河合莞爾のレビュー一覧
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ネタバレ人が空中で殺されるという、不可思議な事件が興味を惹きます。民間伝承が絡むあたりから「マスターキートン」「バチカン奇跡調査官」を連想しました。
中盤までは少し緩慢な展開が続く印象でしたが、それ以降は一気にちりばめられた要素が収束していきます。そこからはページをめくる手が止められないくらい惹き込まれました。
ただ、夢と咲の件はなんとか納得できましたが、八木百合香の存在はちょっと不満というか、納得がいかなかったです。これがアリならトリックとしてはなんでもアリのように思われて、ズルいなーと思ってしまったので…
あとはヒメを除く鏑木捜査チームメンの描写が薄く感じられたのですが、あとがきで本作がシリ -
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トンボの故郷 飛龍村 奥の沢。
沢山の種類のトンボが、飛び交い。
その中に ムカシトンボもいた。
それが 巨大なダムがつくられることで、
飛龍村も ダムの底に 沈んでしまう。
反対運動が強く、長い時間をかけて、建設がすすみ
8800億円もの投資となった ダム建設だった。
トンボが好きな 遊介。同級生の 健。
そして、眼が見えない 泉美。
遊介と健は 年下の泉美をかわいがっていた。
そして、二人とも 泉美を守ってやろうとしていた。
は トンボが縁で 友達になり、
3人は 巨大トンボ メガネウラ を見る。
遊介は、公務員に。健は 建設設計会社を経営。
遊介が アジの開きのように 内蔵は切り取 -
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首のない死体が見つかる。
その現場は、整理されていて、なにも盗まれていない。
『きれいすぎる。』という疑問だけが残った。
その次に 胴のない死体が見つかる。
なぜなのか?
盗んだのはアタマなのではないか?
と 推定する 鏑木警部補。
それが、事件の捜査本部の部長代行に命じられる。
(ちょっと、ありえないが、物語をすすめるために必要)
経験の豊富な広木、暴走する姫野、プロファイラー澤田。
4人組が 中心となって 事件を解決する。
プロファイラーは、異常嗜好、怨恨、隠蔽のいずれにもはまらないと言う。
猟奇犯罪ではないと言う。
アタマ、胴、そして 手と足が接合されて、
生き返るというのが この -
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シリーズ第2弾。
相変わらず、ついに超常現象に走ったかと思うような謎が謎を呼ぶ、先の読めないミステリアスな警察小説である。
プロローグに描かれる山中で遭難した男が体験したSFのような出来事、三人の子供たちが目撃した太古に絶滅したはずの巨大トンボ、多摩川の河川敷で発見された猟奇死体。物語はどう繋がり、結末がどうなるのか、果たして全てを回収出来るのか不安になるほどのミステリアスな材料の数々。
今回も鏑木警部補が率いる特別捜査班が時には強引な捜査と紆余曲折の末、事件の核心に辿り着く。
半ば強引な展開もあるが、全く先が読めず、読み進むうちに早く結末を知りたいという欲求が増していく、不思議な魅力 -
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高齢者優遇とか甘い言葉に乗せられて、カジノ遊びを教え込まれて。すっかり愚民化させられて・・・。
実際にカジノ特区だか法案の話も出てたよね?テレビでもゲームセンターに高齢者を集わせて、楽しく介護予防・・・なんて話題もやってたよね。そっかー、あれって、さりげなくギャンブル依存症を作って、お金を巻き上げるつもりだったんだ、怖いこと考えるなぁと思った。
ギャンブル依存症は病気。借金だの家庭崩壊だのって大きな問題になってるし、ギャンブルなんてモノに手を打さなければ、そんな病気にはならないのに。依存症になったら抜け出すの大変なんでしょ?ギャンブル施設なんてホントいらない。 -
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シリーズ2作目。
今回はトクリュウやトー横キッズなど、時事ネタで切り込んできたが、1作目ほどのインパクトはなく、かなりのトーンダウンが否めない。
警察官である真白と元暴力団の黒主との絡みが、1番の読ませどころだと思うが、黒主が終始真白の指示役に徹し、共謀と言う関係と言うのにはちょっと…
特に黒主の事件の先読みが早過ぎて、最早真白の捜査シーンは必要なのか?と思ってしまうくらい。
暴対の仰木の登場シーンが増えたものの、何だか利用されてるだけの駒みたいで、こっちの描き方もイマイチ。
ただ少年犯罪に心を寄せる真白の姿は、さくらポリスらしさを感じた。
17歳で死にたい。
この言葉に当時の自分を思い出した -
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ネタバレ2023/10/29
うーん、、まぁたしかにそうだけどさぁ、論理が少し強引な気がする。人間は常に正しいなんてないです。むしろそっちが難しい。それならほとんどの人類がジャンヌの殺害対象になります。そして、それが理由なら、過去にもロボットによる殺人はあったはず。やっぱりロボットはロボットだなぁと。感情がないので、人間のような善悪判断は出来ないんだなぁと。でも、それがまた難しくて、感情がないからこそ固定観念を覆すような思考もできるんだなぁと。そこはおもしろかった。面白かったけど、文章も少しダラついていて今一つかな、、読みやすいけど。トロッコ問題とも関連してるんじゃないかな。ジャンヌは自分で思考でき -
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第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
都内で首の無い死体が発見される。切り口が妙にきれいで、部屋にも争った形跡は無い。その後、胴体が無い死体、右手が無い死体と連続して見つかるものの、どの現場にも目ぼしい証拠が無く、これまでの猟奇犯罪の分類にも該当しない。犯人は一体何が目的なのか?
刑事側の視点と、そしてどうやら持ち去られたパーツを組み合わせて作られたと思われる“デッドマン”両方の視点から描かれるのだが、これがまずうまいなぁと。真犯人の作戦に読者側もまんまとはめられているというか、確かにパーツが持ち去られる→アゾート殺人というのは作中でも触れられているが、今までミステリを読んできた人間な -
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ネタバレ天才投手矢神が記憶を失った状態でハワイで発見される。ブルペン捕手である沢本はかつての豪球を取り戻すべく、奮戦する中、矢神は自宅の地下室から自身による手書きのノートを見つける。そこには記憶を失った自分への投球の詳細な記録と昔「人を殺した消えるボール」のメモが・・
記憶を失った男がだんだんとその剛腕を取り戻し、(完全に読売ジャイアンツを思わしき)所属していた球団に復讐?する様はオーソドックスではあるけどなかなかに熱いお話ではある。今作はそこに「殺人の告白」というミステリエッセンスを加えたひねりが面白いですね。面白い・・けど、最後ちょっと・・どうにかならなかったものか。本人が望んだこととはいえなあ