SUPERサイエンス 戦争と平和のテクノロジー

SUPERサイエンス 戦争と平和のテクノロジー

ビジネス・実用
1,801円 (税込)

9pt

3.0

兵器の能力を向上させるテクノロジーは、軍事や民生を問わず、用途の豊富なものが次々と開発されています。毒物や爆薬の研究は、医薬品を発展させ、移動手段の向上は、車や飛行機、ロケットなどの開発につながり、コンピューター技術がスマートフォンや人工知能開発を飛躍的に進化させます。本書は、兵器の発展と共に開発されたテクノジーがどのように現代社会に活用されているか詳しく解説しています。

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SUPERサイエンス 戦争と平和のテクノロジー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     刀剣の鍛錬技術は包丁や鋏といった刃物に。
     毒ガスの生成技術は抗がん剤に。
     自動車の開発技術は戦車に。

     軍事技術が民間で平和利用されることもあれば、民事技術が軍用に流用されることもあります。
     本書は、発展してきた技術がどのように利用されてきたか、軍民双方の視点から解りやすく解説しています。
     従来から「軍事研究はしない」としていた日本学術会議も、その学長自身が「技術の軍民分離、つまり軍民を単純に二分することは困難」と発言しています。それは視点が違うだけだから。
     人を活かすも殺すも、技術の使い方次第。そして「軍民両用」という柔軟な姿勢こそが、技術の発展を促すのかもしれません。

    0
    2023年08月22日

    Posted by ブクログ

    画期的なテクノロジーの多くは軍事技術からの転用です。人を殺傷するための毒物や爆薬は医薬品を発展させ、兵站機能は輸送手段や保存方法などの向上に寄与しています。また、コンピューター技術は敵の暗号解読から始まり、スマホや人工知能へと繋がっていきます。
    技術的革新はコストと手間がかかり、民間での研究だけでは予算的にも限界があります。その点、国の存亡をかけた戦争という大義名分があれば、堂々と金をつぎ込めるわけです。
    そうした技術の発展を俯瞰したのが本書です。
    章立ては大きく分けて、刀剣銃砲、爆薬化学、移動手段、情報通信、衣料食糧、原子力、人体改造、その他に分類して軍産品が民生品へといかに進化していったのかを説明しています。
    以下、面白かったポイントのみ列挙します。
    ・刀をつくる鋼の鍛錬は、加熱して2つ折りにし、また加熱して直交する角度で2つ折りを1工程とし、それを15回繰り返すと3万3千枚の層に強化される
    ・自転車が戦争で使われたのはボーア戦争での英国軍とオランダ軍が最初
    ・イージス艦とは、200以上の目標を追尾し、その中の10個以上の目標を同時攻撃できる高度なシステムを備えた軍艦
    ・ドイツのUボート潜水艦の探索のために開発された音波を利用したソナーは、今では超音波検査やエコー検査に応用されている
    ・米空軍が開発したGPSシステムは、(今も)米国の意思で米軍以外での受信では数十メートルの誤差を生じさせることができる
    ・兵站に不可欠な食料保存は、瓶詰め、缶詰、フリーズドライの開発を促した
    ・電子レンジは日本軍によって開発が開始された
    ・食品用ラップは銃弾や火薬の湿気を防ぐために転用されたもので、それに気づいた奥さんたちの名前、サラさんとアンさんの名前から「サランラップ」と命名された

    相変わらず、縦横無尽に広がる話がイケてます。

    0
    2021年05月08日

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