堀辰雄のレビュー一覧

  • 風立ちぬ

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    「曠野」
    忘れられないほど強烈な人や時間が身体にこびりついている事で「生きている」という実感が持てるものなのかな…
    と読んでいて思いました。

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    2014年02月21日
  • 風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子

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    ジブリ映画『風立ちぬ』公開記念読書第二弾。表題作の「風立ちぬ」を始め、「美しい村」など五編が収録されている。

    「美しい村」(1933)

    初夏の軽井沢に滞在した主人公の体験が綴られる。四部構成で、それぞれ順番に発表されている。作者の実体験を元にして順次書かれているので、作者の予想しなかった方向に話が進んでいった。前半では、まだ人気の少ない軽井沢の自然が丁寧に描写されている。日本の高原地帯の自然描写の美しさでは右に出る者がいない堀辰雄の才能が存分に発揮されているが、全体的に憂鬱な空気に包まれている。後半では、絵描きの少女と偶然知り合いになり、俄かに雰囲気が明るくなり始める。この少女こそ、後の「

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    2013年09月29日
  • 風立ちぬ

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    夏の静かな木漏れ日のような、冬の凍るような早朝のような、
    美しく、爽やかな、そして悲しい本
    これに感動できるようになったのは、少しは成長したってことなのかな

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    2013年07月06日
  • 風立ちぬ

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    美しい本だった。
    西洋の風景画のような柔らかな色彩と、息づまるような静かな熱情。融ける寸前の雪のように果敢ない。

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    2014年01月07日
  • 風立ちぬ

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    愛する人の死。
    心理描写が逸脱で、白々しさが全くありません。
    淡々と語られているのが、かえって胸が締め付けられるような気がします。とても繊細な作品です。

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    2011年05月24日
  • 燃ゆる頬(乙女の本棚)

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    これは今で言う同性愛がテーマ。
    しかしどこをとっても神秘的なようなものに感じられた。それはこんなにも美しいイラストが描かれている影響かもしれないが、性という部分ではなくその周りの感情がとても神秘的でした。
    イラストも素晴らしい。

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    2025年11月28日
  • 風立ちぬ・美しい村

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    誰かの為に生きる。
    なんか寂しい、悲しいけど生きるとはそういう事。

    遠藤周作の「満潮の時刻」を読んだ時と同じ感じ。

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    2025年10月09日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    堀辰雄にこんな短編があるなんて知らなかった。よく見つけてきたな。それだけでも、読んだ意味があった。絵もいいんじゃないかな。多分、文章だけで読んだときとは違う感じになっているとは思うけど。こういう制服はイメージしないもんな。こんなふうに描くんだ、という驚きもこのシリーズを手にする楽しみの一つ、なのかな。

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    2025年06月21日
  • 燃ゆる頬

    購入済み

    エモい

    原作とはちょっと違うけど、詩的だったり耽美的だったり儚げだったりする雰囲気は同じ。言葉の美しさも漫画の中できちんと表現されている。古い話だし、少し古風な絵柄がストーリーに似合っているのもある。これが好きな人は原作もかなり好きになるはず。

    #深い #エモい #切ない

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    2025年05月05日
  • 風立ちぬ・美しい村

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    軽井沢旅行のお供にと選んだ一冊。前半は馴染みがない難しい表現が多く読み進めづらかったが、サナトリウムに行ってからはすらすら情景が目の前に浮かび、美しかった。人を大切に想うというのはとても綺麗だと思った。

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    2024年08月17日
  • 風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子

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    ある事柄による、皆に共通する予感について、誰も、何も言わないけれど、ある感情の発露を抑えることで、できるだけ穏やかに、なだらかに、その時を迎えるための思いや気遣い、淡々と移ろう季節を描いた物語だった。
    “私”の主観は、いつしか僕のそれに重なった。
    風景も空気も、雨も風も、匂いも味も。
    言葉にできない感情に、相応しい名前を見つけようという、途方もない試みに没頭する日々。

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    2024年07月06日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    堀辰雄文学忌、辰雄忌
    堀辰雄といえば、風立ちぬ
    風立ちぬといえば、山口百恵と三浦友和
    今日は、乙女の本棚 鼠
    この作品は知らなかったです

    未成熟な少年達が 鼠のように
    空き家の小屋で遊ぶ
    母を亡くした少年が秘密基地を自分のものにするため怖い噂を流す
    彼はひとり 想い泣き母の幻影を見る
    ねこ助さんの美少年が美しい
    美少年学の一編

    堀辰雄さんって数学好きで高校は小林秀雄・深田久弥らと同期だとか
    なんか

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    2024年05月28日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    「子供たちは鼠のように遊んだ」という冒頭のフレーズが淫靡で、即惹かれた。
    始終薄暗いイラストが、その妖しさを常に漂わせている。暗がりで男の子たちが禁じられた遊びを繰り広げていく様は、彫刻の女性像の出現によって、更に罪悪感を増してゆく。
    亡くなった母親への寂しさを慰めるために、仲間に嘘をついてまで隠れ家を独り占めしようとする悲しさも、何だか理解できる。
    艶めかしい壊れた彫刻が、母親の面影と重なり、接吻をしてしまうのは、どこか近親相姦めいたものがあって、ドキドキさせられた。
    堀辰雄という作家は初めて知ったが、妖艶な世界観が醸し出されていて気に入った。他の作品もチェックしてみたい。

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    2024年02月15日
  • 風立ちぬ・美しい村

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    初めての堀辰雄。
    少し読んでみて、なんだか翻訳本を読んでいるかのような印象を受ける。
    少し検索するとフランス文学との融合という文言を見付け、納得。
    作中にも、フランスの文学作品の名が幾つも登場する。

    本作の一文が長いのが気になったが、慣れてくれば、風景描写がとても美しい。
    美しいと思った箇所に付箋紙を立てていたらキリがなくなった程。
    小説というよりも、長い詩を読んでいるかのような印象を受けた。


    『美しい村』
    冒頭に"ファウスト第二部"が引用されていたり、作中では感動を交響曲に例えていたり、読んでいると音楽が流れだす作品だ。
    本編前も序章ではなく"序曲&quo

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    2023年11月01日
  • 風立ちぬ・美しい村

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    ネタバレ

    特に後半がよかった。文章が綺麗。
    「自然なんぞが本当に美しいと思えるのは死んで行こうとする者の眼にだけだ」
    というセリフ、なんだかよくわかる。言い得てるなと思った。

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    2023年10月05日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    堀辰雄の幻想的な短編。母への思慕が思春期の官能が混じり合う不思議な世界。
    このシリーズは明治や大正の著名な作家の名作を美しいイラストを楽しみながら読めるのがとてもいい。

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    2023年08月20日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    何とも言えぬ不気味さ…!
    現代で言うとホラー話になるんでしょうか?
    絵の少年が美しく描かれてるだけに不気味さが際だっているように感じられた。

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    2023年05月09日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    イラストがとても美しい
    文章の美しさと画の壮麗さに心を奪われる
    少年達の鼠のような遊び
    どこか官能的で甘い誘惑を放っている

    画の少年たちの持つ仄暗い雰囲気が好き

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    2022年11月10日
  • 風立ちぬ・美しい村

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    とある若い男と、病気で療養している婚約者。死が否応なく意識される中で、逆に美しくほのかに光る生。確かに文学作品なのだけれど、美しい一枚の風景画を見ているかのよう。

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    2022年07月09日
  • 風立ちぬ・美しい村

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    ネタバレ

    軽井沢を初夏6月に訪れ執筆のために青年が滞在している。まだ人のいないヴィラや通る人のない小径、野薔薇やアカシアの花や水車を慈しむ。
    絵を描く少女と出会い、嫉妬や焦りを覚え次第に少女の存在が心の中で大きくなっていくのだった。

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    2022年06月25日