高木彬光のレビュー一覧

  • わが一高時代の犯罪

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    神津恭介シリーズ(≧ω≦)時代を感じる『わが一高時代の犯罪』『輓歌』の二編収録。今の世代が読むと旧学制がイマイチ分からず読みにくいんだな( ̄▽ ̄;)推理部分よりも神津と松下の青春時代に重点をおいて書かれているのでファンは必見ですね(^O^)

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    2013年07月25日
  • 神津恭介、密室に挑む

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    神津恭介が活躍する短編集。
    全編密室ものです。

    【白雪姫】
    密室物ですがトリックよりもプロットの上手さが光っていると思う。
    雪国に向かう列車内で偶然居合わせた白雪姫のように美しい女性という出だしも幻想的でいい。ラストの風景も素敵だった。
    双子の登場によって当然入れ替えトリックが浮かびますが、それを逆手にとって二転三転する展開もおもしろいです。

    しかし、神津恭介はちょっとうっかりだったんじゃないでしょうか。
    人を疑う以上迂闊なことは言えないというのは分かりますが、、新たな事件発生を予期しながらもそれを誰にも伝えず、防げなかったのはひどい。
    寒くて疲れてたから彼を責められない、っていわれても。

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    2013年06月04日
  • 神津恭介、密室に挑む

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    ネタバレ

    密室もの、短編集です。
    じっくり一つの大事件を読んでゆくのと違ってこのような短編集で謎だけを追ってゆくのもまた、ミステリーファンの別な意味での楽しみなのでしょう(客観視)
    読んで思ったのは短編ミステリーはやっぱり苦手かも。
    お勧めいただいた「妖婦の宿」脳内にイイ男が二人登場した時点でもしや、と思わされるところもありましたが、真相は見抜けませんでした。

    ミステリーを「犯人を当てよう!」という意気込みなしで、ただ、まくし立てるようにストーリーを追ってゆくような読み方をしては蛇道でしょうか?

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    2013年05月13日
  • 「横浜」をつくった男~易聖・高島嘉右衛門の生涯~

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    江戸末期に生まれ、横浜高島町に名を残す易者、高島嘉右衛門。父のときから世のために尽くした一生。決断力、行動力を合わせ持ったすごさを感じる。
    先祖の行いの報いで自分に出るのだという言葉に、自分が子孫(できればだが)に悪い影響を与えぬよう精進したいと思う。逆にいまを無事に五体満足に生きられることを先祖に感謝せねば。

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    2013年03月08日
  • 「横浜」をつくった男~易聖・高島嘉右衛門の生涯~

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    高島嘉右衛門は高島易断の創始者であり、明治時代に横浜を作った男の一人としても有名です。みなとみらいの近くに高島町という駅がありますが、このあたりの地名はこの人の名前からとっているのですね。

    易者というと、その能力で危機回避したり、人を占って収入を得て生活していくというイメージを持ってしまいます。もちろん将来を判断するのに易を使います。本を読むと、彼の判断や行動力は、実業家そのものだということがよくわかります。明治の横浜は外国人が数多くいたのですが、新しい町である横浜には金持ちの外国人が泊まれるような高級旅館がないと見るや、作ってしまう。料理人や下女も歴史のある料亭や旅館からスカウトしてきてし

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    2012年01月19日
  • 人形はなぜ殺される

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    魔術協会の新作魔術発表会で人形の首が盗まれた。その数日後、首なし死体が発見されるが死体のそばには人間の首ではなくその人形の首が残されていた。
    第二の殺人は列車での轢死。しかしその前にも人形がひき殺されていた。
    実際の殺人の前に必ず人形によって殺人を予告する犯人。
    「人形はなぜ殺される?」

    初・高木さんの名探偵・神津恭介シリーズです。
    この作品が発表されたのは昭和30年。もう古典といってもいいかな。
    いまから50年前の作品ですから貨幣の価値とか世相とか現代とはズレていますが、さすが名作と名高いだけあって面白かったです~!
    犯人は中頃で「こいつが怪しい」というのはわかりましたが、動機・伏線・トリ

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    2010年09月27日
  • 成吉思汗の秘密

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    こういう本を読むと、単純に歴史はロマンを含んでいるなぁ と思います。
    源義経=ジンギスカン?
    もちろん、真偽のほどは私には分かりませんが、読み進めるうちに
    疑り深い私でも、4割くらいは「ありえるかも」と思ってしまいました。
     
    冷静に見れば、蒙古側の歴史に記録が乏しく、
    その空白に乗じて、都合よく義経の軌跡を当てはめてるだけのようにも感じますが・・・。
    その他諸々の捉え方によっては、そうとも言えるし違うとも言える状況証拠・遺跡・記録など、
    歴史の狭間を、真偽を巡って、楽しく探索できました。

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    2009年10月04日
  • 死神の座

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    占星術をもとにした暗号から起きる殺人事件。
    旧貴族の娘婿選びとの関連は。

     2009年3月24日初読

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    2009年10月07日
  • わが一高時代の犯罪

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    神津恭介シリーズ

    『わが一高時代の犯罪』
     時計台から消えた男。殺害された男。消えた犯人。電車に轢殺された中国人。神津恭介一高時代の事件。

    『挽歌』
     神津恭介の初恋。

     2009年3月13日初読

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    2009年10月07日
  • 邪馬台国の秘密 新装版

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    結構面白かったです。魏志倭人伝の記述が誤っている、とか、現在の地名と響きが似ている、といった論証方法をとらずに、あくまで魏志倭人伝に書かれてる内容に忠実に、論理的に邪馬台国の場所を比定しよう、という安楽椅子ならぬ病床探偵小説で、なかなか納得させられるものがありました。ただ、最後6分の1くらいが、ちょっと説得力に欠けたかな。以前に、鯨統一郎氏の『邪馬台国はどこですか』を読んで面白かったですが、鯨氏がこの『邪馬台国の秘密』の新装版のあとがきを書いていて、その中でこの本がなければ自分は作家にならなかっただろう、というようなことを書かれていたのが印象的でした。自分が影響を受けた本の題材にここまで正面き

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    2009年10月04日
  • わが一高時代の犯罪

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    ネタバレ

    神津恭介学生時代の事件。同級生もなんだかキャラクターの濃い人が多いんですね(笑)提示される謎は面白かったんですが解決は微妙かな。悪くはないけどもう少し驚かせて欲しかったですね(笑)神津恭介の初恋とかもあまり興味がないかな(--;)

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    2025年11月24日
  • 黄金の鍵~墨野隴人シリーズ1~

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    ネタバレ

    小栗上野介が隠したという埋蔵金をめぐる謎。こういう歴史のミステリは嫌いではないがミステリ小説の中でやられると少し微妙。殺人事件のほうが少しイマイチだったのでちょっと読むのに苦労した。とりあえずシリーズ5冊あるので読んで行こう(笑)

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    2025年11月24日
  • 現代夜討曽我~墨野隴人シリーズ4~

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    まあ、普通かなあ。
    多分全盛期に書かれてたらもっとゾクっとしたものになったかな。

    3065冊
    今年293冊目

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    2025年11月17日
  • 呪縛の家 新装版

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    ネタバレ

    宗教、因習、戦後の雰囲気が結構好きだった。最後の僕は神津さんよりもっと早く犯人わかってた発言がかっこよかった。神津恭介に犯人を早く判明させて事件を解決させるために呼んだってよりも婚約者のボディガード兼犯人の注意をそらすために呼んだって感じかなって思った。

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    2025年11月09日
  • 炎 の 女

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    検事・霧島三郎シリーズ

    私をこんな女にしたあの女、初恵が憎い――日陰の青春に悩む女・律子にきざした殺意。この殺意は仲の冷めきった初恵の夫・直樹の計画と合致した。ベッドで交わされた妄想は現実となり、殺人は成功。しかし、律子は何者かに襲われ、大火傷を負う。続いて起こる連続殺人? そして現場に残る“ミツコ”の香り……。 検事・霧島三郎が、人間心理の深淵に挑む。

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    2025年10月02日
  • 刺青殺人事件~新装版~

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    ザ、ミステリーを突きつけられた感じ。
    読みやすく、内容も面白いが、どうしてもこの古典的な展開、話の持って行き方が合わなかった。

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    2024年07月11日
  • 古代天皇の秘密

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    ネタバレ

    バイクにはねられ、みたび入院することになった神津恭介。推理作家の松下研三の提案で、日本古代史の実相を探ることに。『成吉思汗の秘密』『邪馬台国の秘密』に続く、歴史推理の第三弾。

    今回のテーマは「邪馬台国のその後」「国譲りの神話」「神武東征」「騎馬民族征服王朝説」「神功皇后の三韓征伐」など多岐にわたり、非常に情報量が多い。『古事記』『日本書紀』からもたくさんのエピソードが引用されていて、聞き慣れない名前の神さまや人物が多数登場するので読むのに骨が折れた。また、現在では偽書とされている『東日流外三郡誌』に言及されていることにより、どうしても説得力に疑問を感じてしまう。

    なお、本編冒頭では『成吉思

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    2024年05月15日
  • 成吉思汗の秘密

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    盲腸で入院することになった神津恭介。退屈しのぎを探しているところに話題であがった「源義経=成吉思汗」説に興味を覚える。おなじみの探偵作家・松下研三、歴史学の研究室に勤める大麻鎮子とともに、この歴史的な一人二役のトリックを解明に乗り出す。現実の事件ではなく、歴史上の謎を推理するという新しい路線を示した作品。本編にまつわるエッセイや、短編「ロンドン塔の判官」も併録。

    歴史書や文学作品などの文献や、各地の遺跡や史跡、伝承など、古今東西のさまざまな資料をもとに義経が成吉思汗であったという可能性を探っていく。全体的には面白く、なるほどと思うところも少なくないが、人名や地名などはあまりに日本語の読みに寄

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    2024年05月01日
  • 神津恭介、犯罪の蔭に女あり

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    神津恭介登場作品のなかでも、女性にまつわる事件をセレクトした短篇集。トリックよりも男女関係の綾に主眼が置かれている印象。

    収録作品は以下の六作
    ・「死美人劇場」
    ・「嘘つき娘」
    ・「青髯の妻」
    ・「女の手」
    ・「ヴィナスの棺」
    ・「血ぬられた薔薇」

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    2024年03月27日
  • 刺青殺人事件~新装版~

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    ネタバレ

    背中に刺青がある双子と言う事でほぼ想定通りだったかな。でも、細かい部分のトリック(特に密室)は分からなかったです。逆に外部で殺害して分割して狭い窓から中に入れたパターンかと思った。

    最初、珠枝の写真を加工したかと思ったがそもそも珠枝(の脚)には刺青が無かったのね。そう言って珠枝の描写に戻って読み返すと確かに、際どいけど脚に刺青があるとまでは書いてありませんでした。

    また、絹枝な死を想定させる描写(冒頭)や銭湯のシーンも微妙にぼかして書いてありますね。

    文章は古典なのに読みやすかったです。ただ、技術が当時のものなのでリアリティラインの線引は難しいかもしれません。

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    2023年06月13日