ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • ハムレット
    物語の始まりと収束がきれいなほど対照的であり、登場人物の行動一つ一つ、台詞一つ一つが無駄なくそして洗練されていて非常に面白かったです。
    脚注や注釈も非常に豊富で、上演された時代、英語での韻、使用されている英単語の語源などの物語を読み解く上で非常に重要となる背景知識が補完されており、無知な私でも楽しん...続きを読む
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)
    今より簡単に人が死ぬんだなぁと感じます。絶妙なプロットがすべて悲劇に繋がっているのですが…
    不謹慎にも現代に置き換えたら、悲劇は起きないだろうな、などと考えてしまいました…
  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)
    四大悲劇だけあり、悲劇的結末で人もたくさん死ぬが、当時は人の命など儚いものだったのだろう。陰謀、親への不義、不貞、裏切りなど時代を越えても通じる要素ばかり。さすが偉大なシェイクスピア!
  • ヴェニスの商人
    シェイクスピアは悲劇作品ばかり注目されているけれど喜劇だって面白い!

    それにしても何故ヴェニスの商人?アントニオ(商人)よりももしろポーシャの機転とセリフがカッコいぃ物語なのにねっ

    オンナって賢いわぁ〜
    男性よりも女性に好かれそうな作品
  • ヴェニスの商人
    グラシアーノがネリッサに対して、僕をこんな目に合わせて全く君って人は…「僕は君の貞操を守れるかどうか分かんないよ(どやっ)」 が好き。ロールキャベツ男子なグラシアーノ。最後の美味しい所を持っていくちゃっかり男子。
    グラシアーノも男だもんね!据え膳食わぬはなんとやらだもんね(笑)!
    アントーニオはタイ...続きを読む
  • お気に召すまま
    シェイクスピアは初めて読んだが、面白かった。

    まず台本形式で書かれていることに驚き。内容については、様々な人々の恋が展開していくと同時に皮肉やら人生観やらが織り込まれていて、上手いなあと思った。
    堅苦しい(古めかしい)口調なので敬遠してしまうかもしれないが、一読の価値、充分あり。
  • ハムレット
    境界線上のホライゾンと絶園のテンペストからの流れで読み始めた。劇を読むのはチェーホフ以来で、大仰なセリフと立ち回りに自分が観客の一人になった気がした。文章を慌てずにゆっくりと、登場人物のセリフと重ねるように読むのが劇作を楽しむうえで必要なことだ、と読間に気づく。っというかこれって江戸幕府が開かれたこ...続きを読む
  • マクベス
    改めてシェイクスピア読むとすごい。セリフ回しがほんとに冴えてる。岩波の木下順二氏の訳も良いんだと思うけど、解説読んでたらこれはやっぱり一度英語でも読んでみるべきかなと思った。韻の踏み方なんかは原文じゃないと味わえないよね。英語の実際の舞台も観てみたい。
  • 新訳 十二夜
    悲劇のマクベスを読んでから喜劇の十二夜読むとギャップがすごい。これはほんとに喜劇だ。おもしろかった。登場人物たちの軽妙で滑稽で洒脱なやりとり、それからドタバタ劇は、ちょっと三谷幸喜を思い出した。
  • 新訳 ハムレット
    野心的な叔父に、王である父親を殺され、王妃である母親をたぶらかされたデンマーク王子ハムレットの復習劇。

    亡霊と化した父親に導かれるまま、狂気の深淵を彷徨い、復讐の冷たい炎を燃やすハムレット。
    少しオカルト。

    非常に古典的な悲劇です。
    超単純に言ってしまうなら、悪巧みを図っても、結局自分に...続きを読む
  • ジュリアス・シーザー
    ブルータス そうなのだ、キャシアス、もちろん、おれはシーザーを深く愛してはいる……しかし、何か用があるのか、こうしてさっきからおれを放そうとせぬが? 何が言いたいのだ? もしそれが公のためになることなら、右の目には名誉を、左の目には死をさしだすがいい、おれはそれを二つながら平然と眺めよう。神々もお守...続きを読む
  • ハムレット
    「ハムレット」は以前、新潮文庫の福田恒存さんの訳のを読んだ。
    それと比べて本作は解説や補注が付いていて、とてもイメージがしやすく、時代背景などもとてもよく分かった。
    解説や補注が多い分、スラスラと読み進める...という訳にはいかないが、解説で「分からない所は解説を読まずにどんどん読み進め、ひと通り流...続きを読む
  • 新訳 ロミオとジュリエット
    授業でレポートを書くために読みました。
    何となく話は知ってたけどちゃんと読んだのは初めて。

    もっと悲劇的なイメージだったけど、以外と下ネタか多くてびっくり(笑)

    しかも、出会って何日目でこの展開にいったの、これ?
    色々と、驚きの連続でした。
  • リア王
    リア王が世界を呪う場面がすごいなぁ。全体的に、張りつめて、積み上げて、一気に崩れる。
    非常に現代語で読みやすい、わかりやすい。それだけに何でリア王こんな老害なん?とか、二人の王女はケチくさい。とか、わかりやすく感想が出てくる。エドガーとグロスター親子のエピソードが泣きそうになる。
    舞台とかでも見てみ...続きを読む
  • マクベス
    ヘエエエエイ、マクベース!
    これが光文社安西訳。新潮福田訳だと、マクベス、ようもどられた!となる。(たしか)
    翻訳という行為は、非常に不思議なものだなぁ。ということを初めて思ったかもしれない。読み比べとかしてみようかしら。英語なら原文も読めるかなぁ。
    表現も面白く読み込みたい。
  • マクベス
    正直唐突に王位を狙いすぎだと思います…。もっと計画的にやろうよ、と。
    あと個人的には婦人の強さが好きです。夫人強い。ていうか怖い。
  • ヴェニスの商人
    この物語も抄訳本ではあるものの、子供時代に最初に出会いました。  当時の KiKi がしていた大きな勘違いが2つあって、その1つは「ヴェニスの商人」≒「高利貸しのシャイロック」と思い込んでいたんですよね。  そしてもう1つの大きな勘違い(というよりこれはシェイクスピア自身がそういう役回りを与えている...続きを読む
  • リア王
    この作品、KiKi はこれが何度目の読書か、正直なところよく覚えていません。  もちろん原典も学生時代には読んだし、福田恆存の訳本(当時のスタンダード)でも読んだし、当時注目を集め始めていた小田島雄志の訳本でも読んでいます。  もっとも今回の読書でそれらを比較検討できるほどには記憶に残っているわけじ...続きを読む
  • マクベス
    かの有名なシェイクスピアの四大悲劇のうちの一作品。

    魔女の予言に惑わされたマクベスが王になりたいという野心に火をつけられ、王を殺してしまう。そこから始まるマクベスの苦悩の物語。

    本編の名言の数々もさることながら、シェイクスピアをはじめて読む者としては木下順次さんの解説が素晴らしく感じました。

    ...続きを読む
  • マクベス
    伊坂幸太郎『あるキング』をきっかけに、これまで読んでなかった『マクベス』に手を出してみた。
    新訳だからなのか何なのか、3人の魔女のテンションの高さが異常に印象に残る一冊でした。
    「ヘェェェェェイ、マクベース」
    「ヘェェェェェイ、マクベース」
    「ヘェェェェェェイ、マクベース」
    みたいな。

    あと、マク...続きを読む