菊地成孔のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
vendome, la sick kaisekiを聴き倒していた時期があって、しかもそれはそれほど遠くない過去のことであって、菊地成孔という人物には興味がそそられたものの深く知りたくないという恐怖めいた自己暗示があったためにgoogleで検索すらしなかったくらいだ。でも、どうしても活字が読みたくて駆け込んだ書店で、すごくきれいに装丁された『スペインの宇宙食』を目にして、それが菊地成孔が書いたものだと知ったとき、これは読むしかないと思ったのだけど、その日は購入せずに店を出てしまい。その翌日、いてもたってもいられなくなって、またも書店に駆け込んでしまった次第。そういうわけで、わたしにとって本格的な
-
Posted by ブクログ
世代が近いので、全篇「あるある」状態。
ただ、私も音楽やってたけど、
ここまでハードな方々はいませんでしたよ。
これはジャズとニューウェーブの違いなのか…
何が楽しいって、この本の妙なテンションとご勝手な自己分析。
しかもかなり中二男子的。
それがフレンチのジビエだの菊乃井の懐石だの言ってるところが、
もう、切なくも堪らない気持ちにさせます。
結局ぐだぐだと積み上げた論理が、女子の一言で崩壊する様…
もう、ご愁傷さまです、としか申し上げようがありません。
んー、例えて言えばジャズ界の宇多丸@ライムスター、
って感じかな。表現形態は180度違うけれども。
宇多丸の映画評、J-POP評が好きな -
Posted by ブクログ
ジャズってなに?と聞かれるときっとその魅力を理解している人ほどにその返答に窮する。あまりにも多くの要素を含みすぎた上にアカデミズムとフィーリングの世界の狭間、はたまた過去、現在、未来の時の狭間で揺れ動き、あるいは伝統の積み重ねの上に同時進行する伝統の破壊にこそその神髄があるとでも言えてしまったりもするような、なかなかにその正体を捉え難い音楽(つまりとても音楽らしい音楽でもあると個人的には思うわけですが)というのがその性質でもあるはずだから。その上にこういう実情もきっとある。例えば、日本のジャズ喫茶文化は往年の勢いを失ったジャズシーンをアンダーグラウンドで支え続け今にいたらしめる非常に重要な役割