河合莞爾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久々の個人的スマッシュヒットで一気読み。あとがきにあるように、作者はまさに活字のイリュージョニストと思いました。
事件の猟奇性、そしてバラバラ死体から一人の人間を作るという奇抜さ。まずこれらの点に興味を惹かれました。終盤、そのトリックはおよそ予想できるようになりますが、最後まで「読む」モチベーションを維持するには十分な要素。
他にも高坂の正体は?デッドマンの時代錯誤感はなぜ?現職の官房長官が何に関わってるのか?など、終止ダレることない展開は最高。
そして何より登場人物が個性的でとても良いと思います。
まちがってシリーズ3作目になる(と思われる)「ダンデライオン」を先に読んでしまったのですが…そちらは既に読んでいる人向けだったためか描写不足感があったのですが、本作は一作目ということもあって各キャラがしっかり立ってて個性的に描けているので、分かりやすくて印象に強く残りました。
二作目以降も読んでみたくなり、また「ダンデライオン」も再読してみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
鏑木警部補チームの3弾目。
今回は 姫野の 過去に焦点が すえられていく。
そして、より洗練されていく警察小説。
主眼は 警察ではなく その事件のもつ物語性を語ろうとする。
河合莞爾の優れた手法は 時系列を 巧みに 操って、
過去の事件を浮かび上がらせ、現在の事件とともに、
解明する。
今回は 姫野の父親の殺害、牧場での空飛ぶ死体、
屋上での開放密室ヤキトリ事件の三つが重なる。
『空飛ぶ少女』の童話の導入。
宮崎駿の 空から堕ちてくる少女 とリンクするが、
その童話は、幸福には 満ちていない。
三つの作品を見ても、解決することで、
幸せになるかと言うと そうではない 苦みがある。
たんぽぽ。野に一面に咲いたら、素晴らしい光景になるだろう。
その愛らしさが ダンデライオンとなり ライオンの牙とは。
たんぽぽが あふれる国が ユートピアであるが
それは 理想郷や桃源郷ではなく 何もない絶望の国とは、
言葉の質が 変遷していく。
たんぽぽの奇形で 原発反対運動を起こそうという企みも。
空を飛ぶ から 和服、呉服の話となり
なぜ 日本の着物は 振り袖が大きいのか?
という蘊蓄、
空飛ぶのに 重力が関係しているという ベルヌーイの定理
を使ってしまうのも、かなり オタク である。
元原、斎木、そして 巽。
それぞれが、独特の存在感があることで、
物語の 重厚さを つくっている。
次の作品が 楽しみだ。 -
購入済み
想像もつかない展開でした
最初は変な本買っちゃったなあと思いながら読んでいたのですが、途中から思ってもみなかった展開となり、読む手が止まりませんでした。シリーズ化しているようですが、次作は今回のおもしろさを保ったものになっているのでしょうか?もし次作も傑作なら、すばらしいシリーズに出会えたことになりそうです。
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Posted by ブクログ
待望の作者久々の警察シリーズ!
警視庁生活安全課の子ども・女性安全対策係、通称さくらポリスに所属する真白春花。
新宿二丁目に店を構えるカンナの付きまとい相談を受けるうちに、カンナと親しくなる。
そんな中、カンナとも親しい同じビルでお店を営業しているルイが転落死する。
その後、カンナも飛び降り自殺で亡くなり、その死に違和感を覚える春花は警察官では決してあってはならない元暴力団の黒主たちと手を組むことに…
6年前に指導係だった先輩刑事が同じ新宿二丁目で亡くなってることから、春花は二丁目をめぐる利権争いの裏側に次第にのめり込んでいく。
警察物ではあるが、ほとんど刑事の登場はなく、いつもながら作者の背景設定が面白い。河合莞爾ワールド全開で、すごい好きな展開。
2ヶ月連続刊行とのことだが、今作だけで話は完結しており、次作でまた春花と黒主がどう絡んで行くのか、楽しみ。