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「わたしはお岩、お岩の幽霊よ。今度の芝居の脚本だけはおことわんなさいよ。もし、この仕事を続けるなら……」。現代版四谷怪談を手がける劇作家のもとに電話がかかってきた。その言葉を裏付けるように、お岩の活人形を制作中の人形師が殺害された。四谷怪談そのままの形で起こる連続殺人の行方は……!?
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Posted by ブクログ
高木彬光の長篇ミステリ作品『大東京四谷怪談―墨野隴人シリーズ3』を読みました。 高木彬光の作品は、3月に読んだ『帰ってきた探偵たち』以来なので、9か月振りですね。 -----story------------- 「わたしはお岩、お岩の幽霊よ。今度の芝居の脚本だけはおことわんなさいよ。 もし、この仕...続きを読む事を続けるなら…」。 現代版四谷怪談を手がける劇作家のもとに電話がかかってきた。 その言葉を裏付けるように、お岩の活人形を制作中の人形師が殺害された。 四谷怪談そのままの形で起こる連続殺人の行方は…!? 『黄金の鍵』『一、二、三―死』に続く好評墨野隴人シリーズ第3弾。 ----------------------- 1976年(昭和51年)に刊行された墨野隴人(すみのろうじん)シリーズの第3作です。 『現代版四谷怪談』を書き下ろす劇作家・清水俊二郎のもとに、お岩を名乗る女から「執筆を中止せよ」と再三脅迫電話がかかる… そして、その言葉を裏付けるように、お岩の蝋人形を制作中の職人・伊藤武彦と刺青師・彫綱が殺害された、、、 これが、四谷怪談をなぞる連続殺人の幕開けだった… 陽気な未亡人こと私・村田和子は、謎の名探偵・墨野隴人と共に事件解決にのりだすが―? 格をきわめて格を破る、本格、変格ならぬ、破格探偵小説。 四谷怪談をなぞる復讐のための連続殺人… その真相を探る中で明らかになる7年前と1年前の物欲を満たすための殺人… なかなか愉しめました、、、 論理的に事件が解決した後に判明するオカルト的な真相… 基本的には本格ミステリなのですが、エンディングでホラー要素が巧く織り交ぜられており、ゾクっとさせられる展開が印象的でした。 高木彬光って刺青が好きなのかなー デビュー作『刺青殺人事件』と同様に、刺青が鍵になっていましたね。
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大東京四谷怪談~墨野隴人シリーズ3~
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