内藤朝雄のレビュー一覧
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ネタバレ普遍的な現象としてのいじめを構造的に示し、構造的な苦しみに着目したやり方で現状を克服することを提示している。
人がどうして残酷な行動に至るのか、構造的に理解することができた。
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生徒も教師も「学校的」な秩序を生きているだけ
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生徒たちは自分たちなりの「よい」「悪い」を体得しておりそれにかなりの自信を持っている
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希薄かつ濃密な人間関係
秩序の生態学的布置
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秩序の生態学モデル
あるタイプの秩序と現実感覚が、他のタイプの秩序と現実感覚を圧倒し、突出している
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群生秩序
=いま・ここのノリをみんなで生きるかたちがそのまま畏怖の対象となり、よしあしを分かつ規範の準拠点にな -
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子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。
今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。
正直読んでいて辛くなる。
一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。
しかしその -
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今までのいじめの実態から、いじめのメカニズムを導き出すことによって問題点を明らかにし、解決策を提言している。特に、いじめのメカニズムは詳細かつ論理的で、説得力がある。著者によると、いじめは、ほとんど集団で行われるが、集団内のノリを重んじることが秩序となり、場の雰囲気(付和雷同)によっていじめが起こる。ノリで響きあうみんなの空気は集団の秩序の根幹であり、人の命よりも大きな存在となっている。空気を読めない者は、「ジコチュウ(自己中心的)」で「悪い」。だから痛めつけられると一例を示している。
解決策についても、抜本的に現在の教育制度を改革し義務教育にしばられず自由に教育機関を選択できようにすべき -
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学校のいじめを社会モデルの形態そのものが引き起こす「メカニズム」としてとらえた社会学的考察本。著者の提唱する、国家より下位にある「中間集団全体主義」における「群生秩序(その群の論理)」がいじめの発生源であるから、その秩序を一般社会の「市民秩序」などの導入で、脱構築してしまえばいじめはなくなる、という論理は、報道や身近な見聞で耳にする「いじめ」の話題に触れるたびに思うことだが、一般感覚からいって、不思議な思考がまかりとおり、容赦ない人間関係が強要され、法律の手が届きにくいという学校という構造の特殊さを思えば、おそらく大半の人は納得がいくのではないかと思う。問題は、著者がいうように、その「共同体主
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ネタバレニートは「情けない」「甘えている」などの根拠のない精神論が一般大衆の間に罷り通り、膾炙される中、そんな風潮に異議申し立てをしているのがこの本。
一章では、ニートには、非求職型(仕事に就きたいが、今仕事を探していない)、非希望型(今仕事に就きたいと思わない)など様々な種類があること、各々に様々な背景があって(資格試験準備中、家事手伝い、療養中など)、一概には捉えられないこと、一般の固定観念と異なり、ニートと呼ばれる人の約4分の3が職に対する意欲を持っていることなどが挙げられていまる。
二章では、ニートを敵視する風潮は、97年の神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)により加熱した青少年ネガ -
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[ 内容 ]
学校や社会からこの苦しみが消えない理由とは?
[ 目次 ]
第1章 「自分たちなり」の小社会
第2章 いじめの秩序のメカニズム
第3章 「癒し」としてのいじめ
第4章 利害と全能の政治空間
第5章 学校制度がおよぼす効果
第6章 あらたな教育制度
第7章 中間集団全体主義
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関 -
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“いじめ“という事象のパターンや人間心理、構造的な発生要因まで踏み込んで分析する優れた本。“いじめ“そのものは卑劣で全く肯定されないが、誰しもがそう感じる存在が何故なくならないのか。進化人類学的にも色々言えそうだが、本書が強調するキーワードは“群生秩序“。
言い換えると、その場の仲間意識やノリといった空気感。もう少し掘り下げるなら、自己保身や相互安全保障を求めた振る舞い。
異物は排除せよ。弱者を保険として安全領域を確保して、捕食の対象として捧げよ—— そんなサディスティックな本能により行われる“いじめ“の実例は、胸糞悪い。
ー 「あの家がおかしかったので学校が騒がれて迷惑ね」と言いながら -