齋藤勝裕のレビュー一覧
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購入済み
入門書としてちょうどいい
鉄に関する科学的な説明はとても面白いです。それだけではなく、日本刀の歴史から美術品としての鑑賞に役立つ解説まで、幅広い知識が得られます。日本刀の作成、刀装、その他の武器、世界の刀剣まで載ってるので、知りたかった情報はほとんど入手出来ました。解説はわかりやすく簡潔、写真やイラストが豊富で刀剣の構造などが理解しやすいです。概説という感じなので、刀剣や武具に関する入門書として、とても役立ちました。
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Posted by ブクログ
<光と色と物理と化学。そして生じた色を認識する生理学と心理学。ヒトに色が見えるのはどうしてか、バランスよく解説した色彩学入門書。>
昨年、青色LEDがノーベル物理化学賞を受賞して以来、色とは何か、少し詳しく知りたいと思っていた。何かと取り紛れて間が空いてしまったが、わかりやすそうだったこちらを読んでみた。
専門用語を多用せず、使用する場合は適宜、解説を付け、数式・化学構造式も必要最低限という親切設計。それでいて、色が生じる仕組みから、私たちがそれを感知する機構まで、だいたいのイメージが掴める。
まずは色彩学の基礎である。
ニュートンのプリズム実験に始まり、色が見えるとはどういうことかを探る。ニュートンはいみじくも、見た目が赤い光を「赤い光」と呼ばず「赤を作る光」と呼んだ。光と感覚の本質を突いたひと言である。
赤く見えるとはどういうことかといえば、ヒトが持つセンサーのうち、赤を認識するセンサーが反応するということである。センサーには3種があり、それぞれ赤・緑・青を認識する。すべての色はこの3種の混ざり合いで作り出される。
色彩は、この色相に加え、明るさ(明度)と鮮やかさ(彩度)の度合いによって生まれる。
明るさとは光の反射率によるもので、これが高ければ明るく、低ければ暗く見える。赤といっても明るい赤と暗い赤があるのはこのためである。鮮やかさとは色彩に混じる白や灰色の成分で、灰色が混ざるほどくすんだ色彩となる。
この3つの成分の組み合わせによって生じる色彩を客観的に表示したのが色立体である。表示の方法によっていくつかの種類があるが、このうちの1つであるマンセルの色立体は日本工業規格(JIS)に採用され、工業やデザインに利用される。例えば5R4/14と指定すれば、比較的明るい赤といった漠然としたものではなく、統一された色で製品が作れることになる。
さて、色を感知する器官とは何かといえば、ヒトではもちろん目である。
光を感知する目の網膜には、視細胞があり、これには桿状細胞と錐状細胞がある。桿状細胞はロドプシンと呼ばれるタンパク質によって明暗を感知し、錐状細胞はフォトプシンによって色彩を感知する。フォトプシンには3種があり、それぞれが青(420 nm)、緑(534 nm)、赤(564 nm)の光を感知する。どの錐状細胞がどのくらい反応したかによって、感じられる色味が変わってくることになる。
つまり、光の三原色に合わせてセンサーがあるというよりも、ヒトのセンサーが三原色にあたる波長を感知するものであったため、(ヒトが感じる)光の三原色が青・緑・赤となった考えるのが妥当だろう。
物体が赤く見えるということは、そのものが赤以外の光を吸収し、赤い光を反射するということである。光と色の三原色は補色の関係にあり、光の三原色を重ねると白になる一方、色の三原色を重ねると黒になるというのも頷ける。
光を吸収するのは分子であり、どの波長の光を吸収するかは分子の構造による。有機化合物の場合、原則として二重結合が多いほど吸収波長が長くなる傾向があるが、これが当てはまらない例もあり、この部分を理解するには本書から発展して別の本で学ぶ必要がある。
さて、ここまで見てきた「色」は、分子による光の吸収・反射によって説明できるものである。
一方、この概念ではまったく説明できない色もある。例えばタマムシの虹色、空の色、青い瞳、サンマの銀色である。これらは構造色と呼ばれる。構造色とは光の干渉による発色現象である。波としての光の性質に基づき、さまざまに反射された光が増幅されるかまたは相殺されるかによって、光(色)が強まったり弱まったりする。
構造色が生じる例として、薄膜や多層による干渉(シャボン玉や蝶の鱗粉、タマムシの色)や、微粒子による散乱(青空、雲、青い瞳)がある(*青い瞳に関しては、子犬の青い瞳について触れた『犬と人の生物学: 夢・うつ病・音楽・超能力』のレビューにまとめた)。
このほか、蛍光とは何か、光とエネルギーの関係はどうなっているか、可視光と紫外線・赤外線の違いとは何か、染めに関係する化学反応のあれこれ、色が人に与える心理的影響など、興味深い話題が満載である。挿入されているコラムもおもしろく、メタノールでどうして失明するのか、ホタル・ルシフェラーゼを用いたさまざまな検査法等々、へぇと思う話があれこれ紹介されている。
さらに知りたい人向けに、巻末に参考文献が挙げられているのも親切である。
色と光の目眩く世界の入り口としてふさわしい1冊と言えるだろう。 -
Posted by ブクログ
第1章 原子構造と化学結合
第2章 有機物の結合と構造
第3章 有機物の種類と性質
第4章 基礎的な反応
第5章 応用的な反応
第6章 新しい有機化学
第7章 高分子化合物
第8章 生命化学
第9章 有機化学実験
萌えーなイラストがたくさんですが、基本を押さえるには良いですー。
一般知識としては十分!マンガで楽しく可愛く♪
大学で化学を専攻していたので、軽く復習のような気分で手に取りましたが、本格派!!!
シラナイ新たな有機化学の内容も結構ありました。
内容を知っていたとしても、知らない人に説明しろと言われたら、
ここまで分かりやすく説明出来ません。
受験前の学生さんにも、基礎知識として社会人にも、オススメの本です。 -
Posted by ブクログ
感想ではなく個人的まとめです
〇「知る」ということは古来から人類が愛してきた最高のエンターテインメント
〇今世界中で流通しているバナナは全て 同じ種類 「キャベンディッシュ」 という
〇人間に近い25種類ぐらいのホモサピエンス以外の人類が全部絶滅した
〇霊長目ヒト科にはヒト属だけでなくチンパンジー属、ゴリラ属、オランウータン属がいる
〇なぜホモサピエンスがデルタール人に勝てたかというのは、直接戦って滅ぼしたのではなく、 群れの規模。集団で動物を狩猟し、競争に勝った
〇腸
動物界でそもそも脳のない動物はいても、腸のない動物はいない
〇ニセ患者
精神科医ローゼンハンは精神障害者のふりをして精神病院に入院できるかという実験をした。主訴は「幻聴が聞こえる」という症状を訴える、ということであった。
その結果は驚くなかれ全員が入院することとなった
興味深いのは、その人たちが偽物だと見破ったのは同じ入院患者であったこと
さらに今度は、精神科医に「ニセ者を潜り込ませるので判断してみろと」 伝えた。
するとかなりの人数をニセ者と判定したが、実際のところは誰も受診しなかった
(1973サイエンス誌)
〇草食動物の胃
人間の胃の中は酸性が強すぎて微生物が住めない。
草食動物の胃の中にはたくさんの微生物が住んでいる。草食動物は消化管内の微生物を消化して そのタンパク質から筋肉を作っている
〇食物に含まれるカルシウムの80%は消化管を素通りし外へそのまま排出される
〇ゾウやクジラなどの大きいサイズの動物ほど、今以上に進化することが非常に難しい
〇昆虫の走光性
昆虫などの小さな動物は重力が小さいため上下を感じにくい。そのため太陽や月などの光を頼りに上下を認識している
昆虫が月に向かって飛ぶことの理由は全く不明
〇アリの働き方の特性は3パターン
よく働アリ:20%
普通に働くアリ:60%
あまり働かないあり :20%
面白いのはよく働くアリだけを取り出しても、しばらくすると同じ比率になる
〇草食動物にしか角はない
〇マグロを食べ過ぎると水銀が蓄積されると言われている
〇ビタミンA、D、E、K 脂質と一緒でないと体に吸収されない
〇クマの肉は秋よりも春の方が美味しいらしい
〇海洋性バクテリア
私たち人間が吸っている酸素の大半は植物ではなく、海の中の微生物が作っている。
中でも多いのが「プロクロロコッカス」 という小さな海洋バクテリアが全地球の酸素の20%を作っている
〇ミツバチの女王
メスの働き蜂が生まれて最初はすべてのメスにローヤルゼリーを与えるが、3日を過ぎるとより育ちのよい女王蜂候補のみに引き続きローヤルゼリーが与えられて女王候補が産まれる。その候補同士が戦い最終的に1匹が残る
女王蜂が仔を産み落とす際、未受精卵から生まれるのがオス 。受精卵から生まれるのがメス
〇直立二足歩行
直立二足歩行する生物は人間のみ。
鳥や恐竜などは二足歩行なだけで頭が足の真上に来ないから 直立ではない
〇進化する上で最も重視されるのは生存能力ではなく繁殖能力
〇人の消費カロリー
60%以上:脳や臓器などの生命活動
10%:食べ物を消化して栄養素を作る
30%:運動を含めた1日の生活に使われる
〇歴史上初めての輸血
1667年 フランスの医師が精神病患者へ羊の血を輸血した
1度目の輸血は成功したように見えたが 、2回目の輸血で患者は死亡した
〇瀉血(しゃけつ)
アメリカ初代大統領ジョージワシントンは体調不良に陥り、医師たちは瀉血を試みた が、ワシントンはなくなった(1799年)
〇血液型
・O型は当時C型と呼ばれていたが、分かりやすいように0(ぜろ)型と命名し直され後に0とOが間違われO型となった
・A型とかB型とかは一体何が違うか
血液の中の赤血球の外側についているタンパク質が違う
A型:アセチルガラクトサミンというタンパク質
B 型:ガラクトースというタンパク質
O型:どちらもついていない
AB型:はどちらもついている
〇輸血
・間違った血液型を輸血すると約50mlで人は死亡すると言われている
・O型の血液は全ての血液型に輸血が可能であり、AB型の人は全ての血液型から輸血可能だが、現代では違血液型から輸血をすることはない
〇Rhとは
アナフィラキシーショック実験するために、人間とに似たアガゲザルで実験を行ったが、このアカゲザルの英語名の最初の文字(Rhessus monkey)を採った
〇人口が増えることで国が豊かになる一方、やがて国が豊かになることで人口は増えなくなるというジレンマ
以上 -
Posted by ブクログ
日本刀を科学的かつ簡潔明瞭に解説している一冊。
日本刀の歴史、鉄の科学、鉄の製法、日本刀の作製、日本刀の構造と鑑賞、日本の刀剣類の種類と構造、拵えと工芸の科学、世界の刀剣と武具、に章立てられています。
日本刀の部分名や独特の用語について、著者は広く伝えるべくそれらを科学的に解説しています。
刀を知るには鉄を知る必要があるということで、鉄に関する科学に重きを置いている点が本書の特徴です。
地味な部品の鎺(はばき)について、白鞘と拵がこれを元に製作される点から大変重要であることを改めて認識しました。
合金、漆芸、織物、染色、の科学も大変詳しく解説されています。 -
Posted by ブクログ
本書は、原子力の学問的な胎動からエネルギー利用に至る変遷を、物理学的原理を交えて平易に解説した一冊である。その記述は初学者への配慮に満ちており、タイトルの通り「原子力とは何か」という根源的な問いを理解する上で、まさに最適の入門書と言えるだろう。
構成は極めて盤石だ。発電のメカニズムといった基礎知識に留まらず、福島第一原発事故を含む過去の重大事故についても、客観的な事実に基づき簡潔に整理されている。複雑な事象を、いたずらに矮小化することなく論理的に再構成した点は、著者の高い識見を物語っている。
特筆すべきは、全編を通じてイデオロギー的な主張が徹底して排除されている点だ。特定の政治的立場に与(くみ)することなく、一貫して科学的根拠に基づく記述に終始する姿勢は、読者に深い信頼感を与える。賛否の分かれやすいテーマだからこそ、こうした「科学的な中立性」を堅持した一冊の存在は、我々が冷静な議論を行うための確かな土台となるはずだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ電離してH+を発生する物質を酸、OHーを発生する物質を塩基、またはアルカリと呼ぶ。
純水はわずかに電離していて、H+、OH-の濃度は、1の10-7乗。指数7をとって、PH=7を中性とする。
空気中の二酸化炭素は、微量だが水に溶けやすい。溶けると炭酸になる。炭酸になると、H+の濃度が増えて賛成になる。酸性雨の理由。炭酸飲料と同じ。
スティックのりの色つきはアルカリ性。空気中の二酸化炭素や紙の酸性の成分を吸収して、色が消える。
アルカリ性の物質は限られる。固形石けんは、灰汁はアルカリ性。
酸性食品、アルカリ性食品は、食べる前の酸、アルカリは関係ない。代謝の結果、最終酸化物がどちらの性質をもつかで決まる。金属元素を含むものはアルカリ性酸化物になる。植物にはミネラルが多く、金属元素だからアルカリ性食品になる。穀物、肉、魚は酸性食品。
ワラビは、毒があるので灰汁抜きをする=酸性の毒を中和させる。鍋のアクは別物。野菜の不溶性部分が集まったもので栄養分が含まれている。
酢飯は、PH4.6以下であれば病原菌の繁殖が防げる。なれ寿司、飯寿司はPH4くらいになる。ボツリヌス菌も4まで下がれば繁殖できない。
ライ麦は適応PHが広く耐寒性があるため北欧でも育てられた。アミラーゼが多く含まれ、デンプンが分解される。そのためサワー種という酵母を加える必要がある。PHが下がってアミラーゼの働きが抑制されて生焼けにならない。サワー種のため独特の酸味がある。
タンパク質は加熱すると水分が絞り出されて固くなる。ゆで卵も同じ状態。元には戻らない。火傷も同じ状態。水分を与えても元には戻らない。
毒蛇の毒はタンパク質。アルコールに漬けると毒性を失う。マムシ酒ができる。BSEはブリオンタンパクに毒性が現れた現象。
肉の等電点は5.5でこれに近いほど収縮で水分が絞り出されてパサつく。重曹などでphを5.5より高くすると収縮が起こりにくくなり水分が保たれる。マリネ処理で酸性にしても水分を保てる。
ボツリヌス菌は筋肉が収縮運動性を失う=シワが消える。目尻に注射する美容法がある。酸性では増殖しない。PH4.6以下。ただしそれまでに形成された毒素は分解されない。
乳児ボツリヌス症(1歳未満)はちみつの中のボツリヌス菌の芽胞が大腸内で増殖して起きる。
お茶の葉をそのまま放置すると発酵して紅茶になる。微生物を添加するとプーアール茶などの後発酵茶になる。
葉を蒸すと発酵は怒らず緑茶になる。日陰で新芽を育てて蒸して粉に引いたものが抹茶。成長してしまった芽で作ったのが番茶。緑茶や番茶を焦がしたのがほうじ茶。
市販の紅茶は保存や変色防止のためビタミンÇを加えるのでPHは下がる。
牛乳を振り続けると水分と分離する。これがバター。市販の牛乳は脂肪分が少ないので固まらない。生クリームを入れると固まる。
山葡萄酒は酸っぱい。鉛の鍋で温めると鉛と化合して甘くなる。ネロが好んだ。鉛中毒のせいで暴君になったという説がある。ベートーベンの難聴もそのせいという説がある。おしろいは鉛が入っていた。それを赤ちゃんが舐めるため、影響が大きいという説がある。
クリスタルガラスは大量の鉛を含む。
ブドウ糖を分解するとアルコールになる。穀物からお酒を作るためにはデンプンをブドウ糖に分解する酵素や麹が必要になる。ワインに比べてひと手間かかる。
アルコールの沸点は78度。醸造酒を加熱してアルコールだけを揮発させると蒸留酒になる。酸はなかなか揮発しないのでPHは醸造酒より高い。麦焼酎はエナメル質臨海PH5.5より高い。
髪は石鹸で洗うと、アルカリ性のためキューティクル同士が絡まるため潤いがなくなる。
麦角菌とLSDは近い関係にある。聖アントニウスの業火、魔女裁判などの理由ではないか。湿っぽいときは麦角菌の繁殖が盛んで、その年の魔女裁判の記録が多い。麦角菌に汚染されたパンを食べた女性だった可能性がある。
青酸カリは白色の粉末だが、それだけでは毒ではない。酸と反応して青酸ガスになり、血液に入るとヘモグロビンと結びつき酸素を届けることができなくなるため死亡する。KCNは、空気中で保存すると二酸化炭素と反応して、無毒の炭酸カリウムになる。
日本の土壌は酸性より。雨が多いためアルカリ成分が流される。酸性雨の英城。化成肥料により酸性化。
緑の革命は化学肥料の大量投下。土壌の酸性化を招く。
焼き畑農業は、植物を燃やすことで灰のアルカリでPHを上げる。
水田は灌漑期間でアルカリ化するため、連作障害がおきない。
木酢液は強酸性。強い燻煙のにおいのため、蜂など虫は、山火事を連想して拒絶反応を示す。
酸性雨は樹木を枯らす。貯水力が失われるので、洪水が起き緑が戻らない。