大嶋祥誉のレビュー一覧
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☆感情コントロールとは感情を押し殺すことではない
1感情を意識化し、冷静に受け止める
2感情が沸き起こった問題の構造を把握する
3どうしたらその問題が解決されるのかを仮説をたてて検証する
4解決策を導き出す
☆「悩みにせずに問題にする」
1「自他の問題」を分ける(課題の分離)
相手の問題を自分の問題と勘違いしない
2「コントロール可能なこと」と「不可能なこと」を分ける
3「優先順位の高いもの」と「低いもの」を分ける
4不安な事態が起きる確率と起きたときのダメージを判断する
5「事実」と「意見」を分ける
6「問題」と「感情」を分ける
☆本来人の感情に善し悪しはない。様々な状況や環境に対応するために備わった人間の本能的な反応。
感情コントロールとは、ネガティブな部分を抑圧するのでも殺すのでもない、あらゆる感情を受け止めながら流してやること。
1自分の感情を認め、客観的に把握する
2その感情が生まれた真の原因を分析する
3感情を「課題」に変換する
4課題の解決策を導き出し、実行する
☆最強のチーム力
「心理的安全性」が確保されていること
=この場では自分を素直に表現しても否定されず、受け入れてもらえる。本音を語ってもいい、そういう安心感があるからこそ、自由に自分の意見を言い、能力を発揮できる
☆何かの出来事に善し悪しの区別をつけるのは、その人の解釈
あらゆる感情を受け止め、一歩引いて客観的に自己分析する。そしてそれらの感情を引きずることなく、流してやる、昇華させる
☆感情コントロールとは、感情を殺すのではなく生かす方法論
どんな感情も受け止めることが必要。それを認め、感じ切り、その意味を理解したら、今度はそれをいつまでも抱え込まずにリリースする。 -
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質とスピードを兼ね備えて仕事を進めるための考え方や方法を記した本。実践性を意識して記されており、自分ごととして捉えられる点がとても良い。
そもそも、自分の仕事のバリューとは何か?を抑えなければ取組む方向性や改善点、無駄な作業が見えてこないと痛感した。個人的に過去もしているからと省けていない作業は多いなぁと実感している。
他にも使えるポイントが多くある。
ガントチャートを作る際の注意点
・mece
・作業の期限が決められている
・これらが一目で分かること
・最終成果物が明示されていること
プロセスに分けて、各プロセスのサブバリューを設定する。
仕事の種類を明確にしてから時間配分。
3つのポイントでまとめてそれぞれを3つでまとめる三乗の法則。
情報を収集、編集する力
・バリューとは?
・最終成果物
・流れ
・ステップを考える
・作業を分ける
・各作業の期限と作業時間
・その中で最も強みを発揮できること(他は任せる)
日々瞑想
嫌なことはメモ
その後、賢人としてアドバイスする -
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著者の「問題解決の教科書」を読んだので、ついでに購入。
「クリティカルに考え、ロジカルに展開する」という主張に基づき、ものごとに対する考察(洞察)の仕方、発想の仕方をクリティカルシンキング・ロジカルシンキングの観点から説く。マッキンゼー出身者なので、「問題解決の」同様(良くも悪くも)コンサルタントらしい考え方だなぁと感じる。ピラミッドストラクチャー等、具体的な方法も多数紹介。身近な例えも頻繁に引用されているので分かりやすい。著者も繰り返し、ロジカルシンキングという言葉の重みに気圧される必要はないと言うが、確かにそのとおりかも、と思わせる内容。
どんなものでもそうだが、本で主張されるとおりの「すばらしい結果」を得るためには、一定実践を続け訓練が必要だと思う。この本にあるように「正しい前提」を見出せるようになり、誤った論理構築をしないようになるのはそう簡単ではないだろうな、と思った。
とはいえ、日々の仕事やコミュニケーションで何も考えずにいたのでは気づけなかったであろうことでもある。自分の考え方を変える、というか、一歩成長させるきっかけとして、役に立ってくれると思う。
単体でも役に立つと思うが、著者の前著も併せて読むとよいかもしれない。 -
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マッキンゼーで当たり前にやっている働き方デザイン
2018/6/27 著:大嶋 祥誉
マッキンゼー出身者の多くは、コンサルティングの仕事をしっかりとこなしていく一方、昔から自分の「好き」を軸に、働き方や生き方を戦略的にデザインすることをごく当たり前のようにやっている。
その結果、組織の中で自分のバリューを出して認められながらも、自分がやりたいことを追及し、組織を飛び出したり、組織にとらわれずに自由自在にいろんなネットワークの中で仕事や自分の人生も楽しみ、自分の居場所までも作り出す人が多かった。
本書の構成は以下の5章から成る。
①働き方デザインをしなければ生き残れない時代
②働き方戦略はこうデザインする
③働き方戦略実現に必要な10のスキル
④働き方デザインを加速させる思考と行動
⑤働き方デザインをつねに進化させる
ワーク・ライフ・バランスではなく、ワーク・アズ・ライフ(人生としての仕事)を貫くには好きなことを仕事に仕事を楽しむことが必要となる。
「好きを仕事に」なんて一握りの有能な人しか出来ないという考えは捨てないといけないのかもしれない。レベル感はあれど誰しもが好きなことを仕事にし楽しく働き続けることを戦略的に構築していく必要がある。
そのためにもしっかりと先を見据える先見力とそれに向かう努力が求められる。一定の経験を積み、社会常識を理解した今だからこそあえて、相手を考えるだけではなく、自分軸で楽しくで他者への貢献をかなえる仕事と向き合うことが求められる。
立ち止まって考えるのは今なのかもしれない。 -
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ネタバレ【概要】
働き方にはおおよそ3つのステップがある。
ステップ1 働き方1.0=組織:組織の中で自分を高める
ステップ2 働き方2.0=自立:自分の得意分野を見つけ、役立つ形にする。得意分野を深掘り、拡大する
ステップ3 働き方3.0=共存:人に与える、人とつながる
今は働き方3.0が重要な時代。1.0、2.0を経て共存を目指すべき。きちんとステップを踏んでいくためには自分で働き方を戦略的にデザインし、PDCAをまわしていく必要がある。
【感想】
全般的におもしろい内容だったが、”おわりに”部分に全部が集約されていると思った。
「すべてを楽しめない人は自分の好きなことも楽しめない」
結局、自分のキャリアは自分で設計・開発していくしかないし、その過程を楽しめないと良いキャリアにはならない。
プランドハプンスタンス理論にも通じるところがあり、すごく良い本だと感じた。 -
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ネタバレ私もコンサルタントなので、日々スキルアップに取り組むなかで出会った本。
ノートの取り方というのは、あまり人から教えられるものではなく、
みなそれぞれ自己流があるように思う。
当社でもメソッドがあるものの、今回はマッキンゼー流を学んでみた。
結論としては、当社の方法論とも共通項が多く、いろいろな裏付けがとれたことが収穫である。
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私はこの本から何を得たいのか:
①短い時間でも理解が深められるメソッドはあるか
②私はノートをうまく使えていない(仮説)という状態からの脱却
③「問題解決」とはそもそも何か
■私が留意すべきポイント
・アウトプットを前提としたノート構成を意識する。
・ヒアリング段階では余計なフィルタをかけずに、ありのままを書き留める。
・事実と意見を混在させない。意見をフィルタし、事実を理解する方法を身につける。
・本当にそれが正しいのか、正しいとしたらなぜか。私を納得させるように深掘る。
・余白の美:余白があることでかえって主張が協調される。
・時系列でトレンドを追う。変化のある部分に着目して原因を追う。
問題の種類は2種類
・私たちの目につきやすい、すでに起こっている問題
・私たちの目につきにくく、隠れた問題
→あるべき姿に照らし合わせて、顕在化させる
3つの心構え
1.仮説を考えながらノートをとる
→問題のありか(Where)を特定する。あたりをつけて検証。
2.アウトプット志向
→最終成果物を意識して書く。
3.ストーリーラインで考える
→全体をみて、現状を理解し、このあとどう変化するのか、の流れを意識する。
■問題解決の4つのステップ
Step1:本質的な問題は何か?何が真の問題(イシュー)なのか定義する
・自分の身の丈になるまで、報告書を読み込む。
・集めた情報をWhere(問題のありか)、Why(原因)、How(対策)に分類する。
※まずWhereから。そもそもの問題定義が違っていれば、WhyやHowをいくらだしても、真の問題解決にはならない。
Step2:仮説は何か?仮の解決策を考える
・Whereをさらに事実(雲)、解釈(雨)、行動(傘)に分類する。次元の異なる話をごっちゃにしないこと。
・ラベル=仮説(見出し)を作ってみる。ワンメッセージの質問形式。
ex)A商品の都市部での売上を伸ばすべきか?
・事実、解釈、行動でグルーピングするとイシューが見えてくる。
・仮説をもとにストーリーラインを書いてみる。
・問題解決全体の設計図を作る。
Step3:仮説を検証する
・事前に質問リストを作っておく。
・フォローの質問をして、質問を進化させる。一問一答にならないよう、得られた回答を深堀りして検証する。
・なぜ?を5回繰り返す。
Step4:アウトプットをまとめる(=プレゼン資料、報告資料)
※この段階では、アウトプットはほぼ組み立てられている。
※NGパターン:大量のデータを分析して解決策が見えてきたが、どうまとめようかこれから考える。
・サマリーを常に意識する。
ピラミッドストラクチャーの親にあたるボックス
単に要約ではなく、スピードとインパクトのあるフレーズを作る
箇条書き的なサマリーシートを作るトレーニングをすべき。
いちばん上に”主張”を持っていく。
その主張を「それを導き出された理由」「根拠となる事実」で下から積み上げる。
3の累乗を意識してまとめる。3、6、9、12、
ノートをとる3つの目的
・思考のインデックス化
・情報や考え方の共有
・次のアウトプットのベースにする
※アクションの根拠が見えること。相手の視点で書き、相手が理解できること。
思考を明確にする図解
1.グルーピング:わかりやすい切り口
2.マトリックス:わかりやすい軸(切り口)
3.ビジネスシステム:流れにまとめたもの
自分を高める、成功を目指すために
※成功者に聞く→定量データで分析。
・成功のために、いちばん大切にしていること。
・将来の夢は?
・なぜその夢を実現したいの?
・夢の実現のためにどんなことをしているのか。
・毎日どんなことを習慣化しているか。
・朝は早く起きているか。
・週末はどんなことをして過ごしているか。
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・問題そのものに取りかかる前に「何が本当の問題なのか?」を問うべき
・問題を構造化して真の問題は何かを明確にし、そしてクライアントがどうなったらいいのか?本当にイシュー(重要な課題)になるのか?を考える
・「Where(問題のありか)」「Why(原因)」「How(対策)」の3つの切り口
・人間のやることには①表面に表れる部分、②信念体系、③感情の出来事、がある
・きちんと筋道を立てて考えることができないときに、人は「問題を抱えてしまっている」と思う
・「他者への尊重、共感、許容」といったメンタルの要素が高い人たちが集まっているチームは共通して、生産性が高くチームの業績も高い -
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ネタバレ・バリューとは、自分もしくは相手にとっての「メリット」。「こんなものがあったらいいな」や「こんな悩みが解決したらいいな」に応えるということ。
・バリューを出すための段取りで必要不可欠な技術3つ。
① 仮説を立てる
② 全体を設計する
③ アウトプットをデザインする
・イシューを解決することが目指すべき「バリュー」
・解決策を打ち出す「空・雨・傘」フレームワーク
空……現状はどうなっているか(事実)
雨……その現状が何を意味するか(解釈)
傘……その意味合いから何をするのか(行動)
・仕事を進めるうえでは、常にゼロから考え「そもそも」に立ち返ること。まず何が前提となっているのかを見つけ出し、その前提が本当なのか見極める。 -
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ネタバレ全体的に読みやすくクリシン+ロジシンの内容が簡潔にまとめられている良書。特にロジカルシンキングはクリエイティブな発想を具現化するツールである点は、認識を改める必要がある。
本書で定義する論理思考とは「クリティカルに考え(深い洞察による自分の思いで考えを持ち)、ロジカルに展開する(分かりやすく伝える)」であり特に重要な視点はクリティカルに考える(深い洞察による自分の考えを持つ)である。
「直観」や「ひらめき」を武器として使い周りを納得させることは重要であるため、ストレートに表に出すのではなく、「深く」探る必要がありこれが「論理思考」の基本。ここでいう「論理思考」とは「クリティカルに考え(深い洞察による自分の考えを持つ)、ロジカルに展開する(分かりやすく伝える)」だが思考作業は以下3点。
ステップ1 前提を自分で確認する(それは本当?)
ステップ2 深く根拠を調べて伝える(~だからそうだよ)
ステップ3 自分だけの深い意見を持つ(それ、いいね)
大事なことはクリエイティブかつ論理的に「今目の前で起こっている真の問題は何か」を見つけ出すこと。「本当にどうなのか?」という1歩踏み込んだ思考をして、見当違いの思い込みによる失敗を防ぐ。
世の中にはいくら論理的に正しくても、この状況ではベストではない場合もある。
「それ、いいね」と言われるためには「クリティカルな思考(深い洞察)」がなければ始まらない。まず最初のボタンを掛け間違えないように「直観」や「ひらめき」に対してステップ1 (全体を俯瞰して)前提を自分で確認する(それは本当?)。また相関と因果関係の区別、当たり前は言わない。以下3つのスタンスは大事。
1 常に目的を意識する
2 思考パターンの枠を意識する
3 問い続ける(so what why so)
クリティカル思考を鍛える7つの習慣
1 身近な人にあえて具体的に話す
2 「乗っかる」のをやめる
3 ニュースの見出しから「別のこと」を考える
4 衝動買いの前に考える
5 事実と意見を区別する
6 どんな発言に対してもなにか「問い」を立てる
7 言葉の曖昧さに甘えない
「説得力」とは「論点」「結論」「根拠」「行動」の4要素を満たす。ステップ2 深く根拠を調べて伝える(~だからそうだよ)
「論点」「結論」を出すには「演繹法」と「帰納法」がある。前者は【大前提】→【調査観察】→【結論行動】の思考プロセスであり、【大前提】にとって意味のある【結論】が出るのが特徴。別名三段論法。注意点は間違った【大前提】や見当違いの【調査観察】を入れないようにすること。後者は【複数の事実、状況】→【類似性の調査観察】→【推論(結論)】であり、観察力や想像力が大切。
さらに話すときの流れとして「テーマ」→「結論」→「根拠」→「行動」で話す。また、客観的な理由が根拠としてある場合「調査の結果問題ないと思います」と客観的かつ具体的に言う。
ステップ3 自分だけの深い意見を持つ(それ、いいね)では「アイデア発想法」を使って発想を深くする。等価交換法、1人ブレスト、シックスハット(客観、直観、否定、肯定、創造、全体実現)
シナリオ分析でポジネガ分析してそれぞれの対策を緊急度、重要度マトリクスでマッピングする。
「本物の論理思考」は、論理思考を習慣にして意識的にクリティカルに思考プロセスすることで鋭くなった直観の正しさをロジカルに証明すること。 -
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マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書
2014/4/22 著:大嶋 祥誉
著者はセンジュヒューマンデザインワークス代表取締役。エグゼクティブコーチ、組織開発・人材育成コンサルタント。マッキンゼー・アンド・カンパニー勤務時には新規事業のフィージビリティスタディ、全社戦略立案などのコンサルティングプロジェクトに従事。
マッキンゼーで体験した「ロジカルシンキング」は、すごくクリエイティブなものであった。常に「自分なりの答え」「独自の知見」をつくり出そうとする姿勢は、クリエイティブな空気に溢れたラボのような印象であった。
本当の「ロジカルシンキング」は、「それ、面白い!どうやったらできるの?」と相手が身を乗りだしたくなるような提案や行動を生み出してくれるものである。そんなロジカルシンキングについて以下の5章にわたり説明している。
①論理思考は難しくない
②クリティカルに考える
③ロジカルに展開する
④クリティカルに発想する
⑤クリシン+ロジシンで独創的な飛躍をする
「クリティカルに考え(深い洞察による自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(わかりやすく伝える」論理思考。
一見するとロジカルシンキングという言葉だけ聞くと無機質で感情がなくただ文字を分けて論理的に並べているというイメージを受けるかもしれない。
しかし、真のロジカルシンキングについては論理だけではなく感情もわくわくも中には十分に入り込んでいる。
ロジカルシンキングで伝えるということはその先の行動もしっかりと意識して伝える必要があり、どんな言葉よりもイキイキとした感情が込められている。
本書はロジカルシンキングの導入本でもあり、全てであると言っても過言ではない。この本から得る知識をもとにぐっと能力を上げて次のステップに進む人も多いと思う。若いうちに読みたい一冊である。 -
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上司に「戦略が分かってない」と何度も言われてイラッとして買って読んだ(汗)上司が使った「パーチェスファネル」は載ってなかったけど、まぁ思考の整理にはなってよかったと思う。マンガなのは、ピケティの本の解説本で抵抗感がなくなっている。読みやすいというのは正義だ。
3C、4Pあたりは懐かしく読み、二軸で考えるとかはよくやってるなと思って読み、原点・現場にあたれということやアンケートの取り方、主体的に動くことなどは「やっぱりそうだよなぁ」と思いながら読んだ。そういうわけで「そうだったのか!」という発見はないにしても、「日頃から問題意識はあったけど、やはりそうだよな!」と思ったので十分意味はあったと思う。 -
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ネタバレあらすじ
「時間をかけているのに成果が出ない」「目の前の作業に追われて本質的な仕事が進まない」というビジネスパーソンに向けて、世界最高峰のコンサルティングファームで実践されている「圧倒的な速さと高い質を両立させる仕事術」を体系化した一冊。著者は、仕事の遅い真の原因は作業スピードの不足ではなく、「解くべき課題(イシュー)が定まらないまま手当たり次第に着手すること」にあると喝破する。「着手する前に『何に白黒をつけるべきか』を突き止める」「全体のストーリー(仮説)を立ててから逆算で動く」「情報は集めすぎず、仮説検証に必要なものだけを厳選する」「成果物は最初から完璧を目指さず、粗い骨組みの段階で周囲と共有して手戻りを防ぐ」など、最小の労力で最大のインパクトを生み出す実践的な型を明快に解説する。
所感・深掘り
「速い仕事術とは作業を急がせることではなく、脳のメモリを浪費させる的外れな作業や堂々巡りを先回りして遮断する『イシューと仮説の設計思想』である」という本質を突きつけられ、日頃の課題設定と着手のあり方を根本から引き締め直される一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「『とりあえず調べよう、始めよう』と手探りで動く姿勢そのものが、脳に莫大な認知的負荷を強いている」という構造の罠だ。本質的な問いが定まらないまま膨大な情報集めや資料作成に突入すると、脳のメモリは無駄な作業で圧迫され、肝心の判断力も洞察も麻痺してしまう。解くべき真の課題を客観的な事実に基づいて特定し、仮説という一本の道筋を先に敷くこと。不要な作業と迷いを物理的に削ぎ落とし、成果に直結する核だけに集中することこそが、精神的な消耗を防ぎ抜く極めて合理的なセルフマネジメントなのだと痛感した。
また、解くべき課題の核を明確にし、現場に分かりやすい仮説の骨格を手渡す姿勢は、組織を率いる指導者やリーダーにとって不可欠な利他の実践であると感じた。リーダーが曖昧な指示や思いつきで現場を走らせれば、メンバーは不毛な推測と手戻りを強いられ、疲弊の果てに主体的なエネルギーを奪われてしまう。指導者自らが私心を捨て、組織が集中すべき真のイシューを先回りして差し出し、誰もが迷わず動ける安心感の土台を用意すること。リーダーがブレない道筋を示し続けるからこそ、現場の仲間は安心して自分の役割に没頭でき、組織全体が淀みなく最高速で自走するのだと確信させられた。
場当たり的な着手や過剰な情報収集を捨て、マッキンゼー流のイシュー思考の型で作業の迷いを削ぎ落とし、明確な道筋を現場の自走へと還元し抜くこと。
日々の激務に追われて手応えを得られずにいるビジネスパーソンはもちろん、課題解決と組織マネジメントの解像度を極限まで研ぎ澄まし、関わるすべての人を迷いなく確かな成果と自立へと導く不動の軸を確立したいすべてのリーダーにとって、常に手元に置いて立ち返るべき知的生産の教科書だ。