黒野伸一のレビュー一覧

  • 万寿子さんの庭

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    主人公の主人公らしくない劣等感や、等身大の感性に共感。万寿子さんとの、つくろうとしてつくれるものではない友情が眩しい。

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    2025年08月01日
  • 万寿子さんの庭

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    私も斜視だった
    そしておばあちゃんと15年も2人暮らしを経験した

    てっきり若者とおばあちゃんとの軋轢の話かと思いきや、仕事の恋に友情に、なんて面白い小説なんだ!

    若い子の成長と、年齢を超えた友情と、人生の終わりのしまい方と、人はいくつになっても自分の未来を自分で作っていくのだ

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    2024年11月12日
  • 国会議員基礎テスト

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    09月-02。3.0点。
    三世議員、やる気も無し。その秘書が、呆れて自分が議員になろうと画策し。。。

    意外に真面目な展開で面白かった。

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    2024年09月17日
  • 限界集落株式会社

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    元エリート銀行マンの優が自分の故郷の限界集落を、農業を通じて村人と立て直すストーリー。

    他の小説と異なり、リアリティさを感じた。

    それぞればら撒いた不安因子がしょぼく解決するところや章の終わりにパパッと結果がまとめられるところが今一歩。

    最後にはやっぱり一波乱あって、あかねが爆弾だった。けど、なんとか盛り返してハッピーエンド。やはり語り口のあっさりさが少々気になる。

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    2024年07月30日
  • 万寿子さんの庭

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    最初の方はどうかな〜と思いながら読んでたけど、だんだん2人の関係性が変わっていき、最後を迎える頃には次へ次へと読んでました。
    ほのぼのとほっこりするお話。
    ちょっとした恋愛話もよい塩梅だったな。

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    2024年07月24日
  • 万寿子さんの庭

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    ネタバレ

    就職とともに引越しした竹本京子。近所にすむ杉田万寿子という一人暮らしの老人と出会う。最初は万寿子から嫌がらせのようなことをされていたが、次第に交友を深めていくという話。
    だんだんと認知症だかがすすんでいく中、世話をし続けるというような展開があまり受け入れられなかった。

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    2024年06月01日
  • おいしい野菜が食べたい!

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    03月-01。3.0点。
    農業高校卒、東京に出るが馴染めず田舎に戻った主人公。夫を亡くし有機栽培を行う若い女性を手伝うことに。一方食品会社で左遷され、大企業の農業経営を行おうとするエリートOL、本社に戻ろうと奔走するが。。。

    結構面白かった。有機栽培が何たるかが理解できた。単純なストーリーだが筆力があって読ませる。

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    2024年03月01日
  • 限界集落株式会社

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    企業のためにIT企業を辞職した優が故郷の限界集落で村民達と農業経営により町おこしする話。
    農村の人口減少など問題だけでなく恋愛話もあり楽しく読めた。
    個人的にはじいちゃんばあちゃんのやりとりや口調が楽しかった。

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    2024年02月24日
  • 万寿子さんの庭

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    万寿子さん七十八歳、京子ちゃん二十歳。年齢なんて関係ない対等な乙女と乙女の友情に、素直に羨ましいなぁと感じました。
    認知症、周りはもちろん辛いでしょうが、きっと本人は怖くてたまらないですよね。そんなつもりで友達になったのではないと言っていたけれど、京子ちゃんの存在がどれだけ心強かっただろうと。
    切なくはあるけれど、全体的に心温まる物語でした。

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    2024年01月19日
  • おいしい野菜が食べたい!

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    ネタバレ

     黒野伸一「おいしい野菜が食べたい」、2019.6発行。「となりの革命農家」(2015.3刊行)を改題・加筆修正したもの。有機農業に精を出す農家の話。近代農業の主役は人間。有機農業の主役は野菜、野菜と寄り添うことが大切。近代農業はマニュアル化、有機農業はマニュアル化できない。

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    2023年10月22日
  • アイ・アム まきもと

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    ネタバレ

    短くてサクッと
    曲がった表現がなく
    マキモトのように真っ直ぐな書き下ろし本
    最後にマキモトが死んでしまうとは思わなかった

    大前提に阿部サダヲを想像しながら読んだからか、
    所々、阿部サダヲならこういう顔して芝居してるのかなと想像しながら読めてファンとしてはそういう意味でも楽しかった

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    2022年12月12日
  • アイ・アム まきもと

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     本書は、第70回ヴェネツィア国際映画祭で監督賞他を受賞した、ウベルト・パゾリーニ監督・脚本の『おみおくりの作法(Still Life)』(2013)をベースに、倉持裕さん脚本の映画『アイ・アム まきもと』(2022)を、黒野伸一さんが書き下ろした小説版です。

     主人公の牧本壮は48歳、市役所福祉課おみおくり係職員。飲み込みが遅く、ピントがずれているのですが、仕事に対する態度は真面目で手抜きをしません。最大の武器は「共感力」なのでした。
     不器用だけど、優しさと決してめげない牧本の行動が、やがて身を結び…、でも最後はとても切ないです。詳細は是非ご一読あれ!
     200p程度で読みやすく、通勤・

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    2022年12月09日
  • 経済特区自由村

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    2022.10.22
    なかなかミステリだし、人の裏表も描いていて面白かったです。
    もっと長くなっていいから、あと一展開位あって
    こなたにももっと活躍してほしかったかも。

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    2022年10月22日
  • 脱・限界集落株式会社

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    ネタバレ

    あの後どうなっていくのか気になっていたので、ふむふむなるほどと読みました。
    前作のように、グイグイと変化していく訳ではないあたりがもどかしい感じもしましたが、社会や人々のありようも少しずつ変わっていく中で、地域おこしの方向性も必然的に変わりますよね。

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    2022年10月15日
  • 万寿子さんの庭

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    対等な関係はいつだって気持ちいい
    老人と若者じゃなくて友達
    でもその精神論だけではどうにもならない
    老いることへの現実的な時間の進み方

    本の裏に感涙のって書いていたけど、わたしは少し違う捉え方をしてる
    最後は坂道を転げ終わるような物語の終わりをむかえて、現実ってきっとこんなもん、むしろこれよりももっと急スピードでいろんなことが進む、と思う。

    誰かの日記を眺めているようで
    そういう意味でのおもしろさがあった。

    介護をしたことがある人や身近に万寿子さんみたいな人がいればもしかしたら違った共感があるのかもしれないな、とも思う。

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    2022年06月21日
  • 限界集落株式会社

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    なるほどね...
    て言う内容だけど、スト-リ-(展開)の先読みが出来るので
    メモに取りたいくらいの、作家の想いを残して欲しい。
    琴線に響く書き手の力量を問いたい。
    作文ではないのだから。

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    2022年02月23日
  • 万寿子さんの庭

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    現実的かどうかは別として、素敵な話でした。
    ワンピースを買いに行くくだりが好き。
    年をとっても女だなぁって。
    さすが汚物まみれの介護ってのは、するのもされるのも大丈夫なものか疑問だけど。
    そこにまさかの友情が生まれていたってことのエピソードとしてね。
    徐々に認知症が発動するのはやっぱりさみしい。
    深い目をする時間が増えていくのは悲しい。
    認知症になってしまったら、精神的には死んだも同じかもしれない。
    もしも安楽死制度があるなら、このタイミングでそれを選択する人はけっこういると思う。
    最後にこんな若い友達ができたこと、幸せな事だと思いました。
    ほのぼの。
    京子ちゃんの恋愛サイドストーリーも何気に

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    2021年11月05日
  • 国会議員基礎テスト

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    問題提起をする意味で意義のある作品だと思う。

    映像化するなら、優太郎は首相になったこともある父親をもつあの俳優がいい。

    テストが必要か?
    エリート思想となるから、民主的でない。

    では資質とは何か?
    結局性悪説だとすると、期待できない。

    僕らはヒーローの存在を待ち焦がれ、せめてその時に邪魔をしないでいたい。

    しかし、結局のところ、全ての人をたてることはできないのだろうから、いつまでも平行線。

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    2021年09月22日
  • あさ美さんの家さがし

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    思ったより、家探ししていないかな。
    連作短編なので、登場人物が繋がっていく所は楽しい。
    子連れでキャバクラに出勤する瞳にイライラした。特に人に何とかしてもらおうとしている所が。瞳がキャバクラで働く経緯の章を読んでも、応援する気にはなれなかった。
    あさ美の章の終わり方も、あさ美らしくない気がしてスッキリしなかった。
    それにあさ美のお父さんが個性的なのに、そうなった経緯とかも、あまり深掘りされずに残念。

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    2021年08月20日
  • あさ美さんの家さがし

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     都心から少し離れた町が舞台の群像劇。

     それぞれが理想とする「家」を求めて模索するが心安らげるところこそが落ち着くべき栖であることに気づいていくというストーリー。
     凝った人物設定でも楽しめた。

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    2021年09月01日