ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • ハムレット
      生前、王であった父の亡霊がハムレットのもとに現れ、現王のクロ―ディアスに嵌められたことを語った。その復讐劇を描いたストーリーである。

     言い回しや例えばなしが翻訳されたものだからなのか理解しにくく、文章を理解することが難しい。語訳されずにフランス語で読むことが可能ならばもっと表現や内容の理解が...続きを読む
  • シェイクスピア全集 夏の夜の夢
    恋する男女二組が、妖精の薬によって恋する相手を入れ替えられるという喜劇。誰か貴族の結婚を祝うために書かれたと考えられていて、物語には公爵とその婚約者、妖精の王と女王といったカップルも登場し、愛や結婚がテーマになっている。町の職人たちが結婚式で演じる劇の練習をするのもサブストーリーになっている。

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  • ロミオとジュリエット
    16世紀に書かれた英語の戯曲を1951年の日本語訳で読む(読ませる)こと。作品自体が2022年新潮文庫の100冊に選出されていることに異議はないが、21世紀に生きる中高生に何かを伝える意識が本気であるのなら、中野好夫訳はそろそろ再考が必要だと思う。
  • マクベス
    シェイクスピアの戯曲は前にリア王を読んで以来、数年ぶりです。堅苦しいと思っていたけど、読みだすとマクベスの良心と悪心の葛藤がマクベス夫人の助言により悪になっていくのが面白い。130ページぐらいですが、展開が早いのですいすい読めました。
  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)
    「この世界すべてが一つの舞台」の名台詞で知られる喜劇。こんな話だったのか。
    最初は不穏な感じで始まるけど、ロザリンドとシーリアがアーデンの森に入ってからは、完全に恋愛喜劇だった。

    皮肉っぽいジョークや歌が多く、演劇で見たら楽しそうだなあと思った。
  • 新訳 マクベス
    『バンパイヤ』を読んだのは『三つ目がとおる』『どろろ』のあとで、それらよりも印象に強いものではなく、どちらかというと感想に困る類の作品だった。
    間久部緑郎というユニークな名前の元ネタがシェイクスピアであることはコミックスの折り返しに著者自らの言葉で記されていたような気がするが、感想に困るたぐいの作品...続きを読む
  • オセロー ――シェイクスピア全集(13)
    「嫉妬」の物語と解説されているが、その嫉妬を生み出した各自の劣等感(人種差別、階級差別など)を深掘りしたい。
  • ロミオとジュリエット
    ジュリエットのいる2階の窓辺にて、「どうしてここへ、何のためにいらっしゃったの?」に対し、「こんな塀くらい、軽い恋の翼で飛び越えました。」というキザな台詞が印象的で好き。ティボルトは血の気が多いが憎めない。
  • シェイクスピア全集 ペリクリーズ
    シェイクスピアもこんな駄作を書くんだな…というのが読み終わった直後の感想。
    解説でD・L・ピータースンが「『ペリクリーズ』は絶え間ない嵐としての人生を表現した劇」と評していたと紹介しているのを読んで、少し腑に落ちた。
  • シェイクスピア全集 アテネのタイモン
    リア王のような主人公を創作したかったけど、タイモンにはリア王には備わっていた威厳が欠けていて馬鹿すぎるので放棄したのかな?
    シェイクスピアの研究者の中にも、アテネのタイモンをリア王の最初のスケッチだとか、死産した双生児だとか読んだ人たちもいたみたい。

    時代的な背景もあって、シェイクスピアの戯曲は基...続きを読む
  • シェイクスピア全集 シンベリン
    シェイクスピアでもこんな駄作を書いてたんだな、というのが最初の感想。とはいっても、この戯曲の中のアイデアが他の戯曲で豊かに花開いたのだろうと推測できる部分もあって、そこにシェイクスピアの偉大さを感じる。
  • リア王
    シェイクスピアの言わずとも知れた悲劇の名作。良いテンポとユーモアのある表現が心地良い。

    コアメッセージとしては「権力は持ち続けろ」「だれかに依存する状況は絶対に避けろ」というところか。
    リア王は物分かりの良い風を装って、気前よく娘たちに自らの権力を分け与えた。自分と自分の兵隊を養う財産も放棄して、...続きを読む
  • ハムレット
    1人で復讐をやってのけようとしたハムレット… もう少し誰かに頼れば、自身の命も恋人も失わずに済んだのかもしれないと思ってしまった。
  • お気に召すまま
    恋人が、あるいは父親が、ただ衣装だけを男装した娘を見抜けないわけがない不思議を、解説で故意にわからぬフリをした見方を紹介したのに腑に落ちた。さらっと目を通したのではこれまで名作として長年研究されたものを味わうことが難しいということか。解説を合わせて読み切ることをおすすめ。2022.4.1
  • マクベス
    シェイクスピアは恥ずかしながら読んだことがなかったのですが、主君を殺してしまった後の錯乱状態の心理描写が良かった。
     最期には変わり果てた横暴な言動が目立つが、マクベスも人であったのであろうと、思った。
  • マクベス
    シェイクスピアの本を初めて読んでみた。
    大筋の内容は理解できたものの、聞きなれない言葉も多く、この演劇の本当の良さをどこまで理解できたかはわからない。
    スコットランドの力ある武将であったマクベス。三人の魔女に出会い「王になる」という預言を聞いたことをきっかけに、少しずつ歯車が狂い始める。
    まずは王殺...続きを読む
  • ハムレット
    To be, or not to be, that is the question.

    からのリベンジャー、ハムレット無双が始まるかと思ったらそんなことなかった。
  • マクベス
    いやこれさ。

    マルコム即位。

    A.自分で言っていたように色ごとにうつつを抜かしてしまう。
    B.マクベスを打倒したマクダフの人気に嫉妬、自分の立場への危機感を感じ粛清。
    C.シーワード率いるイングランド軍がそのまま駐留を続け略奪を始める。

    また魔女が暗躍してこのどれかになるだろ。
    そしたらバンク...続きを読む
  • ヴェニスの商人
    【読み終わって感じたこと】
    誰かの喜劇は、必ず誰かの悲劇によって成り立っている。その事実を改めて考えさせられる作品だった。この作品は、単なる喜劇ではない。シャイロックという1人の人間の悲劇でもあるということを、忘れてはならないと思う。

    【印象に残ったセリフ】
    「ユダヤ人は目なしだとでも言うのですか...続きを読む
  • リア王
    シェイクスピア四大悲劇の最高峰、というフレーズに釣られて読んだ。
    老害とお家騒動と不倫のお話。
    登場人物の大半が死んでしまう。
    物語りの終盤、英仏戦争が始まる頃から怒涛の展開で、お話としては面白かった。(王の娘で公爵夫人のゴネリルとリーガンの二人共がグロスター伯爵の庶子エドマンドとの結婚を望んでいる...続きを読む