高木彬光のレビュー一覧
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ネタバレバイクにはねられ、みたび入院することになった神津恭介。推理作家の松下研三の提案で、日本古代史の実相を探ることに。『成吉思汗の秘密』『邪馬台国の秘密』に続く、歴史推理の第三弾。
今回のテーマは「邪馬台国のその後」「国譲りの神話」「神武東征」「騎馬民族征服王朝説」「神功皇后の三韓征伐」など多岐にわたり、非常に情報量が多い。『古事記』『日本書紀』からもたくさんのエピソードが引用されていて、聞き慣れない名前の神さまや人物が多数登場するので読むのに骨が折れた。また、現在では偽書とされている『東日流外三郡誌』に言及されていることにより、どうしても説得力に疑問を感じてしまう。
なお、本編冒頭では『成吉思汗~』に登場した大麻鎮子が交通事故で亡くなったことが明かされる。 -
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盲腸で入院することになった神津恭介。退屈しのぎを探しているところに話題であがった「源義経=成吉思汗」説に興味を覚える。おなじみの探偵作家・松下研三、歴史学の研究室に勤める大麻鎮子とともに、この歴史的な一人二役のトリックを解明に乗り出す。現実の事件ではなく、歴史上の謎を推理するという新しい路線を示した作品。本編にまつわるエッセイや、短編「ロンドン塔の判官」も併録。
歴史書や文学作品などの文献や、各地の遺跡や史跡、伝承など、古今東西のさまざまな資料をもとに義経が成吉思汗であったという可能性を探っていく。全体的には面白く、なるほどと思うところも少なくないが、人名や地名などはあまりに日本語の読みに寄せすぎていて、こじつけの感が否めない。輪廻や生まれ変わりという情緒的なものを根拠にしているのも納得しかねる。
なお、最終章は作品発表後に送られてきた仮説を全面的に取り入れて加筆された。 -
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ネタバレ背中に刺青がある双子と言う事でほぼ想定通りだったかな。でも、細かい部分のトリック(特に密室)は分からなかったです。逆に外部で殺害して分割して狭い窓から中に入れたパターンかと思った。
最初、珠枝の写真を加工したかと思ったがそもそも珠枝(の脚)には刺青が無かったのね。そう言って珠枝の描写に戻って読み返すと確かに、際どいけど脚に刺青があるとまでは書いてありませんでした。
また、絹枝な死を想定させる描写(冒頭)や銭湯のシーンも微妙にぼかして書いてありますね。
文章は古典なのに読みやすかったです。ただ、技術が当時のものなのでリアリティラインの線引は難しいかもしれません。 -
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高木彬光の長篇ミステリ作品『大東京四谷怪談―墨野隴人シリーズ3』を読みました。
高木彬光の作品は、3月に読んだ『帰ってきた探偵たち』以来なので、9か月振りですね。
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「わたしはお岩、お岩の幽霊よ。今度の芝居の脚本だけはおことわんなさいよ。
もし、この仕事を続けるなら…」。
現代版四谷怪談を手がける劇作家のもとに電話がかかってきた。
その言葉を裏付けるように、お岩の活人形を制作中の人形師が殺害された。
四谷怪談そのままの形で起こる連続殺人の行方は…!?
『黄金の鍵』『一、二、三―死』に続く好評墨野隴人シリーズ第3弾。
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1976年(昭和51年)に刊行された墨野隴人(すみのろうじん)シリーズの第3作です。
『現代版四谷怪談』を書き下ろす劇作家・清水俊二郎のもとに、お岩を名乗る女から「執筆を中止せよ」と再三脅迫電話がかかる… そして、その言葉を裏付けるように、お岩の蝋人形を制作中の職人・伊藤武彦と刺青師・彫綱が殺害された、、、
これが、四谷怪談をなぞる連続殺人の幕開けだった… 陽気な未亡人こと私・村田和子は、謎の名探偵・墨野隴人と共に事件解決にのりだすが―? 格をきわめて格を破る、本格、変格ならぬ、破格探偵小説。
四谷怪談をなぞる復讐のための連続殺人… その真相を探る中で明らかになる7年前と1年前の物欲を満たすための殺人… なかなか愉しめました、、、
論理的に事件が解決した後に判明するオカルト的な真相… 基本的には本格ミステリなのですが、エンディングでホラー要素が巧く織り交ぜられており、ゾクっとさせられる展開が印象的でした。
高木彬光って刺青が好きなのかなー デビュー作『刺青殺人事件』と同様に、刺青が鍵になっていましたね。 -
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ネタバレ高木彬光の短篇ミステリ作品集『帰ってきた探偵たち』を読みました。
『五人の探偵たち』に続き、高木彬光の作品です。
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日本の推理界を代表する探偵たちが、一冊に集合した。
法医学博士の天才型探偵・神津恭介、義理と人情の熱血私立探偵・大前田英策、若き捜査検事・霧島三郎、ぐず茂と呼ばれる検事・近松茂道、近松誕生のきっかけとなった検事・遠藤茂道。
本格推理の巨匠・高木彬光のシリーズ・キャラクター五人の文庫未収録作品だけで編んだ、『五人の探偵たち』の姉妹編。
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1991年(平成3年)に刊行された『朱の奇跡-わが愛しき探偵たち』を改題・文庫化した作品で、『五人の探偵たち』の姉妹編です、、、
高木彬光作品の名探偵5人(近松茂道、遠藤茂道、霧島三郎、神津恭介、大前田英策)の文庫未収録作品5篇が収録されています。
■朱の奇跡
■殺意の審判
■妄想の殺人
■怪盗七面相
■悪魔の火祭り
■解説 山前譲
出前の寿司を使ったトリックを検事・遠藤茂道が見事に解いてみせる『殺意の審判』がイチバン面白かったですね、
妄想なのか、本気なのか、狂言なのか… プロットが印象的で面白かったのは、検事・霧島三郎モノの『殺意の審判』、
法医学者・神津恭介モノの『怪盗七面相』はジュブナイルっぽい印象ですが、サクッと読めて愉しめた、
相変わらずインパクトが強いのは私立探偵・大前田英策モノ… 『悪魔の火祭り』は青森のねぶたをテーマにした中篇で読み応えがありました。
『五人の探偵たち』よりも、こちらの方が好みの作品が詰まっていましたね。 -
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女の背中に蠢く大蛇の刺青。元軍医の松下は誘われるまま彼女の家に行き、鍵の閉まった浴室で胴体のない女の死体を目撃する。この謎に対峙するのは名探偵・神津恭介。
ミステリーのマストリード本なんかで必ず名前があがっているので、とうとう読みました。
話の合間に読者に「大変な事が起こっているのですよ……っ!」と言ってくる感じ、乱歩さんぽい(偏見)。犯人はわかりやすい気がしましたが、トリックはわからず。
戦後間もない日本の雰囲気を感じられ、雰囲気が良かったです。文章はそんなに古めかしく感じなかった。
肝心の名探偵・神津がなかなか登場しないな。などと思っていたら、現れ、強引なところも感じるものの見事に犯人を断定していき、そんなところも含めて楽しみました。