世阿弥のレビュー一覧

  • 現代語訳 風姿花伝

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    すごい。600年も昔に書かれたのかこれ。 芸を極めるには練習が当然だし、こんなことを意識しないといけないって内容が惜しげもなく書いてある。もとは秘伝の書らしいからそらそうか。 ただ、極めたい芸のあるなしとは関係なく、こんな姿勢で生きたいよね、と読んでて思わされる。ちょっと観客のこと意識しすぎな気もするけど、人に芸を見せるなら、こんな意識じゃないといけないのかもしれない。 軽く通しただけなので、もっかい読まないといけないわこれ。

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    2017年12月25日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    芸に生き、花を求めつづける世阿弥の姿。
    ひとを写し取り、真似る能というもの。芸を志さねば、風の姿も、伝える花もいらない。芸とはそういうところにあるものだ。能について詳しくはないが、たくさんの芸術家がいた中で、彼だけがその本質を知りえていたに違いない。しかし、それをかつて達成したしたと思えるのは父、観阿弥のみであって、いかに道が険しいのかということを同時に知ってしまったにちがいない。門外不出にしたのもなんとなくわかってしまう。
    美しさというもの、幽玄というものは決して弱々しいものではない。彼にとって強さとは、それがそれ自体で成り立つものだ。独立。現実現象。どのような場におおいても移り変わらぬもの

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    2016年03月29日
  • 現代語訳 風姿花伝

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    世阿弥は、室町時代初期の大和猿楽結崎座の猿楽師で、父の観阿弥とともに猿楽(能)を大成し、『高砂』、『井筒』、『西行桜』等の作品のほか、多数の能芸論書を著した理論家でもあり、世界の芸術史上でも稀な天才と評される。
    本書は、父の観阿弥から口伝で教示された内容を書き記したもので、第七・別紙口伝に「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」と記されている通りの一子相伝の秘伝書であり、明治までは観世家・今春家に秘蔵され、一般の目に触れることはなかったが、明治42年に写本が発見され、『世阿弥十六部集』として発刊されたことにより、一般に知られることになった。
    本書は七篇で構成され、各篇では以下が述べられている

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    2017年03月25日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    室町時代の能楽師・世阿弥が能を行うにあたっての精神や心得をその芸術論とともに家伝として遺し伝えられたあまりにも有名な秘伝書。
    完成形は全7編によりなり、特に第7編目の『別紙口伝』は一代一人相伝と記されていて、例え一子であっても器量が無ければ伝えてはならないとしている。
    全7編の概要は次の通り。
    第1編『年来稽古条々』一人前の能芸者になるまでに辿るその年齢に見合った練習の仕方と境地を記載。
    第2編『物学(ものまね)条々』女、老人、法師、修羅などその役柄に合わせた演じ方を記載。
    第3編『問答条々』緩急や陰陽などを踏まえた演じ方や、相手に合わせた変化、慢心の禁止、花・幽玄・風情など世阿弥ならではの能

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    2015年11月06日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    思っていたよりも読みやすかった!
    と言ってももちろん、内容や文章が全部理解できたわけではなく、ぽつぽつ「こういうことを言っているのかな」と思ったってだけだけど。
    同時並行で読んでいる『和泉式部日記』よりは断然わかりやすい。
    もう手元には無いので、覚えている分だけメモ。

    ・誠の花
    ・花は心なり、種は態なり
    ・強き、幽玄、弱き、荒き
    ・陽気、陰気
    ・神楽→示す偏を取って「申楽」
    ・秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず
    ・人の心に思ひも寄らぬ感を催す手だて、これ花なり

    他にもあった気がするけれど、とりあえず興味深い本だった!

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    2015年08月04日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    会社に入って先輩のいいところ、悪いところ。後輩のいいところ、わるいところを見たとき、自分の技術を磨く上での考えのベースになりました。

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    2014年12月04日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    世阿弥の能芸論書。
    能の芸術論としてはもちろんだが、「年来稽古条々」などは、教育書としても価値があると思う。

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    2013年05月17日
  • 現代語訳 風姿花伝

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    一子相伝の書と聞くと門外不出の秘伝書なのかとどきどきわくわく感が募ってきそうだが、風姿花伝は世間一般でも十分通用する、というか人としての資質として誰もが備えておくべき重要ごとをコンパクトにわかりやすく教え説いてくれている書だと、初めて読んでの率直な感想である。

    第一の「年来稽古條々」は子育てや教育に通じる。
    第三の「問答條々」は世阿弥(観阿弥)の人柄を知ることができる。
    そして、第七の「別紙口伝」はものごとの本質に迫る部分。

    とくに印象に残ったのが、「秘する花を知ること」「因果の花を知ること」

    この書が世間に出てよかったと、私自身は読んでみてそういう感想を持った。

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    2013年03月18日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    日経ビジネスのコラム(?)で紹介されていたのを見て、読みたいリストへ。
    職人をひとりを育て技術を伝えていく、という視点で考えたとき、
    指南書というにはかなり深いかと。(自戒をこめて。)

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    2013年03月08日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    ネタバレ

    言わずと知れた世阿弥の能楽についての芸術論書。芸術論ではあるものの、我々現代人の考え方や生活にも活かせるというか関連する要素が多く含まれていると感じる(但し、脚注はあるものの基本原文というか古文なので、どこまで正確に読み込めたかは少々疑問・・・)。

    再読予定で、現代語訳併記の別の出版社のものを読むかは思案中。いずれにしろ、再読に関してはすべて家で読むことにします。音読したく。

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    2012年12月31日
  • 風姿花伝・三道 現代語訳付き

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    言わずと知れた名作を堪能すべく購入。

    原文と現代語訳が並列であるのは、やはり良い!
    原文で、より著者の空気感を感じられるし、
    現代語訳で、より意味を的確にとらえられる。

    能について書かれたので、
    芸能や芸術分野には当然応用できるけど、
    もっと広く、仕事とは?という意味での応用ができるように感じた。

    高校で古典を学び、大学でその機会を失ってしまうだろう大学の新入生に、
    古典の味わいと、日本人としての心意気を堪能してもらうべく、
    オススメしたい一冊。

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    2012年09月23日
  • 風姿花伝・三道 現代語訳付き

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    世阿弥の能楽論。
    能楽でなく、生き様についての考え方のヒントにも気づかされる。
    「花」を引用にして芸術論を語るところは、四季ある日本ならではの文化の趣の深さなのだろうか。

    (引用)
    ・能の芸においては、おおよそ七歳をもって稽古の開始の年齢とする。この年頃の能の稽古は、その子供が必ずや自分からやり出すことの中に、得意な演技があるはずだ。・・・中略・・・、偶然やり出した演じ方を、干渉せずに、本人の好きなようにさせるがよい。むやみに「良い」「悪い」と指導してはならない。あまり強く注意すると、子供はやる気をなくして、能をやるのが嫌になってしまうので、そのまま芸の成長は止ってしまう。

    ・「上手は下手

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    2011年10月08日
  • 風姿花伝・三道 現代語訳付き

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    部活の顧問の先生が、これを引き合いに居合を語っていたのがよく分かった 気がした 。
    脳の稽古に対する姿勢は、居合に置き換えても全く違和感無いと思う。

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    2011年07月14日
  • 現代語訳 風姿花伝

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    意外に読まない日本の"名書"。
    でもこれは長くなく、難解でもなく普遍的なものなのでオススメ。
    能の上達の話だけど、ビジネスや人生にも通じる。

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    2011年06月18日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    もう少し若い内に出会うべき本だったかも。
    少し偏りはあれど、芸の事について問うた素晴らしい本だと思います。
    出来れば13〜15歳の間に読みたい。

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    2009年10月04日
  • 花伝書(風姿花伝)

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    全く古さを感じさせない、芸への眼差しに驚く他無い
    現代語訳・解説もついているのでとても読みやすかった
    一度の読み通しだけでは花や幽玄の本質を自分には読み解けないので
    これからなんども眼を通して行きたい

    最近この本の能面表紙を枕にすると良く眠れることに気がつきました

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    2009年10月04日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    名前だけは知っていて,「秘すれば花」の文句だけは知っていた風姿花伝.まじめに読んでみると,本当に,演技をやる人は一度は読まなきゃ!といった内容でした.簡潔に本質だけを述べていてすごいと思いました.古文だけど時代が新しめだし,文章も短いので読みやすいです.

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    2009年10月04日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    「道」を極めるということはどういうことであるのか、それは全てこの本に書いてある。と高校時代に習ったわけです、あたしは。音楽の先生に。2年間教わったのに名前を忘れてしまったなぁ。名前に「藤」がついた気がする。とても風変わりな先生で(現役のピアニストかなんかだったと思う。CDも出してたりするって聞いたことがある)、その授業は音楽ではなく、むしろ芸術論とかそういうものに近かった。人間としての生き方とか振る舞いとか、心の持ち様とか、「美しい」とは何なのかとか、人間の多様性とか、そういう話ばかりしていた。楽器の練習とかって一度もなかったなぁ。。「風姿花伝」に関しても1年か2年か忘れたけれど、半年くらいか

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    2009年10月04日
  • 風姿花伝 (花伝書)

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    世阿弥作、能楽論の古典。実際のところは、父・観阿弥の思想を後代に伝承するために書かれたものらしいです。「花」という言葉が多用されているため、一見、詩的・幻想的なことが書かれているのかと思いきや、内容はかなり現実的。たとえば、身分の高い人が観能にくるときは待たせぬよう開演時間を早めるのがよい、とか。室町時代、義満や公家の保護を受けていた能は、一歩間違えれば、いつ路頭に迷うかという不安もあったのかもしれません。実際、ドナルド・キーン氏の「能・文楽・歌舞伎」(講談社学術文庫)によれば、江戸時代、祝いの席での能を少しでも間違うと、切腹を命じられたという記述もあります。この本は、父(観阿弥)の子(世阿弥

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    2009年10月04日
  • 風姿花伝

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    原文、注釈、現代語訳と構成はとてもよい。古語にもだいぶ慣れた気がする。でも難しくて解説がないと自分のポンコツな頭の中にはなかなか入ってこなかった。
    能、猿楽の発祥から歴史、年代ごとの稽古について、初心忘るべからず、男時と女時などなど、能についてはもちろん、その他勝負事だったりに生きそうな部分もある。伝え聞くにいろんな人が座右の書としているだけのことはある。離見の見は花鏡という別の書なんだね。

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    2024年07月24日