あらすじ
魏・呉・蜀、三国が並ぶ中華動乱の時代。天才軍師・諸葛孔明に見いだされ、その才能を受け継ぐといわれた武将、姜維(きょうい)。強大な敵軍が迫る中で、師への思いと祖国を守るために、姜維は戦い続ける。三国志の最後を飾る名将の物語。
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Posted by ブクログ
蜀将そして孔明の遺志を継ぐ者として進み続ける姜維の姿は、実に愚直なまでに真っ直ぐで曇りが無いと感じます。諸葛瞻に否定された場面それから再び立ち上がる姿や、トウ艾へ向けた問い掛けはまさに彼を現しているのではないか、と。
それとはまた違い、陳蓮や羌族の双子へ向ける顔は一人の人間としての彼の姿であったと思われます。陳蓮の最期への想い、時折見せた双子の将来への気遣いなどなど。
トウ艾や鍾会も様々な姿を見せてくれました。特にトウ艾の苦労して掴みとったチャンスや親としての顔が魅力的です。
Posted by ブクログ
姜維の半生、諸葛孔明によって共に慈しまれた蜀漢への忠誠の年譜を、逞しい空想力で描いた。ライバルの?艾、鍾会との対決を、この小説によって目に浮かべることができるのが楽しい。
もっとも、全体のタッチは、少し弱々しい北方『三国志』のようだ。姜維は真面目だが剛直さに欠ける描像となっている。
Posted by ブクログ
自分の中での姜維の評価が著しく下がった一冊。(^^;
なんか、融通が利かない上に身勝手なだけで国を滅ぼした人っていう描かれ方なんだけれど、そういう印象を受けるのは作者の意図通りなんでしょうかね?
作者オリジナルのキャラクターは好印象なだけに、特にエンディングのあたりなんかもちぐはぐな感じでした。