岡田麿里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オジロ先生の描く女性がアイドルというテーマにハマっている。ストーリーはオジロ先生のやわらかい世界観というよりは、岡田先生の人間ドラマ感がしっかり出ていて、この先に感動ポイントがいくつも出てきそうな気配たっぷり
【主人公】フリーでアイドル衣装縫製の仕事をしている女性
【概 容】仕事に行き詰まった主人公が14年振りに実家に帰省したことから始まる家族の再生を描いた物語
【文字の量】少なめ ●〇〇〇〇 多め
【コマ割り】少なめ 〇●〇〇〇 多め
【非日常性】薄め 〇●〇〇〇 濃いめ
【目の描写】薄め 〇〇〇●〇 濃いめ
【このマンガ好きな人にオススメのマンガ】
・おんなのいえ 鳥飼茜先生
・Hatch 村上かつら先生
・這い寄るな金星 華沢寛治先生
・天間荘の三姉妹 高橋ツトム先生 -
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ネタバレ過去と向き合い、乗り越えてゆくこと
2011年のこと、アニメ『花咲くいろは』第一話の冒頭シーン、ヒロインの緒花と母親との会話を聞いて、驚いたことがあります。
> 緒花「ママ、私、ママの子じゃないの。ママの親友が病弱なジャズシンガーで、港にやって来た米兵さんとの間で産んだ子なの」
> 母「あー、あたし女友達いないしー。それに子供から告白する台詞じゃないわねえ、それ」
> 緒花「残念」
これ、ものすごく計算された会話なんですよ。たったこれだけのやり取りで、
・緒花が現実から抜け出すことを夢見ている少女であること。
・母親がダメ人間であること。
・緒花はそんな母親を嫌ってはいるけど憎んではないこと(憎んでたらそもそもこんな会話はしない)。
などを、番組開始から40秒で、視聴者に分からせてしまうんです。これには恐れ入りました。普通、こういう設定って、ついつい「説明台詞」で語らせたくなるものなんですが。
このシーンの脚本を書いたのが岡田麿里さんです。
それまでも『とらドラ!』とか『シムーン』とかは観てたんですが、「岡田麿里って上手い脚本書くんだなあ」と明確に意識したのはこの一瞬でした。その後も『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(通称『あの花』)や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』などを観ていて、「あっ、ここ上手い」と感心することがしばしばありました。
これは天性の才能なのか、それとも誰か名のある脚本家に師事して学んだのだろうか……と、ずっと考えていたんですが、先日、その岡田麿里さんの自伝が発売されました。タイトルは『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』。
そう、岡田さんはひきこもりだったんです。
ひきこもりの人の多くは、家から出られなくなった直接のきっかけがよく分からないそうです。この本でもそうで、いろんな小さな理由が積み重なって、岡田さんは学校に行かなくなった。明確な理由がないために、それを取り除けば魔法のように治るということもありえない。
知らない人からは「さぼっている」「ずる休みしている」としか見えない。でも、本人にとってはすごく苦しいことなんです。タイトルにあるように、学校に「行かなかった」じゃなく「行けなかった」んです。
その体験は、『あの花』の主人公、ひきこもりの高校生・仁太に投影されています。仁太の描写の多くは、実体験に基づくものだったんだそうです。
そんな岡田さんが、どうにか高校を卒業して、故郷を離れて東京で一人暮らしをはじめ、下積みの地道な仕事を重ねて、アニメのシナリオライターになってゆく。ついには『あの花』のような話題作を手がけるまでになる。その紆余曲折が描かれています。
サクセス・ストーリーではあるんですが、決して楽天的ではありません。読んでいると、彼女がどんな努力を重ねてきたかがよく分かる反面、努力をやめたらまたすぐにひきこもりに転落しそうな危うさが感じられ、息苦しいんです。
後半は、『あの花』の裏話。自分の故郷である埼玉県秩父市をモデルに、自分の体験をヒントにしたひきこもりのキャラクターを主人公にしても、岡田さんはなかなか過去に向き合うことができません。本当は別の町にしたかったけど、ロケハンに来たスタッフが秩父市を気に入ってしまい、現実の秩父市を再現したリアルな背景で描かれるようになります。それどころか実家までも作中で登場することになってしまう。アニメが放映されると、舞台になった場所を訪れるファン(いわゆる「聖地巡礼」)も増える。
故郷から、過去から逃げ出して東京に来たというのに、その過去が追いかけてくる。岡田さんは否応なしに過去に向き合い、自分の過去に決着をつけることになっていきます。このへんがもう、息苦しいんですけど感動します。
『あの花』が好きだった人なら、読んで絶対に損はないです。僕は読んでいる間、エンディングテーマ「secret base 〜君がくれたもの〜」が頭の中で流れていました。 -
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ネタバレ友人のオススメで手に取った漫画。
高校生が主人公の少女漫画なんて久しぶり。
友情と、恋愛と、性の目覚めと、大好きな文学と。文芸部の5人の少女たちの毎日。
主人公のかずさが良い意味で主人公すぎず、
5人それぞれがはっきりと生きている漫画だった。
危ういながらも、友達から影響を受け合いながら
ちょっとずつ感情のいきどころを着地させていく少女たち。
名前がわからない感情だらけだったよなぁ、10代の頃って。
わからないままにせずに、ずるく、すれそうに、弱腰になりそうでも、最後は真っ直ぐにぶつかっていく彼女たちが眩しいよ。
感じなくなることこそ滑稽だと思える青春漫画。
いい感じに荒ぶり、とてもへたくそな日々に、いいよねぇってなっちゃう。
モチーフとして出てくる星の王子様の、キツネに
感情移入する新菜のところが印象的。
本当に欲しいものが手に入らない、、、そんなこともあったりするから、難しい。
・きれい、よりも、変な奴、のほうがなんか。。。
あるねぇ、そういう気持ち。
・友よ!からのハグ
好き。こういうフレーズは頭に残っちゃう
・ハッと冷める瞬間
新菜が年上に対して抱いてた想いが、魔法から解けるように気持ち悪い、となる瞬間、、、あるねぇ。
泉くん、見た目がすごく好き。
ジブリの典型的なかっこいい相手役の外見。 -
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共に秩父を舞台にして大ヒットしたアニメ映画「あの日みた花の名前を僕たちはまだ知らない。」と「心が叫びたがってるんだ。」の脚本家による初の自伝エッセイ。「ひきこもり」という言葉がまだ市民権を得ていない時代。「学校に行かない」という選択が今よりよほど特別視されていたころの話。
「誰に挨拶したらいいかわからない」という「自意識との闘い」、自らの「キャラ設定」に翻弄される思春期のモヤモヤ、そして「緑の檻」に囲まれた田舎町の鬱屈した空気感などは作品そのまま。映画の中の名台詞、名シーンの裏に込められた意味を改めてかみしめる。
閉鎖的な社会で「いじめ」を受け、長く学校に行けなかった著者は、秩父から「外の世界」に出ることによって道が開かれていく。その「生き直し」の過程には、著者を特別扱いせずに作文を評価してくれた担任の先生や、その幸せを願い、温かく見守ってくれた「おじいちゃん」など、多くの「隣人」の存在があった。専門学校に進学後は、シナリオライターになりたいという夢をかなえるため、「登校拒否児は果たして、魅力的なキャラクターとして成立するのだろうか?」と自問しながら、自らの体験をもとに「あの花」と「ここさけ」を書き上げる。
クリスチャン家庭に生まれ育った地方出身者が「マイノリティ」ゆえに抱える葛藤に相通ずる。今日の教会にも、さまざまな「生きづらさ」を抱えた人々が集っている。著者が不登校だった過去をカミングアウトする場面も、クリスチャンであることをカミングアウトする時の葛藤と重なる。
眼前の苦難から抜け出せないと思い込んでいるすべての人にとって、その向こうに広がる「外の世界」の存在は希望になり得る。(松ちゃん)