河合莞爾のレビュー一覧

  • ダンデライオン

    Posted by ブクログ

    シリーズ第三弾。今作も変死体の謎から始まる物語。期待を裏切らない最上のミステリでした。
    あらすじ(背表紙より)
    東京の山間部、廃牧場のサイロで、16年前に失踪した女子大生・咲の死体が発見される。咲は胸を鉄パイプで貫かれ空中を飛んでいるようだった。翌週には、湾岸の高層ホテル屋上で殺人事件が発生。犯人は空を飛んで逃げたかのように姿を消していた。警視庁捜査第一課の鏑木班は、二つの事件に公安部の影を感じながらも、密かに捜査を進める。やがて、咲がかつて在籍していた「タンポポの会」という環境サークルにたどり着くが―。

    0
    2016年12月06日
  • ドラゴンフライ

    Posted by ブクログ

    デッドマンで衝撃を受けての二作目。期待を裏切らない最上のミステリでした。これは3作目も早々に読まねば・・・
    あらすじ(背表紙より)
    多摩川の河川敷で臓器を抜き取られた猟奇死体が発見された。警視庁捜査第一課の警部補・鏑木率いる4人の特別捜査班は、現場に残されたトンボのネックレスを手掛かりに群馬県の奥地の村へ向かう。やがて被害者は村出身の青年・遊介と判明。20年前に起きた夫婦殺害、ダム建設反対運動、巨大トンボ伝説など、事件との関連が次々と明らかになり混迷を極めていく。鏑木班は遊介の幼馴染みである泉美と建のふたりに事情を聴くが…。

    0
    2016年10月31日
  • ダンデライオン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人が空中で殺されるという、不可思議な事件が興味を惹きます。民間伝承が絡むあたりから「マスターキートン」「バチカン奇跡調査官」を連想しました。

    中盤までは少し緩慢な展開が続く印象でしたが、それ以降は一気にちりばめられた要素が収束していきます。そこからはページをめくる手が止められないくらい惹き込まれました。

    ただ、夢と咲の件はなんとか納得できましたが、八木百合香の存在はちょっと不満というか、納得がいかなかったです。これがアリならトリックとしてはなんでもアリのように思われて、ズルいなーと思ってしまったので…

    あとはヒメを除く鏑木捜査チームメンの描写が薄く感じられたのですが、あとがきで本作がシリ

    0
    2016年08月28日
  • ドラゴンフライ

    Posted by ブクログ

    トンボの故郷 飛龍村 奥の沢。
    沢山の種類のトンボが、飛び交い。
    その中に ムカシトンボもいた。

    それが 巨大なダムがつくられることで、
    飛龍村も ダムの底に 沈んでしまう。
    反対運動が強く、長い時間をかけて、建設がすすみ
    8800億円もの投資となった ダム建設だった。

    トンボが好きな 遊介。同級生の 健。
    そして、眼が見えない 泉美。
    遊介と健は 年下の泉美をかわいがっていた。
    そして、二人とも 泉美を守ってやろうとしていた。
    は トンボが縁で 友達になり、
    3人は 巨大トンボ メガネウラ を見る。

    遊介は、公務員に。健は 建設設計会社を経営。
    遊介が アジの開きのように 内蔵は切り取

    0
    2016年08月20日
  • デッドマン

    Posted by ブクログ

    首のない死体が見つかる。
    その現場は、整理されていて、なにも盗まれていない。
    『きれいすぎる。』という疑問だけが残った。
    その次に 胴のない死体が見つかる。
    なぜなのか?

    盗んだのはアタマなのではないか?
    と 推定する 鏑木警部補。
    それが、事件の捜査本部の部長代行に命じられる。
    (ちょっと、ありえないが、物語をすすめるために必要)
    経験の豊富な広木、暴走する姫野、プロファイラー澤田。
    4人組が 中心となって 事件を解決する。

    プロファイラーは、異常嗜好、怨恨、隠蔽のいずれにもはまらないと言う。
    猟奇犯罪ではないと言う。

    アタマ、胴、そして 手と足が接合されて、
    生き返るというのが この

    0
    2016年08月15日
  • デビル・イン・ヘブン

    Posted by ブクログ

    未来の話。
    ホントにこんな未来が来たら。。。
    やぁね

    ちゃんと。。。
    事件が解決してほしいと願う!
    でも、どう一刑事が立ち向かっていけるのか
    気ーにーなーるー( ・ε・)(笑)

    今回のも面白く読ませてもらいました
    鏑木チームのシリーズもまた新作出るのを楽しみにしてます(≧∇≦)

    0
    2016年07月03日
  • ドラゴンフライ

    Posted by ブクログ

    シリーズ第2弾。

    相変わらず、ついに超常現象に走ったかと思うような謎が謎を呼ぶ、先の読めないミステリアスな警察小説である。

    プロローグに描かれる山中で遭難した男が体験したSFのような出来事、三人の子供たちが目撃した太古に絶滅したはずの巨大トンボ、多摩川の河川敷で発見された猟奇死体。物語はどう繋がり、結末がどうなるのか、果たして全てを回収出来るのか不安になるほどのミステリアスな材料の数々。

    今回も鏑木警部補が率いる特別捜査班が時には強引な捜査と紆余曲折の末、事件の核心に辿り着く。

    半ば強引な展開もあるが、全く先が読めず、読み進むうちに早く結末を知りたいという欲求が増していく、不思議な魅力

    0
    2016年05月05日
  • デッドマン

    Posted by ブクログ

    第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作、初めての河合莞爾。
    猟奇的連続バラバラ殺人を追う警視庁特捜班の捜査状況と、遺体を継ぎ合わせ甦った死体(デッドマン)の視点の双方からストーリー展開するミステリです。
    ちょっと警察小説っぽい感じもありますが、やはり基本はミステリですね。なかなかの一気読みでした。
    特捜班側の踏み込んだ心理描写と、全体のエピローグ的締め括りがあれば、もっと良かったと思うのですが・・・

    0
    2016年01月16日
  • デビル・イン・ヘブン

    Posted by ブクログ

    高齢者優遇とか甘い言葉に乗せられて、カジノ遊びを教え込まれて。すっかり愚民化させられて・・・。

    実際にカジノ特区だか法案の話も出てたよね?テレビでもゲームセンターに高齢者を集わせて、楽しく介護予防・・・なんて話題もやってたよね。そっかー、あれって、さりげなくギャンブル依存症を作って、お金を巻き上げるつもりだったんだ、怖いこと考えるなぁと思った。

    ギャンブル依存症は病気。借金だの家庭崩壊だのって大きな問題になってるし、ギャンブルなんてモノに手を打さなければ、そんな病気にはならないのに。依存症になったら抜け出すの大変なんでしょ?ギャンブル施設なんてホントいらない。

    0
    2015年05月23日
  • デビル・イン・ヘブン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ありえなくもない近未来の日本。
    私は基本的にギャンブル全く興味無いけど、身内がってこともあるし、恐ろしい世界

    0
    2014年09月24日
  • デビル・イン・ヘブン

    Posted by ブクログ

    国家戦略特区構想の目玉と言われるカジノ解禁をテーマにした近未来小説。
    カジノが与える社会的インパクトとパチンコ、公営ギャンブルのそれと何が違うのかとか想像力を養うにはいいかもしれない。

    0
    2014年05月06日
  • デビル・イン・ヘブン

    Posted by ブクログ

    カジノが特区として合法化された未来の東京のお話。極上のエンタテイメントであることは間違いないのですが、今ひとつすっきりしない結末で★一つ減点。

    0
    2014年03月14日
  • デビル・イン・ヘブン

    Posted by ブクログ

    2023年のカジノが解禁された架空の地、聖洲のカジノを巡る不審な事故死を追う二人の刑事の物語。非常に面白く、読み応えも抜群!しかし、統計論が2013年以前のデータを元にしているため、多少違和感が…2013年以前は実際の都知事の名前を思わせる具体名があるのに、2023年にはなかったり、多少無理はあったが、そこは何とか想像で作り上げて欲しかった。

    0
    2014年03月10日
  • 共謀捜査II 天使は夜に舞う ~警視庁生活安全部・真白春花~

    Posted by ブクログ

    前作が新しい警察小説で面白かったので期待してたが、少し外れた。警察官と反社のつながり、と言う、めちゃドキドキするはずなのに今作は少し手抜きのような展開。真白と黒主の関係も何かあるのか思わせぶりだ。ただリアル世相を反映した内容は良かった。大久保公園横にズラーっと並んだ人達が目に浮かぶ。

    0
    2025年09月30日
  • 共謀捜査II 天使は夜に舞う ~警視庁生活安全部・真白春花~

    Posted by ブクログ

    シリーズ2作目。
    今回はトクリュウやトー横キッズなど、時事ネタで切り込んできたが、1作目ほどのインパクトはなく、かなりのトーンダウンが否めない。
    警察官である真白と元暴力団の黒主との絡みが、1番の読ませどころだと思うが、黒主が終始真白の指示役に徹し、共謀と言う関係と言うのにはちょっと…
    特に黒主の事件の先読みが早過ぎて、最早真白の捜査シーンは必要なのか?と思ってしまうくらい。
    暴対の仰木の登場シーンが増えたものの、何だか利用されてるだけの駒みたいで、こっちの描き方もイマイチ。
    ただ少年犯罪に心を寄せる真白の姿は、さくらポリスらしさを感じた。
    17歳で死にたい。
    この言葉に当時の自分を思い出した

    0
    2025年09月23日
  • ジャンヌ ―Jeanne,the Bystander

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2023/10/29

    うーん、、まぁたしかにそうだけどさぁ、論理が少し強引な気がする。人間は常に正しいなんてないです。むしろそっちが難しい。それならほとんどの人類がジャンヌの殺害対象になります。そして、それが理由なら、過去にもロボットによる殺人はあったはず。やっぱりロボットはロボットだなぁと。感情がないので、人間のような善悪判断は出来ないんだなぁと。でも、それがまた難しくて、感情がないからこそ固定観念を覆すような思考もできるんだなぁと。そこはおもしろかった。面白かったけど、文章も少しダラついていて今一つかな、、読みやすいけど。トロッコ問題とも関連してるんじゃないかな。ジャンヌは自分で思考でき

    0
    2025年02月07日
  • デッドマン

    Posted by ブクログ

    第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

     都内で首の無い死体が発見される。切り口が妙にきれいで、部屋にも争った形跡は無い。その後、胴体が無い死体、右手が無い死体と連続して見つかるものの、どの現場にも目ぼしい証拠が無く、これまでの猟奇犯罪の分類にも該当しない。犯人は一体何が目的なのか?

     刑事側の視点と、そしてどうやら持ち去られたパーツを組み合わせて作られたと思われる“デッドマン”両方の視点から描かれるのだが、これがまずうまいなぁと。真犯人の作戦に読者側もまんまとはめられているというか、確かにパーツが持ち去られる→アゾート殺人というのは作中でも触れられているが、今までミステリを読んできた人間な

    0
    2024年03月03日
  • 豪球復活

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    天才投手矢神が記憶を失った状態でハワイで発見される。ブルペン捕手である沢本はかつての豪球を取り戻すべく、奮戦する中、矢神は自宅の地下室から自身による手書きのノートを見つける。そこには記憶を失った自分への投球の詳細な記録と昔「人を殺した消えるボール」のメモが・・

    記憶を失った男がだんだんとその剛腕を取り戻し、(完全に読売ジャイアンツを思わしき)所属していた球団に復讐?する様はオーソドックスではあるけどなかなかに熱いお話ではある。今作はそこに「殺人の告白」というミステリエッセンスを加えたひねりが面白いですね。面白い・・けど、最後ちょっと・・どうにかならなかったものか。本人が望んだこととはいえなあ

    0
    2023年03月02日
  • 豪球復活

    Posted by ブクログ

    2023-21野球のスーパースターの物語。過去の背景が想像での語りとなっているからか、刑に服する姿勢にも釈然としない。文体は読みやすく破綻もないけど、最終盤での種明かしと違う展開が良かったかも。

    0
    2023年02月22日
  • 豪球復活

    Posted by ブクログ

    ミステリー感がなかなか表れなくて、野球好きならもっとすんなり読めたかも。河合莞爾氏のSF感を期待したので少し残念。

    0
    2023年01月18日