黒野伸一のレビュー一覧

  • 万寿子さんの庭

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    内斜視が悩みで恋愛経験のない二十歳の京子と隣の七十八歳の万寿子の友情。初めの暴言や子供っぽいスカート捲りに不思議と嫌らしさはなく、説教風を吹かすことなく対等に扱ってくれるフェアな万寿子と服を買い旅行に行き過ごす日々にほっこりする。戦争中の昔話にしんとした気持ちになり、痴呆と必死な京子に老いを思う。

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    2018年10月13日
  • AI(アイ)のある家族計画

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    AIを搭載したアンドロイドが市場に出回り人々は職を追われ富裕層と貧困層の二極化が進んでいた。そしてアンドロイドの仕業と疑われる殺人事件が起こる。
    会社の上司がAI搭載のドローンだったり自動運転になり保険会社が潰れるなどは十分考えられる未来だと思う。ストーリーは殺人事件はあまり重点が置かれずメインは主人公の会社事情と家庭の話。目新しい点は少なかった。

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    2018年09月02日
  • 限界集落株式会社

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    最初、文体が苦手…と思ったけど読ませるべく練られた構成でするりと読めた。登場人物の、自らの専門性を高めつつ新たな知見を得て成長していく姿が「いいね!」と思った。これ実際に携わってる人とかから見たらどーなんだろう、って機微とか設定の部分でどーしても薄っぺらい部分はあるけどまぁ面白かったです。

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    2018年08月25日
  • AI(アイ)のある家族計画

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    アンドロイドやAIが今よりもかなり進化した世界だけど、認知症は無くならないんだなぁ…医療の分野がもっと進化していてもおかしくないような気がしてならない。

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    2018年07月28日
  • 限界集落株式会社

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    切り口が斬新で面白かった。実際にこんなビジネスはありそうな気もする。ただ、結末が思いの外あっさりでやや拍子抜け。登場人物も多いので致し方ないのかも。現役書店員の方が書かれた巻末の解説に響くものがありました。

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    2018年06月20日
  • AI(アイ)のある家族計画

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    ネタバレ

    AI様々。アンドロイドが普通にいる近未来。驚いたのはAI上司が人形でなくドローンだってこと。ドローンについたカメラの向こうに人がいると思いきやドローンそのものが人工知能搭載。しかもなかなかできる上司で信頼関係も厚くなり…。インパクトあったわ~。

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    2018年05月24日
  • AI(アイ)のある家族計画

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    ‪AI搭載アンドロイドが社会に広く普及した近未来の横浜を舞台にしたSF小説。失業者が溢れ格差社会がますます進行しており、挙げ句の果てに上司がAI搭載ドローンという描写はブラックユーモアと思いたいwロボット三原則など基本に忠実に書かれていて、新規性は少ないけれど丁寧な作品だと思った。‬庶民的ブレードランナーという感じ。

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    2018年04月15日
  • 限界集落株式会社

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    ほのぼのしたい気分で手に取るが、
    登場人物みんな崖っぷち。
    色んな人間ドラマについ引き込まれ一気に読んでしまった。
    大人の事情が盛りだくさん!!
    でもその中でもあきらめずに突破口を探していく。
    だんだんみんなが覚悟を決めてくる。
    その中で培う仲間は強い。

    小学館
    2011年 
    装画:石居麻耶
    装幀:山田光明

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    2018年03月25日
  • 脱・限界集落株式会社

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    前作は右肩上がりの話だから一気に読めた。今作は現状の問題点を地道に解決する話で少し物足りなく感じた。ただ、やはりうまくできたストーリーではあるかな。

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    2018年01月04日
  • 本日は遺言日和

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    新入社員が企画する遺言ツアー。
    名前だけだと胡散臭さ満開。
    それぞれいろんな事情のある人達が、わずか四人参加する。
    やっつけ仕事かと思いきや、仕事への姿勢をお客様を通じて変化させていく彼女の成長を見守る視点もあり、家族に対する想いを再認識させてくれるという点もあり、興味深く読ませていただきました。

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    2017年09月12日
  • 万寿子さんの庭

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    引っ越した先の隣の家には意地悪なおばあちゃん。小学生がやるような嫌がらせ。絶対付き合える気がしないけれど、京子ちゃんと万寿子さんはいつの間にやら友達になる。側から見たら祖母と孫に見える二人。万寿子も万寿子さんだけど、京子ちゃんも京子ちゃんだ。似た者同士の印象。荻野さんも山本さんも結局はなんじゃそらー。はっきり言いなよー!後半は誰もがいつかは通る道。
    2017/07/14

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    2017年07月14日
  • 幸せまねき

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    コーギーって申し訳ないけど短足胴長で鈍臭くておバカなイメージだったけど、タロウの勇姿を読んで感動して見方変わった。ピットブルは辺り構わず噛み付くバカな犬かとも思ったけど主人が残念すぎるからだ。あの子も被害者だ。最初の方はタロウが虐待されてるのかと思った。(踏みつけられてとか)それでも健気に家族を迎えるのはさすが犬。冷たくてそっけないイメージの猫だけどミケは優しい子。猫の集会はちゃんと会議してると思うとおもしろい。最後の集団の呪いはいいぞもっとやれと思った。
    2017/07/11

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    2017年07月11日
  • 女子は、一日にしてならず

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    内面が変われば外見も変わる。30近くなって自分の内面を変えようとするにはそれなりのきっかけが必要。成功譚じゃなくきっかけになる部分をちゃんと書いてて読んでスッキリ。
    自分が変わるとまわりの人間も関わる人の種類があるも変わるから主人公は幸せになるでしょう。最後の元カレの結婚式の招待状にきちんと返事するのが好感持てる。

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    2017年04月18日
  • 脱・限界集落株式会社

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    冒頭が前作の続きではないため、前作の内容を思い出すのは最後の方になってからだった。
    続編が読みたい。

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    2017年04月07日
  • あさ美さんの家さがし

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    あさ美を中心とする短編連作小説。
    銀行に勤めていたあさ美は、訳あってキャバレーで働いている。女装に目覚めた父や、そんな父に冷たい母といった家庭の雰囲気も嫌で一人暮らしをしたいと考えているのだが……。

    タイトルに家さがしとあるけれども、あまり「家さがし」といった話ではなかった気がします。保育園問題とか、空き屋問題など旬なテーマを盛り込みつつ、うまくまとめていると思いました。けれども、まとまりがよすぎて、つまらなかった。

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    2017年03月01日
  • あさ美さんの家さがし

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    ネタバレ

    前編がゆるく繋がって、最後は予想通り、いい感じの終わりかたです。
    もっとお家に注目してるのかと思ったけど、お家がモチーフになった話。

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    2017年01月09日
  • 万寿子さんの庭

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    一万円選書の中の一冊。

    万寿子さんにあんな嫌がらせされて、京子はよく許したなーと感心しちゃいました。
    意外とあっさりだった印象なんだけど。
    私だったら絶対許さなくて、きっとこんな話にはならなかっただろうな。

    仲良くなれば万寿子さん、ステキな人なのに。
    京子が万寿子さんを慕う気持ちはわかる。
    私もこんな年の離れた人とタメ口でお買い物行ったり旅行行けたら楽しいなーなんて思っちゃう。

    でも京子の性格はつかみどころなくて感情移入ができませんでした。

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    2016年11月02日
  • 鍵のことなら、何でもお任せ

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    映画かアニメを
    小説化したような感覚の作品。

    ひとりひとりの登場人物に
    癖があって それぞれに
    実在の俳優を
    キャスティングできそうな。

    最後の方の
    スピード感ある展開は
    嫌いではないけれど
    ストーリーはまあまあ類型的かも。

    楽しくは読めました。
    特に何も残りませんでしたが。

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    2016年10月21日
  • 鍵のことなら、何でもお任せ

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    徳間文庫さんの新刊ですが、黒地に白字というシンプル帯の「人生、閉じたまんまか?開けられるか?」というアツイメッセージに思わず購入。
    決して個性的ではない主人公のキャラクターと、帯が、イイ。
    内容も面白くて、複数の悩み事をかかえる主人公がどうなっしまうのかと、一気読みさせられました。

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    2016年09月24日
  • 限界集落株式会社

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    物語としては荒唐無稽な感が多々あるが、
    そこは小説ならではのご愛嬌。
    農業やビジネスについての観点を
    そこまでマニアックに描いてないから
    展開も早く読み易い。

    それを埋めるかのようにバツイチ主要人物の
    恋愛が二組分あって正直げんなり。

    優の子供とかどうしたんだろ。

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    2016年07月11日