黒野伸一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作は日本の農政の歴史なんてのにも踏み込む話でしたが、今回は地方行政、ハコモノ行政なんてものに踏み込む。
過疎が進んでいる地方都市、近くには前作の舞台となった止村も。
そんなところに大型ショッピングセンターが出来て、たくさんのお客さんが集まる。
地元の商店街は閑古鳥が鳴いてるが、ひっそりとお年寄りの居場所はとなるカフェが。
そこを舞台に都会出身の若者たちが地元の方々とのコミュニケーションを通じ、自分自身の価値や残すべきものなどにも気付いていく。
もちろん主人公の多岐川優は登場するが、今回は奥さんの方がメイン。
素敵なエンディングでした。 -
Posted by ブクログ
前作は限界集落そのものに視点が向けられていたが、
本作では商店街対ショッピングモールという構図で
やや身近なテーマにシフト。
前作で定着した(元)限界集落のブランドを活かして
建設されたショッピングモールなので、
前作の登場人物も引き続き登場。
他の登場人物から前作主人公に向けられる
「こいつなら何とかしてくれる」的な安心感(笑)
この人が動き出してからは
作中でのハラハラ感が薄まってしまう。
昔からある建物、通りを活かして
町の発展、維持を目指すのか、
大型の箱モノ事業で人の流入、収益ありきを目指すのか。
何が正しい、とかはわからないけれど、
どちらの事業を進めるにしても
「そこに住