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Posted by ブクログ
急性肝炎にかかってふたたび入院を余儀なくされた神津恭介。またしても退屈を持てあました恭介は、今回は邪馬台国の所在に挑む。『成吉思汗の秘密』に続く歴史推理の第二弾。
本書のゴールは「邪馬台国はどこにあったか」というシンプルなもので、無理のない文献解釈と自然地理学的観点からの推理を中心に、「中学生にもわかるような明快簡潔な答え」を導き出す。
また推理するにあたって、
①『魏志・倭人伝』に改定を加えないこと
②原文の地名や国名を現在の地名と勝手に結びつけないこと
を前提としているのが特徴的。
専門的な知識は持ちあわせていないが、従来の研究において「南」を「東」に置きかえたり、古代中国語の音訳による地名・国名を現代日本語の現在の地名と結びつけることには違和感を覚えるので、個人的には上記二項はとても気持ちがいい。
ちなみに、本書は初版におけるミスを修正した改稿版。(初版では、春分・秋分の日に太陽は真東から昇ってこないとし、魏使の考えた東西南北は現在のとはずれているとした説が採用されていた)
Posted by ブクログ
結構面白かったです。魏志倭人伝の記述が誤っている、とか、現在の地名と響きが似ている、といった論証方法をとらずに、あくまで魏志倭人伝に書かれてる内容に忠実に、論理的に邪馬台国の場所を比定しよう、という安楽椅子ならぬ病床探偵小説で、なかなか納得させられるものがありました。ただ、最後6分の1くらいが、ちょっと説得力に欠けたかな。以前に、鯨統一郎氏の『邪馬台国はどこですか』を読んで面白かったですが、鯨氏がこの『邪馬台国の秘密』の新装版のあとがきを書いていて、その中でこの本がなければ自分は作家にならなかっただろう、というようなことを書かれていたのが印象的でした。自分が影響を受けた本の題材にここまで正面きって取り組んで作家デビューというのは、珍しいのでは?
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