世阿弥のレビュー一覧

  • 風姿花伝 (花伝書)

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    そのうち現代語訳も読みたいけれど、
    はじめにシンプルな原文を岩波で読んでよかったと思う。
    六百年も前の言葉なのに
    削ぎ落とされているから結構読める。
    全編芸をする、そこに花を咲かせるということを
    浮き彫りにする言葉がぎっしり。
    なのにその花は頭に浮かぶようで掴みきれない。
    鬼の役は力強いだけではダメで、巌に花だから珍しい、
    力強いだけなのはただの巌、というところが好き。

    秘本であることを証する文で締めくくられ、
    自分なんかが読んで良かったのかとドキドキする。
    んーかっこいい。

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    2009年10月04日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    稀代のエンターティナーが残したソリッド(すぎる)教本。
    日本語の響き、日本の「風流」をもっとも凝縮している、黒い小宇宙のような本。
    密度が濃すぎて、たまに酔う。そんな本。

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    2009年10月07日
  • 花伝書(風姿花伝)

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    訳者が「花伝書について講義をする度に新しい発見がある」を言っているが自身もそう感じることがあった。
    この本は学生の頃に教えていただいたものであるが5年後の今、再度読んだらまさに、新たな発見という感じだ。 
    自分自身の考え方を決める上での大事なことが書いてあって、自分の今までを振り返ったり今後の事を考えたりしたらドキドキしてしまった。 

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    2009年10月04日
  • 花伝書(風姿花伝)

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    「この花は真の花にはあらず。時分の花なり」
    …若いだけで華やかな時期を戒めた言葉。忘れられない言葉です。

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    2009年10月04日
  • 現代語訳 風姿花伝

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    いつかは日本の伝統芸能である「能」に触れたいと思っていた。ただ、順を追ってそこに辿り着くことが大切である気がして、特に風姿花伝を読むことにも焦ってはいなかった。

    読書会で扱った松岡正剛『日本文化の核心』を読んでいく中で、「まねび」と「まなび」を扱っている章があり、どうやら「学び」の本質は世阿弥が説いているらしい。「ものまね」から派生する「まねび」そして、「まなび」。つまり遡ると「学び」とは「物真似」であると。神や霊など目に見えないものを真似る。どうやらそれが「能」の世界らしい。今の自分は「学び」を生き方の中心に置いている。これは早めに読まねば。

    手に取った本書は、現代語訳も読みやすく、さら

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    2025年11月27日
  • 花伝書(風姿花伝)

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    ネタバレ

    ■物狂
    物ぐるいのまねぐらい申楽能でおもしろい芸能はない。物ぐるいの種類は多方面にわたるから、これが上手くやれるような達者のものは、結局なんでも上手にやれるわけだ。そこでくり返し工夫がいる稽古である。物のけが付いて狂わせるもの、例えば、神仏・生霊・死霊のたたりなどは、その付いているものの姿をまねてやれば、やりやすい手がかりがあるというものだ。ところが、親に別れ、子を訪ね、夫に捨てられ、妻に後れるというような、人情の悩みが原因で狂乱する物狂いは難しい。相当程度にうまい役者も、狂乱する原因が何かということをしかと突きとめないで、どれもこれも同じく通り一遍に狂いはたらいて見せるので、一向に見物人の感

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    2025年11月13日
  • ノブナガバース NOBUNAGA MULTIVERSE 1巻【特典イラスト付き】

    無料版購入済み

    表紙カバーのイラストがなんか気に入って試しに読んでみたけど、良かった
    戦乱の世ならではの問題に向き合うキャラの姿勢に感動
    描画もうまく、読みやすく歴史好きな方にはオススメ

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    2025年11月11日
  • 現代語訳 風姿花伝

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    岩波で挫折し、こちらに移行した。
    現代語訳ありがたい。
    人生のフェーズごとに目指すもの、鍛錬、目立ち方があるなと感じた。
    自分の花を大小問わず、死ぬまで何度も咲かせる努力をしたい。

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    2024年01月20日
  • 現代語訳 風姿花伝

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    以前間違えて原書を買って挫折したので、現代語で再挑戦。
    本書は読みやすいが格調のある文章で雰囲気を損なわない。

    昼と夜の演じ方、勝負の時のコツ、年代別の演じ方など、

    能とはどのように捉えられていたのかを知ると同時に、今の芸能界、仕事などにも通じる内容があり参考になる。

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    2023年10月29日
  • 風姿花伝・三道 現代語訳付き

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    能という芸事の指南書というイメージだったが、書いてある内容は勿論演目の事について書いてある事もあるが、ジャンルを問わず、仕事や生き方について身の処し方として通ずるものがある。
    原文と解説という分かりやすい構成なので読みやすい。

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    2023年06月12日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    能で有名な世阿弥の書
    初心忘れるべからず
    秘すれば花など記載されている

    「初心」とは「始めた頃の気持ちや志」すなわち「初志」ではなく、「芸の未熟さ」、つまり「初心者の頃のみっともなさ」なのです。
    初心者の頃のみっともなさ、未熟さを折にふれて思い出すことにより、「あのみじめな状態には戻りたくない」と思うことでさらに精進できるのだ、と彼は説いています。

    「初心」は若いころの初心を表わしています。
    しかしそれに続いて「時々の初心」「老後の初心」と言われている。

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    2023年05月06日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    ネタバレ

    初心忘るるべからずや秘すれば花などあまりにも有名な花伝書。白洲正子が能や仏像について語るとき「初心な心」という言葉を使っていたので、手に取る。

    何度も読んだことがあった本であったが、ダンスをしているのであるいはエンターテイナーとしてパフォーマーとしての心得や芸の道を真摯に極める厳しい戒めが人としてのあり方をも示唆していて学びが多い。

    世阿弥が義満の庇護なきあと政争に巻き込まれ佐渡へ71歳で配流となり佐渡で能が盛んであることを知り、芸術家とパトロンの関係の難しさを、ニジンスキーとディアギレフについて思った。

    まごうことなき名著だった。

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    2022年04月07日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    完全にやらかした、岩波文庫が好きだから岩波で買ったが、現代訳がついてないタイプだった。
    学術文庫のように丁寧な解説ついてないので要注意

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    2022年03月16日
  • 現代語訳 風姿花伝

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     この本は世阿弥の書いた能の稽古、演じる際の心構えやポイントをまとめたもので、現在におけるビジネス書に近いと思う。内容で形而上学的なものはあまりなく、具体的に書かれ想像しやすくなっている。
     私は、①本質をつかみ、本質から外れたことをしないこと②観客本位に考え、観客の嗜好に合わせること③珍しさがあること④慢心せずに稽古に励むこと⑤タイミングをつかむこと
    という点を世阿弥が大切にしたと感じた。以上挙げた点では漏れがあるとは思うが、そこはご容赦いただきたい。印象に残った言葉として、「秘すれば花、秘せねば花なるべからず」がある。切り札は秘密にしてこそ切り札なのである。
     600年ほど前に書かれた能楽

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    2020年12月01日
  • 現代語訳 風姿花伝

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    幽玄。言葉では表せない、奥深く微妙にして情緒に富むありさま。▼花は四季折々に咲く。時節を得ているからこそ、新鮮な感動を呼ぶ。能もその場の機を大切にすること。▼是非の初心忘るべからず。時々の初心忘るべからず。老後の初心忘るべからず。▼能は、枝葉も少なく、老木おいきになっても、花は散らずに残る。 ▼舞台上の自分が他人からどう見えているか意識せよ。離見の見。世阿弥『風姿花伝』1400

    ※観世座。興福寺。
    ※観阿弥。足利義満の庇護。
    ※世阿弥。『風姿花伝』『花鏡』

    ****************

    病に臥せる源頼光(らいこう)のもとに蜘蛛の化物がやってきて、無数の糸を吐いて、頼光をがんじがらめに

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    2023年06月24日
  • 風姿花伝・三道 現代語訳付き

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    第一人者による解説・現代語訳付の『風姿花伝』外。現況、之以上のものはないだろう。
    芸術論として、他の芸術を志す者にも有益。

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    2020年04月29日
  • 風姿花伝・三道 現代語訳付き

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    室町時代の猿楽師である世阿弥の能楽論の本であり、「秘すれば花なり。秘さずは花なるべからずとなり。」で有名な書。

    個人的は「上手は下手の手本、下手は上手の手本なり」はすべての事柄に通じる、素晴らしい言葉だと感じた。

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    2020年02月28日
  • 現代語訳 風姿花伝

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    室町時代初期、能楽の天才世阿弥の一子相伝秘術書。初心忘るべからず。若いときの初心を忘れない、人生その時々の初心も忘れない、老境に入っても初心を忘れない、すなわち人は年を重ねる度に今まで経験したことのない出来事に挑戦していかなければなりませんと。勉強になります。

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    2019年03月14日
  • 花伝書(風姿花伝)

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    ネタバレ

    定期的に読み返すことで、感じ方が変わったり、内容がしみこむだろうなと思う本。特に、第五 奥儀と第七 別紙口伝が秀逸。 特に印象に残っている内容は、以下2点。 「芸能の本質は、あらゆる階層の人に同じく感動を催させることであり、それが生命を豊かにする人生幸福増進のもとになる。」 「花と、おもしろいということと、珍しいということは同じ意味合いである。どの植物も式の変遷につれて咲いていくものだから、それが時節に調和して珍しく感じられるので、人がおもしろいと思うのだ。」

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    2019年01月06日
  • 風姿花伝・三道 現代語訳付き

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    若さゆえにちやほやされていることを本当の実力だと勘違いすると年を重ねた時に自分の力で勝負する時に苦しむ。
    時分の花、まことの花をわきまえて精進することの大切さを説く。

    「秘する花を知ること」もそのとおりだ。
    企業活動でも知ってしまえばどうということはないことでも、これが知られていないからこそ優位性に繋がるということが多い。
    ただし、個人としての信頼を高めるためには秘匿するばかりではダメだろうから、その辺のバランスとどこまで出してどこからをボカすか、は戦略的にやるべきなんだろう。

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    2018年03月18日