菊地成孔のレビュー一覧

  • 歌舞伎町のミッドナイト・フットボール -世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間-

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    9年間に書かれた過去の文章と、とそれを回想する9日間のレビューによる構成が妙。時間軸のゆらぎとも呼べる感覚を想起させる。本人にはそんな意図なかったかもしれないけど、これはアイディア勝ちだな。

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    2011年08月11日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    異端のサックスプレイヤー菊池成孔による東大ジャズ講義録。
    ジャズの創世記から全盛期、衰退期までを追ったジャズ史を楽しく紹介している1冊。

    講義録ということもあって、紆余曲折あり、余談ありの楽しい講義録である。
    ジャズ史であり、理論的なことはほとんど出てこない。しかし、個人的に音楽家と会話することが多く、その音楽哲学の違いがこういうところから発生していたのかと納得させられる。

    ブルース、バークリーメソッドからMIDIへの系譜が説明されている非常におもしろい講義録だった。

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    2011年07月28日
  • スペインの宇宙食

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    私の知らない分野の話がいっぱいかいてあって面白かった。落ち込んでいた時期だったので読んで癒された。有り難い

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    2011年05月30日
  • スペインの宇宙食

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    数度となく読み返しているが、食に関する文章が素晴らしい。明日のアラン・デュカスのレストランでのランチに備えて読み返したが、やはり上手い。

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    2011年04月24日
  • 歌舞伎町のミッドナイト・フットボール -世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間-

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    散文のまとめに自らがふりかえり、途中途中で解説をつけている。
    スピード感や、存在している場所の違う文章たちが
    不思議な時間軸を形成しており、そこが面白いところである。

    ごはんとふりかけのようなおいしさ。
    悲喜こもごも、一緒に食べるとおいしい〜。

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    2011年02月08日
  • 歌舞伎町のミッドナイト・フットボール -世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間-

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    もちろん面白いけど、宇宙食と比べて毒がやや薄まった?歳を重ねて丸くなったってことかしら。
    こっちは音楽に関した話が多かったし、元ネタを聞き漁ってからもう一度読み直したいかな。

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    2010年11月02日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    授業でかかっていた音源を実際に聞かないとちょっと理解が足りない感じかもしれないな。
    まあでも予備知識がほとんどない状態で読んだけど楽しめた。

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    2010年10月01日
  • スペインの宇宙食

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    最後のよしもとばななさんの解説の通りだ!
    としか言えなくて、
    頭の中に映像が浮かぶ文章だった。

    読んでて苦しくなる部分もあったけど、おもしろくてhappyになれる要素もいっぱいで、特に岩澤瞳さんが出てくる文章が和んで好きでした。

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    2010年06月18日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    菊池成孔の語り口が個人的にかなり鼻につきますが、時折切れ味鋭い分析にやられます。コルトレーンのジャイアントステップの箇所とかね。

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    2009年12月26日
  • スペインの宇宙食

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    「気取ってる方が良い。出来る限り気取り腐っていたい。」
    このコトバにつきる。これぞ菊池成孔。

    ぶっ飛んでてインテリでセクシーで変態でかっこよくて気取ってて。
    独特の世界観と文章。惚れちゃう。



    展望レストラン「光峰」がお気に入り。

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    2010年02月13日
  • スペインの宇宙食

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    vendome, la sick kaisekiを聴き倒していた時期があって、しかもそれはそれほど遠くない過去のことであって、菊地成孔という人物には興味がそそられたものの深く知りたくないという恐怖めいた自己暗示があったためにgoogleで検索すらしなかったくらいだ。でも、どうしても活字が読みたくて駆け込んだ書店で、すごくきれいに装丁された『スペインの宇宙食』を目にして、それが菊地成孔が書いたものだと知ったとき、これは読むしかないと思ったのだけど、その日は購入せずに店を出てしまい。その翌日、いてもたってもいられなくなって、またも書店に駆け込んでしまった次第。そういうわけで、わたしにとって本格的な

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    2009年10月04日
  • スペインの宇宙食

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    自身のことについて綴ったエッセイのようだが、小説として楽しむことができた。それは、小説のように人の頭の中に映像を残せるような文章で綴られているからだ。イメージが映像的に溢れており、これは菊地さんの音楽と根底の部分では同じことだと思う。

    毎日を退屈に、そして退屈にしないような生き方が吐きそうなくらいわかる。「スペインの宇宙食」は、ある種の免疫がないと、アレルギー反応が出かねない禁書と言える気がする。

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    2009年10月07日
  • スペインの宇宙食

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    音楽のことを書いていても、今日食べたものの話でも、女の子の話でも、自分の性癖の話でもどこかせつなさが変わらずあって、ひとつひとつはちがう話なのに、なぜか同じ物語を読んでるようなそんな気分になりました。こういうからっとしつつ、じめっとしたところのある人って最近いないなあと、嬉しく成ったので星四つ。ほんとは4.5つけたい。

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    2009年10月04日
  • スペインの宇宙食

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    世代が近いので、全篇「あるある」状態。
    ただ、私も音楽やってたけど、
    ここまでハードな方々はいませんでしたよ。
    これはジャズとニューウェーブの違いなのか…

    何が楽しいって、この本の妙なテンションとご勝手な自己分析。
    しかもかなり中二男子的。
    それがフレンチのジビエだの菊乃井の懐石だの言ってるところが、
    もう、切なくも堪らない気持ちにさせます。
    結局ぐだぐだと積み上げた論理が、女子の一言で崩壊する様…
    もう、ご愁傷さまです、としか申し上げようがありません。

    んー、例えて言えばジャズ界の宇多丸@ライムスター、
    って感じかな。表現形態は180度違うけれども。
    宇多丸の映画評、J-POP評が好きな

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    ジャズってなに?と聞かれるときっとその魅力を理解している人ほどにその返答に窮する。あまりにも多くの要素を含みすぎた上にアカデミズムとフィーリングの世界の狭間、はたまた過去、現在、未来の時の狭間で揺れ動き、あるいは伝統の積み重ねの上に同時進行する伝統の破壊にこそその神髄があるとでも言えてしまったりもするような、なかなかにその正体を捉え難い音楽(つまりとても音楽らしい音楽でもあると個人的には思うわけですが)というのがその性質でもあるはずだから。その上にこういう実情もきっとある。例えば、日本のジャズ喫茶文化は往年の勢いを失ったジャズシーンをアンダーグラウンドで支え続け今にいたらしめる非常に重要な役割

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    目から鱗!鱗の嵐!自分の本を読む動機は、「疑問に思っていたことが愕然とわかる(わからないことがなにか認識させられるということすらある)その地平が開ける感じ」が核にあって、年に数回もないのだけど、これは7年くらい聴きまくってきた音楽を歴史眼的にまとめてくれた、というかそんな見方できんだと鱗な本。音楽にかかわらず、90年代以降のカルチャーが薬理的でその場がよければいい的な考え方で、文脈を切り落としてものを考える傾向がある、っていう考え方は、ウェブの世界に使っている自分には刺激的でかつ今後物事をどう考えていくべきか示唆的でした。やばい。

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    後期。内容は難解になる。「ダンス」と「即興」の項がおもしろかった。20世紀に入ってからのさまざまな世界の動き-技術・思想・カルチャー・etc…-を音楽史を軸にダンスや即興を題材に話す。ジャズの定義は「常に新しいものを生み出す」ならば、定義が定義の不在を示しているのだな。と思う。われわれが「jazz」と呼ぶのはその歴史の断片の1ジャンルに過ぎないのですよ。

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    長いことほったらかしてたけれど、この3日間くらいでがーっと読んだ。最後の講義、ラング・メソッドについては楽理の知識がないからか、ちょっと難しくてよくわからなかったけれど、やっぱり根本的に面白い。流れを知るってことは、歴史なんかもそうだけど、いつの間にかその流れ自体に飲み込まれて(魅入られて)、夢中になってしまう。(06/12/11)

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    その2(「赤アル」)。Bluesや、Club MusicとJazzの関係など僕自身は「青アル」よりなじみやすい。

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    いわゆる青本ですね。最近出たのが赤本とすると。ほんと、この時の東大授業、何度もモグリに行こうと思ってたのに、結局行かなかったんだよなぁ。ばっかだなぁ。くそばかだよ。。何で、赤本は青本よりも500円も高いんでせうか?この前の奥多摩でやっと全部読み終わったので(途中で読むのやめて他の読んでた)、赤本買いますけど、明日にでも。マイルスの聴き方変わった。やっぱり背景とかわかるとより面白いなぁ。(06/5/8)

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    2009年10月04日