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Posted by ブクログ 2015年11月25日
大学内での自殺者の遺体が消えた。世界最高レベルの研究水準を誇る、偏差値レベルの高い私立の超エリート大学『山城工科大学(YIT)』。YITの自殺率の高さは有名で平均年10人以上が自殺しているらしい。・・・そりゃ多すぎる。私立大学だからって、極端に偏りすぎるのもどうかと思う。
安西「ドーナツをどうやっ...続きを読むて切ったらおもしろいかとか、雑貨屋でこれとこれが同相で・・・と考えちゃう」
哲哉「わかるー、歩いている人を避けるためのプログラムとか、風呂に入ると水圧が気になったりする」(要約)
・・・エリートな人って普段からそういうこと考えて生活してるのか・・・と興味深かった。
Posted by ブクログ 2017年04月25日
忽然と消えた自殺者の遺体。
何故彼は自殺したのか。
誰が彼の遺体を隠したのか。
そもそも本当に自殺だったのか。
捜査のために大学を訪れた堅田と日比野は関係者に事情聴取をしようとするが、大学総務部の芳村によって監視されながらの聴取となってしまう。
あらかじめ決められた台本を話すように、関係者たちの証言...続きを読むは画一的だ。
残された自殺者の携帯電話。
そして、関係者たちの証言。
堅田はそこから真実を探りあてようとする。
日比野のキャラクターが多少うざかったけれど、設定として狂言回しの役回りを与えられているようなので仕方がない。
空気の読めなさや想像力の足りなさはともかく、それなりに優秀な面を持った刑事として描かれている。
一方の堅田は、物語の中盤で思いがけない過去が判明したり、かなり優秀な頭脳を持つ刑事らしい。
変わり者だけれど観察力、洞察力、推理力を物語の中でも発揮している。
それにしても年間10名以上の人間が自殺している現実が問題になっていないことが不思議だ。
遺族にとっては自殺した子供は希望の星だっただろうに…。
それなりの金銭的な補償などはあったかもしれないが。
事情聴取の中で徐々に明らかになっていく事実。
その過程が面白かった。
証言者によって微妙に変わっていく事実。
そして、まるでヒントを与えるかのような挑発的な発言。
日比野の無神経さや鈍さにちょっとイラつきながらも、想像していなかった結末に最後まで楽しむことができた物語だった。