小前亮のレビュー一覧
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ネタバレ大学内での自殺者の遺体が消えた。世界最高レベルの研究水準を誇る、偏差値レベルの高い私立の超エリート大学『山城工科大学(YIT)』。YITの自殺率の高さは有名で平均年10人以上が自殺しているらしい。・・・そりゃ多すぎる。私立大学だからって、極端に偏りすぎるのもどうかと思う。
安西「ドーナツをどうやって切ったらおもしろいかとか、雑貨屋でこれとこれが同相で・・・と考えちゃう」
哲哉「わかるー、歩いている人を避けるためのプログラムとか、風呂に入ると水圧が気になったりする」(要約)
・・・エリートな人って普段からそういうこと考えて生活してるのか・・・と興味深かった。 -
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歴代中国皇帝から、作者が選んだ28人の人物伝。
第一章は、王朝の初代皇帝5人。
第二章は、クーデターで皇位についた5人。
第三章は、短命王朝・皇位目前で敗れた7人。
第四章は、外征を成功させた6人。
第五章は、一癖ある5人。
三・五がいい。
紹介されている28人は、それぞれ知名度の差こそあれ、ビッグネーム。
でも、一・二のメンバーは、歴史上に輝きすぎてる名前。好悪は別です。四もそうか。
歴史の教科書に、載っていない、載ってても欄外みたいな人のエピソードが、楽しいです。
そこから、その人物本に広がっていくわけだしね。
そういう目的だよね、こういう人物伝。 -
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「残業税」の3冊目。
最初の巻はさほど面白いと思わなかったが、2冊目3冊目とまずまず楽しく読めるようになった。
残業税そのものに焦点を当てるのではなく、「残業税が導入された社会」という設定の中で殺人事件の謎解きや社会派ミステリーにしたのが良かったみたい。
ということで、今回は前作で国税局の助っ人として動いていた砧が特別監査室に配転になり企業に脱税を指南する悪徳法律事務所を追う話に、これまでも登場した矢島と西川のコンビが介護や教育の現場での残業税の脱税摘発に動く話を絡めて進む。
介護職や教師の仕事は大変な割には労働環境の改善がなされず、そこで働く人々の使命感や責任感におんぶにだっこになっている -
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前に読んだ「残業税」の続編。
と言っても、前作に出てきた西川は使い走りで、矢島はほとんど友情出演の体。主要な登場人物は全く変わっているので、姉妹編と言った方が良いみたいな感じ。
ひとりの残業税調査官(マルザ)が殺され、その犯人と背景の真相を巡って、相棒だった労働基準監督官、事件を追う警視庁、現場となった群馬県警、スキャンダルを恐れ警察より早く真相に辿り着きたい国税庁がくんずほぐれつ。
それぞれの調べが進む内に、ある企業グループの存在が浮かび上がってくる…という展開は、普通に犯人捜しのミステリーになって、まずまず面白く読めた。
ただ、犯人の動機が弱かったり、企業グループの親玉の悪の存在感が存外