ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シェイクスピア原作の戯曲。(台本と言ったほうがわかりやすい?)
スコットランド王のもとで活躍するマクベスが、3人の魔女の言葉をきっかけに、自身の野心を抑えきれず変貌する。しかし、自らも自身の野心や罪に怯えるようになりおかしくなっていく。
マクベスや夫人が野心に魅入られ落ちていくさまは、現在の戦争や政争とも共通する部分があり、悲しさと虚しさが強く心に響いた。外国の作品、かつ、昔の作品ということもあり読み進めるのは少し難しく、また、展開もかなり早く何度も読み返すことになったが、細部を追うよりもマクベスたちの心情を追うように読み進めるのがよい。なお、後半の解説で、筋書きの背景や謎についても説明をして -
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Posted by ブクログ
巻末の解題と解説において、ユダヤ人であるシャイロックは単なる都合の良い悪役にすぎず、物語の枠を越えて評価すべきでない云々とされているが、少々その評価には疑問を感じざるを得ない。それは、あくまで文学研究者としてのポジショントークのように感じる。この『ヴェニスの商人』は、現代の娯楽小説や少年漫画のような単純に大衆受けを狙ったものではなく(当時のイギリスではそうだったのかもしれないが…)、もはやこの作品は「古典」である。この『ヴェニスの商人』をジャンプの王道漫画のように、娯楽として楽しむことができる人ならともかく、多くの人は古典として読む以上、時間的な距離と共に評価自体も距離を明けておく必要があるだ
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