河合莞爾のレビュー一覧

  • カンブリアⅡ 傀儡の章 警視庁「背理犯罪」捜査係

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    河合莞爾『カンブリアII 傀儡の章 警視庁「背理犯罪」捜査係』中公文庫。

    『カンブリア 邪眼の章 警視庁「背理犯罪」捜査係』の続編。文庫書き下ろし。

    前作の伏線と結末から間違いなく続編があると思っていたら、まさしくその通りだった。常識に反した能力を持つ人間による犯罪、背理犯罪を捜査する特殊八係に所属する尾島到と閑谷一大のコンビが再び奇妙な事件の謎を追う。

    またまた続きがあるようだ。というよりも後半に現職都知事とヤクザが共謀し、能力者を使った犯罪が暴かれるのかと期待したのだが、広げた風呂敷が回収されぬままに結末を迎えた。これは前作よりも酷いかな。

    都内の高速道路で対向車線にはみ出しトラックと衝突事故を起こしたり、選挙演説中の街宣車にタンクローリーが突っ込んだりと、都知事選の候補者が相次いで不審な事故死を遂げる。事故が能力者による背理犯罪ではないかと疑う尾島と閑谷は異常な能力を持つ犯人を追う。

    冒頭に描かれた22年前に久我山で起きた一家惨殺強盗事件との関連は……

    本体価格840円
    ★★★★

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    2021年06月28日
  • カンブリア 邪眼の章 警視庁「背理犯罪」捜査係

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    ネタバレ

    これからの展開次第になってしまう、作品評価は。不思議な力の小説内での登場を否定するつもりはない。しかし、それが面白いシリーズになるのかどうかというと、今は、やや不安になる。

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    2020年10月11日
  • 粗忽長屋の殺人(ひとごろし)

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    落語ネタを使った推理小説4編
    探偵役が優秀すぎて終盤の謎解きに
    なるほどとそういうことかと
    落語好きならもっと楽しめそうです

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    2020年10月11日
  • 800年後に会いにいく

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    面白かったです。同作者の別のSFは正直あんまりだったので、失礼ながら、あんまり期待せずに読んだらなんというか、こういい意味で予想を裏切られて。
    普段からSFってあんまり読まないので期待値が低いってのもあるんですが、ミステリめいたどんでん返しもあり気持ちよく読めました。
    原発に対するお話がちょっと説教臭かったのが少し難点といえば難点だったかな。大事なことではあるけど、リラックスして読書を楽しみたいエンターテイメントな気分の時はちょっとそぐわないかな、と。

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    2020年08月28日
  • デッドマン

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    全体的には猟奇的殺人事件の警察小説。先がある程度詠め、派手な騙しや落としはない。切断された体の各部が接合し生き返る「デッドマン」は、SFを思わせるが実際はそうではない。この謎の解かれていく過程をじっくりと味わうのが良いと思う。

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    2020年08月17日
  • デッドマン

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    とても面白かった。
    SFな展開にしょげていたが、もうそう思わされた時点で術中にハマっていたのだ。眼球を見開き、一気読みしていた。

    確かに無理があると言われたらそうやもしれない。
    しかし、既にデットマンの存在がフィクションのような物なのでご愛嬌を。

    後味の悪さに快感を覚えている。このままだと私はモンスターになってしまう。

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    2022年03月03日
  • カンブリア 邪眼の章 警視庁「背理犯罪」捜査係

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    ミステリとファンタジの境界線。この難しいテーマを河合さんが見事に完成させてしまった。お見事。脱帽です。早く次作を読みたいです。
    あらすじ(背表紙より)
    三鷹の賃貸住宅で若い女性が死亡した。当初は急性心臓死と思われたが、尾島警部補と相棒の閑谷巡査は過去にも同じ部屋で女性の突然死があったことを突き止める。だが怪しいと睨んだ大家・水田をいくら調べても、証拠は出てこない。感じたことのない奇妙な感覚を抱く中、尾島はこの事件の鍵を握る青年と出会い…。

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    2020年04月13日
  • カンブリア 邪眼の章 警視庁「背理犯罪」捜査係

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    ここ最近の作品はAIや近未来ものが多く、読み終わる度に「鏑木班のような作品が読みたいなぁ」と思っていたが、今作でやっと警察もの復活!
    しかも、すぐに手を出しやすい文庫で出してくれるなんて、飛び上がるほど嬉しい!
    タイトルだけ見ると「背理犯罪」と言う難しい言葉に、少し引きそうになるけど、内容は超異常現象、いわゆる超能力による犯罪を裁けるか、と言うところが重要なポイント。
    きっかけが三鷹市で起きた女性の心臓死。聞き込みだけで、単なる自然死ではないと睨んだ捜査一課の尾島と、勘の鋭い所轄の生活安全課の閑谷が見えない殺人事件の謎に迫っていく。
    捜査の過程も、もちろん矛盾もなく、読ませる内容になっているが、後半の裁判から死刑執行までの過程も、考えさせられる内容となっている。
    実際に超能力による犯罪を裁く例など、参考例もない中でこれだけ納得出来る内容でまとめ上げるところが、やはりこの作家さんのすごいところ。
    キーマンとして、途中少しだけ登場する高山宙の存在もまだ明らかになっていないことから、シリーズ化すると思われる。
    尾島と閑谷の関係性も読んでいて、全然嫌味を感じないし、続編を楽しみに待とう。

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    2020年04月06日
  • ダンデライオン

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    鏑木班シリーズの第三弾
    双子の姉妹ってことからなんとなくの想像は働くが
    まぁいつも予想はしないで楽しむのであまり考えずに
    読み進めた
    前作、前々作に劣らず楽しめました
    いくつもの謎から捜査、ひらめきにより
    徐々に真相に迫りつきとめる
    いや~よかったです
    363ページに誤植あり
    このページで野臥が野伏になってる
    箇所がふたつありました

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    2020年03月14日
  • ドラゴンフライ

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    鏑木特捜班が事件を追う第二弾!
    腹を裂かれ内臓を抜き取れた遺体発見
    トンボのネックレスから群馬へ
    追いかけるとトンボがつねに付きまとい
    一作目以上に事件の真相は深くて楽しめました
    犯人が狙った完全犯罪もすごいものがある
    それにしても鏑木班の面々がいい!

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    2020年03月09日
  • 800年後に会いにいく

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    なかなかドラマティックな展開だ。結末が気になって頁を繰るのがもどかしく感じるほどだった。
    しかし、まさかこんな仕掛けがあったとは。
    ある意味、騙されたような気分だけど、そんなに悪い気はしない。
    もっとファンタジックな結末もありなんだろうけど、こんな現実もやっぱり夢があって悪くない。

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    2020年03月06日
  • デッドマン

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    4人の刑事のコンビもよかったし
    ストーリーも楽しめました
    連続殺人からの展開
    なるほどそうきたかという感じ

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    2020年03月03日
  • デッドマン

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    体の一部を切って貼って繋げることが、本当に出来るのだとしても、想像しただけで胸が気持ち悪くなってくる。体の臓器の中でも人の脳は一番デリケートで大切な部分。そこになんの根拠もなく刃物を入れていた時代があったという事を知らなかった。医学は生と死を司る所で、医学に詳しくない私は詳しい医師に頼らざるを得ない。その医師が根拠のない手術をし、後遺症まで残しておいて、本人は雲隠れなんてありえないと思う。手術の成功の可否ではなく、人として信頼していただけに失望は大きい。こんな事がこれから起こる事がない事を切に願う。

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    2019年11月05日
  • 800年後に会いにいく

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    就職活動もままならない中、怪しげな求人のチラシにうっかり応募してしまった青年。
    800年後の未来から送られてきたと言う動画の謎を解き明かそうとする。

    東日本大震災後の未来を語る話。

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    2019年10月06日
  • デッドマン

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    読みやすく、設定に無理がないので違和感も起きず読み進められました。作者の他の作品も読みたくなりました。

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    2018年10月27日
  • 800年後に会いにいく

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    河合莞爾『800年後に会いにいく』幻冬舎文庫。

    これまでの河合莞爾作品とは風合いの違う恋愛SFミステリー。まずはタイトルの『800年後に会いにいく』だ。プロローグに描かれるのは西暦2826年、本編の舞台は東日本大震災後の現代という800年の時間差。如何にして800年後に会いにいくというのか……

    冒頭から興味津々で、心を鷲掴みにされた。今の流行りなのかも知れないが、惜しむらくは表紙イラストがラノベチックであることか。

    物語を構成する大きな謎は800年後の世界に何があったのかということと、現代で起きた原発テロの背景だ。そして、飛田旅人がどのような手段で800年後に生きるメイに会いにいくというのか……それに旅人とマリアの恋の行方が絡んでくる。

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    2018年10月20日
  • ダンデライオン

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    ネタバレ

    鏑木特捜班第3弾。
    今回は姫野の過去に関わるお話でした。
    お父さんの死の真実がわかったことはよかったんだろうな。ずっともやもやしたままだと苦しい。

    毎回、なんとなくはわかるけどちゃんとはわからなくて、ばーっと読んでしまう。
    まさか双子設定がそもそも違うとは思わなかったー。
    しかもちろっと出てきただけの女の子が重要人物だとも思わなかった。

    「なんであんな男についていってしまったのか?」
    確かにそうなんだよね…読んでたらこいつ絶対だめだと思うんだけど、大学生の咲からしたら、ついていきたくなる人だったんだろうなあ。
    当人にしかわからないのかもしれないけど、なんだか切ない。
    「子どもにはわからないのよ」が悲しい…。

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    2018年07月24日
  • ドラゴンフライ

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    ネタバレ

    鏑木特捜班の2作目。
    またあの4人の活躍が読めると思うとうれしい!

    とんぼまみれのこの話は、わかるんだけどわからない感じがもどかしいというか…。そして最後まで読んでからもう一回読むと、同じ言葉でも違って受け取れるからすごい。

    ずっと掛け違ったぼたんが直せなかったようなお話でした。どっか1個違ってたら、幼馴染の彼らはぜんぜん別の人生になってたんだろうなとか思ったり。
    でも相手がいるから、直そう、直した方がいいと思ってもなかなか難しいこともあるんだろうなあ…。

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    2018年07月04日
  • ダンデライオン

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    東京の山間部、廃牧場のサイロで、16年前に失踪した女子大生・咲の死体が発見される。咲は胸を鉄パイプで貫かれ空中を飛んでいるようだった。翌週には、湾岸の高層ホテル屋上で殺人事件が発生。犯人は空を飛んで逃げたかのように姿を消していた。警視庁捜査第一課の鏑木班は、二つの事件に公安部の影を感じながらも、密かに捜査を進める。やがて、咲がかつて在籍していた「タンポポの会」という環境サークルにたどり着くが―。

    流石にシリーズ化されるだけ有り安定の内容だった。
    しかも公安を出し抜いちゃうのは爽快だった。

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    2017年12月08日
  • ドラゴンフライ

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    一作目飛ばして、二作目のドラゴンフライから読んだ(一作目が書店の在庫になかった)けれど充分に、楽しめた。

    これまでそれなりに刑事小説を読んできたけど、また新たなお気に入りが増えた。いいぜ!チーム鏑木!(笑)特に、チャキチャキの江戸っ子の正木さん、べらんめぇ口調が面白いし刑事っぽくなくて、岡っ引きぽい(笑)手錠じゃなくて、十手持ってそうだもん(笑)

    多摩川で発見された遺体をきっかけに、群馬県のとある村に住む幼馴染み三人の関係と過去、ダムの建設と汚職、物語のキーポイントとなる”トンボ”などいくつもの内容へと広がりを見せて、かつそれらが複雑に絡み合い混迷しながら展開していくので、真相がなかなか見えてこなくて、もどかしい思いがした。だけれど、そのもどかしい思い(はやく、真相に辿りつきたい!という)がページを次々と、読み手に捲くらせていく感じがした。

    伏線の回収も最後の方で連続して描かれているのでスッキリしたが、本当のラストはどうなったかが読み手の想像にお任せ的な感じだったので、そこをもう少し描いて欲しかったなー。という印象。

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    2017年10月20日