あらすじ
【内容紹介】
リアル店舗は、感動する体験を提供せよ――グーグル、ウォルマート、IKEA、BMW、エスティローダーなどのグローバルブランドの戦略策定に関わった世界的な小売コンサルタントの最新作。アフターコロナに生き残る店舗経営とは?
「アフターコロナ時代はますますアマゾンやアリババなどのメガ小売の独壇場となっていくだろう」
「その中で小売業者が生き残る方法は、消費者からの『10の問いかけ』に基づく『10のリテールタイプ』を追求することだ」
「『自分たちはどのタイプで戦うのか』を正しく知る小売業者だけが生き残る」
と本書の著者ダグ・スティーブンス氏は説きます。
小売業界がパンデミックに打ち勝ち、さらに繁栄するための最新情報と戦略、そしてリーダーシップについて語った、次世代小売のロードマップです。
【本書で展開される10の「リテールタイプと消費者の問いかけ」】
1「ストーリーテラー」型→自分を奮い立たせてくれるブランドはどれ?
2「活動家」型→自分の価値観と一致するブランドはどれ?
3「流行仕掛け人」型→新しくてクールなものは、どこに行けば手に入る?
4「アーティスト」型→一番充実した体験が味わえるのはどこ?
5「透視能力者」型→自分のことを一番理解してくれているのは誰?
6「コンシェルジュ」型→最高水準のサービスはどこで受けられるの?
7「賢者」型→一番いい助言がもらえるのはどこ?
8「エンジニア」型→最高に作り込まれた商品はどこで手に入るの?
9「門番」型→必要な商品はどこで手に入るの?
10「背教者」型→この商品が欲しいけれど、もっと買いやすくしてくれるのは誰?
【著者紹介】
[著]ダグ・スティーブンス(Doug Stephens)
世界的に知られる小売コンサルタント。リテール・プロジェクト社の創業社長。人口動態、テクノロジー、経済、消費者動向、メディアなどにおけるメガトレンドを踏まえた未来予測は、ウォルマート、グーグル、セールスフォース、ジョンソン&ジョンソン、ホームデポ、ディズニー、BMW、インテルなどのグローバルブランドに影響を与えている。著書に『小売再生 リアル店舗はメディアになる』(プレジデント社)など。
[訳]斎藤 栄一郎(さいとう・えいいちろう)
翻訳家・ジャーナリスト。山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。主な訳書に『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』『1日1つ、なしとげる! 米海軍特殊部隊SEALsの教え』『イーロン・マスク 未来を創る男』(以上、講談社)、『小売再生 リアル店舗はメディアになる』『センスメイキング』『イノセントマン ビリー・ジョエル100時間インタヴューズ』『TOOLS and WEAPONs テクノロジーの暴走を止めるのは誰か』(以上、プレジデント社)、『データ資本主義 ビッグデータがもたらす新しい経済』(NTT出版)などがある。
【目次抜粋】
序章 握手とハグが当たり前だった日々
第1章 “基礎疾患”のあるブランド
第2章 異世界へのタイムトンネル
第3章 食物連鎖の頂点に立つ怪物たち
第4章 大きな獲物が狙われている
第5章 新しい時代を生き抜くリテールタイプ
第6章 小売りの技を極める
第7章 ショッピングモールの再生
第8章 小売の未来
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世界的に知られている小売コンサルタントのリテール•プロフェット社のダグ•スティーブンスが、コロナ以降の激変した世界、小売業界を丁寧に調査分析しつつ、現状を読み解き、さらに新たに台頭している小売企業の成功事例を紹介•分析して、これからの小売の未来について提示する。この本は新たな明るい時代を目指すために指針になるような、非常に有益な情報が提示されている。小売業界以外にもビジネスに携わる人たちにとっても、沢山のヒントが詰まっている本だと思った。
Posted by ブクログ
だいぶ長いこと、途中で積読になっちゃってて、
今更かな〜と思いつつ読み進めたけど
後半もするすると頭に入ってくる内容で、読んでよかった。
コロナ禍すぐにこれを出版した著者の頭脳明晰なことよ…!
心得ておきたい言葉がたくさん。
Posted by ブクログ
コロナ後のブランドが直面する社会構造の解釈がおもしろかった。著者のドライな語り口も好感。
新しい時代を生き残る10のリテールタイプ×4つの価値領域から2つで強みを見出し、3本脚で自社の戦略を練ろう!という。
インスタグラマーやYouTuberも猛スピードで発展してきており、流行仕掛人型だけでなく賢者型・背教者型が増えている気がする。そんな個人が増える中、企業に求められてる価値ってナンダ??
また、アフターコロナではメディアコンテンツが来店先・購買場所になっているという。ユーザーとの双方向の会話を取り込んでコンテンツループを回し、ショッパブルメディアになることが勝ち残りの一案とのこと。思考を止めたり旧来型の広告戦略にしがみついていたら本当に退場させられるな〜〜
Posted by ブクログ
面白かった!小売に関係なく、これからの顧客設定の在り方を考えさせられる。圧倒的な手間の削減か心躍る体験かどちらの提供を目指すのか、後者なら更にどういう顧客ニーズを満たす体験を提供するのか。自分のサービスの方向性を改めて考える際の指針になった。
既に東京の一部店舗でも見られているが、リアル店舗が単なる購買のための場所ではなく、体験を提供する強力なマーケティングのチャネルになっていくのは間違いないと思う。
Posted by ブクログ
コロナ影響を踏まえたビジネス書を読んだのは初めてかもしれません。
出向を経験し流通小売業界にみをおくものとしては
非常に参考になった内容です。ただし、日本の書物ではないので、日本でいう小売りというよりメーカーに向けた内容でもあったような。
パンデミック後のリーダー像(HERO:謙虚さ・共感力・立ち直りの早さ・寛大さ)
なぜ自社が必要とされるのかを考える。
あなたのブランド(会社)が答えになる問を考える。
10個のリテールタイプ
ストーリーテラー
活動家
流行仕掛人
アーティスト
透視能力者
コンシェルジェ
賢者
エンジニア
門番
背教者
どれだろう・・・どれも中途半端な感じが・・
Posted by ブクログ
2021.09.16 大変刺激的で面白かった。自分が考えていたことがほぼ正解であると確信した。SCはプラットフォームであり、もはや買い物の場所(ショッピングセンター)ではない。店舗はコンタクトポイントであり、メディア性を強めていく。新しい評価指標とビジネスモデルが次々と出てくるだろう。
Posted by ブクログ
新たな期待を抱いた買い物客は、独自の明確な価値を持つ店に、時間と費用をかけるようになる。
消費者に貴重な時間と手間を割いてまで足を運んでもらうほど価値のあるショッピング機会を生み出しているのだろうか。
実店舗はもはや、単なる商品流通の拠点ではない。来店客数の消費者に20〜30分の広告を訴求する、新たなメディアとしての場所である。
サプライズ、独自性、個別対応、親密度、再現性。
アーティスト型の道を進み、真に心に残る体験を提供したい。
しっかりと価値があり、顧客との距離を縮めるようなコンテンツや体験をオンラインで生み出す。
はてさて、何ができるだろうか。
あなたのブランドが答えだとしたら、
元の問いかけは何か。
①ストーリーテラー型
「自分を奮い立たせてくれるブランドはどれ?」
②活動家型
「自分の価値観と一致するブランドはどれ?」
③流行仕掛人型
「新しくてクールなものは、どこにいけば手に入る?」
④アーティスト型
「一番充実した体験が味わえるのはどこ?」
同じ商品でも、デザインや演出で多彩な体験の機会を生み出す。
原点は商品販売ではなく体験づくりにある。
むしろ体験こそが商品。
商品は、体験の思い出である。
⑤透視能力者型
「自分のことを一番理解してくれているのは誰?」
⑥コンシェルジュ型
「最高水準のサービスはどこで受けられるの?」
⑦賢者型
「一番いい助言がもらえるのはどこ?」
⑧エンジニア型
「最高に作り込まれた商品はどこで手に入るの?」
⑨門番型
「必要な商品はどこで手に入るの?」
⑩背教者型
「この商品がほしいけれど、もっと買いやすくしてくれるのは誰?」
Posted by ブクログ
パンデミックを経て、小売の世界も数年間分未来に進んでしまった。
訪れてしまったこの未来をどう捉え、いかに働くべきか。
常に考え続けなければならない。