黒野伸一のレビュー一覧

  • 脱・限界集落株式会社

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    限界集落株式会社に続けて読みました。
    今回は商店街がテーマでしたが、考えさせられました!
    地域のコミュニティーの力、商店街の役割。忘れがちなことを思い出させてくれた本です。

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    2017年08月23日
  • 脱・限界集落株式会社

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    前作以上にヒリヒリする書き出しだった。TODOMEモール21という表記にも違和感が表現されている。都会から逃げてきてシェアハウスで暮らす若者たち。今回の主役はやる気なし、目標なしの健太だろう。彼の変わっていく姿に惹きつけられていく。そして主軸は、地域コミュニティの充実をコンセプトにする商店街と、外資を後ろ盾に地域住民をないがしろにする再開発を進めるコンサル・自治体との対決。優のことば「地域のことを考えられるのは、地域の人間だけなんだ」が象徴的だ。

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    2017年08月19日
  • 脱・限界集落株式会社

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    前作は日本の農政の歴史なんてのにも踏み込む話でしたが、今回は地方行政、ハコモノ行政なんてものに踏み込む。
    過疎が進んでいる地方都市、近くには前作の舞台となった止村も。
    そんなところに大型ショッピングセンターが出来て、たくさんのお客さんが集まる。
    地元の商店街は閑古鳥が鳴いてるが、ひっそりとお年寄りの居場所はとなるカフェが。
    そこを舞台に都会出身の若者たちが地元の方々とのコミュニケーションを通じ、自分自身の価値や残すべきものなどにも気付いていく。
    もちろん主人公の多岐川優は登場するが、今回は奥さんの方がメイン。
    素敵なエンディングでした。

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    2017年05月20日
  • 女子は、一日にしてならず

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    一気に読破。こういう成長ストーリーは好き。伸ちゃんみたいな弟がほしいな。心も体も何よりバランスが大切なんだろうなと実感。

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    2017年02月03日
  • 坂本ミキ、14歳。

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    普通の家族の話…
    無職の父、息子溺愛の母、膝が痛いおばあちゃん、短大生の姉は妊娠、キレイな次女は心を病んで年子の弟はイジメられている
    ミキ本人もクラスでは、マイナーグループ所属。あるきっかけからクラスメイトから無視されるでも、ミキは強い。
    暗い問題盛りだくさんでも、重くない、暗くない。登場人物みんなを応援したくなるそんな話でした。私もミキにたくさん元気をもらったなー

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    2017年01月11日
  • 脱・限界集落株式会社

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    前作を読んだのは、4年前。
    登場人物の名前も、すでにうろ覚え。しかし、前作を忘れても、あるいは読んでいなくとも、十分楽しめる本作。
    何故なら、「続」ではなく、「脱」だから。
    今回は、「ハゲタカが跋扈する資本主義」対「地域密着型資本主義」の戦いと、わかりやすい構図。
    結末は予想できるとはいえ、次々と難題が襲いかかる展開に、主人公たちとともにハラハラドキドキ。
    地方活性化を推進しようとしている政府の面々にも、読んでもらいたい地域活性エンターテイメント。

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    2017年01月11日
  • 鍵のことなら、何でもお任せ

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    「万寿子さんの家」「限界集落株式会社」の黒野伸一さん「鍵のこたなら、何でもお任せ」、2016.9発行です。鍵屋は、合鍵の製作、解錠、錠前の交換などの仕事で、防犯の専門家。主人公の岡本瑛太23歳はこともあろうに脅迫されて泥棒の真似を。ハチャメチャな展開ですが、結構面白かったです。読み終わってみると、これは何とも不思議なラブストーリーでしたw!

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    2017年01月08日
  • 脱・限界集落株式会社

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    前作は限界集落そのものに視点が向けられていたが、
    本作では商店街対ショッピングモールという構図で
    やや身近なテーマにシフト。

    前作で定着した(元)限界集落のブランドを活かして
    建設されたショッピングモールなので、
    前作の登場人物も引き続き登場。

    他の登場人物から前作主人公に向けられる
    「こいつなら何とかしてくれる」的な安心感(笑)
    この人が動き出してからは
    作中でのハラハラ感が薄まってしまう。

    昔からある建物、通りを活かして
    町の発展、維持を目指すのか、
    大型の箱モノ事業で人の流入、収益ありきを目指すのか。

    何が正しい、とかはわからないけれど、
    どちらの事業を進めるにしても
    「そこに住

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    2017年01月04日
  • 脱・限界集落株式会社

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    黒野伸一『脱・限界集落株式会社』小学館文庫。『限界集落株式会社』の続編。今回はショッピングモールを展開する巨大資本に地元商店街が立ち向かうという物語。

    前作に比べれば、面白味と爽快感に欠けるというのが正直な感想。読み始める前の期待の高さ故なのかも知れないが…

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    2016年12月22日
  • 脱・限界集落株式会社

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    ネタバレ

    以前読んだ限界集落株式会社の続編。止村の麓の町に大型資本のショッピングモールが進出し、シャッター通りとなっていた駅前商店街の再開発計画が浮上するなかで現状維持か都市開発かで意見が二分化していく。
    日本の地方部で実際に起こっていそうな問題が題材になっていて、興味深い内容だった。「悪役」としての開発推進側の人物が本当にいそうだなという描写になっていて面白かった。

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    2016年11月20日
  • 鍵のことなら、何でもお任せ

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    ネタバレ

    鍵屋を継いだ若者がヤクザに絶対に開かない金庫を売るが、警察からの依頼で開ける事になってしまう。
    ヤクザに追い込まれて、泥棒する事になるが、どうもうまくいかない。
    助けた女性に頼られたり、ライバルが出現したり、波乱の展開で面白い。
    最後にホロっと出来るところも良い。

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    2016年11月04日
  • 本日は遺言日和

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    軽い気持ちで企画した「遺言ツアー」が社長の鶴の一声で通ってしまった。一癖もふた癖もある参加者にあたり、さらにツアー初日に同行するはずの心理カウンセラーが事故でこられなくなったり、頼りにしていた先輩が急な社用で帰ったり。結局一人でツアー参加者の面倒を見ることに。涙あり笑いありで、人間的に成長していく姿(特に太陽くん)は読んでいて楽しいです。

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    2016年06月27日
  • 万寿子さんの庭

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    あらすじを読んだ印象と、読み進めていくうちに感じる印象が全然違った。

    いろんな形の友情があるけど、すてきなものを見せてもらったなと思う。

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    2016年02月15日
  • 本日は遺言日和

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    ネタバレ

    企画会社の新米社員が苦し紛れの思いつきで企画した「遺言ツアー」に集まった参加者たちのそれぞれの事情が描かれていて、遺言というものを考えさせられる興味深い内容だった。
    ラストに描かれている参加者の一人の遺言の内容とそれを受け止めた子供たちの対応が感動的だった。

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    2016年01月19日
  • 万寿子さんの庭

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    黒野伸一さんの「万寿子さんの庭」2009.10発行の作品、感動しました。竹本京子、右目が内斜視の20歳、引っ越し先のガーデニングが好きな変わり者のおばあさん杉田万寿子、78歳からさまざまな嫌がらせを・・・。「寄り目」「ブス」と呼ばれ、スカートを突然捲られたり・・・。イントロ部分ではどうなるものかと思いつつも、歳が離れた二人の間に友情が芽生えていくプロセスと、万寿子さんに段々と認知症が進行していく厳しい現実が並走している。京子ちゃんと万寿子さんの二人の乙女の物語です。

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    2015年12月14日
  • 限界集落株式会社

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    筋立てには特にひねりもなく、主人公の多岐川優のガッツが微笑ましく、楽しいお仕事小説だ。ただ、実際の「限界集落」には「美穂」のような熱意と知力を備えた若い女性はいないし、農業体験の若者がそのまま居つくこともないだろう。

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    2018年10月14日
  • 女子は、一日にしてならず

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    わたしは食べることが好きだ、年をとるにつれて年々太っていっている。この本に出てくるひとたちはみな、百貫デブ。太っていてもいいじゃない、デブであってもいいじゃない。でも気づく、デブじゃだめだ。食べることは楽しい。でも太ったままでは自活できない。きっとそう。痩せるぞ。

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    2012年12月20日
  • 女子は、一日にしてならず

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    5Lの女、三十路OL奈美恵。
    太っていることで受ける差別や視線を、凶暴に跳ね返すことで周囲から腫れ物のように扱われる嫌われものだったが、あるサークルに入り、出会った男にのめり込んだり、詐欺にあったりしながら、周りとの関係も少しずつ変化していく。
    主人公が正にヒール!でもそれが丸く(二重に)なっていく過程が面白い。
    読後感も爽やかでした。

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    2012年05月09日
  • 女子は、一日にしてならず

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    ネタバレ

    子どもの頃、デブだった子が選んだ身を守る術にいたく共感してしまった。自身が主人公と違うのはサイズは小さくなったことだけど…
    どんどん膨張していく過程が少し長いけれど、意識が変わってからの徹底ぶりの伏線と思えば後半はあっという間。
    心の在り様もダイエットを心に決めた時に変わっていくところに自分を変えようとするエネルギーを感じた。
    『万寿子さんの庭』の作者だと読後思い出したが、登場人物は個性的。

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    2011年10月02日
  • 坂本ミキ、14歳。

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    現代のサザエさん家ってこんな感じか。50代にして未だに親に小遣い貰ってるようなニートオヤジ、息子を溺愛する母、親に内緒でキャバクラ勤めの姉その1、元不思議少女、統合性失調症で入院する姉その2、いじめられてる弟、本人もクラスでシカトされてたり。これだけテンコ盛りでも暗くないところが良い。なるようにしかならない、なんとなくなんとかなるものだ、と思えれば幸せなのでは。

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    2009年10月04日