小前亮のレビュー一覧

  • 残業税

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    ネタバレ

    【収録作品】マルザの日常/脱税のトライアングル/誇り高き復讐者/メテオの衝撃/逆襲のクリスマス・イブ

     残業税という言葉のインパクトに惹かれて読む。
     それがなくても、ブラック企業のやり甲斐搾取の話は普通に通じる。
     矢島の誠実に仕事をする姿勢は好もしい。だからこそ、「けじめをつける」とかで、離婚しながらも矢島を応援する元妻の姿勢にはもやもやする。そこまで夫を理解しているのなら、親より夫だろう、と思うのだが。

     だいたい、身内を摘発したことを「情がない」という人たちは、身内を庇えば「依怙贔屓」だと言うだろう。
     あれを摘発してこれを摘発しないというのは不公平なわけで、その線引きをするのが、

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    2022年05月27日
  • 残業税 マルザ殺人事件

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    新宿労基署の残業税調査官が、山林で他殺体となって発見された。国税局の職員・大場莉英に、警察より先に事件の真相を探れという特命が下る。警察、国税局、労基署それぞれの視点から働くことの意味や法制面の矛盾に鋭く斬りこむお仕事小説withミステリ。

    前作・残業税の着眼点がツボで、シリーズ化されていると知り、古本屋を数軒巡るも出逢えず、かと言って新品で買うほどの熱量までに至らず、スマホで検索していた時某フリマサイトで発見、力強くポチった。

    前作でもレビューしたが、「残業に税を課す」と言う発想が面白い。

    正に私も労働者である故、日頃から法制面においてはアンテナを張っていたり、もしも自分に法令制定の権

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    2022年04月16日
  • 残業税

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    残業に税金を課す「時間外労働税」が導入。これに伴い、社会全体の残業時間は劇的に滅る一方で、サービス残業という【脱税】も横行し始める。税務署の残業税調査官と労基署の労働基準監督官がコンビを組み、ブラック企業を取り締まるお仕事小説。

    3か月ぶりに立ち寄った古本屋。

    右を見ても本。
    左を見ても本。
    上を見ると天井。
    下は床。

    やはり本屋って良いな。

    文庫本物色中、陳列された中に【残業税】の文字を発見。(おや、そんな税金あっただろうか。)
    無性に気になって入手に至った。

    言わずもがな【残業税】はフィクションなのだが、発想、着眼点が面白いではないか。

    働けば働くほど会社(使用者)だけでなく労

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    2022年04月02日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    30年以上前に愛読した小説が今だアニメ化され、漫画化され広く愛され続けるのは感慨深い。その上に新作トリビュートまで出版されるとは!
    6作のうちでは石持浅海さんの作品がいちばん銀英伝ぽくもあり、かつ作者ならではの持ち味もありよかった。

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    2021年09月16日
  • 劉裕 豪剣の皇帝

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    中国・南北朝時代の宋の皇帝、劉裕一代記。

    剣の力だけを頼りに成り上がり、ついに皇帝までたどり着いてしまった劉裕。戦場での彼の強さは、ベルセルクのガッツの傭兵時代を思い出しました。理想や野望の下に戦っているわけでないけども、いつの間にか組織を率いる立場になってしまった。
    信じるものは、自分のみ。というきらいがないわけでないけども、自分にできることできないことの判断が的確だったのかな、と思いますね。
    良くも悪くも、周囲の人間を師匠にすることができたからでしょうか。

    自分についてきたものには、いい思いをさせてやりたい。

    劉裕の心底にあって、揺るがなかったものは、これなのだろうなぁ。

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    2021年07月25日
  • 残業税

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    「設定モノ(特殊な設定を一個思いついただけで、あとは、それを取り巻くストーリーを紡いだだけ)」にしては面白かった。残業税の設定よりも調査官の設定が絶妙。ケンオウさんの人間ドラマになっていて、もはや残業はどうでもいい。「過労が悪」という大前提が、違和感なく読めて楽しめるが、読み終わって冷静になってみると、イロイロおかしい設定。これが設定モノの妙。

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    2021年06月15日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    【収録作品】小川一水「竜神滝(ドラッハ・ヴァッサーフェル)の皇帝陛下」/石持浅海「士官学校生の恋」/小前亮「ティエリー・ボナール最後の戦い」/太田忠司「レナーテは語る」/高島雄哉「星たちの舞台 」/藤井太洋「晴れあがる銀河」

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    2021年03月06日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    これはオリジナルを読んでから読むべきだった。
    これだけでもわかるけど原作での人々の関係を理解した上で読めばより味わい深くなったはず。

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    2021年02月14日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    良い意味で、銀英伝本編のキャラたちの印象は変わらないので、おすすめですね。
    個人的には、艦隊戦の描写が見事だった「ティエリーボナール最後の戦い」! 読んでるうちに、本編を読み返したくなりました(素直な読者)
    そして、もっと読みたかったのが、最後の「晴れあがる銀河」。ラストが、ここからが思い白いんじゃないですかっ、続きは!? 続きー???? と絶叫したんですが、あえなく終わっている。いや、これ、ここで終わりはないんじゃ?(愕然)
    ・・・今後の発刊も期待しています。

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    2020年12月26日
  • 三国志姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者

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    自分の中での姜維の評価が著しく下がった一冊。(^^;
    なんか、融通が利かない上に身勝手なだけで国を滅ぼした人っていう描かれ方なんだけれど、そういう印象を受けるのは作者の意図通りなんでしょうかね?
    作者オリジナルのキャラクターは好印象なだけに、特にエンディングのあたりなんかもちぐはぐな感じでした。

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    2020年12月15日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    銀英伝トリビュート。執筆陣が豪華。
    やっぱりヤンの若いころのお話とかがすきだなあ・・・。
    「士官学校生の恋」が気に入った。

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    2020年12月13日
  • 中国皇帝伝 歴史を動かした28人の光と影

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    28人で一冊は多すぎたのでは?

    著名な皇帝たちがオンパレードという感じだが、一冊の本では当然仔細まで十分には表現できない。それゆえ初心者向けのシナ歴史としてはお勧めできるかもしれない。

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    2020年05月02日
  • 李世民

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    唐の始祖ゆえに

    李世民は唐の実質上始祖ゆえ、期待したのだが、読者によっては毀誉褒貶があろうと思われる。シナの歴史的英雄ゆえ瑣末でもよいからきいたことのないような蘊蓄がほしかったが。

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    2020年05月02日
  • 残業税

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    残業税という発想が面白い。現実の労働問題や法律の問題にも触れていて勉強になった。私たちが意識せず歩いている道も税金が無ければ整地すらできないんですよね。税務署のかたには感謝です。矢島の奥さんがまともな人で良かった。

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    2019年09月03日
  • 残業税

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    1話目は「ちょっと・・」と思ったけど、2話以降どんどん良くなって、最終話では心地よいカタルシスも感じました。小前亮さんの作品は以前「姜維」だけ読んだ事があって歴史ものの作家さんだと思ってたので新鮮でした。

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    2018年11月29日
  • 三国志姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者

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    いつも宮城谷先生の本を読んでいるのですが、比べると少し物足りない感じが否めません。

    時間の進みが早くて、あっという間に10年。その間に何があったのか、全くといっていいほど無いんですよね…。
    もちろん史実を重視するなら仕方のない面もあるとは思うのですが、小説として読んでいるのでもう少し物語が欲しかったです。

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    2017年11月30日
  • 残業税 マルザ殺人事件

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    残業は善か悪か。前回の残業税に続いての第二段。労働者から残業をした分だけ税金を取る。これにより企業も生産性を重視して、ブラック企業が淘汰される。景気も良くなると言う制度。
    殺人事件はおまけの要素かなと思う。
    働き方改革と言われるけど、結局は抜け道ばかりだし経営者のような強い方を見てしまう。国滅びて企業が残る。税金って誰のためのお金だろうと考えるきっかけにはなるかなと思います。

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    2017年09月13日
  • 残業税

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    全五話となっているが、一話完結型ではなく、なだらかにつながっている。
    残業税のコンセプトはフィクションだが、実在する組織や「三六協定」などの記述、ひいては実在の企業をモデルにしたかのような設定もあいまって、読み進めるごとに現実の話に思えてしまうように、巧妙に描かれているなと思った。

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    2017年07月17日
  • 知の孤島

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    忽然と消えた自殺者の遺体。
    何故彼は自殺したのか。
    誰が彼の遺体を隠したのか。
    そもそも本当に自殺だったのか。
    捜査のために大学を訪れた堅田と日比野は関係者に事情聴取をしようとするが、大学総務部の芳村によって監視されながらの聴取となってしまう。
    あらかじめ決められた台本を話すように、関係者たちの証言は画一的だ。
    残された自殺者の携帯電話。
    そして、関係者たちの証言。
    堅田はそこから真実を探りあてようとする。
    日比野のキャラクターが多少うざかったけれど、設定として狂言回しの役回りを与えられているようなので仕方がない。
    空気の読めなさや想像力の足りなさはともかく、それなりに優秀な面を持った刑事とし

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    2017年04月25日
  • 宋の太祖 趙匡胤

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    北宋は日本と特異な関係の王朝

    この著作は北宋の開祖で初代皇帝となった趙匡胤の物語だ。

    ただ日本ではこの人物があまり人気がないばかりか有名でもない。そもそも北宋自体が歴代のシナの王朝の中で、領土的にも小さく、また軍事力も弱いため歴代北方民族に侵攻されては敗北をつづけていたという、いわばパッとしない王朝故是非に及ばずかもしれない。

    しかるに日本との関係を考えると、この北宋という国は決して無視できない存在となっている。

    確かに北宋は軍事では弱かったが経済大国であり、そのため遠くアラビアやペルシャからも商人たちが渡来し海外貿易が盛んであり、記録上ではユダヤ人移住者が初めてこの時代シナの歴史文献に記載されているほど

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    2017年03月14日