高木彬光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マジでやられたミステリ リスト作品
いにしえの単行本を持っていたけど通読する前にやむなく処分してしまった悲しい記憶があるタイトル
内容についての記憶は全くない
「イレズミ」じゃなくて「シセイ」
高木彬光作品は「破戒-」「人形-」に次いで3作目
読もう読もうと思っているうちに積読が角川版、扶桑社版、光文社版、の3冊になる
読みやすそうな光文社をチョイス
〜ざっくりあらすじ〜
刺青を剥ぎ取られた死体が!同様に2人目の犠牲者が!
〜感想〜
二十章の構成
まず第一章から、読んでいて快感を覚えるほどの文章力
刺青への興味がそそられる
気づいてしまったが、作中に!は出てくるけど?は無い
筆者のこだわりか時代的なものか分からないが
会話文か地の文かを問わず、ときどき読解力を求められる
?で終わる文章に慣れきっているんだなと痛感
十四章のラストで
「読者への挑戦」きたー!
犯人と最初の事件の遺体が誰なのかはおぼろげに分かったけど詳細はよ
そして十五章で神津恭介が本作初登場という完璧な流れ
ぶっちゃけこの人忘れてました
研三が探偵役になりそうだったし
犯人と対峙する場面からの解決語り編
良いです
ラストシーンも趣きがあってお洒落感も良い
解説で高木彬光デビュー作だと思い出す
天才かよ
評価点4.5点 辛めで四つ星かな -
Posted by ブクログ
マジでやられたミステリ リスト作品
高木彬光を読むのは「刺青-」「破戒-」に続いて3作品目、だと思う。刺青は古い単行本を持っていたのに手放してしまったのが今でも悔やまれる
初出は1955年、70年前
この角川文庫化ですら1974年、ちょうど50年前
手元にあるのは新版、初版1995年、30年前
100年間は評価されそうな作品
刺青と同じく神津恭介シリーズだけど、あっちは激古単行本だったのもあり、正直言って途中で投げた
実質、初めての日本三大探偵の神津恭介!
〜ざっくりあらすじ〜
人形が殺され(斬首、バラバラ、刺殺)るたびに人間も殺される
〜感想〜
まず文章がスラスラ問題なく読めるという驚き。単語や言い回しには時代背景が出ているが、多少ホコリが被ってる程度でカビてはいない
ぜんぜん楽しめる
各章を繋ぐ「掴み」も逆に新鮮だなあ
まさかこのとき、〇〇だとは誰も思わなかったのだ!的なやつ
今で言うリーダビリティ炸裂
そして久しぶりに目にする「読者への挑戦」
いいですね
トリックやプロットは(いまのミステリ愛読者にとって)目新しくはないものの、古典的?名作を読めて楽しかった
まあ、真犯人は分かってしまうよね
つぎの高木彬光は積読の刺青(いろんな復刻版が3冊くらいあるはず)か神津恭介シリーズ1.2に手を出そう -
Posted by ブクログ
かつて(いまでも)日本を代表する名探偵であった神津恭介を主人公とする短編集。タイトルのとおり、密室殺人事件が並んでいる。
今読んでみると文体や人間の描き方、道具立てにさすがに書かれた時代を感じさせる。だけど全体としてすっきりと端正に感じられるのは、名探偵神津恭介のイメージでもあるし、小説内で描かれる謎解きのクリアーさのためだと思う。そういったあたりは全然負来るなっていないばかりか、逆に新鮮で驚く。
6編の短編集の中に、ミステリの典型的なアイデアが見本市のように並んでいて面白い。特に最後の2編は、稚気が感じられるほど作者が楽しんで書いたんじゃないかなって思う。時々でてくる機械的トリックはノスタルジックな感じがしてしまうけれど、わかりやすく楽しいミステリをして、まだまだ現役だなって思う。
それにしても神津恭介、眉目秀麗、頭脳明晰なんて紹介されているけど、やりすぎだ!と言いたくなるくらい、絵に描いたような名探偵ぶりでおもしろい。