河合莞爾のレビュー一覧

  • 粗忽長屋の殺人(ひとごろし)

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    落語ネタを使った推理小説4編
    探偵役が優秀すぎて終盤の謎解きに
    なるほどとそういうことかと
    落語好きならもっと楽しめそうです

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    2020年10月11日
  • 800年後に会いにいく

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    面白かったです。同作者の別のSFは正直あんまりだったので、失礼ながら、あんまり期待せずに読んだらなんというか、こういい意味で予想を裏切られて。
    普段からSFってあんまり読まないので期待値が低いってのもあるんですが、ミステリめいたどんでん返しもあり気持ちよく読めました。
    原発に対するお話がちょっと説教臭かったのが少し難点といえば難点だったかな。大事なことではあるけど、リラックスして読書を楽しみたいエンターテイメントな気分の時はちょっとそぐわないかな、と。

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    2020年08月28日
  • デッドマン

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    全体的には猟奇的殺人事件の警察小説。先がある程度詠め、派手な騙しや落としはない。切断された体の各部が接合し生き返る「デッドマン」は、SFを思わせるが実際はそうではない。この謎の解かれていく過程をじっくりと味わうのが良いと思う。

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    2020年08月17日
  • デッドマン

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    とても面白かった。
    SFな展開にしょげていたが、もうそう思わされた時点で術中にハマっていたのだ。眼球を見開き、一気読みしていた。

    確かに無理があると言われたらそうやもしれない。
    しかし、既にデットマンの存在がフィクションのような物なのでご愛嬌を。

    後味の悪さに快感を覚えている。このままだと私はモンスターになってしまう。

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    2020年07月22日
  • カンブリア 邪眼の章 警視庁「背理犯罪」捜査係

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    ミステリとファンタジの境界線。この難しいテーマを河合さんが見事に完成させてしまった。お見事。脱帽です。早く次作を読みたいです。
    あらすじ(背表紙より)
    三鷹の賃貸住宅で若い女性が死亡した。当初は急性心臓死と思われたが、尾島警部補と相棒の閑谷巡査は過去にも同じ部屋で女性の突然死があったことを突き止める。だが怪しいと睨んだ大家・水田をいくら調べても、証拠は出てこない。感じたことのない奇妙な感覚を抱く中、尾島はこの事件の鍵を握る青年と出会い…。

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    2020年04月13日
  • カンブリア 邪眼の章 警視庁「背理犯罪」捜査係

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    ここ最近の作品はAIや近未来ものが多く、読み終わる度に「鏑木班のような作品が読みたいなぁ」と思っていたが、今作でやっと警察もの復活!
    しかも、すぐに手を出しやすい文庫で出してくれるなんて、飛び上がるほど嬉しい!
    タイトルだけ見ると「背理犯罪」と言う難しい言葉に、少し引きそうになるけど、内容は超異常現象、いわゆる超能力による犯罪を裁けるか、と言うところが重要なポイント。
    きっかけが三鷹市で起きた女性の心臓死。聞き込みだけで、単なる自然死ではないと睨んだ捜査一課の尾島と、勘の鋭い所轄の生活安全課の閑谷が見えない殺人事件の謎に迫っていく。
    捜査の過程も、もちろん矛盾もなく、読ませる内容になっているが

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    2020年04月06日
  • ダンデライオン

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    鏑木班シリーズの第三弾
    双子の姉妹ってことからなんとなくの想像は働くが
    まぁいつも予想はしないで楽しむのであまり考えずに
    読み進めた
    前作、前々作に劣らず楽しめました
    いくつもの謎から捜査、ひらめきにより
    徐々に真相に迫りつきとめる
    いや~よかったです
    363ページに誤植あり
    このページで野臥が野伏になってる
    箇所がふたつありました

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    2020年03月14日
  • ドラゴンフライ

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    鏑木特捜班が事件を追う第二弾!
    腹を裂かれ内臓を抜き取れた遺体発見
    トンボのネックレスから群馬へ
    追いかけるとトンボがつねに付きまとい
    一作目以上に事件の真相は深くて楽しめました
    犯人が狙った完全犯罪もすごいものがある
    それにしても鏑木班の面々がいい!

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    2020年03月09日
  • 800年後に会いにいく

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    なかなかドラマティックな展開だ。結末が気になって頁を繰るのがもどかしく感じるほどだった。
    しかし、まさかこんな仕掛けがあったとは。
    ある意味、騙されたような気分だけど、そんなに悪い気はしない。
    もっとファンタジックな結末もありなんだろうけど、こんな現実もやっぱり夢があって悪くない。

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    2020年03月06日
  • デッドマン

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    4人の刑事のコンビもよかったし
    ストーリーも楽しめました
    連続殺人からの展開
    なるほどそうきたかという感じ

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    2020年03月03日
  • デッドマン

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    体の一部を切って貼って繋げることが、本当に出来るのだとしても、想像しただけで胸が気持ち悪くなってくる。体の臓器の中でも人の脳は一番デリケートで大切な部分。そこになんの根拠もなく刃物を入れていた時代があったという事を知らなかった。医学は生と死を司る所で、医学に詳しくない私は詳しい医師に頼らざるを得ない。その医師が根拠のない手術をし、後遺症まで残しておいて、本人は雲隠れなんてありえないと思う。手術の成功の可否ではなく、人として信頼していただけに失望は大きい。こんな事がこれから起こる事がない事を切に願う。

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    2019年11月05日
  • 800年後に会いにいく

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    就職活動もままならない中、怪しげな求人のチラシにうっかり応募してしまった青年。
    800年後の未来から送られてきたと言う動画の謎を解き明かそうとする。

    東日本大震災後の未来を語る話。

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    2019年10月06日
  • デッドマン

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    読みやすく、設定に無理がないので違和感も起きず読み進められました。作者の他の作品も読みたくなりました。

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    2018年10月27日
  • 800年後に会いにいく

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    河合莞爾『800年後に会いにいく』幻冬舎文庫。

    これまでの河合莞爾作品とは風合いの違う恋愛SFミステリー。まずはタイトルの『800年後に会いにいく』だ。プロローグに描かれるのは西暦2826年、本編の舞台は東日本大震災後の現代という800年の時間差。如何にして800年後に会いにいくというのか……

    冒頭から興味津々で、心を鷲掴みにされた。今の流行りなのかも知れないが、惜しむらくは表紙イラストがラノベチックであることか。

    物語を構成する大きな謎は800年後の世界に何があったのかということと、現代で起きた原発テロの背景だ。そして、飛田旅人がどのような手段で800年後に生きるメイに会いにいくという

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    2018年10月20日
  • ダンデライオン

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    ネタバレ

    鏑木特捜班第3弾。
    今回は姫野の過去に関わるお話でした。
    お父さんの死の真実がわかったことはよかったんだろうな。ずっともやもやしたままだと苦しい。

    毎回、なんとなくはわかるけどちゃんとはわからなくて、ばーっと読んでしまう。
    まさか双子設定がそもそも違うとは思わなかったー。
    しかもちろっと出てきただけの女の子が重要人物だとも思わなかった。

    「なんであんな男についていってしまったのか?」
    確かにそうなんだよね…読んでたらこいつ絶対だめだと思うんだけど、大学生の咲からしたら、ついていきたくなる人だったんだろうなあ。
    当人にしかわからないのかもしれないけど、なんだか切ない。
    「子どもにはわからない

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    2018年07月24日
  • ドラゴンフライ

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    ネタバレ

    鏑木特捜班の2作目。
    またあの4人の活躍が読めると思うとうれしい!

    とんぼまみれのこの話は、わかるんだけどわからない感じがもどかしいというか…。そして最後まで読んでからもう一回読むと、同じ言葉でも違って受け取れるからすごい。

    ずっと掛け違ったぼたんが直せなかったようなお話でした。どっか1個違ってたら、幼馴染の彼らはぜんぜん別の人生になってたんだろうなとか思ったり。
    でも相手がいるから、直そう、直した方がいいと思ってもなかなか難しいこともあるんだろうなあ…。

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    2018年07月04日
  • ダンデライオン

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    東京の山間部、廃牧場のサイロで、16年前に失踪した女子大生・咲の死体が発見される。咲は胸を鉄パイプで貫かれ空中を飛んでいるようだった。翌週には、湾岸の高層ホテル屋上で殺人事件が発生。犯人は空を飛んで逃げたかのように姿を消していた。警視庁捜査第一課の鏑木班は、二つの事件に公安部の影を感じながらも、密かに捜査を進める。やがて、咲がかつて在籍していた「タンポポの会」という環境サークルにたどり着くが―。

    流石にシリーズ化されるだけ有り安定の内容だった。
    しかも公安を出し抜いちゃうのは爽快だった。

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    2017年12月08日
  • ドラゴンフライ

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    一作目飛ばして、二作目のドラゴンフライから読んだ(一作目が書店の在庫になかった)けれど充分に、楽しめた。

    これまでそれなりに刑事小説を読んできたけど、また新たなお気に入りが増えた。いいぜ!チーム鏑木!(笑)特に、チャキチャキの江戸っ子の正木さん、べらんめぇ口調が面白いし刑事っぽくなくて、岡っ引きぽい(笑)手錠じゃなくて、十手持ってそうだもん(笑)

    多摩川で発見された遺体をきっかけに、群馬県のとある村に住む幼馴染み三人の関係と過去、ダムの建設と汚職、物語のキーポイントとなる”トンボ”などいくつもの内容へと広がりを見せて、かつそれらが複雑に絡み合い混迷しながら展開していくので、真相がなかなか見

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    2017年10月20日
  • デッドマン

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    鏑木特捜班シリーズの第1作目。

    前後してしまったが、2作目の「ドラゴンフライ」を読んで、どうしても読みたくなって。

    東京都内のマンションで頭部を切り取られた男性の遺体が発見される。

    その後、次々と、手、胴体、足がなくなった死体が6体見つかった。まるで、持ち去ったパーツで、一人の人間を組み立てるかのように…。

    鏑木という、天才でも、ヒーローでもないが、その荒唐無稽な「思いつき」に引っ張られるように部下たちが動く。

    それは、信頼以外のなにものでもない。

    正木、姫野、澤田という個性的なメンバーが力を発揮していく過程が、実に魅力的だ。

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    2017年09月30日
  • デッドマン

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    今月の1冊目。今年の7冊目。

    1ヶ月ぶりの推理小説。読み応えはあった。が、もう少し登場人物に感情移入したかった。しかし、話の流れ・インパクトはいい感じでミステリ欲を満足させてもらいました。
    定期的にこういう本を読んでいきたい。

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    2017年06月11日