堀辰雄のレビュー一覧

  • 菜穂子

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    菜穂子

    読み易かった

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    2015年03月18日
  • 風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子

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    繊細で柔らかい小説。叙情的。舞台の景色が水彩画を鑑賞しているように浮かぶ、表現。
    愛する人の死に向かう日々。。なのに、単に暗い悲しい物語になってはいない。

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    2013年11月17日
  • 風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子

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    療養中の恋人とサナトリウムで過ごす日々を描く。几帳面に、真剣に描いている。息が詰まるが、好きな人は好きなのだろう。小さな結晶の様な生活。
    小説を描き、小説の世界に生きる私小説家は、生きているのに虚構に存在する。

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    2013年10月11日
  • 風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子

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    ネタバレ

    どの場所で、いつの季節に、生きている自分を意識するのか?見つめる先にいつか死が訪れるのは必然。すぐそこに、隣り合わせに死があればこそ、生きることを心から求められる…大切なひとの影は森羅万象の中に宿る。強い風が止み、優しい風がほほをそっとなぜていけば、あの頃の無垢の心情が、意識の表層に浮かんでくる。

    風立ちぬ、いざ生きめやも。

    言葉が無力になる場所に歩んでいく。
    どこまでもさ迷いながら進んでいく。
    生きているならば、いつまでも。

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    2013年08月31日
  • 風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子

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    薄いベールに包まれたようなお話。
    いろいろな意味で梶井基次郎と対照的に感じられた。

    愛する人と二人でいるのに幸せかどうかなんて気にしている。
    一人で山に居てもどこかに人気を感じている。
    他人をとおして物事を感じる人なのかなあ、と思った。

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    2013年08月26日
  • 風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子

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    映画を見たので読んでみた。全編通して、この本の作者の自然にたいする感受性が素晴らしい。この本が書かれた当時の日本の風景に思い馳せると、美しい情景がありありと浮かんでくる。さて、メインの『風立ちぬ』は映画と同じく死を取り扱っている。こちらの方がより、主人公とヒロインが限られた生の中で死を感じ幸福を見いだそうとしている日常が詳細に描かれている。静かに生を、愛を享受する姿は地味ではあるが、そこにしみじみとした味わいを感じる。

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    2013年08月08日
  • 風立ちぬ

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    サウンド文学館・パルナス 小説1(日本文学)「風立ちぬ(第三章「風立ちぬ」のみ収録)」 朗読:金内吉男

    なるほど、こういうのがサナトリウム文学っていうのか。「マルテの手記」もサナトリウム文学だっけ?療養先でのお話だった気がする。よし読もう。

    今に集中しようにも心が千々にちぎれてどうすることもできない。これは時代や場所を越えた悲しみだ。

    「僕たちほど幸せな二人はほかにいない」
    ヴァージニア・ウルフも遺書の中で同じ言葉を遺していたな。

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    2011年02月21日
  • 風立ちぬ

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    流れ込んでくるのは、主人公の感情だけではない。周りの美しい自然、色とりどりの四季の風や木々だ。そんな自然と共に、主人公が見守るのは病気の妻である。彼女の呼吸ひとつをとっても、彼は愛しさを持って見守っていく。その姿は儚くそして綺麗だ。時間がこの中には存在しないような、そんな錯覚さえ起こしてしまいそうなゆるりとした感覚。だからこそ、妻の命も、変わりゆく自然も儚く静かに呼吸を繰り返す。別れが来た時、彼は相変わらず静かに変わっていく自然の中にただ一人身を置く・・・。

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    2009年10月04日
  • 風立ちぬ

    購入済み

    ジブリのとは違う

    ジブリの映画「風たちぬ」を先に観て、本書を読みました。

    堀越次郎も飛行機も出てこない、映画とは別モノとして読むものです。

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    2013年08月19日