あらすじ
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2050年のカーボンニュートラルに向けて今、最も注目されているのが全固体電池です。トヨタが試作車を公開したことで、その期待はより一層高まっています。本書ではこの全固体電池を基礎のキソから丁寧に解説していきます。
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Posted by ブクログ
図が多く、文字が大きく、説明が平易で分かりやすい!
さらに電池そのものの基礎から説明してくれるので、かなり分かった気になれます。
しかし、電解液はイメージが付きますが、1冊読んでおいてなお「固体電解質」なるものの実在性を疑っています。あるのは間違いないのですけど。
Posted by ブクログ
そもそもの電池の復習が簡潔に理解できる点と、これまでの電池技術を踏まえたうえでの全個体電池の合理性(電解物の析出など)が説明されており、効果的な理解に役立った。
Posted by ブクログ
リチウムイオン電池の特徴に多くのページが割かれているので、初学者にはありがたい内容。電解質が固体(セラミックスやガラス)のリチウムイオン二次電池を全固体電池と呼ぶ。
■リチウムの特徴
・低融点180℃
・水と激しく反応して水素を発生させる
・金属元素の中で最も小さい。比重0.53
■リチウムイオン二次電池
・負極はC6Li(C6はグラファイト)
・正極はLiCoO2(コバルト酸リチウム)
・LiCoO2はレアメタル含みで発火懸念があるのでLiFePO4なども検討されている
・通常のリチウムイオン二次電池の電解質は有機溶剤。揮発性があるので着火爆発のリスクがある。そのリスクを解消するものが固体電解質。
■固体電解質
・セラミックス系とガラス系が主流
・酸化物イオン伝導性セラミックスはマイクロSOFCでも実用化
Posted by ブクログ
タイトルにあるような、全個体電池そのものの解説よりも、電池の歴史や、その中での全個体電池の位置づけあるいは他の次世代型電池の特徴を広く解説してくれている。
全個体電池にページが割かれているのは間違いないが、酸化物型と、硫化物型の、それぞれのマトリックス的な比較が多く、材料の特性であったり構成の歴史といったところの記述は少ない。
とは言え、とりあえず最初にざっくり読むには適した本。