高橋信夫のレビュー一覧
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スタートアップが急成長するための戦略「ブリッツスケーリング」。効率性よりもスピードを重視する、この戦略の本質や仕組みについて解説した書籍。
スタートアップがある程度の成功を収めると、次はキラープロダクトや大規模な市場が必要となる。そうした、スケールアップの段階に最速で至るための経路が、ブリッツスケーリングによる急激な成長。
ブリッツスケーリングの基礎となる要素は、次の3つ。
①攻めの要素と同時に守りの要素がある
市場に奇襲をかけるといった攻勢の要素と、ライバルが追い付けないスピードで前進するという防御の要素をもつ。
②先に規模を拡大した会社が、競争優位を得る
最初にスケールアップした企業に、人材と資金が集中する。
③巨大な利点がある一方、リスクも大きい
急速な成長は、様々な問題を引き起こす可能性がある。
ブリッツスケーリングを成功させる上で、最も基本となるのは、急成長できるビジネスモデルを設計すること。優れたビジネスモデルは、次の4つの成長要因が最大化されている。
①市場規模
巨大企業を目指すなら、小さすぎる市場にかかわらない。
②ディストリビューション
費用のかからない、独創的な流通・販売方法を考え出す。
③粗利益率の高さ
利益率の高さは投資家にとって魅力的で、投資を促す。
④ネットワーク効果
ネットワークのサービスのユーザーが増加し、スケールが拡大することで利益が増し、「1人勝ち」状態となる。 -
Posted by ブクログ
【読んだ本の感想とメモ】
■ブリッツスケーリング
pmfの後の非効率であるが競争の中での不確実性に最も有効な素早い意思決定を伴ったスケーリング
採用、マネジメント、ファイナンス、オペレーションあらゆる箇所に成長痛が伴う
モデルの革新、グロースの革新、経営の革新が必要であった。
それはすべて、誰もがやらないことをやり、やっているはずのことをやらないリスクを段階的に意思決定することである。スケールすることをしながら、スケールしないことをするとても矛盾した営みかもしれない。
もちろん、マーケットの成長や、エコノミクスの不成立がある場合は推奨されない諸刃の剣なのだ。 -
Posted by ブクログ
効率を度外視しとにかくスピードを出す。歩留まりよりも前進。それがブリッツスケーリングだ、という話だが、読み進めていくと「あれ?」という瞬間が出てくる。
例えばAppleの戦略、あれは選択と集中ではないのだろうか、と。
効率うんぬんというより「直感に反する、スケーリングにおいて重要な意思決定と行動」、それがブリッツスケーリングの骨子なのかもしれないと自分なりに腹落ちさせた。
カルチャーを大事にする。evilにならない。
意思決定プロセスの周辺領域は驚くほどオーソドックスだ。
Nokiaの例に顕著だが、ブリッツスケーリングしたスタートアップに凋落させられるというのは現実に起こりうることだ。
ただ、結局のところブリッツスケーリングとはなんなのかという点が抽象的かつ広範に過ぎるのではないかと感じた。
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教科書的なものではなく、ブログ風に実践、現場的に業界について著したもの。
やや漠としたところがあるが、実践的なノウハウを知ることができるのは興味深い。
結局は、「人が重要なのではない、人がすべてなのだ」
創業者をどう評価できるか、ということなのだろう。
創業者への4つの質問
1.あなたは今どんな仕事をしていますか?
2.あなたはなぜこれをやっているのですか?
3.なぜ今なのか?
4・あなたの不当なまでの優位性はなにか?
投資家への4つの質問
1.この創業者はなぜこのビジネスを選んだのか?
2.この創業者はどこまで本気なのか?
3.この創業者がこのビジネスで成功するチャンスはどのくらいかー人生ではどうか?
4.成功したときの収益や私へのリターンはどのくらいか?
創業者への質問(戦術的質問)
1.競合について教えてください
2.どうやって利益を出しますか?
3.顧客にはいくら請求しますか?
4.平均的な顧客は幾ら使いますか?
5.このビジネスが失敗する理由のトップ3を聞かせてください
有能な創業者なら効率よく答えられる。
黒帯になれるのは寡黙で集中力のある生徒だけだ。 -
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シリコンバレーでのエンジェル投資は儲かるのでお勧めする。だが、初心者が始めるのは少々難しい。
最近は、実績あるエンジェル投資家が投資組合(シンジケート)を組成している。
まずはそこに加入し、先輩の投資を勉強しながら適度なリターンをもらう。
成功する企業は結局は創業者。重要ではなく創業者が全て。を見つけるために、以下の4つの問いかけをしている。
・あなたは今どんな仕事をしていますか?
・あなたはなぜこれをやっているのですか?
・なぜ今なら、このアイデアが成功すると思いますか?
・あなたの不当なまでの優勢は何ですか?
どのスタートアップが大成功を納めるかは誰にも分からないが、成功の見込みがない創業者やアイデアは比較的容易にわかる。
スケールの小さなアイデアと元気のない創業者だ。 -
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ペイパルマフィアの一人、ピーターティールが創り出した奨学金プログラム、20under20。20歳未満の学生20人に「大学をやめて起業する」ための資金10万ドルを与える。
本書では、ティールフェローやシリコンバレーならではの魅力的なカウンターカルチャーを紹介している。
ー以下、メモー
高校→大学→社会人とごく平凡な人生を送ってきた私にとって、本書のそれはチャレンジングでキラキラしたものに映った。会社でのうのうと生きていると、このような突き抜けた挑戦はなかなか難しい。リスクに過敏になり、新しいことや突き抜けたことをできなくなる。たまにはこういう本を読み、刺激とエネルギーをもらうのが肝要だ。 -
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著者、ジェイソン・カラカニスは、ウーバーがまだ500万ドルぐらいの企業価値しかなかった頃に2万5000円を投資し、3億6000万ドルのリターンを得たエンジェル投資家。
本書は、80〜90%が失敗するというスタートアップ企業への投資スタンスを自身の経験から余すところなく伝えている。
一方で、起業家にとっては、投資家の思考回路や判断基準を理解することができ、資金調達時の参考にもなる。
エンジェル投資家のエンジェル投資家たるゆえんとなる貴重な本音にも触れられており、その人間臭さに良い意味でのギャップを感じた。
▼私の会ったエンジェル投資家のほとんどは、戦場に留まりたいがもはや戦うスタミナもエネルギーもない疲れ切った戦士だ。
▼本当は創業者になりたかった。でもなれなかった。映画の統括プロデューサーが、自分は俳優か監督か脚本家だったらよかったのに、と思うように、エンジェル投資家もなにかの一員でいたいのだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ(シリコンバレーにおける)起業についての本は多く存在するが、本書はエンジェル投資家の視点で語られているという点でそれらとは一線を画している。
エンジェル投資で「稼げる」理由、エンジェル投資家として成功するための心構え、成功する創業者の見抜き方、投資〜利益確定までのプロセス、という順で本書は構成されており、どの箇所も著者の具体的な経験に裏打ちされた著者なりの見解/エピソードで(かつ、著者らしい歯に衣着せぬ物言いで)埋め尽くされている。
著者の主張の多くは実際にエンジェル投資家を目指す(可能性のある)読者を想定したものだが、そうでなくても日常の仕事で役立つような考え方もあった(機会損失、シンジケートによる小口参加、原子ビジネスとビット・ビジネスにおけるスケーリングの速さの違い、経験則の誤り、質問の仕方/掘り下げ方/指示の仕方/断り方、負けた時の対応、マスコミとの関係等)。
また、(シリコンバレーにおける)起業エコシステムやスタートアップ企業の資金調達について詳しくない読者がその概要を掴むにも良いかもしれない。ちょうどHBOのドラマ「シリコンバレー」を視聴しているタイミングだったため、スタートアップ企業の生活への理解を深めることができた。