斎藤栄一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
日本の自動車産業の時価総額を合計しても敵わないとされるテスラ。その創業者であるイーロンマスク。彼はどのような人物なのか。この本を読んで、その実像が少し見えた気がした。
読むまでは、ただの投資家、あるいは新進気鋭の実業家というイメージだった。というよりも、正直、殆ど彼に対する情報を持ち合わせなかった。夢想家としての批判や、本著ではギフテッドの典型として語られる面もあるが、読後の印象としては、猛烈な仕事人、強い熱意を強引さとして周りを変革するまさにアントレプレナーという感じだ。
メールのミスにも神経質になり、前例にとらわれたり出来ない理由を並べる社員を嫌う。就労条件を交渉してきた社員を休ませ、 -
Posted by ブクログ
この本はイーロン・マスクについて書かれたものの2冊目で、こちらの方が出版年が古い(2015年)。
読んでみて、PayPalのピーター・ティールとの協業からの別れの部分が書かれていて興味深かった。ピーター・ティールの本では触れられてなかったので。そして、後半にある本人のインタビューを読むに、仕組みの裏側とお金についてしっかりと理解している人なんだなと言うのも印象深い。 儲かるか?って言う本当に基本的なビジネスの感覚があって、その先に火星やら電気の話がある。高い目標と誰もやった事がないようなチャレンジを掲げて、優秀な人材を集めて、限界まで働かせて、首を切る… 三国志で言えば曹操みたいな感じなのかな -
Posted by ブクログ
新たな期待を抱いた買い物客は、独自の明確な価値を持つ店に、時間と費用をかけるようになる。
消費者に貴重な時間と手間を割いてまで足を運んでもらうほど価値のあるショッピング機会を生み出しているのだろうか。
実店舗はもはや、単なる商品流通の拠点ではない。来店客数の消費者に20〜30分の広告を訴求する、新たなメディアとしての場所である。
サプライズ、独自性、個別対応、親密度、再現性。
アーティスト型の道を進み、真に心に残る体験を提供したい。
しっかりと価値があり、顧客との距離を縮めるようなコンテンツや体験をオンラインで生み出す。
はてさて、何ができるだろうか。
あなたのブランドが答えだと -
Posted by ブクログ
マイクロソフト・プレジデントのブラッド・スミス氏が、マイクロソフトで起きた訴訟対応など、様々な出来事や取り組みについて書いた本。法律家である著者は、マイクロソフトにおいて競争法や知的財産法関連の訴訟に対応するとともに、情報公開や個人情報の提供など、米政府やメディアを相手に仕事をしてきた。マイクロソフトという大成功を収めた巨大企業の闘いの経緯が理解できた。本筋とは関係ない描写も多く、学術的ではない冗長な文章も散見される。読みやすいが、ページ数の割には内容は薄く感じた。
「われわれは数々の問題を切り抜けながら、それなりに経験を積んで知恵もついた。自分たちの理想ばかり追いかけるのではなく、鏡に映っ -
Posted by ブクログ
生産性について体系化された本。
生産性=時間・人材・意欲のマネジメント
マインド寄りの記述も散見されるが、実際に何かに対しての「意欲」の効果は計り知れない。
〇生産性の高め方
・時間の無駄遣いを無くす
・人材配置や組織編制について、バランスではなく一挙集中する
・愛着やプライドを持たせる環境作り
〇時間
・ピータードラッカー「時間は希少な資源である。時間をマネージできずして、他に何をマネージできるというのか。」
・効果のある会議にするように徹底しろ
・資金の投資と同じように時間を投資しろ
・優先順付けになさけは無用。優先順位を低いものを捨てさせろ
┗ 特に幹部。幹部には注力すべきこと、注力 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレこのところ人文科学を見直す流れをよく見聞きするので気になり読んでみた。
確かに1990年代以降、我々も身近にITを感じるようになり、自然科学万能感を感じている。イノベーションはシリコンバレーから生まれ、その土壌には自然科学がある。データが全てを物語り、すべての問題はITで解決できる。そんなイメージを持っている。
でも著者によるとそんなものは幻想で、本当に大切なものを見出すには自然科学の力だけでは不十分だという。そこで役に立つのがセンスメイキングという手法で、そのために人文科学が役に立つという話。
自分には小学生の子どもがいるため、こどもの将来を考えると昨今話題のSTEMをやるべきかなと思 -
-
Posted by ブクログ
近年、技術が著しく進歩し、何もかもが技術にとってかわられるようになってきました。業務の最適化や、顧客の購入履歴データの分析など、様々な分野で技術が活用されています。しかし、購入履歴のデータだけで、ある特定の人の感情や行動を見極めることは、今の現状では難しいです。ここでいう技術は自然科学に関する技術です。
そこで、大事になってくるのは、哲学や歴史学などの人文科学です。技術が進歩していったので、人文科学の評価が年々薄れてきています。
なせ人文科学が大切なのか、それは数値だけでは測れないものがあるからです。例えば、市場の流れの雰囲気や、長年の経験から得た勘などです。農業やワインなどを作る際に様々なデ -