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Posted by ブクログ
鏑木警部補チームの3弾目。
今回は 姫野の 過去に焦点が すえられていく。
そして、より洗練されていく警察小説。
主眼は 警察ではなく その事件のもつ物語性を語ろうとする。
河合莞爾の優れた手法は 時系列を 巧みに 操って、
過去の事件を浮かび上がらせ、現在の事件とともに、
解明する。
今回は 姫野の父親の殺害、牧場での空飛ぶ死体、
屋上での開放密室ヤキトリ事件の三つが重なる。
『空飛ぶ少女』の童話の導入。
宮崎駿の 空から堕ちてくる少女 とリンクするが、
その童話は、幸福には 満ちていない。
三つの作品を見ても、解決することで、
幸せになるかと言うと そうではない 苦みがある。
たんぽぽ。野に一面に咲いたら、素晴らしい光景になるだろう。
その愛らしさが ダンデライオンとなり ライオンの牙とは。
たんぽぽが あふれる国が ユートピアであるが
それは 理想郷や桃源郷ではなく 何もない絶望の国とは、
言葉の質が 変遷していく。
たんぽぽの奇形で 原発反対運動を起こそうという企みも。
空を飛ぶ から 和服、呉服の話となり
なぜ 日本の着物は 振り袖が大きいのか?
という蘊蓄、
空飛ぶのに 重力が関係しているという ベルヌーイの定理
を使ってしまうのも、かなり オタク である。
元原、斎木、そして 巽。
それぞれが、独特の存在感があることで、
物語の 重厚さを つくっている。
次の作品が 楽しみだ。
Posted by ブクログ
鏑木特捜班第3弾。
今回は姫野の過去に関わるお話でした。
お父さんの死の真実がわかったことはよかったんだろうな。ずっともやもやしたままだと苦しい。
毎回、なんとなくはわかるけどちゃんとはわからなくて、ばーっと読んでしまう。
まさか双子設定がそもそも違うとは思わなかったー。
しかもちろっと出てきただけの女の子が重要人物だとも思わなかった。
「なんであんな男についていってしまったのか?」
確かにそうなんだよね…読んでたらこいつ絶対だめだと思うんだけど、大学生の咲からしたら、ついていきたくなる人だったんだろうなあ。
当人にしかわからないのかもしれないけど、なんだか切ない。
「子どもにはわからないのよ」が悲しい…。
Posted by ブクログ
評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
東京の山間部、廃牧場のサイロで、16年前に失踪した女子大生・咲の死体が発見される。咲は胸を鉄パイプで貫かれ空中を飛んでいるようだった。翌週には、湾岸の高層ホテル屋上で殺人事件が発生。犯人は空を飛んで逃げたかのように姿を消していた。警視庁捜査第一課の鏑木班は、二つの事件に公安部の影を感じながらも、密かに捜査を進める。やがて、咲がかつて在籍していた「タンポポの会」という環境サークルにたどり着くが―。
流石にシリーズ化されるだけ有り安定の内容だった。
しかも公安を出し抜いちゃうのは爽快だった。
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