【感想・ネタバレ】坂本ミキ、14歳。のレビュー

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Posted by ブクログ

普通の家族の話…
無職の父、息子溺愛の母、膝が痛いおばあちゃん、短大生の姉は妊娠、キレイな次女は心を病んで年子の弟はイジメられている
ミキ本人もクラスでは、マイナーグループ所属。あるきっかけからクラスメイトから無視されるでも、ミキは強い。
暗い問題盛りだくさんでも、重くない、暗くない。登場人物みんなを応援したくなるそんな話でした。私もミキにたくさん元気をもらったなー

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2017年01月11日

Posted by ブクログ

現代のサザエさん家ってこんな感じか。50代にして未だに親に小遣い貰ってるようなニートオヤジ、息子を溺愛する母、親に内緒でキャバクラ勤めの姉その1、元不思議少女、統合性失調症で入院する姉その2、いじめられてる弟、本人もクラスでシカトされてたり。これだけテンコ盛りでも暗くないところが良い。なるようにしかならない、なんとなくなんとかなるものだ、と思えれば幸せなのでは。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
坂本家はサザエさんちと同じ七人家族。ニートの父親、息子溺愛の母親、サプリ漬けのばあさん、大仏似で短大生の長女、美少女不思議系の高一次女、いじめに悩む優秀な中一長男。そんな一家の精神的な支柱は、三女のミキだが、彼女もクラスで孤立していく。ああ家族ってめんどくさい!でも、ほっとけない。家族小説に青春小説をハイブリッドした、第一回きらら文学賞受賞作。

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2019年11月05日

Posted by ブクログ

坂本家はサザエさんちと同じ7人家族。ニートの父「源一郎」、息子を溺愛する母「美香」、サプリ漬けの祖母、大仏似で短大生の長女「ナナコ姐」、美人系不思議ちゃんで高一次女「マミちゃん」、秀才の中一長男「源五郎」、そしてしっかり者の三女「ミキ」、以上の7人だ。

サザエさんちと同じ7人家族と言いながらも、そこにはお魚咥えたどら猫を追いかける人はいないし(やりそうなのはキャラ的にナナコ姐な気がするが)、「ばっかもーん!!」と息子を説教する頑固親父もいない(本書に登場するのはダメ親父です)。サザエさんちは何不自由ない幸せな家庭と言うことができるだろうが、坂本家はちょっと違う。色々な問題が起こって家族の絆が崩れていくのだ。まず、次女のマミちゃんが精神的におかしくなる。「口の中が変なの。青虫の臭いがするの」と言って、一日に5回は歯を磨くようになる。頭を掻き毟るようにもなり頭皮は瘡蓋だらけだ。気性の浮き沈みが激しくなり、ウザイぐらいミキや源五郎にちょっかいを出したり、自室に引きこもって読書に耽るようになった。年頃の女の子らしく、父と距離を置いてるのだが、一方の父は娘とコミュニケーションを取りたがる。そんな父の行動に対して嫌気が差したのか、イライラが自分のキャパを超えたのか、マミはゴルフクラブで父を後ろから襲い、精神病院送りになってしまう。

源五郎は学校でイジメられていた。勉強ができる源五郎を生意気だと思ってる同級生らによって、下校時に全員分の鞄を持たせられているところをミキは偶然見てしまう。また、ミキが引き出しの中にためていたお金をちょこちょこ盗むということもするようになった。誰にも言えないつらさと誰にも言いたくない男のプライドが感じられる。

ミキもクラスで孤立していく。クラスには戸栗さん率いる大所帯のグループがあって、大半の女子はそこに属している。群れることを好まないミキの元には横山と齋藤という女子が来ていたが、その二人もやがて戸栗グループところになびいていき、代わりに「大福(おおぞえ)さん」という太めの女子が来るようになった。大福さんは皆から「臭い」と言われ(実際には臭くないのだが)、嫌われていた。その大福(嫌われ者)と友達であるミキに対して、「大福の友達だから関わっちゃいけない」みたいな圧力が戸栗グループの幹部からあったのだろう(本文に明記されてるかどうか忘れた)、無視しようぜみたいな空気になってしまったのだ。

しかし、ある日、戸栗さんと「大福さんが痩せれるかどうか」賭けをすることになった。大福さんが痩せれば、戸栗さんは大福さんと仲良くする、大福さんが痩せなければ、ミキは戸栗さんの言うことを何でもきくことが賭けの対象だ。結論を言ってしまうと、賭けに勝ったのはミキで、痩せた大福さんは美人になったためイジメもなくなる。坂本家に目をうつせば、父は仕事を見つけ、弟の源五郎のイジメもなくなり、マミちゃんは父を避けなくなった。ということで、全ていい方向に行って終わるのである。上手くいきすぎた感があって、僕は少し不満だったのだが。

イジメに関して少し意見させて頂くと、なんというかまあアホくさいなと思ってしまう。怒りを通り越して、もはや呆れる。僕がミキと同じ14才の頃、幸いにも僕はイジメられたことはないんだけど、クラスの中にはイジメられてる子はいた。殴る蹴るという目に見える暴力ではなく、本書のようなハブるという目に見えない陰湿なイジメ。僕からしてみれば、別にその子は何ともないのに、「発言が生意気だ」とかくだらない理由でハブられてたわけだけど、もうハブってる本人たちが可哀そうでしょうがなかった。そうゆうイジメをゲーム感覚で楽しむ人ってのはさ、自分の居場所を確保したいんだよね。ホントは自分がいつハブられるのかビクビクしてる。だから、同じ思いをもった奴らと群れてそうゆう行為をしてしまうんだろうなあ。だから、ミキのようなはっきり物言う人と(本の中だけど)出会てよかった。はっきり言われれば納得できることも多いだろうし。最近始まったことではないけど、掲示板に友達の悪口を書きこむ等のニュースを聞くと、嫌な世の中になったなあと感じます(感じてる本人まだ22歳なんですけどね)。イジメってなくならないのかなあ。

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2012年07月09日

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