小前亮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ソーシャルサイエンスフィクション。勝手に名付けたジャンル。残業に対して税を課した日本社会を描く。
文章は端的。少し彩りにかけるかもしれ
ないが、作風に非常にあっていると思う。主人公のキャラは最初は取っつきにくかったけど、エピソードが進むにつれて背景が浮き彫りになり親しみを持てるようになってくる。
残業税が導入され、ダブルワークが増えるとか、外国人研修生制度が悪用されるとかなかなか興味深い。過剰に働くことが罪となる世の中はなかなか世知辛いなぁなんて序盤は思ったものの、過労死を扱う頃にはそんなことないのかも。なんて思ったり。冷静に考えると脱税と労災が一緒くたにされてるのだけど、労働基準監督官と主人 -
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人心掌握術の達人
明の建国の祖というだけでは興味がわかない人も、あの大モンゴル帝国の中心国である元を滅ぼした人間としてみれば興味がもう少しわくかもしれない。
かつて歴史上最大の領土を誇ったモンゴル帝国も分裂後、最大領域のみならず最強だったのがシナを抑えていた元だった。そしてこの最大部分を倒したのが朱元璋であり、しかも元はモンゴル帝国で最初に崩壊した国家となってしまった。
ちなみにロシアなどは15世紀後半になってようやくタタールのくびき(キプチャク)より独立できたのだから、朱元璋の軍事力の強さはそれだけでも歴史的なものだった。
この小説は貧農~乞食僧より白蓮教に加わり、持ち前の人心掌握術を駆使し -
Posted by ブクログ
ネタバレ大学内での自殺者の遺体が消えた。世界最高レベルの研究水準を誇る、偏差値レベルの高い私立の超エリート大学『山城工科大学(YIT)』。YITの自殺率の高さは有名で平均年10人以上が自殺しているらしい。・・・そりゃ多すぎる。私立大学だからって、極端に偏りすぎるのもどうかと思う。
安西「ドーナツをどうやって切ったらおもしろいかとか、雑貨屋でこれとこれが同相で・・・と考えちゃう」
哲哉「わかるー、歩いている人を避けるためのプログラムとか、風呂に入ると水圧が気になったりする」(要約)
・・・エリートな人って普段からそういうこと考えて生活してるのか・・・と興味深かった。 -
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Posted by ブクログ
歴代中国皇帝から、作者が選んだ28人の人物伝。
第一章は、王朝の初代皇帝5人。
第二章は、クーデターで皇位についた5人。
第三章は、短命王朝・皇位目前で敗れた7人。
第四章は、外征を成功させた6人。
第五章は、一癖ある5人。
三・五がいい。
紹介されている28人は、それぞれ知名度の差こそあれ、ビッグネーム。
でも、一・二のメンバーは、歴史上に輝きすぎてる名前。好悪は別です。四もそうか。
歴史の教科書に、載っていない、載ってても欄外みたいな人のエピソードが、楽しいです。
そこから、その人物本に広がっていくわけだしね。
そういう目的だよね、こういう人物伝。