小前亮のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】マルザの日常/脱税のトライアングル/誇り高き復讐者/メテオの衝撃/逆襲のクリスマス・イブ
残業税という言葉のインパクトに惹かれて読む。
それがなくても、ブラック企業のやり甲斐搾取の話は普通に通じる。
矢島の誠実に仕事をする姿勢は好もしい。だからこそ、「けじめをつける」とかで、離婚しながらも矢島を応援する元妻の姿勢にはもやもやする。そこまで夫を理解しているのなら、親より夫だろう、と思うのだが。
だいたい、身内を摘発したことを「情がない」という人たちは、身内を庇えば「依怙贔屓」だと言うだろう。
あれを摘発してこれを摘発しないというのは不公平なわけで、その線引きをするのが、 -
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新宿労基署の残業税調査官が、山林で他殺体となって発見された。国税局の職員・大場莉英に、警察より先に事件の真相を探れという特命が下る。警察、国税局、労基署それぞれの視点から働くことの意味や法制面の矛盾に鋭く斬りこむお仕事小説withミステリ。
前作・残業税の着眼点がツボで、シリーズ化されていると知り、古本屋を数軒巡るも出逢えず、かと言って新品で買うほどの熱量までに至らず、スマホで検索していた時某フリマサイトで発見、力強くポチった。
前作でもレビューしたが、「残業に税を課す」と言う発想が面白い。
正に私も労働者である故、日頃から法制面においてはアンテナを張っていたり、もしも自分に法令制定の権 -
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残業に税金を課す「時間外労働税」が導入。これに伴い、社会全体の残業時間は劇的に滅る一方で、サービス残業という【脱税】も横行し始める。税務署の残業税調査官と労基署の労働基準監督官がコンビを組み、ブラック企業を取り締まるお仕事小説。
3か月ぶりに立ち寄った古本屋。
右を見ても本。
左を見ても本。
上を見ると天井。
下は床。
やはり本屋って良いな。
文庫本物色中、陳列された中に【残業税】の文字を発見。(おや、そんな税金あっただろうか。)
無性に気になって入手に至った。
言わずもがな【残業税】はフィクションなのだが、発想、着眼点が面白いではないか。
働けば働くほど会社(使用者)だけでなく労 -
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中国・南北朝時代の宋の皇帝、劉裕一代記。
剣の力だけを頼りに成り上がり、ついに皇帝までたどり着いてしまった劉裕。戦場での彼の強さは、ベルセルクのガッツの傭兵時代を思い出しました。理想や野望の下に戦っているわけでないけども、いつの間にか組織を率いる立場になってしまった。
信じるものは、自分のみ。というきらいがないわけでないけども、自分にできることできないことの判断が的確だったのかな、と思いますね。
良くも悪くも、周囲の人間を師匠にすることができたからでしょうか。
自分についてきたものには、いい思いをさせてやりたい。
劉裕の心底にあって、揺るがなかったものは、これなのだろうなぁ。 -
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28人で一冊は多すぎたのでは?
著名な皇帝たちがオンパレードという感じだが、一冊の本では当然仔細まで十分には表現できない。それゆえ初心者向けのシナ歴史としてはお勧めできるかもしれない。
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唐の始祖ゆえに
李世民は唐の実質上始祖ゆえ、期待したのだが、読者によっては毀誉褒貶があろうと思われる。シナの歴史的英雄ゆえ瑣末でもよいからきいたことのないような蘊蓄がほしかったが。
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忽然と消えた自殺者の遺体。
何故彼は自殺したのか。
誰が彼の遺体を隠したのか。
そもそも本当に自殺だったのか。
捜査のために大学を訪れた堅田と日比野は関係者に事情聴取をしようとするが、大学総務部の芳村によって監視されながらの聴取となってしまう。
あらかじめ決められた台本を話すように、関係者たちの証言は画一的だ。
残された自殺者の携帯電話。
そして、関係者たちの証言。
堅田はそこから真実を探りあてようとする。
日比野のキャラクターが多少うざかったけれど、設定として狂言回しの役回りを与えられているようなので仕方がない。
空気の読めなさや想像力の足りなさはともかく、それなりに優秀な面を持った刑事とし -
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北宋は日本と特異な関係の王朝
この著作は北宋の開祖で初代皇帝となった趙匡胤の物語だ。
ただ日本ではこの人物があまり人気がないばかりか有名でもない。そもそも北宋自体が歴代のシナの王朝の中で、領土的にも小さく、また軍事力も弱いため歴代北方民族に侵攻されては敗北をつづけていたという、いわばパッとしない王朝故是非に及ばずかもしれない。
しかるに日本との関係を考えると、この北宋という国は決して無視できない存在となっている。
確かに北宋は軍事では弱かったが経済大国であり、そのため遠くアラビアやペルシャからも商人たちが渡来し海外貿易が盛んであり、記録上ではユダヤ人移住者が初めてこの時代シナの歴史文献に記載されているほど