齋藤勝裕のレビュー一覧
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<光と色と物理と化学。そして生じた色を認識する生理学と心理学。ヒトに色が見えるのはどうしてか、バランスよく解説した色彩学入門書。>
昨年、青色LEDがノーベル物理化学賞を受賞して以来、色とは何か、少し詳しく知りたいと思っていた。何かと取り紛れて間が空いてしまったが、わかりやすそうだったこちらを読んでみた。
専門用語を多用せず、使用する場合は適宜、解説を付け、数式・化学構造式も必要最低限という親切設計。それでいて、色が生じる仕組みから、私たちがそれを感知する機構まで、だいたいのイメージが掴める。
まずは色彩学の基礎である。
ニュートンのプリズム実験に始まり、色が見えるとはどういうことかを探る -
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第1章 原子構造と化学結合
第2章 有機物の結合と構造
第3章 有機物の種類と性質
第4章 基礎的な反応
第5章 応用的な反応
第6章 新しい有機化学
第7章 高分子化合物
第8章 生命化学
第9章 有機化学実験
萌えーなイラストがたくさんですが、基本を押さえるには良いですー。
一般知識としては十分!マンガで楽しく可愛く♪
大学で化学を専攻していたので、軽く復習のような気分で手に取りましたが、本格派!!!
シラナイ新たな有機化学の内容も結構ありました。
内容を知っていたとしても、知らない人に説明しろと言われたら、
ここまで分かりやすく説明出来ません。
受験前の学生さんにも、基礎知 -
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「原子力」のことが良く分かる。
暖房もない倉庫で、キュリー夫妻は光の正体を追ったという。ウランの放射は外からの刺激ではなく、原子そのものが放つものだった。放射が原子核に基づく現象であることの暗示だった。夫妻が明らかにした現象の中で最も重要な成果 ―― ‟核“という存在。
他方、ハーバーとボッシュは、空気からパンを作り、同じ手で爆薬を生んだ。そのことも本書で語られる。一見、原子力とは関係が無さそうだが、人が作るものには、いつも善と悪が同居している。科学は進歩を約束するが、救済まで確約しない。そんな情緒的な本ではないが、ハラリのNEXUSを併読しているせいか、妙に感傷的になる。
メモは以下。 -
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本書を読めば、世の中を「pH」という新たな視点で解釈する事が可能になる。素晴らしい本だ。
pHの値は0から14まであって、7が中性。7より小さければ小さいほど酸性が強く、7より大きければ大きいほどアルカリ性が強い。レモンのpHは2.0~3.0、ビールは4.0~4.4、牛乳は6.5で、レモンやビールは酸性で、牛乳は中性寄り、他にも、人間の腸内は弱酸性に保たれている。pHの大小により、味が変わったり、色が変化したり、さらには別の物質に変化してしまう。牛乳は、pHがある値よりも小さくなると、ヨーグルトになる。
ところで、あなたは「pH」を〝ペーハー“と読まなかっただろうか。私はそうだ。2012年 -
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最近本を速く読もうとすると熟語を全く違う言葉として読み取るミスが頻発する事に気付く。脳が楽をしようと前後の文脈でそう見せるのか、しかし、すぐに文が繋がらない違和感を感じて読み直して気付くのだから、人間の脳とは面白いものだ。錯視的なイラストが好きで、そういうものは種明かしを知ってもいつまでも錯視を楽しめるのだから、これも面白い。しかし、一方では、人間の脳には物理的な限界があるという事かも知れないが。
本書は、錯視だけではなく、五感全ての知覚のメカニズムと錯覚を解説する内容。不注意性錯覚、
感動錯覚、パレイドリア、ラバーハンド錯覚のような同期刺激など、錯覚は多様にある。
ポンゾ錯視、フィック錯 -
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ネタバレ電離してH+を発生する物質を酸、OHーを発生する物質を塩基、またはアルカリと呼ぶ。
純水はわずかに電離していて、H+、OH-の濃度は、1の10-7乗。指数7をとって、PH=7を中性とする。
空気中の二酸化炭素は、微量だが水に溶けやすい。溶けると炭酸になる。炭酸になると、H+の濃度が増えて賛成になる。酸性雨の理由。炭酸飲料と同じ。
スティックのりの色つきはアルカリ性。空気中の二酸化炭素や紙の酸性の成分を吸収して、色が消える。
アルカリ性の物質は限られる。固形石けんは、灰汁はアルカリ性。
酸性食品、アルカリ性食品は、食べる前の酸、アルカリは関係ない。代謝の結果、最終酸化物がどちらの性質をもつかで決 -
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ネタバレハーバー・ボッシュ法=空気からパンを作った男。
かつては硝石が貴重で、尿素から作った。なくなると戦争が終わった。ハーバー・ボッシュ法でアンモニアが作れるようになって、硝酸が簡単に作れるようになった。硝酸カリウムは、爆弾であり化学肥料になった。
ウラン235やプルトニウム239が原子爆弾の材料。プルトニウムは、ウランから作られた人工元素。
臨界量とは、自然爆発する量。
広島に落とされたリトルボーイは、ウラン235を使ったもの。長崎のファットマンはプルトニウム239を使ったもの。
ウランを小分けにしておいて、臨界量を超えれば勝手に爆発する。ファットマンは爆縮型で、核物質を球形に固めることで爆発する -
購入済み
清掃の教科書といった感想
場所ごとに清掃について、科学的アプローチから小学生でも読める様に書かれています。掃除の論理を理解するために読むにはお勧めします。場所ごとに掃除のやり方を知りたい人には不向きです。割引されている時に購入したので満足です