あらすじ
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二〇〇四年度、東大教養学部でおよそ三〇〇人の学生とモグリを熱狂させたジャズ史講義、ついに刊行!ジャズ史の新たなスタンダード。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
はじめて本著を読んだとき世の中にこんな面白い本があるのかと衝撃を受けた。論旨は明確で、小気味良い。死ぬ気で勉強して東大にもし行けたらこんな面白い講義に触れる機会があったのかなと、ちょっと悲しい気持ちにもなったが・・・。内容には賛否両論あると思うが、一つの方向性を学ぶことができるのではないかと感じた。
Posted by ブクログ
すごく面白い。
ただ、文字だけで音源がないとあんまり入ってこない。
憂鬱と官能~もそう。
この講義自体があった頃はあんまりだった気がするが、
今ならyoutubeとかで聞きながら読めるかもw
CSで番組やってたやつも見たいんだけどなーw
Posted by ブクログ
浅いJazz聴きですが、知った曲も多々あり、読みやすく。
また、音の表現方法・理論も納得しきり。
そして、新たな切り口にはびっくり。菊地氏・大谷氏・・・一筋ではいかない方だなぁ。そこが好き。
嗚呼、学生だったら絶対モグり混んでいた講義だわ。
こうやって活字にしてくれるのが、ありがたい。
Posted by ブクログ
二〇〇四年度、東大教養学部でおよそ三〇〇人の学生とモグリを熱狂させたジャズ史講義、ついに刊行!ジャズ史の新たなスタンダード。
(「BOOK」データベースより)
資料番号:010820264
請求記号:764.7/キ
形態:図書
Posted by ブクログ
Jazz研の学生の頃に読んでいれば良かったなあとつくづく思いました。そのときに疑問に思った事が全て語られてます。
講義がそのまま説明として掲載されていますので、読み進めやすいです。
Posted by ブクログ
東大(前期課程)教養学部での菊地によるジャズに係る講義を記録し出版したもの。
「テスト」のときに話した「批評とは」という話が印象的。客観的な(外からの)情報・知識と、自己の(内面からの)感情との相克を、文章としてねじ込むこと――それが(菊地のいう)批評。どちらかだけ、ではダメなのだ。
Posted by ブクログ
東大で行われた、伝説のジャズ歴史講義録。
様々な音源と共にジャズの歴史を辿るが、回を重ねるごとに東大生以外のモグリが増えていくのも、納得のカリスマ講義!
Posted by ブクログ
この本は、音源を聞いてこそ意味がある。Jazzはもちろんブルース、ファンク、モータウン、ロック、現代音楽、クラシックと幅広く膨大なので音源を集めるのに苦労したが、Jazzへの理解が深まったことはもちろん新しい音楽との出会いを作ってくれたことに感謝。それにしてもコルトレーンの鈴には笑った。
Posted by ブクログ
異端のサックスプレイヤー菊池成孔による東大ジャズ講義録。
ジャズの創世記から全盛期、衰退期までを追ったジャズ史を楽しく紹介している1冊。
講義録ということもあって、紆余曲折あり、余談ありの楽しい講義録である。
ジャズ史であり、理論的なことはほとんど出てこない。しかし、個人的に音楽家と会話することが多く、その音楽哲学の違いがこういうところから発生していたのかと納得させられる。
ブルース、バークリーメソッドからMIDIへの系譜が説明されている非常におもしろい講義録だった。
Posted by ブクログ
ジャズってなに?と聞かれるときっとその魅力を理解している人ほどにその返答に窮する。あまりにも多くの要素を含みすぎた上にアカデミズムとフィーリングの世界の狭間、はたまた過去、現在、未来の時の狭間で揺れ動き、あるいは伝統の積み重ねの上に同時進行する伝統の破壊にこそその神髄があるとでも言えてしまったりもするような、なかなかにその正体を捉え難い音楽(つまりとても音楽らしい音楽でもあると個人的には思うわけですが)というのがその性質でもあるはずだから。その上にこういう実情もきっとある。例えば、日本のジャズ喫茶文化は往年の勢いを失ったジャズシーンをアンダーグラウンドで支え続け今にいたらしめる非常に重要な役割もきっと担いつつも、ジャズをジャズたらしめていたはずの(故に彼等がジャズを愛したはずの)新しい地平を切り拓かしめるためのパワーをいつの間にか奪う役割をも一方で担い始めてしまうに至り、つまり、そこをいつの間にか支配するに至り始めたのは、伝統の革新よりもむしろ伝統の保護ばかりに重きを置くかのようなノスタルジズムの色を濃くしたかのようなムードでもあり、必然の流れとでも況わんや、そのシーンから発信されるのはアンコンテンポラリーなニオイをまとうに至ってしまった薀蓄。果たしてジャズと呼ばれた音楽のある種のフォーマットはまだ見ぬポテンシャルとか可能性を様々に秘めていることをそのもの自体としては示しながらも、かつての名残でしかなくもあるはずのステレオタイプなイメージの枠にはめ込まんとするかのようなプレッシャーに、そのシーンの外側からも内側からも晒され続ける憂き目を見てきたとも言えてしまうのではないだろうか。本書はそう言う状況に対してのアンチテーゼを高らかに唄うものではないけれど、ジャズのポテンシャリティを強く信じるが如く、そして深刻ぶらないためのユーモアも交えながら、シーンからリスナーに向けて投じられている一石のような印象を受ける。まあしかし菊地さんはやっていて楽しいことを好きなように続けていくためにご自身の立場から必要に思えたり、やれそうに思えること、やりたいことなんかを楽しみながらなさっているだけなのかも知れませんが。紹介されている音源も用意しながら読みたくなる一冊ですが、テンポの良い語り口は読んでいるだけでも充分に楽しめるように思います。著者のジャズとか人間の存在とかへの愛情を感じさせてくれる一冊でもあるように思います。てか菊地さんってばホント物知り!w
Posted by ブクログ
いわゆる青本ですね。最近出たのが赤本とすると。ほんと、この時の東大授業、何度もモグリに行こうと思ってたのに、結局行かなかったんだよなぁ。ばっかだなぁ。くそばかだよ。。何で、赤本は青本よりも500円も高いんでせうか?この前の奥多摩でやっと全部読み終わったので(途中で読むのやめて他の読んでた)、赤本買いますけど、明日にでも。マイルスの聴き方変わった。やっぱり背景とかわかるとより面白いなぁ。(06/5/8)
Posted by ブクログ
2004年度に東大で菊池氏と大谷氏が行なった一般教養の講義録.この講義を東大でやったというのがまず面白い.やっぱり音楽理論をわかっていないとジャズをちゃんと楽しむことはできなんでしょうか.コルトレーンの「Giant Step」とかマイルス・デイヴィスの「Kind of Blue」の解説には,なるほどそうだったのか〜,と感心しました.
Posted by ブクログ
ジャズの歴史をその独特な音楽進行を理論的に説明した「バークレー メソッド」を主軸として講義した講義。
音楽、特に商業音楽の歴史を作家性や市場的観点より音楽が内在する構成に基づいて議論したという
点で稀有な一冊である。
敷居が高いと思っていたジャズを統一的な見方で再構成した上で所感を述べるという形が入門書としても
最適である。
もちろん実際のジャズあるいは音楽の歴史というものはそう簡単に語られるものでないことも確かであり、
実際のしかし実際に講義に出て曲を聴くのが一番いいのは確かだが、そうした観点からも
序文の「およそ人間が編纂する歴史は総て偽史である」という言葉を謙遜でも不遜でもなくそのとおりに
受け止めさせられ、著者の主張の重要性の高さが感じられる。