黒野伸一のレビュー一覧
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現実的かどうかは別として、素敵な話でした。
ワンピースを買いに行くくだりが好き。
年をとっても女だなぁって。
さすが汚物まみれの介護ってのは、するのもされるのも大丈夫なものか疑問だけど。
そこにまさかの友情が生まれていたってことのエピソードとしてね。
徐々に認知症が発動するのはやっぱりさみしい。
深い目をする時間が増えていくのは悲しい。
認知症になってしまったら、精神的には死んだも同じかもしれない。
もしも安楽死制度があるなら、このタイミングでそれを選択する人はけっこういると思う。
最後にこんな若い友達ができたこと、幸せな事だと思いました。
ほのぼの。
京子ちゃんの恋愛サイドストーリーも何気に -
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「となりの革命農家」と同じ内容。
東日本フーズでの権力闘争に負けた上司に巻き添えをくらった上田理保子は、地方農業法人アグリコジャパンに出向させられた。そこで、農業会社を運営する。オランダの高収量のトマト生産を本社に提案するが、損益計算が甘いと却下される。農業会社のノウハウを生かして、新規参入企業をサポートするアグリパークを作るという。ふーむ。企業が参入するというのは、食品会社であれば、なんとかなるかもしれないが、なぜ農業に参入するのかの位置づけがいるだろう。農地を確保できることで、不動産業を企むというのがオチかもしれない。
有機農業をやりたいという亡夫の遺志を継いだ木村春菜。有機農業については -
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止村のある幕悦町に、TODOMEモール21というショッピングモールができる。地上3階の建物に、野菜や土産物の直売所、雑貨店、スーパー、百円ショップなどが入居。庶民的なフードコートと高級レストランがあり、スマートアグリの野菜工場と農産物加工場。ベジタ坊のアミューズメントがあり、若者に人気のアパレルのマライヤが入る。とにかく、何でもありのごった煮の施設。農水省のいう6次産業を体現したモールなのだ。このモールを企画しているのは、佐藤という人で、多岐川優の友人。ファンドの投資と嘉悦町役場によって構成されている。いわゆる第3セクター。
その人たちによって、幕悦町駅前の商店街に駅前開発が行われようとしてい -
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日本全国には限界集落が1万カ所以上あるという。
限界集落とは、過疎化などで人口の過半数を65才以上の高齢者が占める地域であり、公共機能が低下している地域をいう。
無医村、公共交通機関、教育機関の廃止、郵便局や生活必需品を買う施設もない。
いわゆる「ないないづくし」の状態になっている地域が限界集落である。
黒野伸一著『限界集落株式会社』は、そんな限界集落を舞台にし、農業で村おこしを目指す物語だ。
都心のIT企業を辞めて、祖父の家がある限界集落に戻った主人公が村人を動かし、
村の存続を目標に、農業を軸に復興と活性化を行っていくストーリーはなかなか痛快である。
小説の世界とはいえ、地方を取り巻く今の -
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私は年配の男性も女性も好きではないので、始めに万寿子さんに主人公があんな嫌がらせされた時点で相当腹が立ったし、恐ろしくて自分だったら絶対にも石段を使わず通勤して早々に引っ越しします。
京子のようにそこから更に一歩踏み込んだ関係になるのは、ちょっと考えられないです。
万寿子さんは普通の人とかなり違うので、自分で言うように老人という感じはしませんでした。
でもそれを知るには一歩踏み込んだ関係にならないといけなくて、やっぱり私には到底無理、と思いました。
楽しんでさらさら読めましたが、この作家の他の作品も読んでみたい!と思う程ではなく.といった感じでした。 -
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過疎化が進み人口が激減。役場にも見放され、病院はなくなり路線バスも廃止に。いずれは麓の大きな市への移住を余儀なくされている止村に、一人の男がやってくる。
都会でエリート銀行員として名を馳せたこの男は、妻子に逃げられ、会社に見切りをつけ、起業するまでのちょっとした間のバカンスを過ごすつもりで、亡き祖父の家に滞在し始める。
止村の現状を見るうちに会社復興の血が騒ぎ、村人とときに衝突し協力し合いながら、限界集落の再建を担う。
収益至上主義の元銀行員と、現場至上主義の農村娘が、互いに切磋琢磨しながら進んでいく物語です。田舎再建ものって結構ある話ですが、現実的に描かれているところもあって最後まで -
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政治家に選挙の立候補権として「国会議員基礎テスト」を実施してはどうか、と問う本作。
そう言いながら、親の七光で国会議員となり、議会をサボっては女性とイチャイチャしていた優太郎の再起がテーマとなっている。
秘書を務めていた橋本の罠で、政治家としての知識のなさをメディアに露呈させられ、議員を辞職した優太郎は、その後で介護問題や老人の貧困問題に触れ、再び立ち上がる決意を固める。
結局は頭の良さだけでなく、人間性であり、信念だという真っ当な所に落ち着いてしまうのだけど。
でも、私は優太郎のだらしなさに見切りをつけて、自分で国会議員への道を踏み出す橋本は嫌いじゃない。
愚痴や文句で終わらせず、具体的