齋藤勝裕のレビュー一覧
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毒物に関する生き物だけでなく、化学物質も取り扱ったビジュアル本。山歩きの際に出会いそうな植物、キノコ類、ヘビ、昆虫類等のスタンダードな情報から、毒物を使った殺人事件で最近の有名なものから古いものもいくつか取り上げられていて、意外に面白かった。殺人事件簿が最初にあるところがミソだったのかも。半年ほど前に読んだ「毒薬の手帖」を少し思い出しました。
基本的には図鑑なのですが、個人的には、スベスベマンジュウガニって名前だけよく聞くけど、毒で食べらないからだったんだなーと思えたトリビア的なところと、カモノハシやスグロモリモズの哺乳類・鳥類が取り上げられていたのがうれしい点でした。加えて、毒性物質の構造式 -
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試し読み
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ネタバレ化学式の部分は理解できていないが、鉄の性質や活用など、幅広く触れられていておもしろかった。
■鉄の種類
炭素含有量が多いと、硬くてもろい。
銑鉄:溶鉱炉でつくられた鉄で、2~6%の炭素を含む。
鋳鉄:銑鉄に比べてケイ素が多く、マンガンはスクナ。
炭素含有量が少ないと、鉄の純度が高く、柔らかく粘り強い。
銑鉄を転炉で加工して炭素分を燃やし、炭素成分を少なくする。
鋼、鉄鋼:炭素量2%以下。
■製鉄
古代
鉄鉱石を木炭といっしょに加熱すると、鉄鉱石(酸化鉄)の酸素が木炭の炭素と反応し二酸化炭素となって除去される。これで銑鉄相当が得られ、ハンマーで叩いて不純物を火花として叩き出し、純度 -
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画期的なテクノロジーの多くは軍事技術からの転用です。人を殺傷するための毒物や爆薬は医薬品を発展させ、兵站機能は輸送手段や保存方法などの向上に寄与しています。また、コンピューター技術は敵の暗号解読から始まり、スマホや人工知能へと繋がっていきます。
技術的革新はコストと手間がかかり、民間での研究だけでは予算的にも限界があります。その点、国の存亡をかけた戦争という大義名分があれば、堂々と金をつぎ込めるわけです。
そうした技術の発展を俯瞰したのが本書です。
章立ては大きく分けて、刀剣銃砲、爆薬化学、移動手段、情報通信、衣料食糧、原子力、人体改造、その他に分類して軍産品が民生品へといかに進化していったの -
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下戸でもよくわかるお酒の話。
アルコール度数は容量中のエタノールの割合で決まる(例えば10度は、1ℓのお酒に0.1ℓのエタノールを含んでいること)
蒸留を行えば、理論的に100%エタノール酒を造れる。
お酒の種類:
醸造酒(ワイン、日本酒、ビール、紹興酒)、蒸留酒(ウィスキー、ブランデー、テキーラ、ラム、ウォッカ、焼酎、泡盛)、浸漬酒(リキュール)、カクテル
ワインの種類:
スティルス(非発泡性)ワイン;赤・白・ロゼ
スパークリング(発泡性)ワイン;シャンパン、スパークリングワイン
フォーティファイド(酒精強化)ワイン;シェリー、マルサラ、ポートワイン、マティラ
フレーバード(香味付け)ワイン -
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ーー日本は海に囲まれた島国です。この様な地形の影響から、昔から水産資源を重要な食料源として利用してきました。それだけに日本は漁業の優れた技術をもち、世界有数の漁業国です。本書では、漁業の現状や養殖、捕獲の基礎知識などの他に漁獲物の冷蔵、活魚輸送方法など水産物など方法持ちさせる技術や品種改良についても科学的に詳しく解説しています。ーー
漁業についての基本的な知識が得られる良書です。
個人的には「流通漁業」「加工漁業」「品種管理」「資源管理」など後半以降の内容が役に立つ。
例えば、急速冷凍の技術は素材の鮮度を数十年レベルでキープできる(P104)、遠洋漁業では1年以上も船内保管の必要がある(P1 -
購入済み
汚れの専門書
身の回りの汚れを専門的に解説している内容です。
一般人には不要な難しい記号もあります。
掃除する時に、どの汚れに対して何を使えばいいかが書いてあるので掃除する時にはいいかもしれないです。
ただし、人体の汚れに対しては、疑問点が多々あるので星3にします。 -
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緊急刊行として危機対策スペシャリストが書かれたもの。
この本の良いところは、ウイルスとはそもそもなにか?というところから言及している。
----- 以下は一部まとめと感想・補記。内容は個人で考察されたい。 -----
コロナウイルスとは国際ウイルス分類委員会によればSARS-CoV-2と命名されている。これからわかるように、現在流行している新コロナウイルスはSARSに似ている。なおコロナウイルスのくくりには、2003年に流行ったSARS(-2003/7)、2015年のMERS(-2015/12)がある。
新コロナが動物発症だと騒がれた所以は、人獣共通感染症という点が挙がる。そのため、人で