菊地成孔のレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 フィクションの超越者 筒井康隆

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    書店で必ずあるのがNHKテキストのコーナー。そこに「筒井康隆」と大きく書かれた薄い本が山積みで置かれていた。なぜ筒井康隆の本がNHKテキストなのか?と混乱しながら本を手に取ってみたら、別冊NHK100分de名著のシリーズ関連図書とのこと。他にも、有名人の本がいくつも置かれていた。この本は、今年のお正月にNHKで放送された内容を基に纏められたもの。筒井康隆大好き人間4人とカズレーザーが出演していたとのこと。4人それぞれが自分のスタイルで筒井康隆作品を解説する。そう言えば、昨年もNHK-BSで筒井康隆の特集番組が組まれていた。一時期、「残像に口紅を」がSNSで話題になり、どの書店でも文庫本がこれも

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    2025年11月25日
  • 服は何故音楽を必要とするのか?

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    文章としては読みやすくもなく、タイトルに期待する評論的な面白さはあまり無い。しかし、ファッション業界人ではない謂わば素人の著者が、当時のランウェイを鑑賞し赴くままに書いた文章というだけで非常に価値があると感じた。雑誌や動画で当時を振り返るにも、現代的な目線のバイアスはかかるので資料的価値が生まれてきている本だと思う。

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    2024年12月09日
  • M/D 上

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    マイルスが”マイルス”になっていく過程が、ミュージシャンならではの勝手な共感の元にうまく解釈されていて面白い。リディアン・クロマチックと濱瀬理論によるそれぞれの『ソーラー』の分析が付録についていて貴重。

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    2021年11月15日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    はじめて本著を読んだとき世の中にこんな面白い本があるのかと衝撃を受けた。論旨は明確で、小気味良い。死ぬ気で勉強して東大にもし行けたらこんな面白い講義に触れる機会があったのかなと、ちょっと悲しい気持ちにもなったが・・・。内容には賛否両論あると思うが、一つの方向性を学ぶことができるのではないかと感じた。

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    2021年09月03日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    はじめて本著を読んだとき世の中にこんな面白い本があるのかと衝撃を受けた。論旨は明確で、小気味良い。死ぬ気で勉強して東大にもし行けたらこんな面白い講義に触れる機会があったのかなと、ちょっと悲しい気持ちにもなったが・・・。内容には賛否両論あると思うが、一つの方向性を学ぶことができるのではないかと感じた。

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    2021年09月03日
  • 次の東京オリンピックが来てしまう前に

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    音楽家にして文筆家で、誕生日がトランプ元大統領やチェ・ゲバラ、山縣有朋、川端康成、大塚寧々と同じな菊地成孔さんの2017年4月〜2020年7月のウェブマガジン連載を単行本化したエッセイ集。

    このご時世にタイトルだけ聞くと、社会派エッセイ期待するのだけど、内容はぶっ壊れたおじさんの雑文集(笑)
    いいですよ。情報量多くて、でも頭使わなくてよくて、なんていうかフィジカルで。

    菊地成孔さんは、僕が鼻垂れ坊主の時に、キラキラ輝いた大人だった人たち。少し上を見上げると眩しかったバブルのお兄さん。
    怖いもの知らずで、かっこよかった。
    そんな憧れを思い出した。

    …とまあ、時に笑いを抑えられないところもあ

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    2021年05月27日
  • スペインの宇宙食

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    日本で屈指のグルメな美文家ミュージシャン、菊地成孔さんの初エッセイ集。

    人生は官能と甘美というエッセンスが仕上げる悲しくも美しい一時の連なり、どこを読んでも芳しく濃艶なデギュスタシオンを召し上がれ。

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    2013年12月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    すごく面白い。

    ただ、文字だけで音源がないとあんまり入ってこない。

    憂鬱と官能~もそう。
    この講義自体があった頃はあんまりだった気がするが、
    今ならyoutubeとかで聞きながら読めるかもw

    CSで番組やってたやつも見たいんだけどなーw

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    2012年01月03日
  • 憂鬱と官能を教えた学校 上

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    ネタバレ

    バークリーメソッドとは、アメリカのバークリー音楽院で教えられている音楽理論。20世紀商業音楽の作曲、編曲に多大な影響を与えたと言われている。この本は、とにかく二人の講義内容、語り口が面白い。

    『さて、商業音楽が発展する起爆剤っていうか、根本的なエネルギーは何か? それは今あるものに飽きるってことです。飽きなければ商業音楽は発展しません。えー、なぜソヴィエト映画はつまらないのか? 「飽きる」という市場原理をソヴィエト連邦が持たなかったからですね。誰も何も飽きない。という前提でソヴィエト連邦は国民に対する娯楽を国家が制作したわけですけれども、国民はそんなのにもう飽き飽きしながら、でも、「これは面

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    2010年12月19日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    浅いJazz聴きですが、知った曲も多々あり、読みやすく。
    また、音の表現方法・理論も納得しきり。
    そして、新たな切り口にはびっくり。菊地氏・大谷氏・・・一筋ではいかない方だなぁ。そこが好き。
    嗚呼、学生だったら絶対モグり混んでいた講義だわ。
    こうやって活字にしてくれるのが、ありがたい。

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    2010年11月21日
  • スペインの宇宙食

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    友人からの紹介で読んだので、菊地成孔という人間を全く知らない状態で読み始めましたが、それでも面白い。というか、美味しそう。
    ああ、この方はミュージシャンなのか、と気付いて音源を漁り、インタビューを漁り、としていたら菊地氏のあのセクシーな声で再生されるようになって困っています。
    文章に色気があって、(苦笑)が多くて、半勃起的な菊地氏が可愛くて仕方ないです。

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    2010年10月19日
  • スペインの宇宙食

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    絶賛しているイタイ子になるつもりはないので、あまり深く書かないが、好きだ。どーでも良くて、どーでも良くないことが書いてある。ある意味フルコース!また食べたい。

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    2011年01月30日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    まだ、読んでないのですが、この授業はほぼ全部行って聞きました。ほんとに楽しかった授業でした。とくに、大友良英さんと最後の濱瀬元彦さんの授業が印象的でした。あと、ナンのはなしとか。

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    2009年10月21日
  • スペインの宇宙食

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    とても清潔な育ちで薄っぺらい僕がこれを読んで世間知らずの憧憬に浸ってるのが恥ずかしいけどでも好きだ。

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    2011年08月13日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    二〇世紀、記号化への欲望がジャズのモダニズムをドライヴした。菊地・大谷コンビによる東大ジャズ講義シリーズ第一弾。十二音平均律―バークリー・メソッド―MIDI、新たな視点でジャズ史を捉え直す。
    (「BOOK」データベースより)

    資料番号:010820447
    請求記号:764.7/キ
    形態:図書

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    二〇〇四年度、東大教養学部でおよそ三〇〇人の学生とモグリを熱狂させたジャズ史講義、ついに刊行!ジャズ史の新たなスタンダード。
    (「BOOK」データベースより)

    資料番号:010820264
    請求記号:764.7/キ
    形態:図書

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    講義毎にゲストを呼んで講釈して頂くスタイルなので、菊地さんの語り口は少ないですが、前期の歴史編よりは難しい内容となっています。
    特に倍音についての解釈については、学生の頃にピアノプレイヤーに説明してもらったのですが、その内容がこの本のおかげでやっと繋がりました。

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

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    Jazz研の学生の頃に読んでいれば良かったなあとつくづく思いました。そのときに疑問に思った事が全て語られてます。
    講義がそのまま説明として掲載されていますので、読み進めやすいです。

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    2009年10月04日
  • 東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・キーワード編

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    ついにでました。東大講義の後編です。
    前回は歴史、今回はキーワードということで
    大きく四つのキーワードをもとに書かれています。
    1. ブルース ゲスト:飯野友幸
    バークリーメソッドだけではうまく説明できない内容と、ラングメソッドの前段階として。

    2. ダンス ゲスト:野田努
    世界のダンスと、音楽とダンスの関係。

    3. 即興 ゲスト:大友良英
    即興のいろいろなことから派生する菊地氏と大友氏の対談のような、インプロビゼーション イン ジャパン(?)な話。

    4. カウンター/ポストバークリー ゲスト:濱瀬元彦
    バークリーに対するリディアンクロマチックコンセプトの秘教性と、ラングメソッドの概要紹

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    2009年10月04日
  • 別冊NHK100分de名著 フィクションの超越者 筒井康隆

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    ネタバレ

    私がかなり筒井作品を読んできたとはいえ、学生時代の集中した読書がメインで、その後は一気にペースダウン。さらには、私の読み方といえばほとんどエンターテインメント軸なので、各人のどの評を読んでも感心してしまう。
    本書全体の掲載記事にはとても丁寧な語彙の注釈・解説が全ページの下1/4の欄外に掲載されている。文学用語や作家名・作品名(私は極めて無知で助かる)だけでなく、常識ではないかと思うような昔の事件まで注釈になっている、と驚いたが、よく考えれば、私が年寄りだから知っていることが多いのだと気づいた。若い人は大阪万博や三島事件だって知らないのも無理はない。

    1. 中条省平(フランス文学者)
    テーマは

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    2025年12月15日