無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
幕末から明治を生き、横浜の地に名を残し、易聖と呼ばれるまでになった男、高島嘉右衛門。江戸の商人であった彼は、商売の手違いから投獄され、牢内で「易経」とめぐりあう。上下2巻を暗誦するほどに熟読し、彼は天来の易占の才能を開花させる。後に自由の身となった嘉右衛門は、横浜に新天地を開拓し、更に伊藤博文の相談役として、その類い希なる能力を発揮する。(『大予言者の秘密』改題)
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
高島嘉右衛門は高島易断の創始者であり、明治時代に横浜を作った男の一人としても有名です。みなとみらいの近くに高島町という駅がありますが、このあたりの地名はこの人の名前からとっているのですね。
易者というと、その能力で危機回避したり、人を占って収入を得て生活していくというイメージを持ってしまいます。もちろん将来を判断するのに易を使います。本を読むと、彼の判断や行動力は、実業家そのものだということがよくわかります。明治の横浜は外国人が数多くいたのですが、新しい町である横浜には金持ちの外国人が泊まれるような高級旅館がないと見るや、作ってしまう。料理人や下女も歴史のある料亭や旅館からスカウトしてきてしまうのですね。そうやって伊藤博文や大隈重信、陸奥宗光と言った明治時代のトップと親交を深めていきます。他には鉄道を引いたり、ガス灯を作ったり、風俗街まで(!)作ります。自分の利益も狙いますが、同時に明治期の日本の発展を願って、さまざまな事業に手を出していきます。
占いの精度もすごいですが、それを信じきる心の強さは並大抵ではない。高島嘉右衛門のダイナミックな男の生きざまが感じ取れる一冊です。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
小説・文芸
小説・文芸