【感想・ネタバレ】デッドマンのレビュー

あらすじ

身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、死体から蘇ったという男からメールが届く。自分を殺した犯人を突き止めるために協力したいとあり…。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

十三年も前に書かれたものとは思えないほど、知識もテクノロジーも古臭くない。
まず、登場人物たち皆キャラが立ってて“いいヤツ”なので、読んでいて全くストレスがないし好感が持てるので警察側に感情移入しやすい。
謎や殺され方も使い古されたものではあったけど、ホワイダニットが斬新。気持ちよく騙された〜!
だ、ホントに…犯人側が切ないし、マジで最後はエーンお前が死ね〜(包丁を振り回す絵文字)になってしまうので、そこだけモヤる…。猿が死ななくてよかった…。

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2025年02月12日

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冒頭からひきこまれ、ありとあらゆる推理で
からくりを暴こうと読み進んだが、
まったく想像できないミステリーでしたw
事件は40年もの時を超えて
真実に辿り着く。
めちゃくちゃ読み応え抜群の作品でした。
カラクリは全て目的を達成させるべく
巧妙に根拠ある犯罪である事を証明してくれた。
悲しい結末も、納得のラストとして
読み切る事ができました。
著者の作品ははじめて読みましたが、
他作品も必読です!

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2021年01月01日

Posted by ブクログ

流石はミステリ大賞受賞作と言える小説でした。
よくこんな話が考えれるなぁ!
全ての辻褄が最後に確り合ってました。

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2019年03月11日

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ネタバレ

おもしろかった!

死体から人間を作れるはずないとわかっていても、もしかして…と思ってしまった。
捜査する4人もそれぞれタイプが違ってよかった★
男の人が1つのことに向かってがんばってるのってかっこいい!
元刑事さんは切ないなあ…。

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2018年06月23日

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ネタバレ

評価は5

内容(ブックデーターより)
頭部がない死体、胴体がない死体、右手がない死体…。遺体の一部が持ち去られる猟奇殺人事件が6件連続して発生した。捜査が混乱を極める中、ある日本部に1通のメールが届く。僕は継ぎ合わされた死体から蘇った死人です。僕たちを殺した犯人を見つけてください―。鏑木警部補率いるクセ者揃いの特捜班が前代未聞の謎に挑む。度肝を抜く結末が待ち構える警察小説新次元!横溝正史ミステリ大賞受賞作、待望の文庫化。

刑事達の個性表現に今ひとつキレが無かったのが残念だったが、個人的に話は面白かった。

しかし内閣官房長官…こんな人が生き延びて良い思いしてるって、許せない気持ちになった。人生平等じゃないんだ!と改めて思い知らされた。

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2017年10月17日

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文体が独特で、内容もやたらハードボイルド、設定は奇想天外で面白かったです!
リアルすぎて退屈な小説よりもずっといいと思います。出て来る登場人物の個性も世代による違いなどもきちんと描かれているので映像が頭の中で展開する感じで、どんどん読み進めることができました。
他の作品ももっとたくさん読んでみたい著者です!

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2016年11月03日

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ネタバレ

久々の個人的スマッシュヒットで一気読み。あとがきにあるように、作者はまさに活字のイリュージョニストと思いました。

事件の猟奇性、そしてバラバラ死体から一人の人間を作るという奇抜さ。まずこれらの点に興味を惹かれました。終盤、そのトリックはおよそ予想できるようになりますが、最後まで「読む」モチベーションを維持するには十分な要素。

他にも高坂の正体は?デッドマンの時代錯誤感はなぜ?現職の官房長官が何に関わってるのか?など、終止ダレることない展開は最高。

そして何より登場人物が個性的でとても良いと思います。

まちがってシリーズ3作目になる(と思われる)「ダンデライオン」を先に読んでしまったのですが…そちらは既に読んでいる人向けだったためか描写不足感があったのですが、本作は一作目ということもあって各キャラがしっかり立ってて個性的に描けているので、分かりやすくて印象に強く残りました。

二作目以降も読んでみたくなり、また「ダンデライオン」も再読してみたくなりました。

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2016年08月28日

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初読みの作家さんでしたが、文句なしの大好きな作家さんになりました。本の感想?最高です。おススメします。
あらすじ(背表紙より)
頭部がない死体、胴体がない死体、右手がない死体…。遺体の一部が持ち去られる猟奇殺人事件が6件連続して発生した。捜査が混乱を極める中、ある日本部に1通のメールが届く。僕は継ぎ合わされた死体から蘇った死人です。僕たちを殺した犯人を見つけてください―。鏑木警部補率いるクセ者揃いの特捜班が前代未聞の謎に挑む。度肝を抜く結末が待ち構える警察小説新次元!横溝正史ミステリ大賞受賞作、待望の文庫化。

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2016年08月20日

購入済み

想像もつかない展開でした

最初は変な本買っちゃったなあと思いながら読んでいたのですが、途中から思ってもみなかった展開となり、読む手が止まりませんでした。シリーズ化しているようですが、次作は今回のおもしろさを保ったものになっているのでしょうか?もし次作も傑作なら、すばらしいシリーズに出会えたことになりそうです。

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2014年09月08日

ネタバレ 購入済み

面白い。

デッドマンの正体が死者蘇生で蘇ったオカルト的存在だと思ってたのが、まんまと騙されました。
次回作も出てるので近いうちに買うつもりです。

#アツい #感動する #ドキドキハラハラ

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2023年07月26日

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連続殺人事件発生。男性の頭部を切除し残りを放置、あるいは胴体を切除し残りを放置、足、腕・・・(島田荘司の「占星術殺人事件」を思い出す)警視庁鏑木警部補はこの謎を解けるか?

めちゃくちゃ面白かった。「豪球復活」が面白かったので、過去作を漁ってみたら、傑作に出会った。

トンデモないアイデア+キャラクター+文章の巧さすべてがキレッキレだった。

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2023年02月19日

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「ドラゴンフライ」「デビル・イン・ヘブン」の河合さんのデビュー作。身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。警察が事件を追う中、死体から蘇ったという男からメールが届く。 なかなか面白かった。

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2023年02月18日

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想像を絶する長い年月をどんな思いで過ごしてきたかを思うと胸が痛い。フィクションではあるものの実際にあり得るかもと思えて切ない。

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2022年12月23日

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まさかまさかの展開。
文字のまま読んでいると、完全に騙される。
設定とゾワッとする感じは好みで
すごく楽しく読んだのですが、
種明かし方が何かちょっとな〜と、
そんなにべらべらしゃべるかな?とか。笑
でもとっても面白い作品でした。

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2022年07月21日

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河合莞爾さん初読み!
表紙とあらすじに惹かれて、
突如デッドマンを名乗る死体からのメール?とか。
気になって一気にページ捲ってた
序盤からの伏線、トリックなどなど
全体的に上手だし面白い作品でした!

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2021年09月25日

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全体的には猟奇的殺人事件の警察小説。先がある程度詠め、派手な騙しや落としはない。切断された体の各部が接合し生き返る「デッドマン」は、SFを思わせるが実際はそうではない。この謎の解かれていく過程をじっくりと味わうのが良いと思う。

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2020年08月17日

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とても面白かった。
SFな展開にしょげていたが、もうそう思わされた時点で術中にハマっていたのだ。眼球を見開き、一気読みしていた。

確かに無理があると言われたらそうやもしれない。
しかし、既にデットマンの存在がフィクションのような物なのでご愛嬌を。

後味の悪さに快感を覚えている。このままだと私はモンスターになってしまう。

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2020年07月22日

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4人の刑事のコンビもよかったし
ストーリーも楽しめました
連続殺人からの展開
なるほどそうきたかという感じ

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2020年03月03日

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体の一部を切って貼って繋げることが、本当に出来るのだとしても、想像しただけで胸が気持ち悪くなってくる。体の臓器の中でも人の脳は一番デリケートで大切な部分。そこになんの根拠もなく刃物を入れていた時代があったという事を知らなかった。医学は生と死を司る所で、医学に詳しくない私は詳しい医師に頼らざるを得ない。その医師が根拠のない手術をし、後遺症まで残しておいて、本人は雲隠れなんてありえないと思う。手術の成功の可否ではなく、人として信頼していただけに失望は大きい。こんな事がこれから起こる事がない事を切に願う。

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2019年11月05日

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読みやすく、設定に無理がないので違和感も起きず読み進められました。作者の他の作品も読みたくなりました。

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2018年10月27日

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鏑木特捜班シリーズの第1作目。

前後してしまったが、2作目の「ドラゴンフライ」を読んで、どうしても読みたくなって。

東京都内のマンションで頭部を切り取られた男性の遺体が発見される。

その後、次々と、手、胴体、足がなくなった死体が6体見つかった。まるで、持ち去ったパーツで、一人の人間を組み立てるかのように…。

鏑木という、天才でも、ヒーローでもないが、その荒唐無稽な「思いつき」に引っ張られるように部下たちが動く。

それは、信頼以外のなにものでもない。

正木、姫野、澤田という個性的なメンバーが力を発揮していく過程が、実に魅力的だ。

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2017年09月30日

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今月の1冊目。今年の7冊目。

1ヶ月ぶりの推理小説。読み応えはあった。が、もう少し登場人物に感情移入したかった。しかし、話の流れ・インパクトはいい感じでミステリ欲を満足させてもらいました。
定期的にこういう本を読んでいきたい。

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2017年06月11日

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首のない死体が見つかる。
その現場は、整理されていて、なにも盗まれていない。
『きれいすぎる。』という疑問だけが残った。
その次に 胴のない死体が見つかる。
なぜなのか?

盗んだのはアタマなのではないか?
と 推定する 鏑木警部補。
それが、事件の捜査本部の部長代行に命じられる。
(ちょっと、ありえないが、物語をすすめるために必要)
経験の豊富な広木、暴走する姫野、プロファイラー澤田。
4人組が 中心となって 事件を解決する。

プロファイラーは、異常嗜好、怨恨、隠蔽のいずれにもはまらないと言う。
猟奇犯罪ではないと言う。

アタマ、胴、そして 手と足が接合されて、
生き返るというのが この物語の ツボとなる。
無理だよね。血液や免疫の問題、接合技術、様々な問題があり、
それを、接着剤のように くっつけることができてしまう。
つまり、それが できたように思わせることに 編集手腕がある。

あわせて、時間軸が ある一定のところでとまっている。
それが ロボトミー技術とつながる。
確かに、私が学生の頃に 反対の動きがあった。
それに、この作者は 私と同世代より少し若いくらいですね。
会話のたたみ方が おじさん臭い。

接合されたアタマが 記憶を 呼び戻しながら、
自分とは何か?を考えるのだが、
女医の高坂紫苑に アタマの名前を教えてもらう。
介護猿のアプに 助けられて 目覚ましく回復する。
志津という女性にも会い、自分の存在が見えてくる。
そして、タブレットも使い メールができるようになる。
限られた情報の中で 自分が何ものか 理解し始める。
自分が 死んだもの デッドマンの自覚が芽生える。

そして 捜査は デッドマンのメールから
急展開し始める。
物語の構成は 実にたくみだが、
やはり、デッドマンがつくれないことに、
物語が 記憶の存在とロボトミーにつながっていく。
医療技術は そう簡単に発展しない。
それでも、鏑木は シッポをつかんで 真犯人に迫っていく。
推理小説としては、あたらしい視点を持ち込んで、
うまく構成されている。
しかし、警察の組織構造が、物語に会わせすぎなところが、残念。

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2016年08月15日

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第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作、初めての河合莞爾。
猟奇的連続バラバラ殺人を追う警視庁特捜班の捜査状況と、遺体を継ぎ合わせ甦った死体(デッドマン)の視点の双方からストーリー展開するミステリです。
ちょっと警察小説っぽい感じもありますが、やはり基本はミステリですね。なかなかの一気読みでした。
特捜班側の踏み込んだ心理描写と、全体のエピローグ的締め括りがあれば、もっと良かったと思うのですが・・・

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2016年01月16日

Posted by ブクログ

第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

 都内で首の無い死体が発見される。切り口が妙にきれいで、部屋にも争った形跡は無い。その後、胴体が無い死体、右手が無い死体と連続して見つかるものの、どの現場にも目ぼしい証拠が無く、これまでの猟奇犯罪の分類にも該当しない。犯人は一体何が目的なのか?

 刑事側の視点と、そしてどうやら持ち去られたパーツを組み合わせて作られたと思われる“デッドマン”両方の視点から描かれるのだが、これがまずうまいなぁと。真犯人の作戦に読者側もまんまとはめられているというか、確かにパーツが持ち去られる→アゾート殺人というのは作中でも触れられているが、今までミステリを読んできた人間なら特に、そういう思考に陥ってしまうもんなぁ。デッドマンが助けてほしくて刑事にコンタクトをとろうとするというのも意外な展開だった。

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

頭部がない、胴体がない、そして腕と足のない遺体がそれぞれ順に見つかる。
犯人は同一犯と見られるが、それぞれの部位を切り取っていく意図がわからない。
捜査は難航する。
そんな中、捜査本部宛に謎のデッドマンからのメールが届く。
事件の被害者たちの遺体から出来ているというデッドマンは、警察に犯人を捕まえてくれと訴えている。
一体どうなっているのか?
謎は深まる。
そして、この事件の深い部分が明らかになっていく。

2022.9.16

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2022年09月16日

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頭部、胴体、手足一本づつをそれぞれ持ち去られた死体がつぎつぎと見つかる。昼行燈の鏑木刑事補、口うるさくて粘り強い玉木警部補、刑事オタクの姫野巡査、科警研から出向してきた澤田の4人が中心となり犯人を追っていくが、捜査は困難を極める。すると、何人もの人間の体の一部をつなぎ合わせて生まれたというデッドマンからメールが届く。
よくプロットを考えて書いているが、無理やり感が無いとは言えない。4人の刑事たちも個性があって面白いのだがもう一息というところか。次作に期待したい。

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2020年04月27日

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キャラクター設定も含めて非常に漫画チックだった。ただ、デッドマンのトリックは文章でないと描けない。そういう意味では何だか不思議な作品。

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2018年06月20日

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 インパクトが強い表紙が素敵であること、そして第32回(2012年度)横溝正史ミステリ大賞受賞作なので更に加点が付き読んでみた。殺人行為は過激で、グロ路線かと期待したのだが文章からは嫌悪感は感じない。現実感がなければ、怖さが伝わらず。謎解きにいたっては、殺人動機は理解できるとして・・・

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2017年09月05日

Posted by ブクログ

怖かったぁ〜
6人を殺して1人のパーツを足していくと一人の人間に。頭、左右の手、左右の足。。全部で6つ。

奇妙な殺人事件の意味するところは??

途中、話が飛躍してすこし辻褄があって無いような気もしたけど、話としては面白かった!

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2017年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全体的には可もなく不可もなくくらいの印象なんですが、この手の復讐話ってどうも苦手で・・・結局のところかなりひどい目にあってるわけですが、倫理とかそういうものに配慮してのことなのかわかりませんが、復讐を綺麗に遂げる結末ってほとんどみたことがないんですよ。往々にして追いかける警察側とかでも「俺だってあんな畜生殺してやりたいさ!でも・・」みたいなね。それこそ「倍返し」じゃないですけどB級スプラッターなみのめちゃくちゃひどい目にあわせてああすっきり!みたいなのがたまにはあってもいいんじゃないかと思ってみたり。これであいつも社会的には抹殺されたみたいなふわっとした感じじゃなくて。
この本だって、計画の流れで殺されちゃった孫のみなさんのほうが気の毒じゃないですかね?

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2017年05月19日

Posted by ブクログ

警察小説と本格ミステリが見事に融合したエンターテインメントの快作。
刑事同士の掛け合いも面白いし、事件の特異性や死者の語りなどによってリーダビリティも抜群。

後半になると結構あからさまな描写などで事件の全容が見えやすくなっている部分はあるが、それをとっても余りある面白さ。
熱い展開が好きな人にオススメ。

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2014年11月06日

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