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「あの日みた花の名前を僕達はまだ知らない。」
「心が叫びたがってるんだ。」
ひきこもりだったじんたんと、
幼少期のトラウマで声が出なくなった成瀬順。
二人を主人公にした二本のアニメは、
日本中の心を揺さぶり、舞台となった秩父は
全国からファンが訪れるアニメの聖地となった。
実は、そのアニメの脚本を書いた岡田麿里自身が
小学校で学校に行けなくなっていたのです。
これは、母親と二人きりの長い長い時間をすごし
そして「お話」に出会い、
やがて秩父から「外の世界」に出て行った岡田の初めての自伝。
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Posted by ブクログ
著者がアニメや実写映画の脚本家とは知らずにこの本を手に取った。
中身の想像できるわかりやすいタイトルが面白い。
「あの花」も「ここさけ」もいまだに何のことだかわからないけど、たぶん若い人には支持されている作家さんなんだろう。
その著者がかつて不登校だった?
そんな興味から読んでみた。
著者は小学校から高校まで筋金入りの不登校。
シングルマザーに育てられた一人っ子で、そのマザーはなかなかの人。
高校では著者の才能を見抜いていた先生がいて、何とか卒業し、
その後家を出て専門学校に入ったあたりから変わり始める。
物語にも出てくるが、著者がシナリオを書くトレーニングで自伝を書いていたからなんだろうか、躓きの多い私生活が嫌味なくグイグイ読ませる文章であっという間に読めた。
面白かった。
随所にでてくる「おじいちゃん」系の人が重要な脇役になっている。
不登校だった人はもとよりそうでなかった人も読んで面白いと思う本。
Posted by ブクログ
大好きなアニメ脚本家岡田さんの自伝。
私も人間関係が苦手で学校に行けなかった時期があったので、共感できる部分が多かった。
出てくる人々の描き方もさすが岡田さんというユニークさで、いじめの話はエピソードとして辛いが
どこかユーモアを感じるテイストで描かれているので読みやすいかと。
大人になっても完全に変わることはできなくても、自分らしく生きられる場所を探すのは大事だと感じさせてくれる一冊。
大人になった人も、今、学生の子にも読んでもらいたい。
この本を書いてくれたことにお礼を言いたい。きっと今つらい子供で救われる人がいるだろう。
私は泣きながら読んだ部分も多かった。
この本で興味を持ったら、岡田さんの関わるアニメも見てほしい。きっと好きになれると思う。
凄い
私はボキャブラリーが少ないので的確な言葉が見つかりませんが。
凄くおもしろい本だと思いました。
自分をさらけ出すとはこのことかと。
夏岡田さんの叫びたかった心が書かれているように思います。
あの花、ここさけを知る人は読むべき1冊です。
Posted by ブクログ
共に秩父を舞台にして大ヒットしたアニメ映画「あの日みた花の名前を僕たちはまだ知らない。」と「心が叫びたがってるんだ。」の脚本家による初の自伝エッセイ。「ひきこもり」という言葉がまだ市民権を得ていない時代。「学校に行かない」という選択が今よりよほど特別視されていたころの話。
「誰に挨拶したらいいかわからない」という「自意識との闘い」、自らの「キャラ設定」に翻弄される思春期のモヤモヤ、そして「緑の檻」に囲まれた田舎町の鬱屈した空気感などは作品そのまま。映画の中の名台詞、名シーンの裏に込められた意味を改めてかみしめる。
閉鎖的な社会で「いじめ」を受け、長く学校に行けなかった著者は、秩父から「外の世界」に出ることによって道が開かれていく。その「生き直し」の過程には、著者を特別扱いせずに作文を評価してくれた担任の先生や、その幸せを願い、温かく見守ってくれた「おじいちゃん」など、多くの「隣人」の存在があった。専門学校に進学後は、シナリオライターになりたいという夢をかなえるため、「登校拒否児は果たして、魅力的なキャラクターとして成立するのだろうか?」と自問しながら、自らの体験をもとに「あの花」と「ここさけ」を書き上げる。
クリスチャン家庭に生まれ育った地方出身者が「マイノリティ」ゆえに抱える葛藤に相通ずる。今日の教会にも、さまざまな「生きづらさ」を抱えた人々が集っている。著者が不登校だった過去をカミングアウトする場面も、クリスチャンであることをカミングアウトする時の葛藤と重なる。
眼前の苦難から抜け出せないと思い込んでいるすべての人にとって、その向こうに広がる「外の世界」の存在は希望になり得る。(松ちゃん)
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