渡辺航のレビュー一覧
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先を走るエース今泉と福富をすごい速度で追いかける御堂筋。エースを守るために飛び出す真波。驚異的なフィジカルと走りのセンスで山を登る御堂筋と、風を読み味方につけ山道を軽々と駆け上がる真波との勝負。そんな2人を追いかける小野田は追いかける時にこそ力を発揮する。回転数を上げ、食らいつくように引き下がる小野田。仲間から託された想いを抱いて彼は諦めず山を登る。そして追いつき並んだ。エースを含めた5人で最後の勝負が始まる。
熱い山登りが始まった。追いつき引き離され、また追いつく。坂道は諦めないね〜。前半の御堂筋と真波の対決も見所があった。小野田と御堂筋と真波。そしてエース、今泉と福富。誰が先に抜け出すのか -
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力を出し切り次々と選手が脱落していく中、最後の山登りに金城が下した作戦は巻島と共に1年3人が頂上へ登ること。予想外の展開でも繋がった細い細い希望の糸。箱根の山を登り始める総北。まずその先頭に出たのはスプリンターの鳴子だった。観客の応援を見方につけ、鳴子流山岳クライムでハコガクのいる先頭に追いつき、力尽きた鳴子は先を行く仲間に想いを託す。そして、今泉が新しいエースとして新たな力を覚醒させるが背後からは御堂筋が忍び寄ってきていた。
鳴子っ!!(泣)
派手で豪快で気持ちいいほど熱い男。小さい体でスプリンターなのに山岳でみんなを引っ張る赤いマメツブ。そして覚醒した今泉が凄すぎる。あと御堂筋がここで静か -
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最後の力を振り絞り仲間に後を託してふるい落とされるセレクション。ハコガクは荒北に続き、泉田が役目を終える。そんな中、勝利に決定的な差が出る前にと3年が総北を引くことに。先輩たちの背中から勝利への強い意志を感じ、全員全力で走る総北。その想いを繋げるため山までのラスト500メートルを引く田所。最高のポジションまで仲間のジャージを運んだ田所。そして山へと入る直前にエース金城にアクシデントが発生する。
田所!金城!!(泣)
田所の最後の走り、圧巻だった。そして金城(泣)3日間に及ぶレースは予想外のアクシデントが起こるものだけれど…。しかし、想定外だったさ! -
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総北、箱根学園、京都伏見それぞれのエースがぶつかるラストスパート。4秒の差が勝負を分けるのか。その差を縮めるため金城と福富は最後の力を振り絞る。仲間の想いを背負いゴールへと加速していくエース。トップを走る御堂筋にも譲れぬ勝利への想いがあった。貪欲なまでに勝ちにこだわる御堂筋の根幹には亡き母親との約束があった。それぞれの譲れぬ想いがぶつかり合うゴール前。インターハイ2日目の勝者は誰か。
キモさ爆発の御堂筋にも譲れない確固たる信念があった。それも一つの形。とことん勝ちに追求する彼の生き方。確かにこの巻で御堂筋への見方は変わったけどやっぱりキモい(笑)金城と福富の暑苦しいけど爽やかな闘いに読後の清涼 -
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ネタバレ100人目の追い抜き相手・御堂筋との対決を終え、とうとう総北メンバーの元へたどり着く小野田。その到着を知っていたかのように巻島が飛び出す。先を走る東堂に追いつき、あの日の約束を果たすために。出会ってからクライマーとして切磋琢磨し勝負し合ってきたライバル。山岳リザルトを取るのはどっちだ。こいつより1ミリでも前へ。前へ。傾斜と共に駆け上がる熱い戦い。
巻島と東堂の友情に乾杯。泣ける~。そして巻島と小野田との関係もいいね。待っていたクライマー。新入生として自転車競技部に小野田が入部してきて一番嬉しかったのは巻島なんじゃないかな。共に登れる相手がいることはクライマーを強くさせる。熱い戦いだったな~。 -
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坂道らの進級、3年生の卒業、そして、新戦力の入部、このタイミングであえて、サブレギュラーから脇役になりかけていた、杉元に光を当てるってトコが最高で、渡辺先生が更に好きになれた
坂道らが参戦した先の1年生レースに劣らないものだった
ホント、この作品には一巻ずつでなく、続けて読むべき○○編が多いから心が熱くなる
ぶっちゃけ、杉元は才能があるけれど、IHメンバーのようにズバ抜けていない
可もなく不可もなくの、凡人である
だが、この(31)(32)で改めて、読み手に伝わった事だが、彼のカッコいい所は、周囲の眩しい天賦の才に対して、自分を卑下せず、努力を才能の無さを理由にして最初から諦めたり、手を抜いた