斎藤栄一郎のレビュー一覧

  • 小売再生――リアル店舗はメディアになる

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    主に米国の事例が盛りだくさんすぎて、読み疲れた。
    久々に紙の本を一気読みしたせいもあるか。

    ポイントを一言で言えば、顧客体験を充実させよう、ということ。

    「顧客体験」というと硬く聞こえるかもしれないが、お客様に楽しんでもらおう、ということだと思う。

    今までの量販店のように棚に商品を積み上げればよかった時代は終わり、一人ひとりのお客様にストーリーを語りかけ、商品を体験してもらう時代に変わっていく。

    まさに「サービス業」になっていくのだ。

    小売には、結構楽しい未来が待っているんじゃないか、という気持ちになった。

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    2019年08月13日
  • 小売再生――リアル店舗はメディアになる

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    「新・小売革命」と内容が類似している部分もあったが、示唆に富んでおり学びがあった。
    「ストーリー」の取り組みに(メディアの機能を店舗に持たせる)に関して、興味深かった。

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    2019年07月07日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

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    私は、理系人間で数学や論理が大好きだった学生時代。
    いまは、システム関連の会社にいる完全に自然科学の
    範疇にいますが。この年になって哲学や文学、歴史、芸術
    などが面白くなってきています。
    また、息子は文系で、人文科学系(心理学や社会学)のほうに歩もうとしているようです。
    そこで、書店で目に入った、AIをはじめとしてのSTEM(科学、技術、工学、数学)よりも人文科学(文学・歴史・哲学・芸術)が大事であるとの記載が気に入って読みました。
    一言でいうと面白かったです。
    文脈を把握する大事さが改めて感じる内容です。

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    2019年06月16日
  • TIME TALENT ENERGY―組織の生産性を最大化するマネジメント

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    大企業病による損失がどれだけ大きいのかよく理解できた。社員を管理しリスクを減らすことに躍起になり、無駄な階層や意思決定プロセスを生み出すことは、社員の主体性を奪い、かえって企業を脅かすような行動を取らせたり、消極性(やらないこと)による新たな無駄や、生産性の低下を招く。
    この悪循環から抜け出すヒントをタイム・タレント・エナジーという視点で論じている。
    全ては繋がっている。車輪を前に回すのか後ろに回すのかは経営幹部次第。

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    2019年05月07日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

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    自己啓発本への偏重傾向に一石を投じた本 哲学や心理学、美術などの一般教養を学ぶことが、今になって再び必要とされているとのこと。この様な論調の書籍を最近目にする様になり、自己啓発本に偏りがちだった読書傾向を改めているところです。そんな中で手にしたこの一冊、ハウツーは殆ど見られません。ただ歴史上の著名人等の「センスメイキング」に関するエピソードがふんだんに盛り込まれており、一読するに値する内容と言えるのではないでしょうか。

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    2025年12月07日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

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    ビジネスにおいては、定量情報(STEM=科学・技術・工学・数学)だけでなく定性情報(=人文系学問)も必要、いやむしろ定性情報の方が大事だと言うことを主張した本。
    ユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」で話題になっている通り、人間は全てビッグデータの蓄積によって人間個々のアルゴリズムが解明され、ホモ・デウスとなるといった説の正反対の内容。人間のあらゆる行動や思考は、先の読めない変化ががつきもの。したがって数値化できないことの方が、ビジネスに限らず人間には重要だという説。

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    2019年04月02日
  • 小売再生――リアル店舗はメディアになる

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    ネタバレ

    デジタルシフトする世の中で、小売は淘汰されてしまうのか。
    答えはイエスであり、ノーである。
    淘汰されていくのは、これまでと変わらず商品をただ並べて販売するだけの店舗。
    これから生き残っていくのは、実店舗でしかできない体験を提供したり、絶えずイノベーションを生み出す企業である。

    小売に限らず、AIによって仕事がなくなると憂うのではなく、未来を予測し、これまでなかったような商品やサービスを生み出していく創造性が、これからはより必要とされるだろう。

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    2019年03月04日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

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    ネタバレ

    技術の進歩によってデータ重視の経営や戦略になっている世の中に対して、事例を交えながら人間の人生、体験という文脈に紐づいた観点が必要であることを主張した本。
    事例は豊富でわかりやすく、読みやすいものが溢れている。特にソロスの事例や研修での事例、ナパバレーの事例など、興味深いものが多い。
    ただ、センスメイキングという言葉が散見されているので、一見主張が濁っている所があるのは勿体無い気がしている。(原著を読んでいないので、意図して残されているのか不明だが)

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    2019年02月19日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

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    普通のビジネス書のように、スキルやテクニックの重要性を啓発する本ではない。現在の世界が薄っぺらな「技術」に乗っ取られそうになっており、観察も判断も機械に任せるようになっていることに危惧をいだき、人文知を重視せよ、というスタンスの本。ハイデッガーやフッサール(現象学)に言及されるのもむべなるかな。テクニックや数学を磨くのではなく、全体観や感性や歴史を勉強せよということだ。

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    2019年02月11日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

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    デザイン思考に対する攻撃的な姿勢には全く共感することはできないが、AI等のテクノロジー主導による世界観の危うさを訴える書として共感。

    人文科学がどういうものなのか、私自身は理解していると思っていないが、今日の経営学でもそれは融合、活かされつつあるようには感じている。

    この作品から得たと思える事は、全体に対する完全さというものは、そもそも有り得ないもので、もしそのような唱え方をしている人や理論は疑ってかかった方が良いということ。

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    2019年01月31日
  • 小売再生――リアル店舗はメディアになる

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    小売業界で働くものとして、我々の未来の姿を想像するのにいいヒントになったのは間違いない。
    ショッピングの本当の楽しみは、妥当性と偶発性の絶妙なバランスにある。
    ある空間に誰かがいることは、何らかの価値あるものがそこにあることを示す最良のバロメーターとして今も機能しているのである。
    未来の店は、多彩な商品と関連のあるライフスタイルを謳歌する場所になる。想いを同じくする仲間と合流するために店に行くのだ。
    実際、売買は店が持っている価値の一部でしかないのだ。

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    2018年10月12日
  • 小売再生――リアル店舗はメディアになる

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    小売店がこれからどのように変わっていくのか、についての本で、それに関してもすごく面白かった(店舗はメディアになり、顧客にどのような体験を提供できるか、「何を売るか」ではなく「いかに売るか」が重要になるという話)んだけど、もうひとつ、小売に限らず、いかにイノベーションを起こしていくか、という視点に関する考察が印象に残っている。
    20章のタイトルにもなっている「他者に破壊される前に自己破壊できるか」ということ。やっていることだけに目を向ければライバルは同業他社になるけど、顧客体験にフォーカスすれば、実は全く領域の異なる相手が競争相手になっている。いかに、現状の認識から脱し、成功パターンを捨てて、ま

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    2018年09月23日
  • 小売再生――リアル店舗はメディアになる

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    いつの間にか本当に大変な時代になっているんだなとあらためて思わされた。個人的なテーマとしては、今ひとつ、あともう一歩のアトモスフィアはどうすれば作れるんだろう・・という問題が常にあって改善出来ないんだ。

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    2018年08月26日
  • イーロン・マスク 未来を創る男

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    ネタバレ

    まずスケールの大きさに驚く。読み進めるほど、マスク氏が本気で人類を救おうとしているのが分かっていく。「自動車、地球温暖化の問題を解決して、人類を惑星間で活躍できるようにして…」と発言し、実際に行動し続ける力が凄すぎる。マスク氏はまるで、とても高い所から、全方位を見渡せるほどの広い視野でモノを見て考えているようだ。ここまでパワフルな人間がいるのか。

    本書は第三者が著した伝記であるため、マスク氏の思考、決断に至った理由や心境等の生身の描写が少なく、マスク氏が成し遂げたことにフォーカスされている。これは私にとって少し残念であったが、彼のような人間がいるということを知れただけでも貴重な体験である。

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    2019年01月16日
  • 小売再生――リアル店舗はメディアになる

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    面白かった。未来の小売がどんな姿になるか。ネットで何でも買えるようになった今、店舗に求められる役割は「急を要する買い物(これもそのうちなくなるかも)」か「欲しいものを見つけに行く・体験する場所」に収斂していくと思う。
    店舗デザインや品揃えが魅力的で立ち寄りたくなる場所は一昔前よりも確実に増えているし、今後の進化がとても楽しみ。

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    2018年06月20日
  • 小売再生――リアル店舗はメディアになる

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    これは小売に限った話ではない。ブレストしたすぎて震えたほど、ヒントが散りばめられている。
    #小売再生 #読書記録

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    2018年06月18日
  • イーロン・マスク 未来を創る男

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    面白かった!
    わたしももっと大きなビジョンと視点と、彼ほどまではいかなくてもほどほどにリスクが取れるようになりたい!

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    2018年05月11日
  • 心眼――あなたは見ているようで見ていない

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    現代(2025)のビジネスリーダーたちは、シリコンバレーが広めたある信仰に囚われている。それは「世界はデータで記述できる」という幻想だ。彼らはGPS履歴やクリック数といった「薄いデータ」を崇拝し、それで人間を理解した気になっている。だが、ハイデガーが「世界内存在」として定義したように、人間は真空の中で生きる孤立した変数ではない。我々は常に、文化、歴史、社会という不可分な文脈の中に投げ出されている。
    科学的実証主義(自然科学的アプローチ)は、この文脈をノイズとして切り捨てる。しかし、現象学の視点に立てば、その「ノイズ」こそが人間のリアリティそのものである。文脈を無視したアルゴリズム解析は、地図を

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    2025年12月03日
  • 心眼――あなたは見ているようで見ていない

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    観察力に伸び代があると思っていたので読んだ

    注意力・集中力とは、スポットライト的な一つのことに対するものと、フラッドライト型のその場の雰囲気や言葉などの奥にある背景などに対するものがあり、後者にもっと力を入れるべきと説いている。その場に没入するような自我から降りた観察が、新たな発見をもたらし、世界の見え方が変わる。

    世界が複雑に不確実になり、ネットであらゆる情報が氾濫する中で、ことの本質を掴むには重要な習慣・力なのかもしれない。別のデザイン系の本で同じようなことを読んだので自分には刺さったが、具体的な事例の紹介が多いのと最終的なの主張の抽象度が高いので、?となるかも

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    2025年05月14日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

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    統計学や数値だけ見ても人間の動きはわからず、その道徳的背景や個人感の信用、そこを現象学的に捉えると各個別事例の内容が見えてくるという指摘。ただ、現象学の予備知識がないと、なぜこの結論が現象学から導けるのかわからず、そっちの勉強が必要かなと感じた。多少の理解じゃわからん。

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    2025年05月13日