菊地成孔のレビュー一覧

  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    2004年度に東大で菊池氏と大谷氏が行なった一般教養の講義録.この講義を東大でやったというのがまず面白い.やっぱり音楽理論をわかっていないとジャズをちゃんと楽しむことはできなんでしょうか.コルトレーンの「Giant Step」とかマイルス・デイヴィスの「Kind of Blue」の解説には,なるほどそうだったのか〜,と感心しました.

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    2009年10月04日
  • スペインの宇宙食

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    「才能に溢れた不健康さ」ってすごくぴったりな言葉!
    「心底の苦しみに他人の苦しみとそれについての快楽が注ぎ込まれた途端に自分の命が香り立つ」っていうのもほんとにピッタリ!そのとおり!

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    2025年12月01日
  • 別冊NHK100分de名著 フィクションの超越者 筒井康隆

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    筒井康隆 中条省平 NHK出版
    フィクションの超越者
    別冊100分de名著
    脱走と追跡のサンバ 家族八景 
    七瀬ふたたび エディプスの恋人
    エロチック街道 虚航船団
    等の作品紹介と解説
    兎も角多岐にわたって多作
    SF作品としての代表作は
    「48億の妄想」だと思うけれどね
    ここにはタイトルしか出てこない

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    2025年09月21日
  • たのしむ知識

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    「wanted」と「東大アイラー」のお二人の本。坂本龍一が死んだばかりのときの対談で前半はYMOの話多い。
    あとは自分たちの昔の仕事の自画自賛がすごい。そんなにすごい人たちなのか?
    大谷さんが「ユンピョウ」好きとか好きな映画がキャノンボールとか意外だった。

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    2025年02月14日
  • 憂鬱と官能を教えた学校 上

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    今なら読めるかも、と思いSpotifyで参考音源を探して聴きながら読む。
    楽器や音楽の素養がない立場からすれば、後半の実学部分はちんぷんかんで、それまでの饒舌・衒学的な部分を半信半疑で楽しむ感じ。知らない音楽も多いし、陰謀論ぽい話も多くて面白い。
    とはいえ、この正確を度外視して、ホンマかいなと思いながら読み進めるドライブ感を楽しむの、もう昔の感じだなと思う。

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    2023年11月02日
  • スペインの宇宙食

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    なんとなくクリスタルとノルウェーの森、歌舞伎町と神経症とフェティシュなあれこれをミキサーにかけてさらに少し不健康にしたような。菊地さんが描く景色や日常は自分が知覚している世界とはだいぶ異なるものの、表現や描写が緻密で分析的で文章にリズムやグルーヴがあるからなのか、そんな自分でも著者の視点をインストール&幻視できている気がする。

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    2020年06月06日
  • 服は何故音楽を必要とするのか?

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    ファッション・ショーで流される音楽は、踊りを誘発するハウスミュージックが多いのにも関わらず、モデルはその誘発に乗らず、独自のステップで歩かざるを得ない。その関係性から生まれる禁欲がファッション・ショーに独自のエレガンスをもたらしているのではないか?、との仮説に基づき、パリ・ミラノ・東京の三都市におけるショーをひたする分析する。

    音楽+モードということで、扱う題材が広いため、相変わらずの過剰なまでの情報量は見事。モードってけっこう面白いんだな、という気にさせられた一冊。

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    2013年01月06日
  • JAZZDOMMUNE

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    書籍化する必要性はわからんがdvd化するのも違うと思うので書籍化がベターか。二人のこれまでの共著から教養を抜いた感じ。ust2,3回しか見てないから有難いし笑ったけどね。読んでもジャズには詳しくならない笑

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    2012年02月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    後編は題名にあるように東大で行われた講義のうちゼミ、対談形式で行われた後期のものをまとめたもの。
    ブルース、テクノなど比較的広範な分野からのゲストとの豊富な知識を基にした対談である。
    特に注目すべきは最終章の「ポスト・バークリー」の部分での非常に野心的な音楽理論であろう。
     最後に寄せられた物理学者による非線形振動子としての聴覚研究のレビューとあわせて
    自然科学と音楽に少しでも興味をもつものなら興奮を禁じえない。

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    ジャズの歴史をその独特な音楽進行を理論的に説明した「バークレー メソッド」を主軸として講義した講義。
     音楽、特に商業音楽の歴史を作家性や市場的観点より音楽が内在する構成に基づいて議論したという
    点で稀有な一冊である。
    敷居が高いと思っていたジャズを統一的な見方で再構成した上で所感を述べるという形が入門書としても
    最適である。
    もちろん実際のジャズあるいは音楽の歴史というものはそう簡単に語られるものでないことも確かであり、
    実際のしかし実際に講義に出て曲を聴くのが一番いいのは確かだが、そうした観点からも
    序文の「およそ人間が編纂する歴史は総て偽史である」という言葉を謙遜でも不遜でもなくそのとお

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    2009年10月04日