カズキヨネのレビュー一覧

  • 陰陽師と天狗眼 ―冬山の隠れ鬼―

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    美郷と怜路のきちんと自分と相手は他人同士と理解しあってるうえで求め合ってて認め合ってる距離感が絶妙で、たまらなく好きです。 たまたま、奇異なことに動じなくて、隣にいても嫌なことされなくて……って、もしかしたら別のひとでもいいのかも…って、ほんの偶然のかさなった出会いかもしれない――だけど、困ってたら手を差し伸べたい……傍にいて欲しいんじゃなくて、自分が隣で肩を並べていたい…って積極的に思えるような関係は、もう別のひとでは取り換え効かなくなってるよね。そこはもう、自分たちで積み上げた繋がりだよね。

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    2022年02月07日
  • 陰陽師と天狗眼 ―冬山の隠れ鬼―

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    ネタバレ

    今回本当に面白かった!
    特自災の案件としての「神隠し未遂」と、主人公・美郷の捨ててきた実家で起きた家出事件、山と神社に纏わる言い伝えや禁忌が交差し、一見すると関連性のないように思えるそれらが、実は繋がっているのだとわかる構成が最高にドキドキする。
    1巻で己の姿を晒せる相手に出会えた美郷と、他者との繋がりを再度求め始めたいと至った怜路が、本当の意味で相棒になる姿もすごく好き。

    そして、誰かと誰かが関わることや、自分の今の境遇が、運命や天命といったものではなく、自分が選び取ってきたことでつながる縁なのだという、地に足がついた未来ある考え方が見えるのも、このシリーズの好きなところ。
    だから美郷と怜路の関係も、彼らが選んで望んで掴んだものだと思っていて、それが大団円を結ぶことになるのが最高に大好き。

    上の「選び取ったから今の境遇にある」という価値観はサブキャラクターにも一貫していて、それは実体としての今回のエネミー(敵役)である若竹もそうだし、被害者として登場する巴市民(これが、市外からのIターン移住者であり、巴のオカルトに馴染みがない人物だというのもミソだ)の杉原このみもそうだったりする。息子が怪異に巻き込まれ、自身も怪異の影響を受けて苦しむ。どうにもならないトラブルに、母親だからという自責がのしかかり、関係のない自分がどうしてとも考える。作中で、このみは市役所からの一枚のプリントで窮地を脱出するが、それは彼女が感じていた「母親」という家族のつながりだから、という理由ではなく「自分が守りたいと思うからだ」という、社会的な役割(ここでは「母」を指す)からの理由ではない、自分自身の欲望と願いによって行動を起こす。
     それは同じく脇役で、組織(ここでは鳴神家として)の役割に縛られて視野が狭くなった若竹との対比もあるように思えて個人的にはお気に入りの箇所だったりする。

    もちろん、改めて美郷の力となり、そしてもう一つの姿として登場する白蛇の「白太さん」の、愛らしくも宿主(飼い主)である美郷の本心とも言うべき行動も興味深いし、単純にマスコット的な可愛さもある。
     
    そして今回初登場の美郷の弟・克樹は、この事件を通してものすごく成長が感じられるし、似たような境遇の「鬼」に対しても、自分のやりたいことを(横道には逸れたとしても)貫き見守った姿は、兄である美郷とは別の強さを持つ人物として描かれている。「鬼」との別れは、美しい情景描写も相まり涙した。
    兄も弟も(周りの大人の不適切な関わりがあるのは承知だが)お互いに依存しすぎてしまった部分があったが、それを「自分は自分」であるとして前に進んで行ける展開になったことが読者としても嬉しい。

    秋から冬にかけて描かれる今作は、冬の冷えた空気の中で読むのもまた一興の、読み応えあるオカルトものだった。

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    2021年12月29日
  • 犯罪社会学者・椥辻霖雨の憂鬱2 十年の孤独

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     読んでいる最中、椥辻霖雨が先生なら、あるいは社会学が楽しく感じれたのかもしれない、と何度も思った。
     犯罪社会学を専門とする大学準教授の椥辻霖雨の講義場面から始まる各章に、退屈さは微塵もない。
    このシリーズが好きで自ら読んでいるから、という贔屓抜きにしても引きこまれる要素がある。
     今作は罪を犯すことと裁くこと、償うということの違いが主題に置かれている。
    「犯したから裁かれ償う」と「裁かれたから犯した」、「償ったから犯した」は別物ということをだ。
    安易に「冤罪」という単語が想起されたが、読み進めると似ているが違うのではないかと考えを改めた。
     確定した罪は覆ることはなく、償った年月も戻ることはないことが随所で強調されながらも真実は紐解かれていく。
     過去を掘り返しているだけだから、結末は変わらない。でもだからといって、救いのない物語だとは思わない。

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    2021年12月25日
  • 陰陽師と天狗眼 ―巴市役所もののけトラブル係―

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    ネタバレ

    異能を持っている青年たちが、それでも自分たちの居場所で日々を一生懸命生きていく。
    なんというか、手触りの生々しいファンタジー。
    あと白太さんが可愛い。ほんとうに可愛い

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    2021年02月06日
  • 陰陽師と天狗眼 ―巴市役所もののけトラブル係―

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    ネタバレ

    この本の「もののけファンタジー」のアオリから、なにを連想するだろうか。
    山奥にやってくる、形のないもののけ。古からの伝承、そして、ひとの想念。古くから「畏れ」と共に存在した薄闇の中の「怪異」が、この本には書かれている。
    キャラクター文芸系に限らず、日本のフィクションでは定番鉄板として愛されている妖怪・あやかし・怪異・陰陽師もの。そこに「お役所」と「バディ」を組み合わせ、二人の青年の孤独と出会い、生きる意味を見出す成長物語だった。

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    2020年08月21日
  • 陰陽師と天狗眼 ―巴市役所もののけトラブル係―

    I

    購入済み

    リアル系オカルトお仕事小説

    「もののけトラブル係」と一見とんでもない設定に見えますが、やってることは電話を受け付けて書類を書いて、お宅訪問してプリントを渡して、決済して、とまさにお役所仕事。そんなリアルなオカルトお仕事小説でした。
    主人公の悩みも突き詰めれば世間一般の『普通』にはなれないという悩み。そんな主人公が怜路や先輩、上司の助けを借り『宮澤美郷』という自分を自分で認め、巴市で生きていこうとする様が丁寧に描かれていて、読後感も爽やかな物語でした。

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    2020年08月21日
  • 破滅の刑死者2 内閣情報調査室CIRO-S第四班

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    良かった、二巻になっても主人公は破綻していた!
    今回の黒幕も良い壊れっぷりで、次の出番も待ち遠しいですね。

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    2020年05月19日
  • モーテ ―水葬の少女―

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    MF文庫は男性向けレーベルということもあり敬遠していたが、著者の手掛けたPCゲームのシナリオが面白かったので手を出してみた。結果、大当たりだった。
    物語の序盤と中盤以降で視点人物が変わり、時間も遡る。一見読みにくそうではあるが、ガイドが丁寧なので混乱せずに読み進められる。視点が変わることによって、何もかもがひっくり返っていく驚きと快感はなかなか得がたいもので、久しぶりに夢中になって読んだ。
    明るい話が好きな人には全く向いていないが、シリアスな話が大丈夫なら女性にも是非おすすめしたい作品。

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    2019年12月07日
  • 破滅の刑死者 内閣情報調査室「特務捜査」部門CIRO-S

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    ネタバレ

    キャラクター造形はライトノベルテイストですし、特殊能力も出てきますが、それが何か、そしてそれをどう逆手に取って相手を倒すか、その辺りの駆け引きや推理まで楽しめる物語でした。
    命を賭けた手に汗握る攻防戦。
    彼が勝つのだろうなと分かっていても嫌な汗をかきました。
    不利な状況から逆転、また相手に逆転されて、また逆転……と優位な立場が二転三転するのもいい。
    何より彼の特殊能力とそれに対する代償を知った時の驚きと納得としてやられた感は本当に凄かった。
    全体通しての大いなる伏線。
    これは二度読みしたくなる展開。
    最後の最後にあの種明かしは本当にずるかった。
    思っていることを上手く表現できないのがもどかしいのですが、ともかくライトノベル的エンターテインメントですが、トリックや駆け引きはぶっ飛びつつもしっかりミステリ仕立て。
    不思議で魅力的な作品でした。
    好き嫌いは極端に割れそうだけど(本当に色々ぶっ飛んでるので)

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    2019年06月11日
  • 薔薇十字叢書 石榴は見た 古書肆京極堂内聞

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    猫ぶっさ、可愛い。
    もう、何、この全体的可愛さ。電車の中ではマスク推奨ですし。
    シリーズ化求ム。
    なんなの、この少女小説とのマッチ具合。

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    2015年11月24日
  • 封殺鬼 数え唄うたうもの

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    封殺鬼シリーズの最新刊!!!やはり聖が事件に首を突っ込み、お人よしの野坂三吾が事件に巻き込まれる(笑)。弓生は聖に甘々で・・・・・。今回は瀬戸内海の小さな島を舞台に呪いやらなんやら・・・・・。相変わらずのドタバタです。

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    2014年04月19日
  • 封殺鬼 数え唄うたうもの

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    変わらず貧乏くじな三吾に愛v

    久しぶりだからなのかなんなのか、聖、こんなキャラでしたか…?
    最後で許せないくらい面倒くさい感じに育ってた。

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    2014年02月19日
  • 眠れない悪魔と鳥籠の歌姫: 2 悪魔に歌う子守唄

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    やぁ、無事くっついたねw

    もっと手こずるかと思ってたけどあっさり?解決したし、
    おじゃま虫が増えたと思ったら姐さんが出てこないし、
    料理の表記はクッキーとチーズケーキとトーストくらいしかなかったし、
    悪魔はがれても悪魔学極めていざとなったら呼び出しちゃえるんじゃないかとも思うし、
    ニーナはおこちゃまだし(お父さんに娘さんをくださいバトル期待w
    なにより掛け合い漫才が楽しいので、
    続編あるといいなw

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    2014年01月21日
  • 眠れない悪魔と鳥籠の歌姫: 2 悪魔に歌う子守唄

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    待望の続編。

    カズキヨネさんの美麗な挿絵つきです。

    ニーナとアルドの関係に変化あり(^^)
    ヨネさんの美麗なイラストと素敵な物語をたっぷり堪能してください!

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    2014年01月20日
  • 封殺鬼 数え唄うたうもの

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    現代編のつづき!ものすごーく面白かった。三吾と達彦が良い味出していた。笑いをこらえるのが大変な1冊。

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    2013年12月21日
  • 華鬼4【電子書籍特典付き】

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    やって参りました、最終巻!
    頁を捲るにつれて華鬼が好きになり
    ハラハラドキドキしながら読んでました。

    一番は華鬼のデレデレ加減がやばい。
    神無を凄く愛してるんだなと、
    本当にヒシヒシと感じます。
    読んでいる私までデレデレしてきちゃう。

    あとは桃子の誤解が解けてよかった。
    渡瀬さんたちと貢くんかっこよかったです!


    いい人(鬼も可)と巡り逢えたらいいなぁ(笑)

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    2013年02月24日
  • 華鬼2【電子書籍特典付き】

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    華鬼が響から神無を庇って怪我を負う。
    熱が出ている時の華鬼が神無がいないと
    捜し歩いてしまうというなんとも可愛い場面があり、きゅんきゅんした。

    その後神無が華鬼の父親に言った言葉は
    長年"鬼頭"という立場によって
    孤独であり続けた華鬼の心に
    大きな影響を与えたのではないかと思っている。

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    2013年02月21日
  • 華鬼 終焉とはじまりの乙女

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    華鬼好きだなぁ。
    一年越しにやっと番外編読んだ(笑)
    響と桃子のラブコメが可愛くてもだもだ。
    神楽がとても好きです。麗二先生と似てる気がします。
    子供達の話ももっと続くといいのに。
    アニメ化もして欲しいなぁ。
    もっと沢山の人に愛して欲しい作品です。

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    2012年11月09日
  • 華鬼【電子書籍特典付き】

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    小説として発売になる前からのファンですが、サイトのときにはあって小説ではなくなった設定や小説独自の登場人物には戸惑いました。
    結果としてその違いもまた良かったので評価を下げることはありませんが、嫌いな方は嫌いかも。

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    2012年10月06日
  • 華鬼 終焉とはじまりの乙女

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    ネタバレ

    長男がどうしてあんなに不憫な扱いなのか理解できません。本シリーズを完結させるためだけに登場させたみたいに思えます。(これから長男が活躍する話があるのか?)そして、予測していた女鬼の登場(笑)女鬼を登場させたかったんだろうけど、どうして長男じゃだめだったんだろう…。
    神無を長生きさせるためには仕方ないんだろうけど、あんな状態になってしまうのも、個人的には、うーん…という感じ。あんなにきちんとプロット組んであったのにそれを覆すってどうなのか…。華鬼が甘すぎてちょっと…。ストーリーも急展開で、なんだかよく分からないうちに終わってしまったという感じがしました。
    ですが、響と桃子好きにはたまらないお話があったので★5です。息子も登場して、大興奮。息子の口から語られる両親の話にドキドキしました。いっそのこと、響と桃子の話にしてくれたらいいのに。

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    2019年02月26日