持の基本
・脳は酸素不足に最も弱い器官。心臓が止まれば10~15秒で意識消失
・心肺停止=心停止+呼吸停止
心停止には、心室細動/無拍性心室頻拍、無脈性電気活動、心静止がある。
突然の心肺停止の原因には、心疾患、脳卒中、各種中毒などいろいろ
感電、熱中症、溺水、ボールが胸に当たることでも起こる
・心停止の予防→119番通報→心肺蘇生法(CPR)→除細動→医師による救命措置
まず、周囲の安全確認、肩を叩き意識の確認、人を呼び119番通報とAEDの手配を指示
呼吸は胸腹部の上下で確認する
・心肺蘇生法=胸骨圧迫、気道確保、人工呼吸=根本的な治療のための時間稼ぎ
・「おまえは助けようとした。生きると信じて動いた。それがお前がした人命救助だ。
助けたかった命を、救おうとしたことを忘れるな」
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ADHDその2
・ADHDその2:周りの状況や、相手の気持ちが読みにくい子の場合は、
言葉よりも絵などで、シュミレーションをして説明すると理解しやすい。
うまくできたらすぐ褒める。
・自分の痛みや気分を察しにくい子、伝えにくい子には、数値化して考えさせる方法もある。
長い説明では、最初に聞いたことを忘れてしまうため、言葉は簡潔に。
集中が続くように声掛けなど。
・ADHDの薬は、効果は半日程度。特性そのものを治す働きはない。
脳の神経伝達物質に作用し、心身を安定させる補助的な役割のもの。飲むと落ち着いて本人も楽になる。
・「必要なのは、社会に適応するために自分を抑えることじゃない。自分の力に自信が持てることだ」
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ADHDその1
・ADHD(注意欠陥/多動性障害):脳の一部の機能不全が原因とみられる発達障害のひとつ。
特徴その1=不注意:集中力が持続せず、気が散りやすい。忘れ物が多い。人の話をじっと聞けない。
物事を順序立てて進められない。最後まで何かをやり通すことができない等
特徴その2=多動性:じっとしていないといけない場面でも、つい体が動いてしまう。
一人でしゃべったり歩きまわったりと、落ち着きがない。
力の入れ方がわからず、過激になる。
特徴その3=衝動性:結果を考えず、行動に出る。
順番を守らず、割り込む。
人の言葉を遮って話し出す。
些細なことで怒ったり、手が出たりする。
・人によって様々。軽度~重度まである。学習障害や、他の障害を伴うこともある。
子ども一人一人、サポートは違ってくる。
・集中が長続きしない一方で、好きなことには集中しすぎて、切り替えができない。
だめだとわかっても、自分の行動をコントロールすることができない。
短期記憶能力(ワーキングメモリ)が十分に働いていないため、注意しても同じことを繰り返す。
周囲からは「自分勝手な人」としか映らない。
・「多動」「衝動」に関しては、脳の成長に伴って、思春期頃までには少なくなる。
二次的な問題(孤立など)を防ぐためにも対応が必要。
・患者の得意とすることに目を向ける。
・エジソンもアインシュタインもADHDだったという説がある。
彼らは人の気がつかない所に興味を示し、その分野を極める能力に秀でていた。
・自己肯定感を子供のころに育むことはとても大事。褒められたり、役に立てたり。それが自分を守るための力になる。
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・成長痛による足の痛みや寝不足→風呂で温めてマッサージすべし
一般的に成長期には、成長ホルモンGHが骨と骨の間の骨端線の軟骨部分に働きかけ、その軟骨が成長することで背が伸びる。
GHは睡眠と食事をしっかりとり、運動することで分泌が促進される。
・成長期の始まるタイミングは性別や個人差で異なる。
女子の場合、小学生高学年では、男子より背が高いことも珍しくない。
その時期、急激に伸びても、初潮を迎えれば、背の伸び方はゆっくりになる。
15歳ごろには軟骨は硬い骨になって成長が止まるため、いつまでも伸び続けるわけではない。
・「自分の評価を他人にゆだねるな。周りを気にして縮こまるほうがよっぽど変だ。
腹が立てば、友人の前でぶちまければいいし、笑っていたければ堂々と胸をはっていればいい。
どうありたいかは自分が決めることだ」
・難聴:早く直さないと聞こえの悪さで学習に支障が出る。
鼻水が奥に溜まっていると滲出性中耳炎になりやすい。
滲出性中耳炎:耳管が閉じて、鼓室内の気圧が低下し、鼓膜が内陥(ないかく)する。
→その状態が進むと鼓室粘膜から水分が滲み出る。
鼓膜の内部と滲出液によって、鼓膜の動きが制限されて、難聴に。
・プールの中で音を聞いているような聞こえにくさがあるが、
痛みや耳垂れがないため、子供からの訴えはほとんどない。
・「自分にも相手の気持にも敏感なのは、やさしくいられるってことです。」
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セロトニン
・セロトニンは神経伝達物質のひとつ。不安やイライラを軽減させ、安らぎを与える作用。
・セロトニン症候群:セロトニンの薬などと別の薬との併用による副作用。
サプリの多量摂取で起きることあり。発熱、吐き気、下痢、異常発汗、頻脈、体の震え、筋肉の痙攣、足の引きつり。
不安、錯乱、興奮などの精神症状。
・「とりあえず、体調を整えてからだ。いまの精神状態は薬のせいかもしれない」
・「愚痴を言う元気が出たのなら大丈夫だ。やはり薬のせいだったな。よかった」
・「好きなことがある。そのために努力している。それのどこが”なにもない”んだ?
立派な目標で夢だ。それが叶ったら、次の目標ができて、、また、それをかなえるために頑張れる。
その繰り返しだ。それが本当の夢に繋がっていく」
・「体調管理は受験の基本だ。徹夜で勉強すると逆効果だ。
眠ることで脳も覚えることができるし、体もリラックスできる。
後は運動もいいんだぞ。適度に体を動かせば、脳の回転や血行が良くなって、記憶力も集中力も高まる。
休み時間ぐらい外で遊んだっていいんだぞ」
・「歩いてもいい。ゆっくりでいいからゴールを目指そう」
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・反復性腹痛:へそ周囲に差し込むような痛み。1時間以内に治まる。
3か月以内にわたり、少なくとも月に3回以上、日常生活に支障をきたす腹部の痛み。
検査で異常を発見できない。経過観察して、さらにこの症状が続くようなら、この病気。
心因性。試合やテストなど、何かのイベントの前に発症することが多い。
・場面鍼黙(ばめんかんもく):家では普通に話せるが、学校など社会的な場面でのみ声が出せなくなる。
小児期の不安障害の一つ。発症の多くは幼児期から小学校入学低学年までに発覚。
人前で話したり、見られることに不安を感じると、自分の意思に関係なく声が出せなくなる。
・生まれつき人より不安になりやすい体質。
脳の扁桃体(危険を察知する部位)の過剰反応により体が身を守る状態に
鍼黙時、本人は一時的だが緊張や不安から解放されるため、表情に不安は現れにくい。
そのため、周囲には平気そうに思われてしまう。
・なぜ話せないかは、ほとんどの場合、本人もわかっていない。
鍼黙児にとって、学校は一日中、不安にさらされる場所。
いくら話したいと思っても声は出せない。
長引くと、話せるようになっても、人に関わらなかったことで、社会的な能力が伸ばせず、不登校など二次的な問題で苦しむ。
・質問は「はい」「いいえ」で答えられるものを。
話すことを強制したり、治療の目的においてはいけない。
意識させてしまうと緊張して、話せなくなってしまうからだ。
・一つずつこなして徐々に環境に慣らす。自信をつけさせる。
遊びを取り入れた行動療法、交換日記。
治療は保護者、学校、専門家との連携が必須。
・「まあ、ゆっくりやろう。こんなことできなくてもいいんだ。活躍の場はたくさんある。成功の思い出を作っていこう」 -
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・オスグッド病:激しい運動による膝の伸縮の繰り返し→筋肉の付着部分に炎症→軟骨が剥離突出
=成長過程の軟らかい骨や筋肉に発症するスポーツ障害。かかったらいますぐ運動をやめて病院で検査を。悪化すると直すのに時間がかかる。
サポーターで痛みを抑える(筋肉の動きを抑える)。周りの筋肉を伸ばすストレッチ。
・鉄欠乏性貧血:血液中の鉄分不足→体内の酸素供給量低下→動悸や疲れやすさ、食事のときに痛み、嚥下障害。
進行が徐々で自覚症状が少ない=知らずに悪化させるリスク。中高年なら消化管の出血(大腸癌など)も考える。
「どれだけ隠していても気持ちは体長に現れるんだ」
・バセドー病(甲状腺機能亢進症):
・若い女性の心房細動(Af)が認められた場合、バセドー病(甲状腺機能亢進症)を疑う。
・TSH低下、FT3とFT4の上昇。甲状腺ホルモンが過剰に作られ体の新陳代謝が活発化する。
・じっとしていても常にエネルギーを消費する。エネルギーの空焚き状態。
疲労、動悸、息切れ、痩せ、手足の震え、皮膚のかゆみ、情緒不安定に。
体内リズムも狂いやすく、急激なだるさや眠気に襲われる。
・きちんとした治療をせずに悪化すれば、甲状腺クリーゼなど合併症の危険がある。
甲状腺クリーゼ=重い感染症、外傷、手術、ストレスなどにより、バセドウ病が悪化した状態。
意識不明、高熱、激しい頻脈など。命にかかわることがある。
・「さっき話したことを家族に話せますか?俺が事情を知ったところで、それが悪化の原因と憶測するしかない。
ただ、少しでも可能性を解いていったほうがいい。そうしないと、この先も不安に縛り付けられる」
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子供の気持ちも親の気持ちも
両方わかります。けど、得てして、子供の気持ちは忘れてしまうというか、見えなくなり勝ちなんですよね。責任があるからですかね、保護者としての。フィルターをかけないで曇り無くみてあげられるようになりたいです。
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牧野の過去
一部ご紹介します。
・「自分の判断基準でしか相手を診ない。それ以外の言葉は切り捨て。ただ事務的に進める。ここ(小児科)に来る患者はそんな診療を疑うということだ。」
・「あんたは疑っていたのか?止められなかったのか、こうなる前に。あんた医者だろ?助けるのが役目だろ!」
「全てを止める?進行する病気を全てくい止めろと?診断結果は病院の責任?訊くが、何故今日病院に来なかった?あの家に子供を一人残していた?治療を受けるのは患者だ。あんたは事実を受け入れたくないだけで…」
「あんたに何が分かるっていうんだ…でもそうだよな。全部止められるなんてそんな神様みたいな力があれば誰も苦しまねえよな、そらそうだ。あんたの言う通りかもな。父親失格なんだ。だから必要なんだよ。家族を助けられる場所が今度こそ」
・「患者を不安にさせてどうする?病院の信用問題になるようなことをなぜ言った?」
「あまりの無理に説明しただけで、そういう事では…それに間違いは言ってません」
「そうか…それは責められた自分への言い訳だろ!患者の言葉を聞くのも寄り添うのも、全ての理解が治療に繋がる。自分の考えを押し付ける医者がどれだけ危険かわかるか?お前の言葉は小児科医の言葉ではない!大切な人が病床に臥すことの恐怖…想像もできないか。だからお前は人の心がわからないのか。…知るつもりもないなら関わるな!」
・「お前はどこまでも”患者”としか言わないんだな」
・「先日お話ししましたよね?あいつの数々の…」
「それで君が彼の異動を相談してきたんじゃないか」
「なんで学校なんですか?私はあの男を患者に、特に子供たちに関わらせたくないのに、それだと本末転倒です。あいつはいつか訴訟だって起こされかねない。医療面に問題なくても、あいつの人間性が問題を根深くさせている。基礎レベルいやそれ以下!横暴で医者の品性の欠片もない人格破綻者です」
「君が彼を嫌いなのはよくわかった」
・「病院の名に傷がつかないですか?」
「うちがいち早く参加することに意義がある。ほかに現場を抜けられる適任者がいるか?」
「……」
「彼の行動は評価に値しないが、少し望みも感じる。まあ彼にとって、いい研修にもなればと思うんだ」 -
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子供の悩みと病気
養護教諭の産休によって小学校に赴任した校医の男性・牧野と学校生活をする子供たちの物語第三巻。
よく食べよく運動する健康優良児の原田大輝はこのごろ食後に運動すると体が熱くなったり気持ち悪くなったりするようになった。
なんとなく不調を感じてるが、サッカー部のキャプテンとして市大会でいい結果を残すために周りに体のことを隠していたが、練習中に倒れてしまう。
牧野が適切に処置し原因が判明した。
エビによる食物アレルギーだった。
対象となる食べ物を家庭と学校が連携して除去することと、なにかあったときに備えてエピペンを常備することが彼が今までと同じように学校生活を送れる方法だった。
生まれたばかりの妹を抱えて忙しい母親を理解している美浜ほのかは、ある日急激に視力が低下した。
本当は参観日に来てほしかったのにこれなかった母親や妹にネガティブな感情を抱いてしまったことが原因の心因性視覚障害だった。
母親や牧野によって元通りになった。
大人もだけど、子供は特に体調不良を隠すし、その前段階のメンタル的なことを隠したり、そもそも認識できてなかったりするので、症状や病気を大人が把握しきることが難しい。
だからこそ校医という人物がいることが重要なんだろうなぁと思った。
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子供を取り巻く病気
養護教諭の産休によって小学校の校医になった男性と子供たちの学校生活に潜む病気について描いた作品の第二巻。
ボーっとすることが多くなりグラグラする感覚が増えてきた野田良祐は文字を書くときもがたがたになったり、虫の羽音のような低い音が聞こえるようになった。
不審に思った教師が、校医の牧野に相談。
症状を見たところによると、回転性のめまいメニエール病だった。
大人がなることが多い病気だがまれに子供もなるという。
原因は寝不足やストレスの可能性があるとのことだった。
良祐の親や先生の理解によって改善したようだ。
一方、5-2に転校してきた女の子・冴島啓は蓮本理子と仲良くなったが、たまたま見かけた校医の牧野に不審に感じ、彼がわざと病気を仕立て上げて注目されることを目的とした、代理ミュウヒハウゼン症候群なんじゃないかという噂を流す。
それを信じ切ってないながらも保健室に行きづらくなった理子はある日腹痛と足に斑点が出た。
診断結果はアレルギー性の紫斑病だった。
病気の弟と彼に付きっ切りな母親に複雑な思いがある女子生徒の冴島の心に抱えた闇とモヤモヤ、罪悪感が見ていて心が痛む。
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訳アリ校医とこどもたち
小学校を舞台にした本作。
主人公は、産休を取る養護教諭にかわって学校の保健室を預かることになった校医、牧野という男。
性格はぶっきらぼうで無愛想、口も悪い。
そんな性格なので、着任早々子供たちからも他の先生たちからもあまりいい印象を持たれなかった。
そのころ保健室のベッドで休む生徒がいた。
5-2の野咲ゆきは倒れそうなくらいの眠気に襲われることが多く、授業を聴いてられず、周りについていけないこと、友達がつくれないこと、そんな状況が親から理解されないことに嫌気がさしていた。
牧野は彼女の様子からナルコレプシーと判断する。
自分の状況がサボりやズルじゃなくちゃんとした病気だと周りから理解されたゆきは、適切な処置や対処法によって学校生活を楽しむことができたのだった。
担任や保健の先生でも見逃してしまうような病状を見逃さずに最大限学校生活を送れるように対処する牧野の今後に期待したい。
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自傷行為
一部ご紹介します。
・「大事なものだけ持って行った。大事じゃないものを置いていった」
・自傷とは、怒りや不安を別の痛みで軽減しようとすること。痛みや恐怖で自己感覚を取り戻そうとすること。
「そうしなければ自分を見失ってしまう」
・自傷は、言葉で言い表せない感情を、別の行動に変え、安静を取り戻す。
しかし、それは一時的な代償行為でしかない。そのため、繰り返しては、次第にエスカレートする。
・攻撃衝動は、単なる相手への怒りではなく、抑えきれなくなった自己感情の表れ。
・自傷行為の治療は、”止めさせる”ことではない。感情を表す別の手段を見つけること。本当のことを知ること。
・「お前を助けたい。何も知らないんだ。お前がどんな人間で、何を考えて、何があったのか、お前の言葉で聞かせてほしい。開けてくれ!」
・「手当てしに行こう。きれいに治すんだ。痕を残さないように。
お前が以前手首を切ってから、いままでどう感じていた?
傷痕を見るたびに、過去の記憶、自分への後悔に苦しめられなかったか?
傷痕が見せる記憶は、再び衝動を呼び起こし、自傷を繰り返させる。
もうお前ひとりで抱え込まなくていい。頼る相手がいるんだ、と信じてくれ」
・隠していた内面をさらけ出すのは決死の覚悟だ。
事情を話せるのは、自分自身が向き合おうとした証拠。
傷は隠していた”言葉”の全て