あらすじ
製鉄所の爆発事故により出口を失い、時が止まった町で暮らす中学3年生の正宗。変化を禁じられ鬱屈した日々を過ごす中、謎めいた同級生の睦実に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。そこにいたのは喋ることのできない、野生の狼のような少女――。正宗と2人の少女の出会いは、世界の均衡が崩れるはじまりだった。止められない恋の衝動が行き着く未来とは。
岡田麿里監督がみずから執筆した、劇場アニメの原作小説!
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Posted by ブクログ
映画の方はこの難解な小説を映像化しきれなかったようで大爆死になってしまったようである。小説を読み映画の説明不足だった部分を埋めてくれ理解度が増した。ただ映画は五実の年齢の進み具合を少なく改変され五美が成長していなかった。工場の爆発事故で現実世界から切り離されて時間が止まってしまった世界ってどうなのよという感じだが、岡田麿里がそういう世界を想像してしまったのだから仕様が無いではないかと言う感じだが、五美の成長が無かったため父親正宗との恋愛観が薄れてしまったのは残念だ。
Posted by ブクログ
映画は観ないで読みました。現実ではない存在と自覚してもなお、五実を現実に返そうとイキイキと頑張る正宗たち。こんな世界に放り込まれたら、自分はどうするだろう。現実の世界でさえ持て余してる自分は、神機狼にすぐ喰われてしまうかも。今日を精一杯生きよう。
Posted by ブクログ
映画は未視聴で、映画予告のシーンを一つ一つ思い出しながら、ここの話は予告のあのシーンかな?と、謎の答え合わせ?をしながら違った楽しみ方で読み終えました。
映画を観た後に余韻に浸りながら読むには良い一冊です。
Posted by ブクログ
物語中にあれ?と感じた少しずつの違和感が次第に繋がっていき、どんどん惹き込まれていく展開に読み応えがありました。
読後の満足感も高く、これから観に行く映画がより一層楽しみです。
Posted by ブクログ
冒頭で何が起きた??と思いながら、
内容に追いつくまでに少し時間がかかりました。
でも、【変化を禁じられた世界】で生きていく設定は
斬新だなぁと思いました。
他の方も書かれていますが、映画を先に観ていたら
ストーリーももう少し掴みやすかったかもしれません。
映像だからこそ映える描写が、物語に盛り込まれているので
合わせて楽しんでみたいですね。
Posted by ブクログ
アニメ映画化、主題歌担当中島みゆきが推すので映画を観る前に読んでみた。
私には時系列の混乱が理解できず映画を観た後なら原作本の感想も変わるかも。→確かに映画の予習には有効だった。
Posted by ブクログ
映画を見てから読めばよかったというのが読み終えてすぐのいちばんの感想。情景描写がなかなか難しくて、あまり雰囲気をイメージ出来なかった。工場の印象が私の中で薄いせいかも。
でも、これはアニメ映像を見たら変わりそう。登場人物の名前もよく似ていて、読んでいる最中に、あれ、これ誰だっけ…?となってしまったので(これはわたしの記憶力のせいですが)、やはり映像や音ありきの作品な気がする。
読み終わったあとに、季節の感覚とにおいだけが残った。
青春のあの痛い感じやもどかしい気持ちなどが鋭く描かれているところはとても良かったので、映像を見てからまた読み返したい。
追記。この感想を書いた後に、思いつきで予告編をみた。気づいたら泣いていた。映画が心底見たくなった。
Posted by ブクログ
映画を先に見てから、文庫本を読みました。
映画の情景がしっかり思い出される文章でした。
正宗と睦実のキスシーンの情景が、まぼろしだから冬の雪の寒さを感じないのではなく、好きという感情、気持ちの昂りからだという表現がとてもおしゃれで好きでした。